2004-10-18 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第90号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02022 "The floating island of Rudbeckia." 『ハンゴンソウの浮島』 Img02055 "Albizia julibrissin. #003" 『ネムの木 #003』 Img02069 "The friends of Vicia cracca." 『クサフジの仲間たち』 Img02076 "The wave of lights." 『光の波頭』 Img02200 "Awaking of hoarfrosts." 『霧氷たちの目覚め』 Img02349 "A white cake of stream." 『沢の綿菓子』 Img02395 "The stream of evening cluds." 『流れ行く夕雲たち』 Img02432 "The night view of Kofu basin. #001" 『甲府盆地の夜景 #001』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週の新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能はありません。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・作品人気投票ランキング集計画面 ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・お勧め撮影スポット検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週のブログでお伝えしたとおり、私の自宅が台風の直撃を受けて、予定が ことごとく潰れてしまい、散々でした。しかしその後、北アルプス方面に出かけ、 焼岳(やけだけ)という山に登ってきたので、ご報告します。  今年一番の紅葉の報告になると思いますので、どうぞお楽しみに。  焼岳は山岳観光地として有名な長野県の上高地の少し南にある山です。 というのは、焼岳というのは実は火山で、その噴火の溶岩流によって梓川の流れ がせき止められて出現したのが上高地と大正池なのです。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.35.25N36.13.29&ZM=5
 当初、上高地にテントを張って、そちらから登る予定でしたが、台風の影響で 日帰りに短縮されてしまったので、上高地に入る手前にある中ノ湯という温泉か ら登って上高地に下ることにしました。  しかし実は結果的にこれが大正解、上高地からのルートは危険箇所が多く、火 砕流の影響のためか深くえぐれた谷が景観を損ねていましたが、しかし中ノ湯か らのルートは安定した勾配で登りやすく、また、途中にあるブナ林や「りんどう 平」にあるダケカンバやナナカマドなどの紅葉がとてもキレイでした。  台風には正直「やられた!」と思っていたのですが、今となっては感謝してい ます。(笑)  上高地は環境保護の名目でマイカー規制がされていますので、その手前にある 沢渡(さわんど)という集落でバスに乗り換えます。中ノ湯温泉で下車し、そこ から急な坂道を登り始めました。  まずは爽やかな広葉樹の森が出迎えてくれます。 植林された暗い針葉樹林の森ではなく、太古からの日本の山本来の明るい森です。 心なしか登っている人間の気持ちも明るくなってきます。
 歳月を経た立派な樹木も多く、年老いて、やがて朽ち果てても、その身体は苔 や他の植物の共生の場として提供され、やがて大地と一体化してゆく様子がよく 分かります。  生命の立派な一生のお手本を示してくれているようです。
 根っこが膨らんだ面白いブナの木。
 不思議に三色に染め上げられた若い木。 その姿はとてもユニークで、まるでバレリーナのようですね。(笑)
 やがて森から抜けて、一気に視界が広がりました。「りんどう平」に到着した ようです。台風一過の晴天を期待していたのですが、天候は残念ながら曇りがち でした。しかしこのほうがかえって、紅葉のしっとりした色合いが出るようです。
 高度を上げてゆくと、やがてダケカンバの黄葉だけでなく、真っ赤に染まった ナナカマドの紅葉も出てきました。今年は夏の猛暑の影響で色づきが今一歩とい う噂を聞いていましたが、しかしなかなかどうして、やはり高山に来ると下界と は次元の違う鮮やかな発色です。しかるべき場所に行けばやはりあるものです、 本当に鮮やかな紅葉が。
 時おり大粒の雨が降るようなすっきりしない天候だったのですが、しかし、こ のりんどう平を登っている最中に、さっと一陣の風が吹き渡り、奇跡的に青空が 顔を覗かせました。
 ナナカマドの紅葉がブルーの空に映えます。雨上がりに見る青空の色は、いつ みても本当に清々しいものです。  焼岳も姿を現しました。山頂付近は火山なので、岩でごつごつしていますが、 中腹付近は色づいた紅葉によって染められています。
 やはり山は青い空と白い雲を従えてこそ、そのそびえ立つ姿も絵になります。  右に目を向けると、穂高連峰の一角が雲間から姿を現しました。まだ雪はつい ていないものの、相変わらず威圧的な山塊です。
 やがて焼岳の山頂付近に到着しました。地中からの圧力によって押し出されて 堆積した岩塊が、まるで鬼の角のように尖っています。中腹の見事な紅葉とはうっ てかわって、とても荒涼とした風景に様変わりしました。
