2005-10-17 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第142号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02595 "Mt.Tateyama is far away." 『立山はるか』 Img02732 "kinugasa japonica." 『キヌガサソウ』 Img02742 "A white Dicentra peregrina." 『シロバナのコマクサ』 Img02790 "The temple of shrub peonies." 『牡丹の寺』 Img02828 "The lakeside in your summer." 『夏の湖』 Img02911 "Neozephyrus japonicus." 『ミドリシジミ』 Img02937 "Centaurea cyanus are side by side." 『寄り添うヤグルマギク』 Img02988 "The morning fisherman." 『朝の釣り人』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  紅葉は高山から徐々に高度を下げて、山の中腹あたりまで下ってきたようです。 これから一気に紅葉が進むかと思うのですが、しかし近年の温暖化の影響か、な かなか急激に冷え込む日が少なく、今年の(今年も?)紅葉は例年に比べて時期 が遅いようです。  先週は久しぶりに遠征をし、岩手〜秋田の県境付近の紅葉を取材に行って参り ました。地元に方の話しによると、今年の紅葉は遅いし、色もあまり良くないよ うです。やはり強い冷え込みが無いと、葉の色づきもイマイチのようです。  しかし、やはり多雪地方のブナの原生林は素晴らしいです。色が良いとかいう レベルではなく、樹木の一本一本、そしてそれらの樹木から構成される森全体に 満ちている生命力に圧倒されるのです。  2日間の取材の様子をお届けしましょう。  まずは盛岡を起点にして西の雫石町(しずくいしちょう)にある「小岩井農場」 (こいわいのうじょう)を目指します。  行く途中、ダム湖の駐車場で道草を食ってみると、道脇の芝生にまだ朝露がつ いていて、そこに太陽の光が当たって、きらきらと輝いています。濡れるのもか まわず芝生に腹這いになって、カメラを地面すれすれに構えて、朝露のみずみず しさを撮ってみます。なんでもない草むらですが、雫石町の名前にふさわしい光 景です。
 乳製品のブランドで有名な小岩井農場(こいわいのうじょう)にやってきまし た。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E141.1.6N39.44.54&ZM=5
 東北地方の牧場らしい、牧歌的な風景が広がっています。
 色づき始めた紅葉の木々の向こうに、岩手の名山、「岩手山」(いわてさん) が見えます。まだ山頂には雪が降っていませんが、岩手の人々を見下ろすように 穏やかな山体をのぞかせています。
 なだらかな牧草の上に立つ巨木達、農場の創業期に植えられたのでしょうか、 いまでは立派に成長して、牧場の欠かせない存在になっています。
 夕暮れ時、空が赤く染まったときにシルエットとなると写真的に美しい風景に なることでしょう。また、雪が降った朝には、また素晴らしい風景になることで しょう。ぜひ位置を記録しておいて、また訪れてみたいものです。  さて、牧場を離れて、秋田県を目指して国道を西に走ります。秋田県に入るに は、峠をひとつ越えなければなりませんが、そういう場所は大抵、谷沿いの道に なっています。そしてそこにちょうど太陽の光が差し込んで、素晴らしい紅葉の 渓谷美を作り出していました。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.51.4N39.42.49&ZM=5
 やはり紅葉の風景は光が命。逆光は紅葉の透明感と力強さを増してくれます。  秋田県に入り、裏側から八幡平(はちまんたい)を目指しますが、途中の人造 湖、秋扇湖(鎧畑ダム)のダム公園に植えられていた紅葉です。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.40.28N39.47.59&ZM=5
 光の具合が素晴らしく、バックの針葉樹が暗く落ち込んで、赤い葉をますます 強く浮かび上がらせてくれました。  田沢湖の北方にある玉川は、いくつかの人造湖を持っています。こちらは、玉 川ダムによって造られた宝仙湖。人造湖では有りますが、美しい名前の湖です。  ちょうど西に太陽があり、その光が湖面に映り込んでとても綺麗でした。周囲 から伸びる山なみの黒い影のラインがあるからこそ、光がますます印象的になる のでしょう。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.40.12N39.51.17&ZM=5
