2006-05-01 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第170号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03112 "The sky on the pampas grass fields." 『ススキの原の上に』 Img03167 "A spiraea and cherry blossom trees." 『ユキヤナギと桜』 Img03196 "The hill with green tea plants." 『茶畑の丘』 Img03250 "Mt.Fufji and Lake Saiko." 『西湖と富士』 Img03269 "The paradise of Chamaenerion angustifolium." 『ヤナギランの楽園』 Img03289 "The light and shade in the forest." 『陰影の森』 Img03904 "The filling with crimson." 『紅に満ちる』 Img03948 "A simple stencil." 『シンプル・ステンシル』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週の月曜日のブログ号外では、デジカメ教室の様子をお届けしました。  デジカメ教室の講師を務めさせていただきながら、このようなことを言うのは はばかられますが、デジカメは気軽に撮るにはとても便利なものです。しかしひ とたび「作品」として、真にクオリティの高い画像やプリントを求めようとする なら、RAWファイル(生データ)で撮影をして、パソコン上の現像処理で各種 のパラメータを慎重に決定して画像を最適化(チューニング)しなければなりま せん。  余談ですが、私は世に言う「レタッチ」(補正)という言葉が好きではありま せん。レタッチとは、元々は美術用語で、作品の損傷した部分を修復する処置の ことを指していたと聞いています。その後、イラストや写真での合成処理などを 含めて広く使われるようになりました。  そして現在ではパソコン上で行われるデジタル画像に対する処理全般のことを そう呼ぶようになったようです。  私が嫌いな理由は、「レタッチ」という軽い響きがまずなによりキライです。 (笑)  そして「デジカメ撮影の失敗は、後のレタッチでどうにでもできる」という誤 解を感じさせますし、失礼ながら、実際そう勘違いしている方も多いと思います。  Photoshopなどを用いたデジタル画像処理作業をマジメに勉強してならば、 「デジタル補正処理は、どうような作業をしても、何かしらの情報の欠損があり、 けっして元画像よりも情報が増えることは無い」  という事実に気付くはずです。  デジタルカメラならば、撮影時にできるだけの工夫をして、露出、色温度など をコントロールして、最適な画像を撮影するのが良いでしょう。 (それは、フィルムカメラ、デジタルカメラ、どちらにも言えることです)  そして、後で Photoshopなどでなにかしらの処理を加えるとしても、(それが 「補正」でななく、作者の意図を反映するクリエイティブ・ワークだとしても) 各処理の画像に与える影響をよく理解して、できるだけ情報の欠損の少ない最適 な手法を選択して、慎重に処理を行う、  こうした心構えがあって、初めて優れた、クオリティの高いデジタル画像がで きあがるのではないでしょうか。  話がそれましたが、  元々私は取材の「メモ」としてコンパクトデジカメを愛用していました。そし て一眼レフデジカメに手を出したのは、世の多くのカメラマンの同様に「ランニ ング・コストが安いから」という理由で、素材撮影や登山学校などのレポート撮 影用に便利に使ってきました。  そして、デジタルカメラの進歩は目を見張るばかりで、部分的にはフィルムカ メラの画質を追い越すまでになりました。  こうなると本格的に一眼レフデジカメで作品作りをしてみようという気持ちに もなってきます。  しかしながら、上に述べたように、本当に満足の行く仕上がりを求めるならば、、 これが一筋縄ではいかない、あまりにも多くの勉強すべきことと試行錯誤の連続 で目が回りそうな毎日になってしまいました。  デジタルプリントは、プリンターそのものは安いものですが、いかんせん、イ ンクとペーパーのランニング・コストが高すぎます。  そしてデジタルカメラは、レンズシステムがフィルムカメラ時代のものと混在 していて、まだまだ過渡期です。また新たなレンズの購入も必要でしょう。  デジカメの画素数が上がれば、パソコンでの処理も重くなって、貴重な時間を ロスしてしまい、それを解決するにはメモリの増設や、処理の速い新しいパソコ ンの購入も検討しなければなりません。  誰ですか? 「デジタルカメラはフィルムカメラよりも楽でお金がかからない」 などと言ったのは?  それは大ウソですね。(笑)  そのような経緯で、デジタル・フォトは、毎日新しい発見があり、非常に興味 深く勉強してはいますが、さすがに最近、多少オーバーヒート気味になってきま した。  そろそろクールダウンが必要です。  といういわけで、今週は「フィルム・カメラ」の紹介です。  デジタル技術の進歩のおかげで、デジカメばかりではなく「フィルム・スキャ ナー」の性能も向上し、フィルムのもつ豊かな階調性をじっくりとデジタル化す ることができるようになりました。  私の作品作りの主力は、現像後にフィルムを光に透かすと画像が直接見られる 「ポジ・フィルム」(リバーサル・フィルム)というものを使っています。
