2004-05-24 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第69号をお届けいたします。



§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02061 "The splendar of Erigeron philadelphicus." 『輝いてハルジオン』 Img02187 "The spire of Mt.Yarigatake." 『尖塔・槍ヶ岳』 Img02215 "Under the star shine of Mt.Yokodake." 『星明かりの下で』 Img02286 "The dancing snow at the morning." 『雪の舞う朝に』 Img02321 "Beside the white trunk." 『白き幹のそばに』 Img02413 "The purple dawning." 『紫紺の朝』 Img02434 "The flowing of moon light." 『月光の流れ』 Img02437 "The moon rising." 『月昇りて』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- §2.今週の新機能(★ What's NEW ! ★) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  たいへんお待たせしました。 『デジカメフォト検索&壁紙ダウンロード』のページが完成いたしました。  鳥越は『デジカメ』を取材の記録用として使用していますが、その撮影データ の中から特に気に入っていて『作品』として見られるようなものを、ピックアッ プ。このたび自然風景写真館のデータベースにいくつかのデータを登録して、 ・ジャンル ・撮影日付 ・撮影場所 ・使用したデジカメ などの情報を与えて、作品の検索が可能なようにしました。  検索で一覧表示させた写真から、お使いのパソコンのデスクトップの壁紙と使 用できる大きなサイズのフォトデータをダウンロードすることが可能です。  また、撮影場所を地図上で表示可能なGPS座標のデータも全作品に完備! 「この作品はどこで撮影されたのか」という興味のある方には嬉しい機能です。  ぜひ一度ご覧になってみてください。↓ http://tory.com/j/others/
※今回登録されたデジカメ作品は、2001年以前に撮影されたものです。  今後、2002〜2003年、そして最新のデジカメフォトも順次登録予定ですので  どうぞご期待下さい。 ※※※ 以下は余談です。  自然風景写真館では、当初、デジカメはあくまで取材のメモに過ぎず、フィル ムカメラで撮影した作品とは一線を画して扱う予定でいました。  しかし近年のデジタルカメラの進歩はめざましく、フィルムをスキャンして作 成したデジタルデータと、デジタルカメラで撮影したデジタルデータのクオリティ がほぼ変わりのないところまでレベルアップしてきました。  ですので、現在ギャラリーやカタログに掲載されている『レギュラー作品』も、 いつかは「デジカメ・フォト」となる日がくるのかも知れません。  とりあえず、現在の自然風景写真館では『デジカメフォト』を別のカテゴリと して扱いますが、いつかその境界もあいまいになるかも知れません。  その時は、どうぞご了承下さい。 §3.今後のリニューアル予定 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・デジカメベストショット壁紙ダウンロードコーナー ・作品人気投票ランキング集計画面 ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・お勧め撮影スポット検索ページの作成 ・撮影日誌の作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) §4.季節の便り ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  先週はもうすぐ梅雨入りしてしまいそうな、ぐずついた天気が続きました。木 々の緑はこの時期に水分をたくさん吸って、すくすくと伸びてゆくのでしょう。 さて、そのような中、久しぶりに群馬県は谷川岳の一ノ倉沢にでかけてきました。 正月にスキーを履いて雪の中を訪れた時依頼です。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.56.26N36.51.02&ZM=5
 今回は、通常の登山道ではない、いわゆる「ヴァリエーション・ルート」と呼 ばれるロッククライミングのルートを、私が所属する小田原の山岳会の先輩と一 緒に登ってきました。  谷川岳は標高2000m以下の中級山陵ですが、しかし冬季には山頂付近に大量の 積雪がもたらされ。それらが雪解けの時期にブロック雪崩となって急傾斜を崩れ 落ち、岩盤を削り落としてゆきます。そのため日本でも有数のアルパイン・クラ イミングのステージを提供してきました。  早朝に駐車場を出発して、いまだ冬季通行止めの林道を徒歩で一ノ倉沢まで向 かいます。沢の出合に到着すると、そこからは道はありません。いまだ溶けずに 残っている雪渓の上を歩いて進みます。ただし、今年は例年に比べて残雪の量は 少ないようです。
