2004-01-19 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第51号をお届けいたします。



§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02159 "Gathering under the cherry blossoms." 『桜の丘の集い』 Img02204 "The top of Mt.Yakushidake." 『薬師岳山頂』 Img02240 "Gliding on Mt.Fuji." 『富士の上を舞う』 Img02241 "A brilliant spring colors." 『春色燦々』 Img02275 "A Japanese oak tree under the blue sky." 『青空とナラの木』 Img02299 "The white frosted trees in the deep valley." 『谷間の霧氷たち』 Img02418 "The carmine port town." 『紅の港町』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- §2.自然風景写真館の新機能 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  今週の新機能はありません。 §3.今後のリニューアル予定 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・自然風景写真館ブログ、バックナンバーページ ・デジカメベストショット壁紙ダウンロードコーナー ・作品人気投票ランキング集計画面 ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・お勧め撮影スポット検索ページの作成 ・撮影日誌の作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) §4.季節の便り ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  先週の日本列島は強い冬型の気圧配置になり、日本海側で大雪に そして太平洋側でも強い寒気の影響で、寒い日が続きました。 土曜日には低気圧が日本の南岸をかすめて、私の住む温暖な小田原でも 町中に雪がちらつきました。  不思議なものです。取材で雪国にも行くので、雪など見飽きている はずなのに、東京や神奈川で雪がちらつくと、子供みたいに、なんだか とても嬉しい気持ちになるのです。 (雪かきなどで苦労されている雪国の方には失礼かも知れないですが)  山で見る雪、田舎で見る雪、都市で見る雪。。同じ雪のはずなのに、 風景とは見る人の心次第で変わるものなのかも知れません。  さて先週は、以前から狙っていた北アルプスの山へ登ってきました。 長野県の常念岳(じょうねんだけ)という山です。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.43.53.63N36.19.24.26&ZM=5
 実際には時間が足りずに、その少し手前にある「前常念岳」という ピークなのですが、ほぼ満足のゆく北アルプスの冬の風景を 納めることができましたので、ご紹介します。  前夜、高速道路のサービスエリアで仮眠をし、早朝、雪の林道を通り 掘金村の三俣という場所に入りました。雪で車が埋まりそうになりながら 行けるところまで入って、あとは徒歩で進みます。  空は良く晴れて、冷たい空気は大気の下に沈みますから、谷底は とても冷え込んでいました。その冷たい空気を通して、朝日が差し込み これから向かうであろう山々を白く輝かせました。
 天候に恵まれた中、今回もスノーシューの助けを借りて、汗をかきながら 雪の登山道を登ります。  途中までは足跡があったのですが、やがて数名の登山者が降りてきました。 前日、途中まで進んだのですが、あまりの雪の深さに耐えきれず、 引き返してきたのだといいます。ですので、彼らが進んだ場所から先は 完全に足跡のない雪面になってきました。  前回の武尊山のゆるやかな山麓と違い、北アルプスの地形は急峻です。 勾配は30度を超えているでしょう。足跡の無い雪面をかきわけて 進むことを、登山用語の俗称で「ラッセル」といいますが、 まさにラッセル車のごとしです。雪をかきわけかきわけ、急斜面では ずぶずぶと沈んだり後に滑ったりしてしまうので、数回「蹴り」を 入れて、雪面を踏み固めてから乗り込まなければなりません。 そんな大変な場所でしたが、スノーシューという利器のおかげで どうにか森林限界を突破して尾根に立つことができました。  夕闇が既に迫っている時間帯でしたので、樹林帯に入ったすぐ 下のところ、風のよけられそうな場所にテントを張って一夜を 明かすことにしました。  見上げれば、流れる夕焼け雲を背景にして、冬枯れの樹木が 力強くその枝を広げていました。この寒く風の強い場所でも 彼らの力強い姿を見ると、勇気が湧いてきます。
