2005-08-22 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第134号をお届けいたします。






=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02690 "The shining surface of lake." 『きらめきの湖面』 Img02697 "The visiting of autumn in the farm." 『牧場に秋の訪れ』 Img02725 "The floating Pedicularis chamissonis." 『ヨツバシオガマ浮遊』 Img02744 "Leontopodium discolor." 『ウスユキソウ』 Img02751 "Gentiana nipponica." 『ミヤマリンドウ』 Img02755 "Stellaria nipponica and Lxeris dentata." 『イワツメクサとニガナ』 Img02809 "The summer clouds on Hamamatsu city." 『浜松の夏雲』 Img02877 "The big of Japanese Judas tree." 『カツラの大樹』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  夏を連想させるものは、ギラギラと照りつける太陽。しかしその太陽が地上を 照らすと、水蒸気が立ち昇り、雲が生まれます。発達した雲は、やがて雨を生み、 大量の水と一時の涼を地上にもたらします。水は山岳の森林を潤して、やがて渓 谷を駆け下り、平野へと、そして海へと流れてゆきます。  今回は、そのような水の流れの源を求めて、奥秩父の銘渓、釜ノ沢 (かまの さわ)を訪れたので、ご紹介しましょう。  静岡県の駿河湾に注ぐ富士川。その流れを遡ると山梨県で釜無川と笛吹川に分 かれます。その笛吹川は東に流れを遡り、やがて山梨県と埼玉県の県境付近にあ る雁坂嶺(かりさかれい)や甲武信岳(こぶしだけ)といった奥秩父の山々に源 を求めます。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.43.16N35.53.24&ZM=5
 さて、前夜に西沢渓谷駐車場に車を停めて仮眠。早朝に出発して、東沢渓谷を 目指します。
 まだ日の射さない谷間には、うっすらと霧が立ちこめています。一方、山々に は日の光が当たり始め、その残照のかすかな光が入り込んで、谷間には淡いブルー が掛かっています。 (※一般観光地の西沢渓谷と違って、東沢渓谷は一般者入渓禁止になっています。  入渓される方は、必ず、事前に専門的な岩登りの訓練を受け、ヘルメットや  脱出用ロープなどの装備を持参してください。)  太陽の光が当たり始めた鶏冠山(とさかやま)。
 豊かな森をたたえ、そして頂上部は急峻な岩壁に覆われているのが良く分かり ます。私はまだ行ったことはないのですが、かなりの悪路を覚悟した方が良いと、 登山の先輩に話を聞いたことがあります。  深い渓谷はいまだ霧が立ちこめ、そこに太陽の光が差し込むと、光のシャワー となって、冷たい谷間を満たしてゆきます。早朝の時間帯に見られる、渓谷特有 の美しい光景です。
 渓谷を遡ると、そこかしこに見られるエメラルドグリーンの美しい淵(ふち)。
 見ていると吸い込まれそうな、なんとも言えない色です。  旧登山道にひっそりと咲くイワシャジンの花。
 北アルプスの稜線で見かけるものに比べて色は淡いですが、しかしだからこそ、 いっそう可憐さが際だっています。  東沢渓谷は、いわゆる「新道」と呼ばれる尾根道が開発される以前は、山梨県 側から甲武信岳へ登るための唯一の道でした。  旧登山道には、当時の名残を忍ばせる、「山の神」と呼ばれる祠が建っていま した。
 今でも、この東沢渓谷の渓流美を楽しみにやって来る一部の登山者を守ってく れているのでしょうか。一礼をして通り過ぎます。  この日は午後は夕立に降られたものの、午前中はとても天気の良い日でした。 太陽の光が強すぎると、森のしっとりとした様子を表現するには不向きですが、 しかし渓流には光が注がれ、その光を水流が反射して、様々な紋様を描き出しま す。
 ゆっくりと時には激しく、水は複雑に入り組む渓谷の形に添ってその流れる姿 を千変万化し、それに反射する光も様々なパターンを描き出し。その抽象画は、 ゆらゆらと絶え間なく動いて、一時も止まることはありません。
 透明な水は光を十分に透過して河床まで届き、そこにある岩石や鉱物に光が反 射すると、エメラルドグリーンの色となって、再び水上に居る私たちの目に届き ます。

