2004-01-12 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第50号をお届けいたします。



§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img01043 "The whispering of white azalea." 『シロヤシオツツジのささやき』 Img01133 "A light in winter." 『冬の光』 Img01246 "Spin ! the marry-go-round of stars." 『廻れ星空の回転木馬』 Img01326 "A life power of a morning dews." 『朝露の命』 Img01670 "The air of green." 『緑色の空気』 Img01744 "The autumn sky at the highland." 『高原の秋空』 Img01974 "The fall and rainbow." 『瀑水と虹』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- §2.自然風景写真館の新機能 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  今週の新機能はありません。 §3.今後のリニューアル予定 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・自然風景写真館ブログ、バックナンバーページ ・デジカメベストショット壁紙ダウンロードコーナー ・作品人気投票ランキング集計画面 ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・お勧め撮影スポット検索ページの作成 ・撮影日誌の作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) §4.季節の便り ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  寒い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 寒さの苦手な方には冬は辛い季節ですが、しかし寒くなるからこそ 自然は美しい表情を見せてくれることもあるのです。  今回は、上州(群馬県)にある武尊山(ほたかさん)山麓の 雪景色をご紹介しましょう。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.10.43.06N36.49.51.56&ZM=5
 既にブログの37号でご紹介したとおり、武尊山という 珍しい呼び名の山は、群馬県の北部にあります。 上越や尾瀬に近い場所に位置しているため、日本海に寒気が流れ込んでくると その降雪の影響を受けます。1月のこの時期は、もちろん雪に覆われていますが 今年は少し積雪が少ないようです。しかし少ないとはいえ、ひとたび山中に 分け入れば、2〜3mほどの積雪がありました。  武尊牧場スキー場の駐車場に車をとめ、雪に覆われた林道を歩き出します 除雪はされていませんので、スノーシューという道具を使って雪に沈まない ようにして歩いてゆきます。スノーシューは、西洋版かんじき、とでも 申しましょうか。プラスチックの面積の広い板を靴の底に装着して加重を 分散して、柔らかい雪上でも沈まずに歩行できるようにする道具です。  さて、スノーシューのおかげで沈まずに歩けるとはいうものの、 上越の雪は湿気が多くて重く、カメラ機材やテント、食料などの登山用具を 合わせると20Kg以上の重量になってしまいますから、それで雪の上を 歩くというのも、正直なかなか大変なものがあります。  しかし歩いてすぐに、目にとまる風景がありました。林道の脇を流れる 沢に堰堤があり、そこに溜まった水が凍り始めていて、白い膜を作っていました その小さな池の脇には冬枯れの樹木が端正に立ち並んでいて、 寒い冬の空気の中、凛とした雰囲気を漂わせていました。 さい先の良いスタートです。
 林道の山側は広葉樹の森に覆われています。そこから舞い降りた 落ち葉が、雪の道の上にそっと乗っています。雪に埋もれることなく 太陽の光に暖められて、そのまま雪に少しだけ沈んだのでしょうか。 この小さな葉が、落ち葉だというのにまだ生命の力を秘めている ということを感じさせてくれました。
 冬の山を歩いていると面白いものを時々見かけます。 やはり林道の道上に、タイヤのようなロールケーキのような 白い物が、ころがっていました。
 これは誰か人間が作ったものではなく、丘の上の木の枝の上に 積もった雪が重みで自然に落ちたとき小さな玉になります。 それが斜面を下り落ちるにつれてだんだんと大きくなり、 このようなロールケーキ状のものになるのです。  さて、4時間ほども林道を歩いたでしょうか。これからは尾根に 取り付いて、雪の斜面を登って行きます。  登っている途中で、美しい木のオブジェを見つけました。 葉をすっかり落とした冬の木。それが白い雪に埋もれかけています。 雪によって背景がとてもシンプルになり、木のシルエットをますます 強調してくれています。
