2005-09-26 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第139号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02630 "The wind blow hard and strong in Mt.Yatsugatake." 『吹き荒れる南八ヶ岳』 Img02704 "A red azalea like wet." 『ツツジしっとりと』 Img02737 "Aquilegia flabellata." 『ミヤマオダマキ』 Img02806 "The wheats stands in a lines." 『立ち並ぶ麦たち』 Img02901 "A red azalea after rain." 『雨上がりのツツジ』 Img02915 "The play ground of ladybug." 『テントウ虫の遊び場』 Img02936 "The kindness of poppy." 『優しいポピー』 Img02945 "The spirits of summer flowers." 『夏の花の元気』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- ---------------------- お知らせ1 ----------------------  先週お知らせしました、名前の不明な花の件ですが、 Img02500
 園芸に詳しい知人のアドバイスにより、「ベゴニア・サザーランディ」 ではないか?という有力な情報が得られました。 確証はないのですが、確かに花の形はベゴニアの特徴があります。  今後はこのようなことのないように、デジカメで花の咲いている状況も撮影し ておくようにいたします。  情報をくださった知人には改めてお礼申し上げます。 ---------------------- お知らせ1 ----------------------  先週の「季節の便り」で紹介しました撮影場所の中で 「浅間山」の読み方が分からないというメールをいただきました。 これは「せんげんやま」と読みます。 どうも失礼をいたしました。 ×××××××××× お詫び1 ××××××××××  先週お知らせした「上病院展示作品」の中で、
− 夕照の明神岳 − Mt.Myoujin at the evening.  の写真の「撮影場所」の表記に誤りがありました。 ×誤:北アルプス・貴美子平にて ○正:北アルプス・紀美子平にて ちなみにこれは「きみこだいら」と読みます。 どうも大変失礼をいたしました。 ×××××××××× お詫び2 ×××××××××× 先週の「ギャラリー新作」で発表された、 作品番号:Img02932 『雪国の朝』 の英語タイトルが、更新プログラムのデータの不備により、 "冷たい吹雪が過ぎ去った夜が開けると" というように、散文詩の最初の1行が入って表示されてしまいました。 正しくは "The morning time on the snow land." です。 どうもお見苦しいところをお見せしてしまいました。 お詫びいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  この週末は台風が南からやってきて関東地方をかすめました。 強風と白波砕ける荒れた海を見てみたいという欲求もありましたが、安全を考え て、自宅でおとなしく作品の整理などにいそしんだ週末でした。  しかしこうして台風がひとつひとつやってきては過ぎ去るごとに、大陸からは 涼しい空気が運ばれてきて、季節は一歩一歩、着実に秋へと歩みを進めてゆくの でしょう。  秋が深まるごとに、野山はその色づき具合を変え、それにつれて人の心もまた 変化してゆくのでしょう。秋は感受性の深まる季節でもあります。  さて、先週は東京都の最高地点、奥多摩山塊の名峰「雲取山」(くもとりやま) に登ってきたので、その様子を紹介します。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.56.50N35.51.08&ZM=5
 雲取山は、地図をご覧になるとお分かりの通り、東京都の最高地点であると同 時に、その頂きは、埼玉県、山梨県にもまたがっています。  ちょうど奥多摩(おくたま)から奥秩父(おくちちぶ)山塊の境目に位置する 山で、標高は2017mです。2500mを越える山が連なる奥秩父山塊にあっ ては決して高い山ではありませんが、都心に近いにもかかわらず周囲には奥多摩 の豊かな森が残っており、その山頂からは素晴らしい展望が得られるというので 人気の山になっています。  山梨県の甲府盆地で温められた空気は、西からの風に乗って、この奥秩父山塊 を越えてゆきます。湿った暖かい空気が高度を上げると、冷やされて細かい水の 粒となり、こうして雲が形成されます。そのため、この奥秩父から奥多摩にかけ てのエリアは豊富な降水量を誇っており、それが豊かな森や渓谷を育てる一因に なっています。  車で奥多摩駅から日原(にっぱら)の集落に入ります。釣り人用の駐車場に車 を停めて、林道を歩き始めると、橋を通りかかるたびに、美しい渓谷と広葉樹の 森を楽しむことができます。今はもちろん、まだ紅葉はしていませんが、10月 も中旬に入ると、このあたりの紅葉も色づき始めることでしょう。
