2005-10-10 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第141号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02546 "The gorge of Trumpet Triton." 『法螺貝のゴルジュ』 Img02772 "A nutcracker bird stand still on the rock." 『たたずむホシガラス』 Img02784 "The handsome puppy." 『ハンサムな子犬』 Img02900 "Ohi river under the down." 『黎明の大井川』 Img02909 "Brenthis daphne rabdia." 『ヒョウモンチョウ』 Img02939 "Trifolium pratense in the rain." 『雨中のアカツメクサ』 Img02952 "The floating poppy in the light." 『光に浮かぶポピー』 Img02954 "The red salvia." 『レッド・サルビア』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  天気図を見ると、日本列島には秋雨前線が停滞しているようです。前線とは、 暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあっているラインのことですから、その南に は暖かい空気、北側には冷たい空気があります。  取材で日本列島を縦断すると、そのことを実感します。今回の取材では、蒸し 暑い東京を出発して、長野県の北部まで走りましたが、晴天の東京を出発して群 馬県に入るころには、雲の中に入り、そして長野県の北部に抜けた翌朝には、空 は再び晴れました。もちろん気温はとても寒かったです。  その性質を知っていれば、晴れるエリア、曇るエリアをある程度予想すること ができ、取材に役立てることができるでしょう。みなさんもレジャーに出かける ときには、場所を先に決めるのではなく、天気図を見て天気を予測しながら目的 地を決めてみてはいかがでしょう?  さて、先に書いたとおり、先週は長野県の北部、ほとんど新潟県との国境に近 い場所ですが、奥志賀高原のさらにまた奧、飯山市の東に位置する「カヤノ平」 という場所を取材してきたので、その様子をお知らせします。 ・カヤノ平 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.29.16N36.51.57&ZM=5
 とにかく長野県の北の端にあるので、東京から車でもかなりの時間を走らなけ ればなりません。ただ走るだけというのも味気ないので、上信越道を途中で下り て、軽井沢を経由して行くことにしました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.37.46N36.22.11&ZM=5
 軽井沢の名前は知らない人はいないほど、避暑地として有名です。観光の町だ けあって、周囲の環境も良く保たれています。  こちらの樹木は、ツタがびっしりとからみつき、その葉が紅葉して、まるで 紅色の衣装をひるがえすダンサーのように見事です。
 こちらは「旧三笠ホテル」の建物。西洋風のおしゃれな建物です。このあたり は標高はそれほど高くないので、カエデの紅葉は少し色づきはじめたくらいでしょ うか。
 平日なので人はまばらですが、週末にはたいそうな人出で混み合うのでしょう。 人工的な建造物と、周囲の樹木の紅葉をからめて撮ると面白い作品ができそうで す。  軽井沢から北に走って白糸の滝方面に抜ける途中の車道は明るい森の中を走り、 はっとするほど緑が綺麗です。
 今の時期でこうなのですから、新緑、紅葉の最盛期はさぞかし素晴らしいこと でしょう。  写真を撮影する人で、車の駐車渋滞が起きるのではないでしょうか。(笑)  さらに北に走って、浅間白根火山ルートのハイウェイを走っているころには、 あたりはすっかり霧に覆われてしまいました。しかし、そのため森はかえって神 秘的な情緒と雰囲気をますます強めています。
 ハイウェイをひたすら北に走って、志賀高原までやってきました。時間帯は夕 暮れ時をむかえ、薄暗くなってきていますが、紅葉の進み具合はまずまずのよう です。
 名所、渋峠からの紅葉のパノラマは残念ながらガスのなかで拝むことはできな さそうです。  日が暮れて夜になりましたが、そのまま奥志賀林道に入り、カヤノ平に到着し ました。  周囲が暗くて良く分かりませんが、草原が広がっているようです。車を駐車場 に止めて、長旅の疲れもあり、車中でぐっすりと寝入ってしまいました。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  朝、目覚めて驚きました。天気予報は悪かったので、きっと周囲は霧に包まれ ていることだろうとタカをくくっていたら、なんと空は見事に晴れ渡っているの です。
 流れゆく朝焼け雲がとても素敵です。高原の周囲の木々たちの姿はとても端正 で、朝の空にシルエットとなって爽やかな風景を演出してくれます。
 夜に来たときには良く分からなかったのですが、明るくなってから見てみると、 草原で牛が草をはむ、牧歌的な風景が広がっていました。
 やがて山の向こうから朝日が昇り始めました。草原には一斉に光が放たれて、 みるみるうちに広がってゆきます。神々しい風景です。
 朝の斜光を浴びて、色づき始めた大樹たちが輝きを増してきます。私と同様に、 彼らもまた目覚めて、活動を始めるかのようです。もちろん樹木は動きませんが、 まさに今、動き出したような感覚を受けます。
 晴れていたかと思ったら、どこからともなく霧がやってきて、辺りを包みまし た。しかしこれはこれで幻想的な高原の風景です。
 しばらく朝の高原風景を楽しんだ後、湿原ハイキングに出ることにしました。 カヤノ平の樹木達は本当に綺麗です。
 関東周辺でよく見かける杉林の剛直さと比べて、幹が曲線で覆われ、たおやか で女性的です。北信の原生林は、その美しさから、よく「美人林」と例えられま すが、まったくその通りだと思います。  天気予報の悪天はどこへやら、空は抜けるような青空で、白い雲が流れてゆき ます。開放的な高原風景に恵まれました。
 登山道の脇には、ちょろちょろと小川が流れています。湿原からやってくる流 れだと思いますが、看板には「イワナ原生種保護区」とありました。どこかに小 さなイワナが隠れているのでしょうか。
