2005-10-31 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第144号をお届けいたします。




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img02554 "The entire view of Shojigataki-fall." 『精進ヶ滝の全貌』 Img02624 "On beyond the clouded sea." 『雲海の向こうに富士』 Img02653 "The view of Chikuma river from hill." 『千曲川の見える丘』 Img02670 "The dream in the north land." 『北国の夢』 Img02672 "The shaking poppy flowers." 『ポピーのゆらめき』 Img02724 "The pretty Pedicularis chamissonis." 『ヨツバシオガマ可憐』 Img02840 "The dancer in the dawning." 『踊り子の夜明け』 Img02984 "The dawn of Ashigara plains." 『足柄平野の夜明け』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このところ朝晩はだいぶ冷え込むようになってきました。空気が冷たい朝に戸 外を歩いてみると、爽やかでとても気持ちが良いと感じます。冷たい空気に頬を なでられると、寒さを感じる前に、頭が冴えるような、身が引き締まるような、 気持ちが澄んでくるような、そんな心地よさを感じるのです。  先々週、盛岡駅に降り立った朝は、まだ人気もまばらな駅舎に冷たい空気がた だよい、そこに差し込む朝の光の美しさに身を震わせました。  今週は、自然景観で有名な福島県の裏磐梯(うらばんだい)を訪れましたが、 やはり、朝の空気の爽やかさは格別でした。一言で「爽やか」というと初夏に吹 く薫風の暖かな香りをイメージする方もいるかも知れません。だから「爽やか」 という表現は実は適切ではないのかも知れません。  最近は自分が自然の中で感じることを言葉で表現することが、ますます難しく なっているような気がします。それは私のボキャブラリー(語彙)が貧弱なせい かもしれませんし、日本語の限界かも知れません。  ロシア語は、雪を表現する単語や形容詞が30個以上あるといいますし、アフ リカのある民族の言葉では、雨や土や泥を表現する言葉が、やはりそれだけ多く あると聞いています。  しかしそれとて無限ではありませんし、微妙に移ろいゆく自然の表情を限りあ る言葉で表現するのは本当に難しいと感じています。  さて、前置きが長くなりました。 先に書いたように、先週は福島県の裏磐梯を訪れたので、その様子をお届けしま しょう。  裏磐梯のことについては、既にブログNo.83(2004-08-30)号で紹介している ので、割愛させていただきます。  前回は9月という中途半端な季節に訪れたこともあって、さしたる収穫もあり ませんでした。今回は、紅葉の最も良いシーズンに訪れることができました。  今回は、私の地元の小田原市周辺の人たちが参加する、湘南フジクロームクラ ブという写真クラブの撮影会に同行させてもらいました。
 ときおり撮影のアドバイスなどもしなければならないので、自分の撮影に集中 できたわけではありませんが、しかし今が紅葉の盛りを迎えた裏磐梯は、やはり 素晴らしいものでした。  まずは、小野川湖の北にあるスキー場の駐車場に行きました。駐車場は土を盛 り上げて高台になっているので、周囲の山々の紅葉をよく見渡すことができます。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.7.59N37.41.22&ZM=6
 人間の成長も人それぞれなように、木々達も、紅葉の早いもの遅いもの、様々 です。早めに黄葉して葉を落としたブナの大樹でしょうか。しかし白い幹の力強 いパターンが印象的です。そして今まさに紅葉まっさかりの山肌の木々たちが、 かれらの背後で賑やかに色づいていました。
 裏磐梯は、ススキやカヤトの原が印象的です。ここでもススキは秋の風景を演 出するのに欠かせません。
 ススキは風になびいて、ゆらゆらとその姿を変化させます。集中してじっと見 つめて、その形の並びの最も美しい瞬間を捉える必要があるでしょう。  これから伸び盛りの若い唐松が、やや淡いけれども爽やかな黄色に色づいて、 裏磐梯の秋を飾ってくれていました。
 スキー場から下ってくる途中の沢筋も、紅葉の宝庫です。他の木々達と共生す るように、枝や葉をからませて。そしてその中で赤く美しく力強く紅葉していま す。
 道路の脇のあちこちで、鮮やかな紅葉が見られます。黄色いもの赤いもの、そ してなにより、大地をやさしく覆うススキの原の美しさに眼を奪われました。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  その夜はホテルに泊まりましたが、翌朝は早朝4時半から起き出して、秋本湖 (あきもとこ)に向かいました。この場所には湖畔に沿って展望台があり、東向 きに湖面が広がっているために、湖の向こうから昇る太陽を見ることができるの です。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.6.51N37.39.6&ZM=6
 まだ暗いうちから撮影は始まります。長時間シャッターを開け続けることによっ て光を少しでも多く取り込み、眼では見えない世界を写しこむことができるから です。  長時間露光で撮影すると、美しいブルーの世界がそこには広がっていました。
