2006-03-13 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第163号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★






××××× お詫びと訂正 ×××××

 前回のブログのα-SweetDigitalテスト撮影レポートの文中にて、

「APC-SサイズのCCDの横の長さは約24mmですから、・・・」

という記述がありましたが、スペルミスがありました。
下記のように訂正いたします。

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×誤:"APC-Sサイズ"
○正:"APS-Cサイズ"
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どうも大変失礼をいたしました。






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§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03122 "Flying on the deep blue sea." 『紺碧の海を飛ぶ』 Img03186 "The curtain of pink blossoms." 『ピンク色の垂幕』 Img03203 "The cows and Mt.Fuji." 『牛たちと富士』 Img03391 "In the bush at the morning." 『朝の草むら』 Img03396 "The mirror on the water." 『水鏡』 Img03402 "The refreshing carmine red tree." 『爽紅の樹』 Img03417 "The rainbow in the evening." 『たそがれの虹』 Img03630 "The top of Mt.Hakkaisan under the dawn." 『黎明の八海山山頂』 ■ギャラリーから削除された作品リスト img02260 "Cherry blossoms following to Mt.Kaikomagatake." 『さくら従えた甲斐駒ヶ岳』 img02379 "The power of wood." 『生きる力』 img02506 "Setaria viridis in the morning." 『朝のネコジャラシ』 img02507 "The yellow leaves in the village." 『里はずれの黄葉』 img02508 "The valley with red & yellow colors." 『紅葉の渓谷』 img02527 "Beyond the blue sky." 『秋空の向こうに』 img02536 "The morning of Takataki-lake." 『高滝湖の朝』 img02538 "The valley is filled in green color." 『緑に染まる渓谷』 img02546 "The gorge of Trumpet Triton." 『法螺貝のゴルジュ』 img02554 "The entire view of Shojigataki-fall." 『精進ヶ滝の全貌』 img02556 "The refreshing water fall." 『流瀑さわやかに』 img02562 "The brightness of Shojin-lake surface." 『精進湖の輝き』 img02566 "An iron pot of water fall." 『滝の釜』 img02636 "Japan South Alps and Cherry blossoms hill." 『南アルプスと桜の丘』 img02639 "The South Japan Alps with tulip field." 『南アルプスとチューリップ畑』 img02676 "A lonely Hemerocallis middendorffii." 『はぐれニッコウキスゲ』 img02682 "Hemerocallis middendorffii with blue sky." 『青空とニッコウキスゲ』 img02683 "The summer of Hamana-lake." 『浜名湖の夏』 img02809 "The summer clouds on Hamamatsu city." 『浜松の夏雲』 img02860 "The shine of deep valley." 『谷底の輝き』 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  この週末には北日本にある発達した低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ 込んだため、関東地方には「春2番」かと思わせる暖かくて強い南風が吹きまし た。その時はちょうど横浜にいたのですが、春らしい霞んだ空を見上げると、少 しだけ潮の香りを含んだ浜風が、私の髪をなでつけるようにして吹き抜けてゆき ました。その暖かく優しい感触が今でも残っています。  春が確実に一歩一歩近づいているようですが、今週のブログでは、まだ雪の 残る、長野県・長谷村(はせむら)にある入笠牧場(にゅうかさぼくじょう)の 様子をお届けしましょう。  既に何回かこのブログで、南アルプス最北端の山、入笠山の雪景色をお届け しました。その山頂に立つと、西方に中央アルプスの白い峰々が見えますが、そ れと同時に眼下にたおやかな白い曲面を持つ雪原の様子がいつも気になっていま した。  友人に話を聞いたり、地図で調べたりすると、それは入笠牧場というところら しいのですが、いつか行ってみたいと思っていましたが、今回、またしても入笠 山を訪れる機会があったので、足を伸ばして入笠牧場を偵察することができまし た。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.9.49N35.53.26&ZM=5
