2004-07-26 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第78号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02003 "The morning of blonze color. #002" 『ブロンズ色の朝 #002』 Img02068 "The graceful Erigeron philadelphicus." 『ハルジオン清楚』 Img02120 "A water mill at Mukawa-village." 『里の水車』 Img02333 "Blue sky & fine autumn." 『青空清秋』 Img02354 "In the water fall." 『流れの中』 Img02367 "The birth of splendor." 『光球の誕生』 Img02482 "The lovers of yellow cosmos." 『キバナコスモスの恋人』 Img02494 "A daffodil bend her head." 『うつむいたラッパスイセン』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のスペシャル・ニュース! =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  鳥越の個展 "Symphonic Forest II"『森の交響詩II』が、7月1日から開催さ れています。予定よりも1枚増えて27枚の森の作品が展示されました。 小田原近辺にお住まいの方は、ぜひいらしてみて、美しい森の風景の数々をどう ぞお楽しみ下さい。特に、A1ノビサイズ(90cm×60cm)の大判プリントは圧巻 ですよ!  会場場所などの情報はこちらのページをご覧下さい。 ↓ http://tory.com/j/exhibition/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・作品人気投票ランキング集計画面 ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・お勧め撮影スポット検索ページの作成 ・撮影日誌の作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  夏の太平洋高気圧の勢力が一気に強まって、気象庁からは北日本も含めて全国 的に梅雨明けが宣言されました。先週の東京周辺の気温は、観測史上最高の39.5 ℃まで上がったようです。なんという暑さでしょうか!  さて、鳥越はそのような中、名水のふるさと、南アルプス大武川(おおむかわ) 源流部の篠沢(しのざわ)というところを遡行しに入山しました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.16.59N35.45.21&ZM=5
 沢登りは危険の伴う登山スタイルなので、今回は神奈川県勤労者山岳連盟に加 盟している山岳会のメンバー2人と共に入渓しました。  桑木沢林道のゲートの手前でテント泊をし、早朝出発。まずは林道を歩いて沢 沿いに歩を進めます。南アルプスは急傾斜が多く、崩壊の激しい山域で、大雨が 降るたびに多量の土砂が河川に流れ込みます。そのため、土砂をせき止める目的 で作られた堰堤(えんてい)があちらこちらに見られます。今回も1時間ほど歩 くと、林道は行き止まり、巨大な堰堤が目の前に現れました。

 脇に作られた登山道に入り、堰堤を巻くようにして登ります。
 やがて堰堤の上部に出ました。せき止められた水が満々とたたえられて、ちょっ とした人工池になっています。このあたりの山域の沢の水の色はエメラルドグリー ンをしていて、さらにそこに森の緑色が映り込んで、とても綺麗な緑色をしてい ました。
 この辺りからいよいよ入渓です。滑らないように運動靴をフェルト底の沢靴に 履き替えて、ハーネス(安全ベルト)やヘルメットなどの装備を装着して進みま す。  急斜面に囲まれた南アルプスでは大雨のたびに沢は荒れ、倉庫ほどもある大き さの大岩が沢を埋め尽くすように折り重なっています。幅の狭まっている谷底で は、巨大な岩石がまるでパチンコ玉が詰まったように積み重なっていました。水 の力の大きさに圧倒されます。

