2006-01-09 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第154号をお届けいたします。


★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★







=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03059 "The life of late autumn twigs." 『枯れ木たちの生命』 Img03063 "The floating moon." 『月・浮かびて』 Img03232 "In the shining forest." 『輝く森の中で』 Img03453 "The trees in late fall." 『秋の終わりの木々たち』 Img03531 "At the cape in the dawn." 『夜明けの岬にて』 Img03667 "A greeting of an azalea." 『ツツジの御挨拶』 Img03777 "The house of spider." 『蜘蛛の住みか』 Img03895 "The arrangement of green leaves." 『淡き緑の配列』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  記録的な寒波と豪雪はどこまで続くのでしょう。何事も中庸が肝心とは言いま すが、温暖化温暖化と騒いでいたところへ今度はこの寒波です。 やはり自然界がバランスを崩していることの結果なのかも知れません。  こう暑かったり寒かったりすると人間たちは疲れてしまうかも知れませんが、 しかし異常気象ではあっても、やはり自然の美しさは不変・普遍のものです。  先週は低気圧が通過した直後に、箱根から富士五湖にかけてを取材してきまし たのでその様子をお届けしましょう。  前線を伴った低気圧が通過した直後は、山間部には霧氷がついて、とても綺麗 な風景に出会えるチャンスです。路面の凍結が心配ですが、そこは慎重に運転を して、早朝、箱根の大観山に到着しました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.3.5N35.10.51&ZM=6
 この場所は、眼下に芦ノ湖を従えた富士山が見られるとても有名な撮影ポイン トです。箱根ターンパイクの終了点にドライブインがあり、そこの駐車場からは、 見事な風景を見ることができます。ただし天候の変わりやすい場所なので、昼は ガスに覆われていることが多く、やはり朝の天候の安定している時が狙い目です。  まだ未明。富士山の上空には低気圧の残りの雲がまだ少し残っていて、あたり は淡いブルーに包まれています。広角レンズで全体の風景を俯瞰してみました。
 今度は望遠レンズで芦ノ湖と富士山だけを切り取ってみます。
 今回は東の空にまだ厚い雲が残り、残念ながら朝日が阻まれて富士山は赤く染 まりませんでした。また、富士山に雲が残っていて、すっきり見られなかったの は残念です。  ドライブインへ登る歩道橋の上に出て、俯瞰してみました。他のカメラマンが 展望台の端に立っています。
 マイカーで気軽に来られる場所ですので、みなさんも来てみてはいかがでしょうか。 有料の箱根ターンパイクは高いので、湯河原方面から一般道路を登ってくるのが オススメです。(笑)  さて、大観山での撮影を終えた後は、周辺の樹木についた霧氷を楽しみにして いたのですが、低気圧の勢力が弱かったためか、残念ながら道路にうっすらと白 いものが残っているだけで、木々に霧氷は見られませんでした。残念ですが次回 のチャンスを待とうと思います。  その後は芦ノ湖スカイラインの方へと足を伸ばしました。この有料道路も60 0円と、けっこう高いのですが、仕方ないですね、偵察料です。  しかし高いだけあって、その展望は抜群です。「山羊の丘」(やぎのおか)と いう看板が立っていたこの場所からは富士山、愛鷹山、沼津、三島、伊豆半島に かけての大展望が得られます。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.59.48N35.11.40&ZM=7
 この日は箱根全体が低気圧の黒雲に覆われてスッキリとは見えませんでしたが、 しかしこの展望は見事です。場所をチェックしておいて、また条件の良い日を選 んで来てみたいものです。きっと夕暮れ時は三島方面の夜景が美しいことでしょ う。  また、この山羊の丘からは、富士山の足下を走る芦ノ湖スカイラインの道路の 曲線が印象的です。夕暮れの薄暗い時間帯に長時間露光を行って、車のテールラ ンプを描き出すと、現代的な富士山の写真になるのではないでしょうか。
 今その時に写真を撮れなくても、時間帯や天候が変わったらどのような風景に なるのか。そのようなことをイメージしながら旅行をすると、また作品も違った ものになってくるのではないでしょうか。  さて、芦ノ湖スカイラインを走りきって、芦ノ湖の湖畔まで降りてきました。 その途端、雲間から太陽が顔をだしました。
