2005-09-05 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第136号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02550 "A boat in the morning." 『朝のボート』 Img02556 "The refreshing water fall." 『流瀑さわやかに』 Img02663 "The napping plain." 『まどろみの草原』 Img02674 "A white birches with an azaleas.#002" 『ツツジと白樺 #002』 Img02818 "A cirrostratus." 『うろこ雲』 Img02858 "The forest with deep green." 『緑に埋まる森』 Img02907 "The greeting of the winter cherry blossoms." 『寒桜のあいさつ』 Img02992 "The sunrise at Ushiro-Tateyama mountains." 『後立山からの朝日』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.スペシャル・サンクス =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  おかげさまで、今年の個展『光の交響詩』"Symphonic Scenes" は、まずまず 盛況のうちに終了いたしました。  テーマを決めて個展を行うと、一貫性はあるものの、単調な内容になってしま うようですが、今年はテーマを設けずに自由テーマで行ったために、展示作品の幅 が広がって、それがかえって好評だったようです。  遠方にもかかわらず、訪れていただいた方々には改めて感謝の気持ちをお伝え したいと思います。  どうもありがとうございました。  残念ながら会場に来られなかった方のために、さっそく、展示された作品をウェ ブページにアップいたしました。  昨年度、もっとも欲していたイメージをものにできた思い入れの深いタイトル 作品『月光』。苦労しながら登った4月の富士山山頂の異次元空間『極地』。月 と富士山の神秘的な姿をとらえた『重力』。6×7フォーマットの中判カメラに よる美しく豊富なトーンを持った『東への旅』など、A1サイズの迫力あるプリ ントに比べると、ウェブでは全て単一の大きさの画像になってしまうのが少し寂 しいですが、しかし、インターネットなら、遠方の方でも作品をご覧になってい ただけます。  ぜひアクセスしてご覧になってみて下さい! http://tory.com/j/exhibition/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週のブログの冒頭で台風の話題について触れましたが、今週もまた、台風 が西日本に接近しているようです。  専門家のお話によると、地球温暖化の影響で日本付近の海水温が上昇している ために、台風のエネルギーが弱まることなく、勢力を保ったまま上陸してしまう のだそうです。  海や山へのレジャーへおでかけの方は、どうぞお気を付け下さい。 私も十分に気を付けるようにいたします。  さて、先週は前々から気になっていた、西丹沢の「大棚の滝」(おおたなのた き)の取材に出かけました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.58.02N35.25.23&ZM=5
 「大棚の滝」(おおたなのたき)は、別名、「世附大滝」(よづくおおたき) とも呼ばれていますが、こちらは世附川(よづくかわ)の上流にあるために、そ う呼ばれるようになったようです、しかし正式には、大棚の沢の合流点にあるの で、「大棚の滝」の方が正しい呼び方でしょう。  それにしても、「世附」を「ヨヅク」とは、なかなか読めません。日本の地名 には難しい読み方の場所が多いです。  もともと登山の友人が、とても素晴らしいよと教えてくれた場所で、とても興 味がありましたが、灯台もと暗し、今までなかなか立ち寄ることをしませんでし た。  今回、時間をとって、この大滝を訪れたので、ご報告します。  地図を拡大してみるとお分かりの通り、神奈川県西部の丹沢山塊のさらに西部 には、ダム湖の「丹沢湖」があります。この湖には主に3方向から川が流れ込ん で水を供給しています。その西側から入る川が「世附川」(よづくかわ)。  この川に添って林道が走っているのですが、しかし林業、自然保護のためか、 ここにはマイカーで入ることができません。そのため大滝までは2時間ほど林道 を歩かなければなりません。そのため、訪れる人はほとんどいないのです。観光 的には不親切だと思いましたが、しかし訪れ見て、やはり規制があるからこそ、 世附川の美しい水の色が守られているだと思いました。  朝の光の差し込む丹沢湖。台風の影響か、満々と水をたたえ、乳緑色の湖面の 色が印象的です。
 この丹沢湖は私が小学生だったころに完成しました。もう27〜8年ほども昔 になるでしょうか。こう言うと歳がばれますが(笑)。  「丹沢の山の中に大きなダムができたので見に行ってみよう」と言う、今は亡 き父の運転するに車に乗せられて、初めてダム湖を訪れた時に、不思議にダムの 大きさは記憶に残っておらず、ただ、湖面の水の色が美しいエメラルドグリーン をしていたことを強く覚えています。  子供の頃は、そういうものを「美しい」という感覚で見ることはできなかった のかも知れませんが、しかし不思議にその色は今でも覚えていて、思い返すと、 「ああそのころは湖の全てがそのような色だったんだなあ」と感慨深く思います。  環境の変化もあってか、その時のような水の色は、今の丹沢湖では見られなく なってしまったようですが、そこに水を注ぎ込む川の上流に遡ると、今でもその 色に出逢うことができます。  さて、車で丹沢湖に架かる橋を渡り、世附川に沿ってしばらく走ると浅瀬(あ させ)の集落に着きます。車が入れるのはここまで、あとは歩いて林道を進みま す。  見上げると、まさに「盛夏!」のごとく力強く茂っている木々たちが印象的で す。
暑い夏のうちにたくさんエネルギーを取り込んでいるようですね。  車の脇で機材の準備をしていると、アスファルトの上をなにやらもぞもぞと動 く生き物を見つけました。どうやら蜂でしょうか?