 しかし、ポジ・フィルムよりも、さらに広い階調を写しこむことのできる 「ネガ・フィルム」にも興味が湧いてきました。  まずは、各種のフィルムを比較したいと思いましたが、それには2台のカメラ にそれぞれ異なるフィルムを装着して、同じレンズで撮影して比較実験をしてみ る必要があります。  現在、主力で使っているフィルムカメラは、Nikon F6。そして今年になって入 手した、MINOLTA α-7。この2台です。  いずれかのメーカーのサブカメラということになりますが、色々リサーチした 結果。「MINOLTA α-303si」という機種を東京の中古ショップで見つけて、購入 しました。
(※ ボディのみ購入。写真のレンズは既に持っているのを取り付けました)  さて、ここで問題です。  このカメラボディは、一体いくらで購入したのでしょうか?  カメラに詳しくない友人に尋ねたところ、 「うーん、よくわかりません。10万円くらいですか?」  という答えがかってきました。  。。。全く外れています。 無理もないことです。 写真を見る限りでは、けっこう高級そうに見えますし。(笑)  答えは、なんと、3000円!!!!!  3000円というと、このカメラに入れるリチウム電池の定価が1000円で すから、それ3個分の価値ということになります。。
 自分でも正直、見つけたときは驚きました。 安い理由は、 (1) MINOLTAはカメラ事業から撤退し、部品、将来のサポートが期待できない。 (2) 高級機ならまだしも、普及機はカメラとしての価値がほとんどない (3) 価格は需要と供給の関係で決まるので。単純に欲しがる人がいない。 などが考えられますが、それにしても驚きです。 αレンズは希少価値からか中古市場では値段が乱高下しているようですが、普及 クラスのボディは、ほとんど投げ売り状態になっているので驚きました。  3000円なら、失敗しても悔しくはありません。元々テスト用に使うのが目 的ですから。  というわけで早速購入して、テスト撮影をしてみました。  まず持ってみて感じたのは、その「軽さ」と「コンパクトさ」です。
 手の中にすっぽりと包み込まれてしまう感じです。  重さは電池こみで、わずか400g。一眼レフデジカメの最も軽い機種でも、 500gくらいはあるので。その軽さは改めて目からウロコが落ちる思いです。  ちなみにフィルムカメラの最軽量ボディは、350gだそうです。  デジカメがまだまだ過渡期であるのに対して、フィルムカメラは長年の技術の 成熟で、ここまでコンパクトで軽くなったのでしょう。  ボディの背面を見てみると、日付写しこみ用のデート・バックがあるだけで、 なんともシンプル。(ホンネはこれも要らないのですが)
 デジカメの液晶画面やボタン&レバー類いっぱいの複雑なボディに見慣れてし まうと。このシンプルさが逆になんとも快感です。  シンプルと言っても、オート・カメラの基本の各種露出モード(PASM)は きちんと抑えてます。オート・ブラケッティング機能は無いものの、露出補正機 能はあり、必要十分。
 シャッターボタンのすぐ下にはコマンドダイヤルがあります。やはりボタンよ りダイヤルのほうが操作性が滑らかで快適です。
 ボディの左面には、露出補正やフラッシュ・モードボタンがあります。これを 押しながら、コマンドダイヤルを回すと、露出補正や、フラッシュのモードを切 り替えられます。
 この位置のボタンは個人的にとても気に入っています。左手でカメラを下から ホールドしたときに、丁度、左手の親指で押すことができるからです。 (機種によっては、左上面部に露出補正ダイヤルがあるものがありますが、あれ は×です。カメラのホールディングをくずして操作しなければなりませんから)  さて、3000円のカメラ。  肝心の写りも値段相応なのか、、というと、そんなことはありません。 当然のことながら、優れたαレンズの全てが装着できますので、フォーカスさえ きちんと合えば、まったく写りに問題はありません。 (※ 下記の10枚の画像は、ライトボックスの上にフィルムを置いて、   デジカメ+マクロレンズで複写したものです)
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New + クローズアップフィルターNo.1 )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New + クローズアップフィルターNo.1 )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New + クローズアップフィルターNo.1 )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New )
( MINOLTA α-303si + AF50mmF1.4New + クローズアップフィルターNo.1 )
( MINOLTA α-303si + AFズーム24-105mmF3.5-4.5(D) )  いかがでしたでしょうか?  軽くてコンパクトな一眼レフカメラを持って、写真散歩をしてみたくなったで しょうか?  コンパクトデジカメから一眼レフデジカメにステップアップしたいと思ってい る方も多くいると思います。しかし一眼デジカメは本格的にやろうとすると、と てもお金がかかります。  MINOLTAのフィルムカメラなら、3000円は無理としても、5000円くら いで、中古店やリサイクル・ショップで手に入ります。  ファインダーが明るくて見やすくなっている「α-303siスーパー」などもオス スメです。こちらは、5000円から8000円くらい。  これなら、おこづかいの少ないお父さんでも、奥さんに気兼ねなく購入できま すね。(笑)  せっかくの軽いボディなのですから、レンズも軽いものをつけましょう。 MINOLTAのレンズというと、もちろん中古になるのですが、安価で軽くて、そこ そこ写りの良いものとなると、オススメは。 (1) AF28-100mmF3.5-5.6(D)(中古価格:1万円前後) http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/a-lens/zoom/28-100.html