 そのような場所は直登が無理なので、脇の草むらを迂回して進みます(登山用 語で『高巻く』と言います)。谷の脇は全て急斜面なので、スリップしないよう にして慎重に進み、再び谷底に降りてゆきます。
 30分ほども進むと、右手に大きな水の流れが現れてきました。『篠沢大滝』 と呼ばれる滝が顔を出したのです。
 正面に回り込んで、その全容を見極めました。  広角レンズで撮影しているために分かりづらいかも知れませんが、下の段も合 わせると落差は40mほどはあります。まるでビルの上のプールをひっくりかえ した様に水が流れ落ちているようで、膨大な量の水が垂直に近い花崗岩の岩壁を 一気に流れ落ちる、滝壺に落ちた水の轟音は谷底一帯に響き渡り、来る者を威圧 しているようです。
 本来、川や沢は、その流れる水の力によって段々と掘り下げられて行くもので す。しかし何かしらの地形的、地質的な要因によって、一部に固い岩盤があり、 その掘り下げられる過程がストップしてしまい、その岩盤の手前だけがどんどん 掘り下げられてしまう。これが滝の生成過程です。  科学的にはそういうことになるのですが、水の流れに打ち克った固い岩盤の存 在は、『なにか周囲のものとは異なった強い力がそこに働いている』ことを感じ させます。  これは山の山頂もそうだと思います。その場所だけが、雨風の浸食に耐えて、 周囲からぬきんでた孤高の屹立を保っている。その事実が、地元の人々の信仰心 の対象となり、名山の山頂や名瀑には必ずといっていいほど神社や鳥居が建てら れています。そこに存在する何か強い神聖な力を感じるのでしょう。  この圧倒的な力を目の前にすると、そう感じるのも全く不思議ではないように 思いました。  さて、さすがにこの大滝を登ることはできません。この大滝を高巻いて、沢の 上部を目指すこととなりました。滝の周囲は岩壁に阻まれて容易に近づけないの で、少し下流に下ってから尾根に取り付いて登り始めます。しかしながら、そこ から先には明瞭な踏み跡が無く、とうとうヤブこぎになってしまいました。谷底 は涼しいのですが、尾根に取り付くととたんに猛烈な暑さに見舞われます。急登 の尾根の藪こぎは通常の山登りの3倍は体力を消耗します。  尾根はどんどん急になって、大岩などにも阻まれてなかなか高度を稼ぐことが できません。大滝の上部への下降点もなかなか分からずにいます。藪をかき分け ながらしばらくさまよっているうちに、突然、胸のあたりに痛みを感じました。 一瞬、『トゲが刺さったのだろうか』と思いましたが、そんなものじゃない、ま るでキリをねじ込まれるようにな激痛になりました。耐えきれずに『痛い!』と 大声を上げて、パートナーがびっくりして振り向きました。それは『蜂』の攻撃 だったのです。大きさは1cmほどですが、白黒の縞模様を持った凶悪そうな蜂 です。あっというまに数匹の蜂に囲まれて、腕や足にも引き続き激痛が走りまし た。  3人とも、転がり落ちるようにして慌てて尾根を駆け下ります。しかし蜂は通 常の虫と違って、腕で払ったくらいでは逃げず、とても執念深く追いかけてきま す。しかし止まったら大変です、ジンジンとした痛みに耐えながらも下降を続け て、谷底の近くまで追い落とされてしまいました。  スズメバチでなかったのが不幸中の幸いですが、それにしても非道い目に遭い ました。  結局3人で話し合って、この大滝をパスすることは難しいだろうということに なり、結局ここで撤退することになりました。  谷底で休憩すると、その涼しさにほっとします。猛暑の中の藪尾根の登りがと てもきつかっただけに、沢の冷たい水をすくって頭から浴びると、生き返ったよ うな心地になります。  水がとても綺麗だったので、清流を両手にすくって試しに飲んでみたところ、 これが実に美味い! 鉱物的な硬さがほとんど無く、まろやかで口当たりが良く、 透き通るような清涼な飲み心地です。猛暑の尾根歩きで喉が渇いていたこともあ るのでしょうが、それを差し引いても感動的な美味しさでした。街では絶対に手 に入らない正真正銘の南アルプス天然水です。この水を毎日飲み続けることがで きたら、きっと寿命が10年は延びるのではないか、仙人はこういう水を毎日飲 んでいるのだろうか、そんなことを感じさせてくるような山の神様の恵みでした。  さて、沢から撤退して、再び林道を歩いて、車のところまで戻りました。帰り 際に観光地として有名な尾白川渓谷(おじろがわけいこく)に立ち寄ると、夏休 みを迎えた大勢の家族連れが水遊びに興じていました。

 平和な光景です。いつまでも清流が清流でありますように。  地図を見るところ、南アルプスのこの付近にはまだまだ多くの滝が隠されてい るようです、アプローチが容易ということもありますので、これからもそれらの 名瀑を訪れてみたいと思っています。  そしてなにより、南アルプスの美味なる名水を楽しむために、再び足を運ぶこ とになることでしょう。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ※今回の速報用写真には  コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-Xt を使用しています。 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
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