 湿気をたっぷり含んだ雲は鉛色。そして太陽を反射して光る湖面の色は鈍色 (にびいろ)でしょうか。目の前に突然現れた重厚感のある風景に感動しました。 もちろん、カメラの露出を抑えめにして(カメラが示す露出値よりも少なくする) 撮影して、その重厚感をますます強く表現したのです。  冬の暗く重い風景のようですが、しかし雲間から差し込む太陽の光は印象的で す。今度はズームレンズを望遠側にシフトさせて、その一部分だけを切り取って みます。
 すると雲間から差し込む光だけがクローズアップされて、希望を感じさせる風 景になりました。  写真は奧が深く、露出、構図ともに、ほんの微妙な違いで作品から受ける心理 的な印象が違ってしまいます。目の前の広大な風景から、どこをどう切り取って、 そしてどのような露出を選択するか。  そこが難しいところでもあり、面白いところでもありるのです。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、ご存じのように箱根、芦ノ湖周辺は観光地化されていて、下の方に降り てくると、私を感心させる風景はありませんでした。  それに季節風が吹き出してくるにつれて、富士山の南東側には雲が発生します。 ですので箱根側では展望は悪くなる一方。ここは車を一気に走らせて、富士五湖 方面に向かう方が得策です。  そうして、富士吉田市にある富士北麓公園(ふじほくろくこうえん)までやっ てきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.46.17N35.27.7&ZM=5
 この場所は、いわゆる市民の「憩いの公園」というよりは「運動公園」といっ た感じの場所なのですが。しかし競技場の周辺は樹木に遮られずに確実に富士山 の雄姿を見ることができる場所です。
 富士山には大陸からやってきた強烈な季節風が吹き付け、山頂部はものすごい 突風が吹き荒れている様子がよく分かります。
 既にこのブログでも紹介しましたが、雪山登山のため、富士山で雪上訓練を したことがありますが、 <参照> http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2005-12-05.html
 今から思えば、寒かった寒かったと言っていたあのときは生やさしかったので しょう。今この暴風の中、あの場所にいたらと想像すると身震いがします。  記録によると悪天候時の山頂部では風速80m以上の風が吹くと言います。 秒速80mですから、時速に換算すると、、ちょっと簡単な算数を。。 80 × 60 × 60 ÷ 1000 = 時速288km/h(!!!)  これは新幹線のスピードです!! いま吹いている、あの風が正にそうなのでしょうか。人間など虫けらのように吹 き飛ばされてしまうかも知れません。  自然の威力を感じます。  話は変わりますが、自然風景写真館をよくご覧になっている方はご存じの通り、 私の作風はどちらかというと露出をプラス補正にして草花や樹木を明るく印象的 に捉えるものが多いのですが、最近は敢えてマイナス補正をして被写体の重厚感 を増すことも多くなってきました。(認めたくはないですが)これも年齢を重ね たからでしょうか。(笑)  富士山の脅威を目の当たりにした後は、山中湖に戻り、のどかな風景でほっと 一息つきました。  きらめく湖面の上を白鳥たちが優雅に泳いでゆきます。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.51.33N35.25.33&ZM=5
 母子が白鳥や鴨たちに餌を与えています。冬の日の暖かくほっとする風景です。
 白鳥には悪いですが、実はよくよく見ると案外毛が薄黒く汚れていたりするも のです。順光でまともに正面から撮るよりは、逆光でややシルエット気味に写す のが得策でしょう。
 さて、そろそろ夕暮れ時が近づいてきました。再び富士山の撮影に向かいます。 先ほどの北麓公園とは違う場所なのですが、やはり富士吉田市で富士山のよく見 える場所を見つけました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.46.49N35.26.20&ZM=5
 森の中、ものすごい悪路を走って見つけた場所なので、ちょっと普通の方は来 られないかも知れません。  山頂部には相変わらず強風が吹き付け、雲がまるで渦を巻くように伸びていま す。その形は時間と共に刻々と変化し、まるで海中の生物が踊り狂っているよう にも見えました。
 こういう映像は、スチル写真よりも、ムービー動画の方が迫力が出るかも知れ ません。最近はデジカメでも手軽にムービー動画を撮影することができますので、 機会あれば、そういうもののウェブ配信にもチャレンジしてみたいものです。  やがて、富士山の上空には夜の帳(とばり)が降り始めました。群青色のカー テン・フォールです。富士山の山体はインディゴ・ブルーに、すそ野はミッドナ イト・ブルーに染まります。そして空には三日月がぽっかりと浮かび、冬空のフィ ナーレを飾っていました。