 沢に入り込むとまわりから取り囲むように一ノ倉の岩稜がそそり立っています。 山のすそ野は新緑の緑に包まれていて明るい雰囲気ですが。その向こうに待ち受 ける、ナイフで削り落とされたような岩壁はクライマーたちにプレッシャーを感 じさせずにはいません。
 岩稜の基部にたどりつくと、雪渓から離れて岩場にとりつきます。このルート は非常に人気のあるルートなので、私たちの他にも何組かのパーティが入山して いました。林道が通行解除になる6月には、さらに増えて、渋滞が起きるほどだ と聞いています。雪渓の奧には、本日のルートの目標地点である「衝立の頭」の 突端が見えています。
 クライミングを開始して、岩を登り、徐々に高度を稼いでゆきます。そそりた つ岩壁の向こうには上越の山々の姿が見えます。
 私たちが取ったルートは「一ノ倉沢・衝立岩・中央稜」と呼ばれる易しい部類 のルートです。尾根沿いのルートなので眺めが良く、写真を撮るには好都合です。 写真に見える、切り立った岩壁は「ダイレクトカンテ」と呼ばれるルートです。 ほぼ垂直、場所によってはハングしている(つまり90度以上の覆い被さるよう な傾斜のこと)箇所もあります。「こんなところを本当に登れるのか」と思って しまいますが、谷川岳の困難なルートも、近年、次々と登破されてきました。ク ライミング技術や用具の進歩によるところが大きいのはもちろんですが、なによ り、「まだ誰も見たことのない世界を見てみたい」というパイオニア・スピリッ トが人間の根底にある以上、科学の分野にしろ、登山の分野にしろ、いつかはそ れらの不可能は不可能なことでなくなるのではないか、そんなことを思いながら、 そそり立つ岩壁を眺めていました。  目を反対側の尾根に向けると、そこは烏帽子岩の南陵斜面です。左の雪渓のす ぐ下とその右上に、まるでケシ粒のように岩のへばりついているクライマーたち の姿が見えるでしょうか。
 自然の雄大さに立ち向かう人間の姿は、自然の大きさから見ると、まるで塵芥 (ちり・あくた)の様に見えるものですが、しかし立ち向かおうとする精神の力 はとても立派なものだと思います。くれぐれも事故の無いように登攀を終了して 欲しいと願います。(もちろん自分も含めてですが)  はるか下を見下ろせば、自分が登ってきたルートの向こうに広がる雪渓の白さ が目に眩しく焼き付きます。
 複雑に曲がりくねる沢を埋めるようにして、雪渓もまた奇妙な形を描いていま す。まるで子供の粘土細工のようです。普通の登山では決してみることの出来な い珍しい光景。自分が置かれている状況を忘れて、そんな気持ちで自然の造形に 見入っていました。  いくつかピッチを終了して、衝立岩へのルートも残すところあと僅かとなりま した。ロープでパートナーをサポートしつつ、まわりの状況を確認します。幸い 天候は安定していて、無事に完登することができました。
 安定したテラスに出て、昼食を取ります。このころになると辺りはガスに包ま れ始め、見上げれば衝立岩は霧にけむる中に黒々とした岩壁を露出させて、こち らをまるで威圧するように鎮座していました。
 北側に目を向けると、鋭く切り立って落ち込む一ノ倉岳の他の稜線の向こうに、 まだ多くの残雪をかかえた七ツ小屋山の姿が見えます。それも立ちこめるガスの ために、やがて見えなくなってしまいました。
 谷川岳は上越国境を越える気流の影響で、つねに天候が不安定です。早く降り ないと雨が降ってくるかも知れません。  一ノ倉沢の北稜の下降を開始しました。途中、数カ所は垂直の壁を懸垂下降 (ロープの摩擦を使って宙づりで降りてゆく技術)で下ってゆきます。そのよう な中、垂直の岩壁のひとすみにひっそりと咲くコザクラソウの姿を見かけました。 このような厳しい環境の中で咲く植物だからこそ、その可憐で清楚な姿に、より 感動するのかも知れません。下降していたロープを一時ストップし、手持ちのカ メラで撮影させてもらいました。
 厳しいアルパインクライミングの緊張を和らげてくれる花たちに感謝です。  緊張を強いられる急峻な岩稜の下降と沢沿いの雪渓の下降を終えて、無事に下 山を完了するころ、雨がしとしと降ってきました。振り返ると朝はあれほど鮮明 に見えていた一ノ倉の岩稜は雲の中です。  雨は雪渓の雪を溶かし、沢の流れとなります。その水を吸って、周囲の草花や ブナなどの木々たちは夏に向かってますます生い茂ってゆくことでしょう。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ※今回の速報用写真には  コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-Xt を使用しています。 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
§5.その他のお知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/
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