 なぜ飛ばずに、地面を這っているのでしょうか。あまりの暑さに、ハチさんも 飛ぶのをあきらめて、地面を歩いて進んでいるのでしょうか。
 刺されないかどうか心配しましたが、どうやら夏バテ気味のハチさんのようで すし、近づいてクローズアップしてみました。  危険が無いと分かると調子が良いもので「ほら、頑張れ頑張れ!」と心の中で 相手を励ますゆとりが出てきてしまいました。  撮影に必要な装備を全て背負って歩き出します。今回は欲張って、主力の35 mm判カメラだけでなく、中判カメラも準備したので、バックパックの重いこと 重いこと。強い日差しと相まって、歩き出すと滝のように汗が噴き出してきます。  車止めのゲートをくぐって、ダートの林道に入って歩き出しました。  しばらく歩くと、世附川と大叉沢の出合にぶつかります。橋の上から見ると、 さっそく水の色が美しいエメラルドグリーンをしていたので、河原に降りてみま した。
 世附川は渓流釣りの名所らしく、私の他にも入り口には車がたくさん停めてあ りました。そしてところどころで河原に降りるための小道があるので、危険も無 く谷底の河原に降りることができるのが嬉しいです。  深い淵に光が差し込むと、河床に反射して、緑色をたたえた光が再び地上に戻っ て私たちの目に届きます。
 この美しいエメラルドグリーンの色はどうして生まれるのでしょうか、不思議です。 河床の鉱物の影響?それとも水に含まれる成分の影響でしょうか?
 8月の下旬に奥秩父の東沢を訪れた時も、美しい水の色に感心しましたが、こ の世附川も負けてはいません。スケールの大きさこそ東沢に譲るものの、水の色 の綺麗さでは負けていませんよ。  自宅のすぐ近くで、このような美しい川が見られるというのは幸せの限りです。 まさにこのエメラルドは神奈川県の至宝です。  その河原の様子があまりに美しいことと、色々な撮影手法を実験していたら、 1時間あまりが経過してしまいました。最近は一つの被写体をじっくりと観察し て撮影するスタイルに変わりつつあります。しかしこれでは当初の目的地にぜん ぜん着けませんね。(笑)  先を急ぎましょう。  またしばらく歩くと、今度は吊り橋が現れました。
 この吊り橋は、フジフイルムのコマーシャル放送で、タレントのデーモン木暮 さんが吊り橋を怖がって渡るというシーンが放映され、それが話題になり、一時 観光名所のようになって多数の方が訪れた場所だそうです。
 もちろん平日の昼間には訪れる人もなく、ひっそりとしたたたずまいでした。 ここを「薪を背負ったきこり」のような人が渡っていると、とても絵になるので すが、そう偶然には通るはずもありません。そのような時はモデルさんを頼んで、 撮影することになるでしょうが、そうなると自然写真ではなくて、観光写真になっ てしまいますね。(笑)  この吊り橋から少し歩いたところに「夕日の滝」があります。
 その名前から察するに、夕日の時間帯に光が当たり、とても美しくなるのでしょ う。確かに、地図で見てみると西に向かって開けている場所です。
 望遠レンズでズームアップしてみると、なかなかの迫力です。 機会があれば、紅葉の時期の夕日の時に訪れてみてその姿を捉えてみたいもので す。  さて、世附川に沿った林道を、どんどんと奧まで進みます。
 再び、川の流れがゆるやかになっている場所があり、遠目からでも水の色が緑 色をしていたので気になり、釣り人用の小道を使って降りてみました。  やはり思った通り、美しい淵がありました。岩との対比がまたなんとも言えな いです。
 私の自宅の近くにも川があり、そこには都心から涼を求めてやってくる家族連 れの人たちがたくさん来られますが、やはり水の美しさが圧倒的に違います。こ こまで歩いてくるのは大変ですが。しかしできたら子供たちには、このような本 当に美しい水のある場所で遊んでもらいたいものです。
 また道草を食ってしまいました。ぜんぜん目的地にたどりつけません。(笑) 林道をさらに奧に進みます。  カメラザックが重いので、ついつい頭が下がって、目線が下を向いてしまいま す。そうして黙々と歩き続けるのですが、ふと、林道の水たまりに目がとまりま した。そこには対岸の森の緑が映り込んでいたのです。その様子が印象的で、一 枚スナップを撮りました。