「シンプルな物こそが美しい」自然の摂理を思い出させてくれる光景です。 冬が深まれば、この木はやがて完全に雪に埋もれ、長い眠りにつくのでしょう。 そして春の雪解けの時期には、またこの地上に姿を現して、新しい うす緑色の芽吹きを迎える。美しい木を見ると、いつもそんな想像を 膨らませます。  山の尾根を登っているとはいえ、武尊山の南東付近は、特に傾斜がなだらかな 場所が続きます。そこには豊かな広葉樹の森が広がっています。 このブログでは、既に秋の紅葉の風景を紹介していますが、 今回は雪景色。冬の時も広葉樹の木々達は整然と居並んで、私を 出迎えてくれました。
 森の中には、うさぎやカモシカでしょうか、幾筋かの足跡が見られました。 一面雪の原の冬の山には、夏の登山道や標識のような目印になるものは 何もありません。地形図とコンパスを頼りに進むのですが、時によっては、 それら動物の足跡が、正しい道筋を教えてくれることもあります。 なにしろ彼らは、毎日ここに住んで走り回っているのですから。  尾根を登りきり、小高い丘の上に出ました。秋には一面の笹原に 覆われていた丘です。冬のこの時期は一面の雪に覆われ、 さえぎるものは何もありません。見事な雪景色になっていました。
 この日はもう薄暗くなってきたので。この丘の上にテントを張って 夜を明かしました。  翌朝、日本海の寒気はまだ依然として強く。稜線の上は吹雪になっていました。 風でテントを飛ばされないように気を付けながら畳んで、バックパックに つめこみます。  雪の上にほんの少しだけ顔を覗かせた笹の葉が、強風に必死に耐えていました。
 さて、武尊山は日本海側の気候の影響を受けるとはいえ、ちょうど 太平洋側の気候との中間に位置するようです。北から吹き付ける 吹雪のなかでも、南を向けば、ときおり太陽が顔を覗かせて、 暖かい光をもたらしてくれました。舞い散る雪や風紋のできた雪面に 太陽の光が当たるとキラキラと光ってとても綺麗です。
 吹雪の中でも稜線の木々たちは屈することなく力強く立ち、 ほんの少しではあるけれども太陽の光を浴びて、枝はそり返って 天空を指し、生き生きと息づいているように見えました。 私は彼らのこういう姿を見るのが本当に好きです。
 尾根をさらに登って高度を稼いで行くと、積雪もそれにつれて どんどんと深くなってきました。なかには重い積雪に耐えきれずに 枝を折って倒れてしまう木も中にはいます。悲しいことですが、 それも自然の摂理なのでしょう。  これはなんでしょうか。折れた木々に雪が丸まると積もって、 まるでオバケのようになっています。ちょっとユーモラスですね。
 尾根の分岐点である避難小屋までたどりつきました。 今回は山頂への登頂が目的ではありませんから、 そこからは尾根を折り返して、スキー場に向かって下山します。  昼頃になって、寒気の吹き出しが弱まってきたようです。 晴れ間も多くなってきました。  振り返れば、強風と雪煙に包まれた武尊山の山頂が見えています。 写真では分かりづらいかも知れませんが、雪雲は本当にに飛ぶような スピードで山頂の上空を駆け抜けていました。厳しい冬山の表情です。
 長い尾根を無事に迷うことなく下って、スキー場の上部まで たどりつきました。もう安心です。夏はシラカバの林が立ち並んでいた 避暑地は、もちろん今は人っ子ひとり居ません。しかしここには 冬もなお息づいている木々たちの住みかでした。
 吹雪も止み、午後の太陽がさんさんとその木々達を照らし出しています。 クリームを塗り込んだような滑らかな白い雪面に、きりりと立ち並ぶ 木々たち。冷たく寒い空気の中だからこそ、価値のある風景なのでしょう。  冬の山の醍醐味は、既にある登山道に従うことなく、自分の意志で 自由に道を決められることです。夏の間、登山者を悩ませる虫たちや 藪は雪の下に埋もれてしまいます。もちろんしっかりした登山技術を 修得した上で、という条件つきですが。それをクリアすれば、 このシンプルで美しい大地を自由に動き回れます。  最近、新しいスキー板を買いました。「フリー・ランド(Free Land)」 という名前がついています。まさにこの白い自由な大地を 滑るために生まれた板なのでしょう。とても良い名前です。 この板を履いて、またこの場所を訪れてみたいと思っています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ※上記の写真は、コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-Xt を使用しています。 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
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