 もっと驚いたことには、山頂付近からは硫黄を含んだガスが常に吹き出してい ることです。この煙は、天気が良ければ、遠く穂高や槍ヶ岳などの山々からも確 認できるくらいのものです。このすぐ近くが登山道になっていることが、にわか には信じられませんでした。
 ガスの吹き出し口は、硫黄によって黄色く変色しています。この口の底は一体 どうなっているのだろうと想像すると、ちょっと恐ろしくなります。
 しばらく止まっていると、山頂付近のガス(このガスは気象のガスです)が晴 れて、焼岳の火口が姿を表しました。
 眼前に広がる下界とは全く異なる風景に現実感が喪失してしまっているのでしょ うか、ちょっと距離感が湧かないのですが、直径は100mくらいあるのでしょ うか。まるで地獄の底にまで続いているような空恐ろしさを感じます。  それにしても、浅間山が登山禁止になっているのに(この前、噴火がありまし たが、その前から登山禁止でした)、この焼岳が登山解禁になっているのが信じ られません。確かに目立った噴火の兆候は無いのかもしれませんが、これはまぎ れもなく活火山だと思うのですが。10年20年は地球のサイクルから見たら人 のまばたきみたいなもの、きっとこの焼岳もいつかはまた噴火して人々を驚かせ ることになるのでしょう。願わくば、その時に登山者の人が通りかかっていない ことを祈っています。  さて、山頂で昼食をとって休憩しました。 今まで登ってきた道を振り返ると、Uの字型の谷が、はるか彼方のりんどう平ま で続いていて、雲間から差し込んだ太陽の光に照らされて鈍く光っています。荒 涼たる圏谷と豊潤たる樹林が同居している風景です。りんどう平は噴火の影響を 免れて、豊かな樹林が発達したのでしょう。
 休憩を済ませて、中尾峠を経て、上高地へと下山しました。中尾峠から上高地 までの道は、崖にハシゴがかっていたり岩場に鎖やロープが張られていたり、危 険箇所が多く、先にも述べましたように、火砕流のためか美しい山裾が荒涼たる 谷に深くえぐられていて痛々しい景観でした。
 中尾峠から上高地を見下ろすと、渓谷の底が平らに埋まっていて、その中を梓 川が蛇行していることが良く分かります。これは焼岳によって川がせき止められ て天然のダムとなってしまい、そこに穂高や槍ヶ岳などの山々からもたらされる 土砂によって、谷が平らに埋め立てられた地形だからです。  それが今や日本有数の観光地となっているのですから、わからないものです。  私たち人間の生活は自然の力の気まぐれの上に成り立っているような気持ちが した一日でした。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、日は変わって、台風の影響も過ぎ去り、週の後半には、ようやく大陸の 高気圧が強く張り出してくるようになりました。先週の金曜日ですが、天気がと ても良かったので、良い夕日が見られるかも知れないと思い、自宅の近くにある、 「足柄峠」(あしがらとうげ)に出かけました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.0.56N35.18.59&ZM=5
 足柄峠は万葉集にも詠まれている由緒ある峠で、ここからの富士山の眺めは、 また格別なものがあります。  昔、関東から長く辛い峠道を登ってきてここに到着した時、目の前に突然現れ る富士山の姿に、いにしえの人々は何を思ったでしょうか。  この場所は幸い、私の自宅から車で40分ほどの近くにあります。峠に到着す ると、予想通り、富士山の左にちょうど夕日が沈むところで、素晴らしい夕景を 撮影することができました。
 太陽が沈んだ後も空には夕焼け雲が残り、西の空をピンク色に染めてくれまし た。惜しいことには、これらの雲が富士山の上空にかかってくれなかったことで す。ちょっと南に過ぎました。しかし自然の所業に注文をつけるわけにはいきま せん。次回のチャンスをまた待つこととしましょう。
 峠で撮影するだけでなく、車を移動させながら良いポイントが無いかと探して みます。富士山の姿は常に遠くに見えますが、それだけを撮影するのでは面白く ありません。  幸いにも、ススキの原に立つ樹木を見つけましたので、それらを夕日の残照の 空にシルエットに配して絵づくりをしてみます。
 デジカメ写真の例では、町の灯りが写ってしまっていますが、もう少しカメラ を下げて、きちんと撮れば、ススキの原に富士山の姿が浮かび上がり、はるかな 万葉の時代の富士山もこうであったかと思わせるような風景になるはずです。  富士山だけを見つめるのでなく、その周りにある事物に目を向けることによっ て、初めて風景としての完成の第一歩となるのではないかと、最近はそのように 思い始めています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ※今回の速報用写真は  コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-Xt を使用しています。 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0303/minolta1.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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