 光が地平線に沈んでゆくと同時に、まるでそれと歩調を合わせるかのように、 周囲の気温がどんどんと下がってゆくのが分かります。空からは藍色の帳が降り てくるのと同時に、まるで冷たい空気が天から地上に一斉に降りてきたように感 じました。  それはまるで空気の分子そのものが意志を持った生き物であるかのように感じ たのです。そして昔の人はそれを「精霊」と呼んだのかも知れません。  明日の天気は晴れるのでしょうか。明日も風景もまた楽しみです。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  追伸。  翌朝は、神奈川県・山北町にある大野山牧場(おおのやまぼくじょう)を訪れ ました。  山頂部は一面の牧草地になっていて、天気の良い日には、富士山や足柄平野、 相模湾の展望が素晴らしい場所です。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.3.25N35.23.4&ZM=5
 低気圧が抜けたので、星が見えるくらいの晴天を期待していたのですが、しか し予想に反して天候は曇り空。しかし曇り空の未明の時間帯には晴れている時よ りもブルーが印象的になるものです。
 どのような条件でも早朝の撮影はやはり価値があります。薄墨色に染まる眼下 の足柄平野(あしがらへいや)と曽我(そが)の山々。東名高速道路を走る自動 車のヘッドライトやテールランプがわずかに見えます。
 そして静寂に包まれた朝の富士山。
 紅富士のような派手さや艶やかさは無いですが、このような静かで落ち着いた 富士山の色合いもまた良いと、最近は思うようになってきました。  これもまた歳を重ねたからでしょうか。 (年始だからこのような表現が浮かんでくるのでしょうか(笑))  それにしても、前日の大観山での富士山もそうでしたが、未明の曇りの日に見 られる、この淡いブルーの色は本当に綺麗です。  染色用語で「白群」(びゃくぐん)という色があるそうです。群青色(ぐんじょ ういろ)の絵の具の粒子がより細かく均一になったことによって淡く白く見える 色のことだそうですが、その色によく似ています。  以前、葛飾北斎(かつしかほくさい)の浮世絵で、こういう色をした富士山の 版画を見たことがありますが、その色はもっともっと淡かったのを憶えています。 北斎は、どのような季節にどのような天候で、どのような時間帯に、富士山を見 ていたのでしょう。  しかし色彩とは本当に微妙です、フィルムの銘柄の違いによる発色はもちろん、 デジカメではホワイトバランスの値の設定で違ってきますし。そもそも、ウェブ 経由でみなさんがご覧になると、そのディスプレイの特質によって様々に変化して しまいます。  難しいことですが、少しでもその場の風景の印象と、それに対峙する私自身の 心象が伝わればと思いながら、撮影を続けています。  北斎の素晴らしい作品には、もちろんまだまだ遠く及ばないことは分かってい ます。しかしそれでもなお、少しでもそれに近づけるように努力してゆこうとい う気持ちを持ち続けることが大切だと思っています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ フジフイルム FinePix-F810 ※フジフイルムのデジカメ FinePix-F810 の詳細はこちらを → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf810/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能はありません。 次回にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
※ご意見ご感想などは ( akio@tory.com ) までお寄せください。 ※このブログは等倍フォントでご覧になることをお勧めします。 ※このブログは自然風景写真館 ( http://tory.com/
) から登録された方、  および、旧・自然風景写真館にご来館いただいた方々にお出ししています。 ※ブログの購読停止をご希望の方は、以下のURLにアクセスしてください。 -------------------------------------- ★自然風景写真館ブログ購読解除ページ -------------------------------------- → http://tory.com/j/others/mailmagazine.html
 もしどうしても解除できない時は、 ( akio@tory.com ) にご連絡ください。 ※メールアドレスご変更の方法は、お手数ですが、一度解除いただいてから、  新しいメールアドレスで再度ご登録ください。 _____ _ |Nikon| _ ======= Nature Photographer Akio Torikoshi ====== +"--,/ \ --+ | *E-mail: akio@tory.com | |## j\_/o | | *Nature Photo Gallery : http://www.tory.com/
| +==----------+ | *Virtual Photo Library: http://www.vpl.net/
|
 
 
2006-01-09 Back to HomePage
(C) Nature Photographer Akio Torikoshi , All Right Reserved.