 北アルプスの山陵の上空には、うっすらとオレンジ色に染まった 雲が流れ、明日の天候を占うように、様々に形を変えていました。
 標高は2600m。寒い一夜を明かした翌朝。まだ暗い6時ごろから 行動を開始し、再び樹林帯を越えて、岩稜帯の稜線に立ちます。 ここまでくれば遮るものは何も無く、周囲の展望は思いのままです。  天候は快晴。やがて東の地平線から太陽が顔を出し、光が山々に そそがれてゆきます。南の正面に見えるのは大滝山でしょう。
 太陽の光に照らされると、周囲の気温は依然として氷点下の はずなのですが、とても暖かく感じます。冬山にいると、 太陽の光が有るのと無いのとでは体感温度に雲泥の差が出ます。 太陽のありがたさをひしひしと感じる瞬間です。
 朝日の撮影を終えると、三脚をたたんで、再び稜線を登り始めます。 常念岳へ尾根を直登するこのルートは傾斜が40度を超える 厳しいものですが、しかし雪崩の危険が少ないのは助かります。  登るに連れて、白銀をまとった北アルプスの嶺々がそそり立つ ように眼前に迫ってきます。
 眩しいほどの白さに、目がくらみそうです。  自分が登ってきた尾根を振り返れば、岩と雪の白い稜線が 黒い樹林帯に向けて、まるでジェットコースターのように滑るように 落ち込んで消えています。なんと急峻な場所なのでしょうか。
以前にどこかで海外の山道具のカタログに、アラスカの山々の エッセイが載っているのを見て感動した記憶がありますが、それを 思い出させるような光景です。  高度が上がってくると、天気が良ければ、いつも顔を見せてくれる、 おなじみの富士山の姿を見ると、危険な場所にあっても心がほっとします。
 遙か北の彼方には、安曇野越しに、妙高山などの北信の山々が 白く輝いているのが見えます。本当に良い天気です。
 岩と雪の稜線を慎重に進んだため、夏時間の2倍ほどかかったかも 知れませんが、やがて前常念岳のピークに到着しました。  南西の方角には、まるで屏風のように連なる穂高連峰の嶺々が そびえたっていました。厳冬期の北アルプスの雄姿をかいま見ることが できたのです。
 なんと白くて、威厳のある姿なのでしょうか。昔の人が 「神が棲む神聖な場所」として崇め、奉ったの無理はありません。 いや、むしろ現代でも、その雄々しく美しい姿は、科学とか理屈を 越えて人の心に感動を呼び起こしてくれます。  このまま進んで、常念岳の山頂に立つことができれば、槍ヶ岳の 雄姿も拝むことができたとは思いますが、そこは危険な冬山のこと あまり無理をせずに、ここで引き返すことにしました。  雪の稜線を、達成感を胸にして、自分がつけた足跡をたよりに 下り始めます。振り返れば、樹林の間から、前常念岳の白い姿が 見えました。
 吹雪の冬山は厳しいものですが、これだけ天候に恵まれていると まるで山が「よくやった」と褒めてくれるような気持ちさえしてきます。  樹林帯に戻ると、吹きつける風のため、木の上に積もった雪が 払われて、粉雪となって舞い飛びます。そこに太陽の光が差し込むと なんともいえない爽やかな光景になりました。
 粉雪が舞い散り、私の頭の上にかかると、雪はジャケットの隙間から 入り込み、ほてった首筋に付いて溶けました。ひやりとして とても気持ちが良いものです。  やがて下山するころ、空はにわかに曇りだし。夕方には、もう 雪が舞い始めました。それからの2〜3日は、強い冬型の気圧配置に なったため、私が登った北アルプスの山々は再び人を寄せ付けない 吹雪の世界になったのです。  次に登るときは、果たして今回のように山の神様が ご褒美をくれるでしょうか。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ※上の速報用写真は、コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-Xt を使用しています。 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
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