 そのまま見たら、けっして美しくはない水たまりですが、水の性質は不思議で す。鏡のようになった水面には、周囲の景色が映り込んで、一枚の絵になってし まうのですから。  おそらく周囲の地面を排除して、水面に映っている風景だけを切り取って撮影 したら、誰もがそれが水たまりに映った風景だとは分からないかも知れません。  実の映像、虚の映像。はたしてどちらが本物か? それは難しい問題ですが、 観る人の心が感動すれば、どちらを選択しても、それでいいのではないかと私は 考えています。  一人で黙々と歩いていると、ついつい考えが理屈っぽい方向に流れてしまうの がいけないところです。反省反省。  ちょうど良く、道ばたに水が流れていました。ちょっと一休みしましょう。
 暑い日にはないよりのご馳走、正真正銘、西丹沢の名水です。口に含むと、乾 いた砂に水がしみこんで行くように、清涼な感覚が五臓六腑に染み渡ります。 水を手ですくって思い切り顔にかけて、汗を洗い流します。日焼けでほてった頬 にとても気持ち良い冷たさ。自然の恵みに感謝です。  林道から対岸の森を見ると、整然と植林された杉林を見ました。
 花粉症の方にはたまらない光景かも知れませんが、それはさておき、秩序だっ て整然と植えられた林の美しいこと。  手前の木は紅葉するのでしょうか。そうすると秋にはまた違った光景になるか も知れません。  そして新雪が降る頃には、白と黒のモノトーンの幽玄な世界が広がることでしょ う。そのような時は1年のうちに必ずやってくるはずです。大切なことは、その 日その時に、この場所に居られるかどうかです。ぜひそのような好機に、再びこ こを訪れてみたいものです。  さらに奧を目指して歩を進めると、谷はどんどん深くなってきました。
 途中でずいぶんと道草を食ってしまったために、本当にたどりつけるかどうか 心配になりましたが、やっと見つけましたよ。「大棚の大滝」を。  林道から小道を降りて、河床まで。 それまでののどかな風景が一変して、そこは自然のエネルギーの渦巻く場所。
 落差は上部で20m、下部で10mほどでしょうか。水の流れが狭い場所に一 気に集中して、ものすごい勢いで流れ落ちています。
 あまりの水流の強さのため、水は滝壺の岩に打ち付けられると四方に散開して、 水しぶき、水煙となって、下で見ているこの場所まで吹きつけてきます。撮影を 終えるころには全身びっしょりに濡れてしまいました。  滝壺に落ちる水の音も凄まじく、流れ落ちる水が岩をも砕くかと思わせるよう な轟音が、狭い谷間の岩盤の側壁に共鳴しています。自然の作り出すオーケスト ラホールで、ワーグナーの重厚な音楽が鳴り響いているようです。  あまりの迫力に、撮影に入る以前に、しばらく呆然と滝を見続け、周囲の環境 に自分をなじませるのに精一杯でした。  小1時間ほど、ひととおりの撮影を終えてみましたが、なかなかこれだけの滝 を一度の取材で撮りつくすことは難しいなと感じました。  林道を引き返し、2時間歩いて、再び車に戻るころには辺りは真っ暗になって しまいましたが、その間、今回の大滝のことを色々と考えていました。  よく観光カレンダーで見るような、長時間露光で水の流れを絹のように、ある いは綿のように優雅に表現した写真では、この滝の迫力を伝えきれないでしょう。  そうなると、むしろ速いシャッタースピードで、水流の迫力を見たままに写し こむことがが必要。口径の明るいレンズが必要です。あるいは中判で高感度フィ ルムを使うか。。  課題は尽きません。 (フィルムの仕上がりはまだ見ていませんが、むしろデジカメで撮影した今回の 映像の方が、滝の迫力は出ているのではないかと思います)  この滝は2時間の林道歩きが必要ですが、それをしても見る価値があると思い ました。  健脚の方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?  私も、また秋にでも訪れてみたいと思っています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ photo{01-20} => フジフイルム FinePix E550 ※フジフイルムのデジカメ FinePix E550 の詳細はこちらを → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixe550/
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