 早朝、まだ暗い時間から自宅を出発します。その途中、山梨県の御坂峠を越え てゆきますが、ちょうど夜明け前の時間帯で、美しい富士山の姿を見ることがで きました。もう何度も訪れているお気に入りのポイントです。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 ) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.46.17N35.32.12&ZM=5
白い雪をたっぷりとかぶって、それが東からやってくる青い光を受けて淡く光 り、静かに鎮座している様子はなんとも言えません。あたりの空気は凛として冷 たく、夜明け前の静謐な時間が流れてゆきます。  御坂峠を越えて甲府盆地に入り、中央自動車を走って、北杜市(ほくとし)ま でやってきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.23.41N35.47.3&ZM=5
 この場所からは、南アルプスの名山、甲斐駒ヶ岳の雄姿を目の当たりに望むこ とができます。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 )  移動の間に日はすっかり昇ってしまいましたが、山体を照らす光はまだ色温度 の高い、暖かみを帯びた色をしています。  長野県・富士見町に入り、入笠山の登山口にやってきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.11.22N35.53.51&ZM=5
 前回、前々回の入笠山では、楽をしてスキー場のゴンドラを利用しましたが、 このところのトレーニング不足を自覚していましたので、今回は真面目に登山口 から徒歩で登ってゆきます。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  登山道にはそれほど雪はありませんでしたが、冬の風物詩、霜柱があちこちに できていました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  これらを登山靴で踏むと、さくさくという小気味良い音と感触がして、とても 気分が良くなります。ちょっと子供に戻ったような嬉しい気持ちになるのです。  山腹の斜面にはカラマツ林が広がっています。上から吊された枝に、カラマツ の実がたくさんついていて、それを姿をなんとも可愛らしいと思いました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  ゴンドラを使わずに登山道を登ってきたので、けっこう体力を使うのかと思っ ていましたが、しかし1時間15分ほどの時間で登り切ってしまったのには、ちょっ と拍子抜けしました。  こんなに楽だと分かっていたなら、前回、前々回もゴンドラなど使わない方が 往復料金1400円を無駄にしないで済んだのです。(笑)  そして今年3度目となる入笠湿原にやってきました。この日も天候に恵まれ、 相変わらず素晴らしい冬の湿原風景が広がっています。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  3回目となる今回は、季節の移ろいを見ることができました。一面の白い雪原 だった湿原には、もうあちこちで雪が融けて湿原の一部が顔を出していたのです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  スノーシューを脱いで、雪原で少し一休みです。このおかげで、ふかふかの雪 の上でも、沈まずに歩くことができます。頼もしい相棒です。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  コメツガの葉にちょこんと乗っている白い雪のかたまりが光っています。なん でもないそんなひとかけらの雪に、なぜか心が引かれてしまいます。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  そしてカラマツの可愛らしい実にも。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  こちらは「サルオガセ」の赤ちゃんでしょうか。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  サルオガセは針葉樹の幹や枝などに付着して育ち、霧などの空気中の水分を摂 取して大きくなる「地衣類」と呼ばれる薄緑色をした植物です。樹木から養分を 横取りしているわけではないので、「寄生」ではないのですが、大きくなると樹 木からだらんと垂れ下がって、薄暗い霧の中で見かけると、ちょっとドキっとし ます。  あまり綺麗には写っていませんが、下の森の写真では、針葉樹にサルオガセが 垂れ下がっています。