 林道の脇の草むらに、小さなカタツムリが居ました。このところ曇りがちの天 気でしたが、やはりこのあたりは降水量が多く、湿り気が多いからでしょう。
 今度はツユクサの花を見かけました。私が自宅近くを散歩していて見つけたも のと同じ花です。
 林道を離れて、いよいよ登山道に入ります。曇りがちの空から、今度はパラパ ラと小雨が降り始めました。その水分が下草について、つやつやと光っています。
 たいていの登山者にとっては忌み嫌われる雨ですが、しかしこの雨あればこそ、 草木たちは、生き生きと元気に育ってゆくのでしょう。  大雲取谷にかかる吊り橋を渡って、尾根にとりつきます。
吊り橋はゆらゆらと揺れて、なかなかスリリングですね。とはいえ、その上に三 脚を立てて撮影をするとなると、カメラがぶれてしまいますから、なるべく揺ら さないように息を殺してシャッターを切ることになるのです。  吊り橋の上から見る渓流もなかなかのものです。
 やはり10月の中旬から下旬にかけてでしょうか。周囲の木々が色づく頃が楽 しみです。  橋を渡って、「野陣尾根」という尾根道に付けられた登山道、通称「富田新道」 を登り始めます。富田さんという山荘のご主人が切りひらいた道だそうです。 登山地図によると、この登り始めに美しいブナ林が広がっているそうです。  なるほど、しばらく登っていると、立派な胴回りを持ったブナの大樹が現れま した。
 幹や根に緑の苔が生えて、この木が生きてきた歳月の長さを物語っています。  鬱蒼とした森を形成する、奥多摩のブナ林。
奥多摩というと、国道を走ると周囲には針葉樹の植林ばかりが目立つものですが、 こうして山の裏手に回り込むと、豊かな広葉樹の森が広がっているのが魅力です。  急登の尾根を登りつめて、ようやく小雲取山の稜線に出ました。
 なだらかな笹原の丘に端正なカラマツの林が広がる開放的な場所です。本当な らここで、南西の彼方に富士山の雄姿が見られるはずなのですが、残念ながらこ の日はあいにくの曇り空で、周囲の展望はまったく利きませんでした。  展望が得られないので、雲取山の山頂はあきらめて、山腹の原生林の中の道を 巻いてゆくことにしました。
 昼なお暗い鬱蒼とした原生林は不気味な雰囲気がただよっています。気のせい でしょうか。木々に元気が無く、樹勢が衰えているように見えました。酸性雨の 影響でしょうか? 考えすぎでなければいいのですが。  しばらく歩いて、雲取山荘に到着しました。
 近年、改築されて、ログハウス風の立派な建物に生まれ変わったようです。 平日なので、静かな小屋泊まりが楽しめると思っていたら、なんでも埼玉県の警 察学校の生徒さんたちが30名ほど訓練登山で宿泊しているとか。青いジャージ 姿がとても初々しく見えます。その元気で賑やかなこと!  静かな小屋を楽しむことは出来ませんでしたが、若人達のパワーにあやかるこ とができました。 (こう言うと私が年寄りみたいですが、私も十分「若人」だと思っています。) (笑) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、翌朝、小屋の窓から外を見てみると、周囲は相変わらず乳白色の霧に覆 われています。これはどうも山頂のご来光は望めそうもありません。  それでも気を取り直して、山頂へ向けて登山道を登り始めます。  その途中、原生林のコメツガの大樹が根こそぎ倒れているのを見ました。やは り樹勢が衰えているのでしょうか。あるいは、多くの登山者が往来するために、 地面が掘られてしまって、その影響で倒れてしまったのかも知れません。
 楽しみにしていた山頂ですが、ご覧の通り、見事な(?)霧の中です。
残念ですが、お天道様には逆らえません。富士山の雄姿は、もっと天候の安定す る、晩秋から冬にまた登ってみて、その時に拝むことにしましょう。  何も見えない山頂をそそくさと後にして、小雲取山への稜線を下りはじめます。 もう花は見られないだろうと思っていたら、道ばたに白い小さな高山植物の花を 見かけました。

 根元の葉が地面に隠れていてよく分からないのですが、おそらく「ミツバオウ レン」だと思われます。  雨の滴が蕊(しべ)の先について、とても清らかです。 いつも思うのですが、高山植物は、下界の園芸種のように鮮やかさや派手やかさ は無いのですが、このような「清らかさ」があり、「汚れない」という表現がぴっ たりの花が多いように思います。  尾根は展望が利きませんが、霧が立ちこめて、それが草木に水分を与えてくれ ます。  こちらはカラマツの木の実についた無数の水滴たち。
 カラマツは「マツ科」の樹木なので、その実はいわゆる「松ボックリ」の実を 小さくしたような形をしています。  登山道の脇の笹が雨にしっとりと濡れています。つやつやした表面の光沢。雨 の日に歩くからこそ見られる光景です。