 橋の上から、湖の逆方向(順光方向)を見てみます。東北らしい、広々とした 雰囲気を持った風景が広がっています。
 このおおらかさが、陸奥(みちのく)の風景の魅力でしょう。アルプスのよう な雄大で峻険な山々はありませんが、ゆったりとした丘陵のような山々が続いて います。  玉川沿いの道をどんどんと遡って、玉川温泉までやってきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.43.15N39.57.39&ZM=5
 この橋の上からの紅葉がまた素晴らしい。ちょうど西に傾いた太陽の光が谷底 に差し込んで、紅葉の木々を生き生きと輝かせていました。
 やがて夕暮れ時を迎えます。天気が良く、夕日が赤い光となって、木々の紅葉 をますます赤く強調してくれました。原生林の豊かさと相まって、心温まる感動 的な色合いになりました。
 夕暮れの光があまりに感動的なので、夢中になって車を走らせていると、山の 上から、まだ白い月が昇り始めました。赤い紅葉の山肌と白い月、なんとも印象 的な光景です。
 やがて夕日が地平線に沈みます。一日の最後の光の輝きが谷間の紅葉を暖かく 包み込んでくれました。
 さて、太陽が沈んでも、撮影は終わりません。さきほどチェックして置いた玉 川ダムの橋の上からの印象的な湖面の風景を、今度は夕闇のトワイライトの光を 使って、印象的に切り取ってみます。
 もう少し画面に変化が欲しいような気がしましたが、しかし静寂に包まれたと ても印象的な風景を撮ることができたと思います。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、前日は撮影を終えた後、田沢湖湖畔まで下りて、車で一夜を明かしまし た。田沢湖は高所にある盆地なので、もっと寒くなるのかと覚悟していましたが、 思ったより暖かいので拍子抜けしてしまいました。やはり今年はずいぶんと暖か いのでしょう。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.38.16N39.42.40&ZM=5
 例によって日の出の1時間前から起き出して、撮影を開始します。パープル色 に染まる夜明け前の湖面の風景がとても印象的です。画面に変化をつけるために、 桜の枝葉を空の部分にあしらってみました。
 やがて山の向こうが紅色に染まり始めます。いよいよ太陽が昇ろうかという予 感を感じさせてくれる時間帯です。
 空にはやや形が崩れているものの、うろこ雲が流れ始めました。地上はまだ光 が届いていませんが、上空の空気に太陽の光が当たって、大気の流動が始まった 証拠です。いよいよ新しい一日が始まろうとしています。
 田沢湖のシンボル「たつこ姫像」と「秋田駒ヶ岳」が日の出前の淡い光を受け て、浮かび上がっています。  近くのホテルの宿泊客が散歩を始めました。朝日が差し込んで、一日で一番清 々しい時間を楽しんでいます。
 紅葉が遅いためか、田沢湖畔の紅葉は色づき始めたばかり、しかし真紅の紅葉 も良いですが、このようにほんのりと色づき始めた樹木も味わいがあるものです。
 太陽がすっかり昇ったので、湖畔の周遊道路を走って、再び紅葉の取材に出発 しました。  途中湖畔の神社の鳥居がシルエットとなって、とても印象的でした。神秘を感 じさせる田沢湖には、昔から神が住むと信じられてきたからでしょう。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.39.15N39.44.55&ZM=5
 さて、今日も良い天気です。車を走らせて、秋田〜岩手の県境に位置する山、 八幡平(はちまんたい)を目指します。  途中、峠をひとつ越える所で、美しい湿原を見かけました。「大場谷地園地」 というのだそうです。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.45.7N39.59.13&ZM=5
 紅葉は真っ赤ではないものの、落ち着いた色彩が秋の風情を感じ冴えてくれま す。  それにしても、玉川の渓谷のなんと素晴らしいことでしょう。地元の人に言わ せると、今年は色が良くないとのことですが、いやいや、やはり東北の紅葉は素 晴らしい。

 八幡平に向かう高原道路に入り、どんどんと標高を上げてゆきます。風は強く、 雲が上空を足早に過ぎ去ってゆきますが、ちょうど雲間から太陽の光が差し込み ました。その光を透過させて輝く紅葉のなんという鮮やかさでしょうか!