 登山道を入ってしばらくすると、いきなりブナの巨木が林立している姿に圧倒 されました。
 登山道はなだらかでまるで遊歩道のような場所です。関東での公園のような感 覚でのんびりと歩いていると、突然、深山でなければ逢えないと思っていたよう なブナの原生林が広がったので驚いたのです。
 しばらく撮影をしたのち、再び登山道を歩き始めます。北信地区に住む地元の ハイカーがやってきて、撮影に熱中している私を追い越してゆきます。
 関東の人間からしたら、このような美しい森が広がっていること自体が驚きな のですが、彼らにしたら、まるでそんなことあたりまえ、近所の公園を散歩して いる、といったような雰囲気なので、とてもギャップを感じてしまいました。  それにしてもうらやましいことです。  こちらはまた異形のブナの大樹。大きな瘤(こぶ)を幹に作っています。すご い形相で迫ってくるような迫力があります。
 かと思えば、登山道の脇に、お客を出迎えるかのように居並んでいるウルシの 木々たち。
 ブナの黄葉の最盛期にはまだ少し早いようでしたが、しかし樹種によって色づ く時期が違うので、厳密に考える必要はありません。紅葉の見頃の幅は、案外、 広いものです。  森の中をしばらく歩くと、突然視界が開けます。「北ドブ湿原」に出たのです。
 その名前とは全く裏腹に、端正な樹木が立ち並ぶ、とても美しい場所でした。
 夏には高山植物が咲き乱れるそうです。尾瀬のようなスケールの大きさはない ですが、しかし湿原の環境がとてもコンパクトに凝縮されていて、むしろ有名で 無いぶん登山者が少なくて、こちらの方がゆっくり楽しめるかも知れません。  朝は晴れていましたが、湿原に着く頃には、再びガスが立ちこめ始めました。 しかしそれだからこそ、木々たちは神秘的で幻想的な姿を見せてくれます。
 看板に書かれていたのですが、さきほど湿原に点在していた赤い草むらは、 「コマユミ」という植物だそうです。見事に赤く紅葉するものです。
 湿原にあった東屋で昼食をとりました。すると、珍入者が。山でよくみかける 小さなクモの仲間です。
 虫の苦手な方がいたらごめんなさい。しかしこれもまた湿原の環境の中のひと つの姿なのでしょう。  もちろん、美しい野鳥もいるのですが。まだそこまでの撮影技術と機材が私に 無いものですから、手近な動物の姿でご容赦ください。  昼食後、再び歩き始めます。あたりの天候はガスから小雨に変わっていました。 しかしますます森はその美しさを増してゆきます。
 もちろん、露出を多くとって明るく見せる写真ならではのテクニックがあるの で、肉眼で見ている世界とは異なるとは思いますが、この違った世界を見ること のできる楽しみを知ってしまうと、もう写真はやめられなくなるでしょう。(笑)  大きな手を広げたような葉を持つ「ホウノキ」も、今は黄色く色づいています。
 葉先にほんのちょっぴりだけ緑が残っているのがご愛敬ですが、霧の中で見事 な輝きを放っています。  こちらは美味しい葉っぱなのでしょうか。夏の間にすっかり虫に食い荒らされ た様子で穴がたくさん空いています。しかしまるでモザイク模様のようで、そう 思うと、これもまた興味深い被写体です。
 雨は小雨からいつのまにか本降りになってきました。これが本来の天気予報通 りの天候なのでしょう。しかし朝の素晴らしいプレゼントをいただいたので、気 持ちは朗らかです。むしろ、晴れ、曇り、雨の全ての天候のブナ林を楽しめたの で満悦です。  雨に濡れて、ウルシの葉は、ますますつややかさと光沢を増しています。

 カヤノ平から北ドブ湿原にかけての森は本当に素晴らしいものでした。看板に よると、この一帯は、信州大学教育学部が「日本海型ブナ林生態系の教育と研究」 を目的としているため、保護されているエリアだそうです。  だからこそ開発をまぬがれたとも言えますが、本来、日本列島はこのような美 しい森がそこかしこに広がっていたはずです。  研究、学術の目的ではなく、私たちの生活のごく身近な場所に、このような素 晴らしく美しい森が広がっていてくれたらと願ってやみません。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  下山後は、再び車に乗り込み、奥志賀林道をひた走って、野沢温泉に抜けまし た。この林道の周囲の森もなかなか素晴らしい。  特に、巨木にからみついたツタが紅葉している姿は迫力があり、思わず車を停 めて見入ってしまいました。
 林道の終着点は、野沢温泉スキー場の上部に出ます。
 以前、飯山市のナノ花畑を取材した4月中旬に、この場所まで来ましたが、そ の時は奥志賀林道は多くの雪に覆われて通行不能で引き返した思い出があります。  今、見覚えのあるゲートを通って、再びその場所に戻ってきたかと思うと、感 慨深い思いがあります。  この場所は知る人ぞ知る、夕日および夜景の名所。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.27.33N36.55.52&ZM=5
 眼下には野沢温泉郷の夜景、その向こうには飯山市、そしてさらにその向こう には中野市から長野市にかけての夜景まで見渡せる素晴らしい場所です。
 以前の取材の時、いつかここで夜景を撮影してみたいと思っていました。 今回、狙っていたわけではないのですが、偶然にも夕暮れ時のこの場所にやって これたことを、何者かに感謝しないわけには行きません。  デジカメでとりあえず、速報写真は抑えましたが、フィルムにはどう写ってい るでしょうか。来週の現像の仕上がりが楽しみです。  そしていつか自然風景写真館のギャラリーで紹介できる日もまた。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ フジフイルム FinePix E550 ※フジフイルムのデジカメ FinePix E550 の詳細はこちらを → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixe550/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能は特にありません。 どうぞ今後にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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