2005-10-03 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第140号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02507 "The yellow leaves in the village." 『里はずれの黄葉』 Img02555 "A curtain of water stream." 『水流のカーテン』 Img02572 "The spring has come soon on Yashajin-pass." 『夜叉神峠・春近し』 Img02609 "The Fuji city under the sunset glow." 『夕照の富士市』 Img02625 "The view of Mt.Fuji over the ridge." 『雪稜の向こうの富士』 Img02757 "The fruits of Streptopides." 『タケシマランの実』 Img02905 "Veronica persica are side by side." 『寄り添うオオイヌノフグリ』 Img02951 "The twins of poppy." 『双子のポピー』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  この週末の日曜日は夏に逆戻りしたような暑い日になりました。寒くなったり 暑くなったり、気温の変化の激しい季節です。体調管理にも気を付けなければい けません。  そのような中でも、季節は着実に秋に向かって進んでいます。  先週は、北アルプスの「乗鞍岳」(のりくらだけ)に、今年最初の紅葉を求め て行ってきましたので、その様子をご紹介しましょう、 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.33.21N36.06.42&ZM=5
 乗鞍岳は、岐阜県と長野県にまたがる成層火山で、いくつもの峰々が連なる優 美な山体を形成しています。その様子が馬の鞍に似ているというので「乗鞍岳」 と名付けられたようです。最高峰の剣ヶ峰は標高3026mを誇りますが、その 高さよりも、むしろなだらかな山容と、周辺に点在する火口湖や池、滝、草原な どを含めた豊かな自然環境全体が乗鞍岳の魅力と言えるでしょう。  標高が高いので、標高3000m弱の位ヶ原(くらいがはら)の紅葉は9月の 下旬から既に見頃となります。  中央道から長野道に入り、松本インターチェンジで下りて、岐阜県を目指しま す。曲がりくねった川沿いの道をどんどんと進み、乗鞍高原に到着しました。  以前は標高2800mの畳平(たたみだいら)までマイカーで登れたのですが、 近年、周辺環境保全の考えから、マイカーの乗り入れが規制されました。  だからというわけではないのですが、乗鞍高原に車を停めて、徒歩で歩き始め ます。車では、途中で良い場所があっても、すぐに停められるとは限らず、また 停められたとしても、他の車両の邪魔になるので、やはり徒歩で撮影をするのが 一番でしょう。  ちなみに、低公害バスが運行されているので、それを利用すると、歩かずに畳 平まで運んでくれます。登りが大変な方は下りだけ歩くというのも良い方法です。 (笑)  登り始める前に、まずは日本百名瀑に選ばれている「三本の滝」を見学してか ら行くことにしました。  遊歩道を歩き始めると、気の早いカラマツが一枝だけ葉を黄色く色づかせてい ました。カラマツの黄葉は遅く、このあたりでは10月下旬ごろだと思うのです が、気の早いカラマツもいるものです。それにしてもなぜ一枝だけ?
 滝のたもとにあるナナカマドの木が赤い実をつけていました。良く観ると、既 に葉が赤く色づき始めています。見頃ややはり10月中旬ごろでしょうか。
 遊歩道をしばらく歩いて、三本の滝にたどり着きました。その名が示す通り、 谷の中に3本の滝が流れ落ちています。まずはその一本目。
 幾筋もの糸状の水の流れが黒い岩肌をなめるように流れ落ちています。迫力よ りも優美さを感じさせる滝です。  2本目は落差もあり、霊験を感じさせるような、迫力と神秘のある水の落下が 印象的な滝でした。
 周辺の紅葉はまだまだこれからですが、楽しみな滝です。  3本目の滝は、谷の奧にあって、あまり目立たず、撮影は行いませんでした。 もしかして近くに行けば、味のある滝なのかも知れませんが、今回はゆっくりと 滝だけを撮影している時間がありません。先を急ぎます。  滝から尾根に上がる登山道が崖崩れのために通行不能ということで、途中の山 荘までの道のりを、バスを使ってゆくことにしました。  バス停の脇に飄然と立つ黄色のポスト。ポストといえば赤色が相場と決まって いますが。。なんだかとても気になります。
 さて、バスから下りて、再び登山道を歩き始めます。道ばたには、可愛らしい 赤い実をつけた草木が生えています。
 実は中には種が入っていて、鳥に食べてもらうことによって、その種を遠くま で運んでもらうのだそうです。種は鳥に食べられても消化されませんので、糞が 落とされた土の中で、やがてその子孫が芽生えるのでしょう。  そのため、鳥に発見されやすいように、目立つ赤色をしています。本当に、登 山道を歩いていても、すぐ目に飛び込んでくるような鮮やかな色をしています。  こちらは花の季節を終えて、すっかり実になって、穂をはためかせるチングル マ。
 なんだかおじいさんのおひげみたいですね。  もう8年ほど前になりますか、一回、この乗鞍登山道を歩いたことがあります。 その時は夕日がこの谷間に差し込んで、チングルマの穂が逆光に輝いて、とても 綺麗だったのを覚えています。

 天候が違えば、草木の様子もずいぶんと異なるものです。  登山道が高度を上げてゆくと、周囲の展望が開け始めました。今年はダケカン バの黄色はまずまずですが、ナナカマドの赤色は残念ながら発色が良くありませ んでした。