 昔は利尿作用のある薬草として利用されていたそうで、アイヌ民族は「山を支配す る神の髭(ヒゲ)」と呼んでいたそうです。彼らはこの植物を神聖なものとして 認めていたのでしょう。そう表現する感性には、自然と共に生きる彼らの物の見 方、考え方が現れているように思いました。  サルオガセも春を迎えて、枝からちょこんと顔を出し始めた。そんな様子を可 愛らしいと思いました。  さて、雪の急斜面を登ると、山頂はもうすぐそこです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  そして今年3度目の入笠山の山頂に立ちました。相変わらず周囲の展望は素晴 らしいです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  今朝、見てきた甲斐駒ヶ岳の姿が遠方に見えます。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  すそ野を一面に埋める規則正しいカラマツ林のリズムが見事で、これが新緑の 色に染まるのも楽しみです。  東を向くと八ヶ岳連峰の白い峰々が広がっています。ミノルタのレンズの色彩 とコントラストが優れているのか、今までよりもきりっとして力強く感じます。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  そして西の眼下には、本日のお目当ての場所、入笠牧場が広がっています。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  そこに行けば、どのような風景に出会えるのでしょうか。未知の領域に踏み込 むワクワク感は、子供のころも、大人になった今でも変わりません。  山頂から見たときはずいぶん遠くにあるように感じ、私はそこに辿り着くまで に2〜3時間ほどかかるのかと思っていたら、意外にも3〜40分ほどで辿り着 いてしまいました。人間の感覚というのはアテにならないものです。  牧場のひとすみに屋根付きの資材置き場のような場所があったので、そこでラ ンチにしました。屋根の雪は太陽の光を受けて溶けて軒先ではたくさんの「つら ら」ができています。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  その様子がとても綺麗なので、ついつい誘われてクローズアップしてしまいま す。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  つららを太陽に向かって透かしてみるとキラキラと輝いてとても綺麗です。 ファインダーを覗いた時のその印象を伝えるためには、敢えてアウトフォーカス にして(ピントを外して)撮影してみました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  みなさんもこういう遊び心を持って撮ってみてはいかがでしょうか。光ボケを 丸く写すためには、レンズの絞りを開放値にすることをお忘れ無く。  軒先から落ちて雪面にころがったつららです。そのかけらは太陽の光を受けて 溶かされて、夜にはそれがまた固まり、それを繰り返すうちに、透明な飴細工の ように表面が滑らかになっていました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  さて、昼食を済ませた後は、牧場をさらに奧まで進みます。牧場の斜面には、 白樺でしょうか、端正な形をした樹木が植えられていて、太陽に向かって歩くと、 雪面にその影が伸びて、美しい紋様を描いています。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  開放感のある雪原の斜面をどんどんと登ってゆきます。そう、まるで太陽に向 かって歩いてゆくように。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  急な斜面を登っていると、息が弾み、雪の上とはいえ、額にはうっすらと汗が にじんできます。  斜面を登り切ると、やはりそこにもなだらかな雪面が広がっていました。端正 な樹木のシルエットは、朝夕には絶好の被写体となることでしょう。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  昼過ぎになると、中央アルプスの主峰たちは残念ながら雲の中に隠れてしまい ましたが、しかし雪の斜面や樹木の配置と遠方の山陵の位置関係などは十分に把 握できました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  やはり一度偵察をしておくと、次回の撮影の時には余裕を持って臨むことがで き、事前の作品イメージも作りやすいでしょう。  牧場の雪原には、多くのシュプールが刻まれていました。これはスキーのもの ではありません、スノーモービルのものでしょう。きっと前日に遊びに来て、こ の雪原を走り回ったのでしょう。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  ただの雪原でも魅力的ですが、シュプールのおかげで、斜面がより立体的に見 えるようになったと思います。  ただし、スノーモービルよりは、やはり人間が自分の力で滑ったスキーのシュ プールのほうが、より魅力的なことは言うまでもありません。  雪面を駆け下りる時に、ふと振り返ると、一本の樹木が青空に向かって毅然と して立っていました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  シンプルでとても美しい風景です。ただし、雲の出方は中途半端。もっと形の 良い雲がバランス良く流れているか。もしくは雲一つ無い状態で、青空がもっと 濃くなっている、そのどちらかだと良かったでしょう。  