 まったく素晴らしいの一言です。  長い歳月を経て成長し、十分な貫禄を備えたブナの大樹。生命を肯定し、強く 生きる力を感じます。
 高原道路の脇に、林道のような脇道を見つけました。そこには散り始めた落ち 葉が積もって、なんとも言えない風情を漂わせていました。ついつい誘い込まれ てしまいそうな小道です。
 なかなか目的地の八幡平にたどり着けませんが、しかし道草もまた大切です。 (笑)  紅葉と黄葉とススキの競演。秋の要素をぎゅっと詰め込んだ様な光景がそこに はありました。
 小道のどん詰まりには、温泉を掘り起こす湯井(湯を吸い上げる井戸)があり ました。高原道路でも十分美しかった紅葉ですが、やはり森のなかに分け入ると、 さらに美しさを増します。
 このような美しい森の中に、人工的な建造物が建っていることに違和感を覚え ますが、しかし東北の人たちの生活というのはこういうものなのかも知れません。 東北の山の中で働く人たちは、いつもこういう風景を見ているのでしょうか、な んとも羨ましい話しです。  もっとも人間、贅沢なもので、毎日この中にいたら、それがあたりまえになっ てしまってなにも感じなくなってしまうのかも知れません。  小道を戻ろうとすると、行くときには見えなかった風景がまた見えてきます。 手を伸ばせば届きそうな場所に立ち並ぶ美しいブナたち。
 この美しい幹の曲線は、偶然に作られたものなのでしょうか。いやいや、冬の 豪雪に耐えて、それでも上に伸びてゆこうとする樹木の生きる意志の力が、こう したうねりの形となって現れたのでしょう。  さらに上を目指すと、「大沼」にたどりつきました。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.48.15N39.58.52&ZM=5
 このころ上空には、気流が八幡平を越える時に発生する厚い雲がたれ込めて、 明るい太陽の光は失われていました。  残念ながら、清々しい青い空と水面の色は既に失われていましたが、しかし曇 り空の柔らかい光のために、紅葉の色彩は落ち着いてしっとりとした鮮やかさを 見せてくれました。  池の周りには、カヤトの原が広がっています。その周囲をぐるりと紅葉の樹木 が取り囲み、さながら色彩の庭園のようになっていました。
 ここもまた素晴らしい場所です。また機会あれば、ここでぜひとも朝夕の時間 帯を過ごしてみたいものです。  八幡平の見返峠を越えるころには、すっかりどんよりとした曇り空になってし まいました。それに、標高の高い山頂付近では、ダケカンバの黄葉はすっかり終 わっていて、寂しい風景になってしまっていました。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.53.52N39.56.52&ZM=5
 時期、そして天候が違えば、風景は違った心象を人に与えるものです。  しかし八幡平を越えるとき、厚い雲の間から一条の光が降り注ぎました。美し い光のシャワーに感動し、思わず車を停めて、夢中でシャッターを切り続けます。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  八幡平の山麓の美しい紅葉に大満足し、再び盛岡の街に戻りました。しかし撮 影はまだまだ終わりません。  盛岡の市街が見下ろせる展望の良い場所がないかと、あらかじめネットで調査 をしておきました。すると、街の南東にある「岩山公園」というところの夜景 が素晴らしいという情報を得ることができたので、そこに向かいました。  市街の国道を離れて、急な山道を走ると、なるほど山頂に立派な展望台が建っ ています。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E141.11.10N39.41.51&ZM=6
 そこから眺める盛岡の市街と岩手山の展望の素晴らしいこと! 街の向こうには岩手山がどっしりとそびえています。想像以上の展望です。
 やがて夕暮れ時が来て、太陽が西の山に沈みました。西の空の光が、北上川の 水面に映り込んで川のラインを浮き上がらせています。旅情あふれる光景です。
 空には美しい夕焼け雲がたなびいていました。旅の空を彩る美しい茜色の雲が 風い乗って流れてゆきます。
 夜のとばりがおりて、あたりがすっかり暗くなると、眼下の盛岡の街は一斉に 輝き始めました。まったく素晴らしい夜景です。
 やはり夜景は西の空の残照が残ってる時間帯が最も美しいです。また、金星の ひとすじの光が、夕空のアクセントとなっていました。
 2日間のみちのくの旅にすっかり満足して、関東に戻りました。  いつかまた、季節を変えて再びこの地を訪れることができる日を楽しみにして います。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ コニカミノルタ DiMAGE-X50 ※コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-X50 の詳細はこちらを →http://www.konicaminolta.jp/about/release/2004/0707_02_01.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能は特にありません。 どうぞ今後にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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