 赤い実の色は強烈ですが、しかし肝心の葉が、ちぢれてしまって、冴えないの です。
 立派な枝振りのナナカマドです。乗鞍の山体をバックにして、絵になる一コマ ですが、しかしいかんせん、よくよく見ると肝心の葉が痛んでしまっています。 デジカメではとりあえず記録として撮影しましたが、フィルムカメラで撮影する ことは見送りました。  泊まった小屋の人が言っていましたが、今年の夏は天候不順で日照量が非常に 少なかったそうです。その影響でしょうか。とにかく赤色の紅葉の発色は悪く、 良くてオレンジ色、ほとんどが茶色に濁ってしまっていました。  しかし鮮やかなばかりが写真ではありません。時には、登山道を歩いていて、 ふと出逢った、名もないダケカンバの生命力に圧倒されることもあります。
 立派な枝振りです。複雑に入り組んで、この樹木の過ごしてきた過酷な自然の 環境を寡黙に、しかし雄弁に物語っているようです。このくらいの大樹になると、 台風が来ても、びくともしないでしょう。  登山道はところどころで道路を横切りますが、その時にはガードレールから視 界が開けます。眼下にあるのは位ヶ原山荘(くらいがはらさんそう)。樹林の中 の赤い屋根が映えます。 また、曲がりくねった道路は、まるで日光の「いろは坂」のようです。
 ゆるやかな登山道をゆっくりと登って、肩の小屋に到着しました。
 残念ながら天候は曇りで、夕日を見ることなく、この日はそそくさと夕食をとっ て、休みました。  しかし、夜中に目を覚ましてみると、夜空には満点の星空! 天の川まで見える素晴らしさです。  以前、今年の夏のブログで、北アルプスの奥穂高岳の星空の様子を文章でお 伝えしたことがあると思いますが、今回もそれに勝るとも劣らない星空。等級の 低い暗い星まで見えるので、星が点々ではなく、「雲のように」見えるのです。  ああ、早く高感度のコンパクトデジカメを購入して、その様子を皆さんにおと どけしたいものです。  コンパクトデジカメといえども安いものではないので、そう何個も買うわけに はいかないのですが。。  3000m近い高山の夜の小屋は、既に晩秋の気配。また夜風もとても強かっ たので寒くて大変でしたが、2〜3時間ほどでしょうか。粘って星空を撮影して いました。ちょうど東の空からは冬の星座のオリオン座が昇り始めているところ で、それもまた絵になる風景でした。  いつかこの写真館でみなさんにお目にかけられる日が楽しみです。  さて翌朝。楽しみにしていたご来光は無情にも霧の中で断念しました。
 前回の雲取山に続いて、アンラッキーな結果ですが、しかし自然には逆らえま せん。素晴らしい星空が見られただけ、感謝しましょう。(ブログ読者の方々 には本当に申し訳ないです)  下山を開始しましたが、ガスが流れて強風の吹き荒れる谷間では鮮やかな紅葉 は望めません。しかしまた違った被写体もあります。谷間を覆う、枯れ草の草原 とハイマツが、荒涼とした風景に変化をもたらしてくれます。広角レンズで草原 に迫って、周囲を排除して、絵をシンプルにして強く表現してみます。
 風が草をたなびかせて、生き生きとした躍動感を無機質の谷間にもたらしてく れます。  こちらは、高山に進出しつつあるイネ科の植物(いわゆるススキの仲間)。 風にたなびく姿は優美です。
 ハイマツ帯の緩やかな山麓には、紅葉のナナカマドと黄葉のダケカンバが点在 していて、良い雰囲気です。
 もっとも、デジカメで撮影したので、見た目よりも鮮やかに見えてしまってい ます。やはり例年に比べると、紅葉の色は悪いようです。  濃緑色のハイマツ帯をベースにして、点在する赤や黄色の植物が、まるで整地 された公園のようです。
 もちろん、誰かが手入れをしているわけでなないのですが。本当に美しく配置 されるものです。自然の力の妙でしょうか。  見事なダケカンバの黄葉をみかけました。半逆光の光線とあいまって、非常に 鮮やかでクリア。高山らしい秋の風景です。

 今回の取材では、思っていたほどの成果は得られませんでしたが、乗鞍高原は アクセスがし易い場所です。また時々訪れて、春夏秋冬の高原風景を見続けたい と思います。  下山した後は、乗鞍高原で温泉につかり、登山の疲れを癒しました。長野県を 後にして帰りますが、途中、山梨の友人宅にお邪魔する途中、小淵沢町で美しい 農村風景に出逢いました。
 刈り取りをすませた田んぼで、藁を焼いているようです。こんもりと盛られた 藁と、そこから立ち上る煙が、なんだか「お灸」のようで、素朴かつ微笑ましい 光景です。  折りしも、南アルプスの山々に夕日が落ちる直前、琥珀色の逆光を浴びて、た だでさえのどかな農村風景がよりノスタルジックな光景に強調されていました。  さて、フィルムカメラの方は、きちんと撮れているでしょうか、現像の仕上が りが今から楽しみです。  狙っていたわけではないのに、旅を続けていれば、こういう風景に出会えます。 心に響く風景を求めて、これからも遠征に出かけることでしょう。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ コニカミノルタ DiMAGE-X50 ※コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-X50 の詳細はこちらを http://www.konicaminolta.jp/about/release/2004/0707_02_01.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能は特にありません。 どうぞ今後にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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