自然相手なので要求はできませんが、そのような状況になるまで粘り強く待つ 姿勢が必要でしょう。それに、あちこちに目移りをするようりは、気に入った被 写体を見つけたら、しばらくはじっくりと見続けていたほうが、相手のほんとう の美しさを見つけることができるかも知れません。  雪面の下で眠っていた秋の名残の草花が、顔を出していました。雪の結晶に太 陽が反射する影響でしょうか。背景には虹色に輝く丸い光が散りばめられていま した。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  入笠牧場を後にして、下山を始めます。途中、マユミの実でしょうか、午後の 暖かい光を受けて、ひなたぼっこをしているように見えました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  無事に下山して、近くに温泉に行って登山の疲れと汗を流します。長野県の富 士見町や茅野市の周辺には形の良いカラマツ林があり、温泉から出て車を走らせ ていても、それらを知らず知らずのうちにチェックしてしまいます。  そして空が晴れていて、夕暮れ時を迎える頃には、またカメラを取り出して、 撮影を始めてしまうのです。  この日は、高感度撮影に強いフジフイルムのデジカメを使って、星空の撮影に 挑戦しました。高感度でシャッター速度を速めに設定し、星を星らしく点として 写したかったのです。FinePix F10 は夜景モードで15秒までの露光が可能です。 そしてその秒数は星をちょうど点として表現する丁度良いシャッター速度なので す。(※30秒の露出時間だと、星が少し流れてしまいます)
( FUJIFILM FinePix F10 , ISO800 , F2.8 15秒 )  そして空を撮影するときのセオリーとして、私はいつも形の良い樹木のシルエッ トを利用させてもらいます。このときも温泉から出たときに見かけたカラマツ林 の所まで戻ってきたのです。  冬枯れのカラマツのシルエットは、空気の冷たさをより感じさせてくれます。 写真でこのような対象を写し込むことは、俳句で言うところの「季語」を添える ことに当てはまるように思います。  綺麗な星空を見ることができた夜は、いつもより安らかに眠れるような気がし ます。星の優しい瞬きが、見る者の心に平穏をもたらしてくれるのでしょう。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、冷たい雪景色と星空の次は、一気に暖かい相模の国に飛びます。 神奈川県小田原市の曽我梅林(そがばいりん)は、このところ急に暖かくなった ためか、梅は一気に盛りを過ぎて散り始めていましたが、しかし農家の庭先では 見事な枝垂れ梅(しだれウメ)の大樹を見かけました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.11.56N35.17.48&ZM=5

( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  県道のすぐ脇にあって目立つので、梅林をお目当てにやってきた観光客の方々 も、足を止めて感心して見入っています。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  こういう大樹は全体像を写すと説明的になりやすいので、印象的な部分部分を 思い切ってクローズアップすることが大切です。そして露出も重要です。ここで は、見た目よりも思い切ってプラス補正することで枝垂れ梅の華やかな印象を強 調しました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  農家の人が丁寧に札を下げてくれていました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) ) 「藤ボタン」というのは牡丹ではなくて、梅の品種の名前のようです。それにし ても樹齢50年というのは立派です。私など、まだ足元にも及ばない風格を感じ ます。  その絢爛たる枝振り。その場を去りがたく、大樹の下に入り込んで、広角レン ズで空に向かって撮影してみました。見上げれば、まるで空から花のシャワーが 降り注いでくるようです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  小高い丘の上に登ると、曽我梅林の様子が良く分かります。まるで梅畑の中に 集落が点在しているようです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  これは「桃源郷」ならぬ「梅源郷」でしょうか。(笑)  陽気はぽかぽかと暖かく、眺めの良い道ばたでは、老夫婦がお弁当を広げてい ました。悠々自適の人生を楽しんでいるようです。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  足元に目を向けると、ぽかぽか陽気に誘われて、オオイヌノフグリが花を開き 始めていました。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  梅の花をバックにして菜の花を写してみます。