 磐梯山の噴火で飛んできたと言われる岩塊が湖に点在し、小島となって単調な 湖面に変化をもたらしてくれます。  この日は残念ながら東の空に厚い雲がたなびき、湖の向こうから朝日が昇る光 景を見ることできませんでした。  しかし自然は人間の都合の良いようにはなるはずもなく、それで失望すること もありません。次回のチャンスに期待することとしましょう。  いったんホテルに戻り朝食をとって休みます。しかしホテルの窓から見える周 囲の風景が気になって仕方ありません。幸い出発にはまだ時間があるようですし、 少しホテルの周りを散策することにしました。  暖かいホテルは快適ですが、しかしいったん玄関を出ると、外は少し湿り気を 含んだ冷たい風が吹き付けています。  しかし冒頭に書いたように、私にとってはむしろそのほうがとても心地よい。 その冷たい空気に触れていられることが、とても幸せなことに感じるのです。  国民休暇村に向かって歩いてゆくと、やはり美しいススキに眼を奪われました。 その上には赤い実がなっていて、その取り合わせがいかにも秋のひとときを感じ させてくれます。
 今度はホテルの裏手にある、「乙女沼」(おとめぬま)を散策しました。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.4.39N37.40.8&ZM=7
 裏磐梯には、このような大小の湖沼がたくさんあります。その中のほんの一つ にすぎないとは思いますが、しかし誘われるように、木道を歩いて沼のほとりま でやってきました。
 湖畔に林立する木々たちの幹は微妙な曲線を描いて、それらは、整然と居並ぶ カラマツ林などとはまた違ったリズムを奏でています。
 天気は今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空です。(実際、散歩を 終えた後には一雨来ました)色彩は失われ、いわゆる「美しい自然写真」にはな らない状況です。
 しかし、沼を覆う静かな気配に惹かれて、しばらくその場を離れがたい感情が 湧いてきました。鮮やかな色彩があるわけではない、朝の輝かしい光があるわけ ではない。けれども、静寂に包まれた湖沼の「目に見えない美しさ」のようなも のが感じられて、私はいつまでもその場所に居続けていたような気持ちに包まれ ました。  遠くまで旅したからなのでしょうか(たった神奈川から一日だというのに、遠 くもなにもないと思いますが)。思いがけず、切ない気持ちが湧いてきて、少し 目うるむような感傷に見舞われました。感受性が高くなりすぎるのも、困りもの です。しかしそのような気持ちがあるからこそ、自然の写真を撮り続けてゆける のでしょう。  乙女沼を後にして、ホテルに戻る途中、作業小屋の脇で朱色に紅葉したウルシ の葉をみかけました。
 たくましい生命力だと思います。人間様が眼を離したすきに、もうこんなとこ ろに根付いているのですから。  ホテルの庭先に植えてあるホウノキは、もうだいぶ葉を落としていました。
 庭の芝生に散りばめられたホウノキの落ち葉。昨夜の雨のために、しっとりと 濡れて、落ち葉だというのに生き生きとした鮮やかな印象を受けるから不思議で す。
 さて、ホテルを出発して2日目の撮影に向かいます。 まずは「曲沢沼」(まがりさわぬま)へ。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.4.51N37.41.2&ZM=7
 ここの紅葉がまた素晴らしい。水面にはヒツジグサの葉が点々と浮かび、そこ に山肌の紅葉が映り込んで、素晴らしいロケーションです。

 水際に生えるカヤトの原の淡い雰囲気もとても素敵です。
 有名な場所だけあって、カメラマンが多数訪れています。
 鏡のような水面に映り込む山肌の紅葉。
 曇っているので落ち着いた風情ですが、晴れているとまた違った表情を見せて くれることと思います。  水面はよくよく見ると、大気の流れに敏感に反応して、その表情を千変万化さ せます。  まったくの無風状態で見せる鏡ような水面も魅力ですが、少し風が出てきて、 さざ波立つような水面のパターンもまた魅力です。
 風は目に見えませんが、水面を良く観察していると、まるで「風が水の上を駈 けてゆくような」あるいは「風が水面を押している」ような、そんな風に見える ようになってきます。  そのゆらぎをじっと眺めていると、心安らいでゆくのを感じるでしょう。慌た だしく写真を撮る前に、そういうものをじっくりと観察して見る心のゆとりもま た大切なのではないでしょうか。  さて、曲がり沼を後にして、一気に檜原湖(ひばらこ)の北に向かい、西吾妻 スカイバレーと呼ばれる観光道路を登って峠の近くまでやってきました。  ここからは、眼下に西吾妻の集落と、そしてその向こうには霧にかすむ檜原湖 の姿を見ることができます。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.4.54N37.44.57&ZM=5
 この日はちょっとガスが多すぎて、太陽の光に照らされる檜原湖の姿を見るこ とはできませんでした。しかし周囲の山肌の紅葉もなかなか良い場所です。  色づきは派手ではありませんが、わびさびを感じさせる味わい深い山肌の木々 たちです。
 葉を落としたとしても、依然として幹の力強さで存在感を示すブナの大樹たち。
 きっとこの冬も厳しい積雪を耐え抜いて、来年の春にはまた、黄緑色に萌える 新緑の葉を芽吹かせることでしょう。  今回の取材では五色沼など、行ってみたいけれども、まだまだ回りきれないと ころがたくさんありました。裏磐梯の奧の深さを感じます。四季折々、また機会 あればぜひ訪れてみたいと思います。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ コニカミノルタ DiMAGE-X50 ※コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-X50 の詳細はこちらを → http://www.konicaminolta.jp/about/release/2004/0707_02_01.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能は特にありません。 どうぞ今後にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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