 こちらは、地面に生えている苔の一種でしょうか。もともとそういう色なのか、 それとも草紅葉になっているか分かりませんが。踏めば消えてしまいそうな小さ な生き物たちに、いっぱい水の雫がついていて、きれいです。
 こちらは下界でおなじみのイネ科の植物。ススキに似ています。登山者の靴に ついて、このような山の上まで登ってくるのでしょうか。これもまた、穂先の一 本一本に水滴が無数に着いて、美しいガラス工芸のように輝いていました。
 こちらは尾根を下る途中にある、「奥多摩小屋」の建物です。
 立派な雲取山荘に比べると、素泊まりのみの大変質素な小屋ですが、本来、山 小屋とはこうした素朴なものなのでしょう。  小屋の脇に立てられていた「となりのトトロ」の木人形です。山小屋のご主人 が、ゆったりとした時間の中で、コツコツと削って作ったのでしょう。とても微 笑ましい姿です。
 霧のただよう斜面には、夏の間に隆盛を誇ったであろう、マルバダケブキの咲 き残った茎がたくさん立っていました。
 マルバダケブキはヒマワリ色をした賑やかな花ですが、今はこうして、過ぎ去っ た夏の日々を思い返しているかのように静かに林立しています。ちょっと寂しげ な秋の山の風景です。  しかし奥多摩の山は、なんといっても森がきれいです。霧の中でも、カメラの シャッターを長めに空けていれば、光がたくさん入り込んで、幻想的な美しい森 の姿がよみがえります。
 これらの美しい森は、10月に入って、これからが紅葉の本番。今年の色づき 具合はどうでしょうか?  あまり台風に痛めつけられないことを祈っています。  稜線をずっと歩き続けて、鷹ノ巣山(たかのすやま)とういところまで来まし た。この北面の森もなかなかのものです。こちらの木々達の樹勢は、雲取山の原 生林のものより、ずっと元気なように見えました。
 北面の尾根を下って、日原集落に下山を開始します。この尾根のブナ林がまた 良い!

 樹勢も、樹相も、登山地図で紹介されていた富田新道のものよりも、こちらの 方が数段上のように見えました。  ただし、ものすごい急坂です。訪れる人が少ないのでしょうか。私の気のせい か、人があまり入らない場所の方が、森が元気で美しいように感じています。 私たち人間の行動が自然に少なからず影響を与えるのは確かですが、 それは単なる気のせいであってくれればいいのですが。  それにしても、この日が雨ということもあるのでしょうが、登山道の周りの倒 木には、びっしりとキノコが生えていました。
 おみそ汁などに入れると、とてもおいしそうです。
 地元の民宿などに泊まると、夕飯にキノコ汁が出るのでしょうか。お腹が空い ているので、ついそんな想像をしてしまいます。(笑)  と、思えば、こちらは毒キノコの「ベニテングダケ」でしょうか。見るからに 毒々しい色をしています。
 生き物たちは、理由があって、その特性を身につけたと言います。 花に蜜があるのは虫たちに受粉を手助けしてもらうため。 秋の実がおいしいのは、鳥たちに種を運んでもらうため。 このキノコたちには、なぜおいしいキノコと、毒キノコの2種類があるのでしょ うか。とても不思議です。  ともあれ、毒キノコには十分注意したいと思います。私の山の友人も何人か、 これでお腹を壊しているのですから。  尾根をどんどんと下ってくると、巨大な岩塊にぶつかります。通称「稲村岩」 (いなむらいわ)と呼ばれる岩峰です
 まるで彫刻師に削られるのを待っている花崗岩のような、生々しい存在感があ ります。  見上げるような岩壁の迫力に圧倒されます。  登山道も谷に下りてきて、渓流では釣り師が釣りを楽しんでいました。イワナ などを狙っているのでしょうか。
 川の対岸に渡り、少し登ると、日原の集落にたどりつきます。ようやく人間の 生活の匂いのするところまで戻ってきました。
 振り返れば、先ほど通過した稲村岩の岩峰がそそり立っています。
 今まで、日原集落は何度か訪れているのですが、あの稲村岩の姿はまったく気 付きませんでした。今回の登山でその上を通過して、初めてその存在を意識した のです。  しかし見れば見るほど立派な岩峰です。秋になると周囲の紅葉が色づいて、 一枚の絵になることでしょう。  その頃がまた楽しみです。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ コニカミノルタ DiMAGE-X50 ※コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-X50 の詳細はこちらを http://www.konicaminolta.jp/about/release/2004/0707_02_01.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能は特にありません。 どうぞ今後にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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