( α-SweetDigital + AFDTズーム18-70mmF3.5-5.6(D) )  ミノルタのデジカメの絵作りはフジフイルムのそれに比べると、暖色系に寄っ ているようです。だからこそ、こういう春らしい被写体には向くのかも知れませ ん。  相模の国の里山では、これからも続々と春の花たちが顔を出してくることでしょ う。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/03-13/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「測光方式の違いと活用方法」◆ -------------------------------------------------------------  先週は、簡単な露出補正の方法(AEロック)について解説しました。 今週では、もう少し詳しく、露出のお話しをしようと思います。 ◆ カメラが露出を計る方法 ◆  最近のカメラは内部に「露出計」を備えていて、撮影者が何も考えなくても、 シャッターを押せば、だいたい見た感じの写真を撮ることができるようになって います。  しかし実はその測光方式にはいくつかの種類があります。だいたい大別すると、 下記の3つの方式があります。
(1)のマルチパターン測光とは、メーカーによっては「多分割測光」とか「評 価測光」などとも呼ばれることがありますが、図のように画面を複数のエリアに 分けて光量を計測し、それらの情報をマイクロコンピューターで演算して適正な 露出値を導き出しています。  現在のほとんどのカメラはこの方式が標準になっています。画面内に極端な明 暗差があっても、画面全体を見て標準的な露出を導き出すので、初心者でも失敗 の少ない露出が得られます。 (2)の中央重点測光は、「中央重点平均測光」とも呼ばれ、図のように、画面 中心部で多く光を感じるようにして、画面の周辺部になるに従って光の感じ方が 弱くなるようにして、露出値を決定しています(中央だけでなく周辺部も少し計 測しているのがミソです)。  一昔前のカメラはこの方式を多く採用していました。単純な仕組みの割には、 人間の経験則に近い露出が割り出せます。  画面内に極端な明暗差や色の差(白や黒い被写体など)があると露出補正が必 要になってきますが、しかしコンピュータの演算などが介在しないので、慣れて くるに従って露出の精度が上がってくるのが特徴で、ベテランの方の中には、今 でもこの測光方式を愛用している方が多くいらっしゃいます。 (3)のスポット測光は、画面内のごく限られた領域だけの光を計る方式です。 明暗差の激しい被写体の時、自分の意図する場所の露出値を計りたい時に利用し ます。どちらかというと露出のことを理解したベテラン向けの方式として紹介さ れています。しかし使ってみると、案外便利な方式であることが分かります。  最近のコンパクトデジカメは、初心者向けになるべく複雑な機能は省く傾向に あるようですが、なぜか今でも、この3つの測光方式をメニューで選べるように なっています。初心者がターゲットなら、(1)のマルチパターン測光だけでも 良さそうなものですが。  それはともかく、ほとんどのデジカメで最初に選ばれている測光方式は、マル チパターン測光です。これを使えば、だいたいのケースで、ほぼ失敗の無い露出 が得られることでしょう。  ただしそれは「標準的な」「見た感じに近い」露出値であって、「撮影者の意 図する露出」とは必ずしも一致しません。  すでにこのブログをご覧になっている読者の方々には、写真が織りなす光と 陰の重要性を十分に分かっている方が多いと思います。  写真を「作品」「表現」として捉えるならば、大切なことは「撮影者が意図し た露出値」を得ることなのです。 ◆ 測光方式の違いによる撮影結果の違い ◆  まずは、下記の3点の写真をご覧下さい。三脚に固定した同じフレーミングの 画面にもかかわらず、微妙に露出値が違っているのが分かると思います。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , マルチパターン測光 , 1/250秒 F4.0 )
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , 中央重点測光 , 1/200秒 F4.0 )
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/60秒 F4.0 ) (1)の写真はマルチパターン測光で、画面全体を見ていますから、画面の上の 方にある空の明るい光に反応して、露出値が小さくなっています。 (2)の写真は中央重点測光で、中央の矢倉の暗い部分に影響されて(1)より も露出値が多くなっています。(カメラが暗いと判断して露出を多くとって明る く写そうとしている) (3)の写真はスポット測光で、本当に画面の中心部の光だけを計っています。 そのため、カメラが矢倉の陰の部分になった箇所を適正に再現しようと露出値を 決定しています。  測光方式を変えると、これだけの露出の傾向の違いがあることが分かると思い ます。 ◆ スポット測光を活用して意図した露出値を得る方法 ◆  さて、それでは、「スポット測光」を活用して、自分の意図したい露出値を得 る方法をご紹介しましょう。  まずは、矢倉の石垣の質感を表現したいと考えたとします。その場合はいった んカメラの中心部を石垣に向けてシャッターボタンを「半押し」して露出を固定 します。(AEロック)