 なんでもない河原の石ころを、水が通過するときでさえ、その滑らかな曲線に 光が当たって、きらきらと輝き、眺めているだけで飽きることがありません。
 それは子供の頃に川遊びをして遊んだ頃の憧憬を思い出すからかも知れません。  美しいばかりが渓谷の素顔ではありません。時にはこのようなそそりたつ岩壁 に遭遇することもあります。
 どのようにしてこのような大岩壁ができたのでしょうか。岩の組成と水の浸食 によって、このような複雑な形状が自然にできたのでしょう。しかしそこには何 万年という時間をかけて進行した地球のドラマを垣間見ることができます。  こちらは「東のナメ沢」の導入部にそそりたつ長さ100mを越える花崗岩の 一枚岩。その長大さに、圧倒されます。
 写真の一部に人間が写っていればその大きさの比較ができるのですが、残念な がら、この岩壁を登ろうという根性のあるクライマーは今日は見かけませんでし た。  水の流れは時に激しく岩盤をうがち、常に大地を削り取る確実な力となります。 こちらは「ヤゲンの滝」と呼ばれる大滝。
 厳しい登攀を強いられる箇所もありますが。しかしそのような人間の心理をよ そに、ふと上を見上げれば、木々は旺盛に茂り、青い空を流れる雲の姿は牧歌的 でさえあります。
 花崗岩の一枚岩の上を水が滑り台のように流れ落ちる「千畳のナメ滝」。
 東沢渓谷は甲武信岳に近づくと「釜ノ沢」(かまのさわ)と名前を変えますが。 そのクライマックスというべき美しい風景です。登山雑誌などでよく紹介される ので、ご覧になった方も多いかも知れません。  豊かな渓谷には様々な生き物が息づいています。こちらはどこから舞い込んだ のか、かわいらしいテントウ虫が一匹。
 こちらはオオカメノキの紅い実。
どのような鳥がついばみにくるのでしょうか。  こちらは、一生懸命に苔の着いた岩を登っていたヒキガエル。
 カエルの嫌いな方には申し訳ないです。しかしどこかユーモラスな雰囲気をた だよわせる、愛嬌のある生き物です。  こちらも、虫の嫌いな方には申し訳ないのですが、アオムシさん。
 子供のアオムシでしょうか。(大きくなっても幼虫は幼虫ですが) まだとても小さく、手の平の上に載せても、まるでビー玉くらいの大きさです。 顔がとても可愛らしくて気に入ってしまいました。  長年、森を包んでいた大樹は、やがてその役目を終えて、寿命を全うして大地 に身を横たえて、その身体を苔などの別の植物のために捧げます。
 そしてやがて朽ち果てて大地に同化してゆくのでしょう。「朽ち果てる」とい う言葉は悪い表現ですが。しかしそれは自然の摂理に従った生命の神聖な姿のよ うに思えます。こうして捧げられた彼らの身体が、大地の養分となって、やがて 他の生命を育んでゆくのですから。  2日間をかけて渓流を遡行し、やがて甲武信岳の稜線にたどりつきました。 そして出迎えてくれたのは、斜面を埋める「ヤナギラン」のお花畑でした。
 紫色ともピンク色とも言えない。あえていえば、その中間でしょうか。しかし その微妙な色彩。言葉では表しきれません。その点、写真ではこうして画像をお 届けするだけで、その花の様子をすぐに分かっていただけるのが素晴らしいとこ ろです。(みなさんのお持ちのモニタディスプレイのカラー調整の微妙な差異は ありますが)
 下山の時は空は曇ってしまいましたが、しかしそのおかげで、森が生き生きと する様子が写せます。
 大きな葉を広げるホウノキの木。通り雨の後で、葉はしっとりと濡れて、ます ます瑞々しい雰囲気が増しました。
 森のこもれびの淡い光でも、カメラのシャッターを長く開ければ、十分に写し 取ることができます。  奥秩父の豊かな森と、渓流。折りに触れてまた訪れてみたいと思っています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ・追伸・ 下山後は、山梨県笛吹市の丘の上にある「ほったらかしの湯」で汗を流しました。 富士山と甲府盆地の夜景の展望が素晴らしい露天風呂です。ご興味のある方はぜ ひ訪れてみてください。(※特定の業者のための宣伝行為ではありません) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.39.21N35.42.11&ZM=5
◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ photo{01-18} => フジフイルム FinePix E550 ※フジフイルムのデジカメ FinePix E550 の詳細はこちらを → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixe550/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週の新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能はありません。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※鳥越章夫の個展『交響詩・光景 "Symphonic Scenes" 』が、  鳥越の地元、小田原のフジカラーMJC鴨宮ギャラリーにて開催中です。 ※8月27日まで展示されています。  お近くの方はぜひお越し下さい。 ●↓写真展の詳細は下のURLをクリックしてください↓● http://tory.com/j/exhibition/index.html
※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
※ご意見ご感想などは ( akio@tory.com ) までお寄せください。 ※このブログは等倍フォントでご覧になることをお勧めします。 ※このブログは自然風景写真館 ( http://tory.com/
) から登録された方、  および、旧・自然風景写真館にご来館いただいた方々にお出ししています。 ※ブログの購読停止をご希望の方は、以下のURLにアクセスしてください。 -------------------------------------- ★自然風景写真館ブログ購読解除ページ -------------------------------------- → http://tory.com/j/others/mailmagazine.html
 もしどうしても解除できない時は、 ( akio@tory.com ) にご連絡ください。 ※メールアドレスご変更の方法は、お手数ですが、一度解除いただいてから、  新しいメールアドレスで再度ご登録ください。 _____ _ |Nikon| _ ======= Nature Photographer Akio Torikoshi ====== +"--,/ \ --+ | *E-mail: akio@tory.com | |## j\_/o | | *Nature Photo Gallery : http://www.tory.com/
| +==----------+ | *Virtual Photo Library: http://www.vpl.net/
|
 
 
2005-08-22 Back to HomePage
(C) Nature Photographer Akio Torikoshi , All Right Reserved.