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/320秒 F4.0 )  その後、撮りたい構図に戻して、シャッターボタンを全押しします。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/320秒 F4.0 )  そうすると、先ほどと露出値が変わることなく、意図した露出で撮影すること ができます。(シャッターを半押ししないと、構図を戻したときに中心の露出を 計りなおしてしまうため、意図したよりも明るすぎる結果になってしまいます)  次は、石垣ではなく、左手前にある「樹木の緑」を再現したいと考えたとしま す。カメラの中心部を樹木に合わせて、シャッターを半押しして露出を固定しま す。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/160秒 F4.0 )  そして、また先ほどの構図に戻して、シャッターを全押しします。すると先ほ どよりも明るい露出で撮影することができました。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/160秒 F4.0 )  この場合は、樹木の緑が明るく再現されるような露出で表現したことになりま すが、残念ながら明るすぎて空の青色は白く飛んでしまいました。ここが露出決 定の難しいところでもありますが、デジカメだと撮影後に画面で結果を確認する ことができるので、納得が行くまで撮影することができるのが有り難いことです。  これまでご紹介したテクニックは「明暗差の激しい被写体」に有効な方法です。 次の3点の写真は、測光方式を変えてはいますが、被写体に当たる光が順光でフ ラットで明暗差がほとんど無いため、どれも同じ露出値になっているのが分かる と思います。順光では露出決定が易しいと言われる理由が分かると思います。
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , マルチパターン測光 , 1/160 , F4.4 )
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , 中央重点測光 , 1/160 , F4.4 )
( CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 , スポット測光 , 1/160 , F4.4 )  もっと実践的な被写体で違いを比較してみましょう。朝の逆光に輝くサザンカ の花です。中央重点測光では逆光の時には少し暗めに写ってしまいます。
( SONY CyberShot DSC-T9 , 中央重点測光 , 1/80秒 F4.3 )  ヒストグラムを見てそれを確認できたので、スポット測光に切り替えて、「花 びら」の露出を計ってAEロックで撮影してみました。
( SONY CyberShot DSC-T9 , スポット測光 , 1/50秒 F4.3 )  花の表面が明るく写っています。 (※ ただし光が反射している箇所は白飛びを起こしてしまっていますが)  こちらは曇り空に向かって撮影する寒桜の花。肉眼で見るともう少し明るいの ですが、しかし背景の白さをカメラは判断することができず、中間色のグレーに 再現しようとするため、暗い露出になってしまいます。これはマルチパターン測 光が、画面全体の露出を計測するためです。
( FUJIFILM FinePix F10 , マルチパターン測光 , 1/443秒 F4.8 )  そこでスポット測光に切り替えて、花の中心部に合わせてAEロックの後、構 図を整えて撮影しました。
( FUJIFILM FinePix F10 , スポット測光 , 1/153秒 F4.9 )  以上、カメラの測光方式の特徴の違いと、その活用方法を紹介しました。  ちなみに私はコンパクトデジカメでは中央重点測光を好んで使っています。理 由は、先週にご紹介した「AEロック」による露出補正がし易いからです。  マルチパターン測光ですと、画面全体を見ているために、カメラの構図を変化 させてもそれほど露出値の変化が見られません。「露出を意図的に変化させづら い」のです。  むしろ中央重点測光の方が、構図を変化させた時に露出の変化が明確に見られ るので、その方が好都合です。自分の意図した被写体に合わせて露出を決定しや すいからです。  もっと露出差の激しい被写体の場合や、被写体の画面に占めるエリアが狭い時 には、必要に応じてスポット測光に切り替えるようにしています。  みなさんも手持ちのカメラの測光方式をチェックしてみて、色々と試してみて はいかがでしょうか? ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ KONICA-MINOLTA α-SweetDigital → http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a_sweet_digital/
SONY CyberShot DSC-T9 → http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T9/
FUJIFILM FinePix-F10 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/
CASIO EXILIM-ZOOM EX-Z750 → http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_z750/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能はありません。 次回にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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2006-03-13 Back to HomePage
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