(2) AF50mmF1.7(中古価格:1万〜1万5千円) http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/a-lens/standard/50-f17.html
(3) AF35mmF2 (中古価格:3〜4万円) (※生産終了品につきメーカーページ無し)  といったところでしょうか。  一眼レフカメラは、やはりイイものです。ファインダーを覗くと「よし撮ろう!」 という気持ちになってきますし。カメラを顔に押しつけることによって、ブレが 格段に減ります。(コンパクトデジカメの両脇ガラ空きの撮影スタイルでは、手 ぶれ補正があったとしても、やはりツラい。。)  一眼レフデジカメも安くなったとはいえ、まだまだ数万円はします。中古のフィ ルムカメラなら、数千円で手に入ります。気軽なサブカメラとして、また一眼レ フの勉強として購入するなら、ランニングコストを含めても悪くない話しだと思 います。  温故知新。  速いことが良いこととは限らない。  楽しみとしての写真なら、現像が仕上がるのが2〜3日先だとしても、その間 のワクワク感もまた良いのではないでしょうか。  フィルムカメラも、まだまだ(いや、これからますます)楽しめそうです。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、未熟者の私です。デジタルカメラを作品作りとして使えるようになるに は、まだまだ時間がかかりそうですが、とりあえず速報用写真を撮るための道具 としては、やはりこれほど便利なものはありません。  「写真散歩」のお供として最適なのです。  散歩での写真となると、自然とスナップ写真が多くなると思いますが、そうな ると速写性が重要になります。画角が固定された単焦点レンズの優れた描写も捨 てがたいですが、やはり高倍率ズームレンズは機動性と速写性に優れています。  というわけで、18−200mm(※35mm換算:27−300mm)の高 倍率ズームレンズを装着して、デジカメ散歩にでかけてみました。 http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/a-lens/dt/18-200.html
( KONICA-MINOLTA AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) )
 このレンズはズームをいっぱいまで伸ばすと、300mm相当の望遠撮影がで きるのが魅力です。
 広角レンズで、敢えて画面に太陽を入れてみました。レンズの逆光性能を見る ためです。 (※ 解説データの焦点距離は、全て35mm換算です)
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 27mm F8 )  逆光でもコントラストが高く、陰の部分にもフレアなどは見られないようです。 かなり優秀なコーティング性能だと思います。  道端にケマンソウが咲いていました。すかさず望遠側にズーミングして、クロー ズアップ撮影をしてみます。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 240mm F6.3 )  最大0.27倍まで拡大撮影ができるので、草花の撮影には重宝します。バッ クのボケ味もズームレンズにしては素直で好感が持てます。  後ろから女性が自転車に乗って追い越してゆきました。すかさず広角側の画角 に戻してスナップ撮影です。高倍率ズームレンズの速写性はとっさの時に役に 立ちます。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 36mm F8 )  庭先の花が目にとまったので、クローズアップしてみました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 300mm F8 )  晴れていて健康的に写ってはいますが、少しオレンジ色がきつすぎるようです。 これはデジカメの「彩度」の設定を+1にしているのがいけないようですね。  我が町のお寺「延命寺」で「ぼたん祭り」が開かれていたので、寄ってみまし た。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  久しぶりに来てみましたが、連休のせいか、すごい人出です。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 39mm F8 )  昔はもっと人が少なくて、地元の人がゆっくり鑑賞できたのですが。メディア で宣伝したのでしょうか。ちょっとビックリしました。  写真を撮る人は静かな場所を好むようですが、しかしアングルを工夫すれば、 けっこう良いものが撮れるものです。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 27mm F8 )  この時の撮影スタイルは、カメラひとつにレンズ一本。もちろん、手持ち撮影 です。三脚などを広げて仰々しく撮っていると、他の観光客の迷惑になってしま うので、観光地ではこういうスタイルはいいかも知れません。  広角から望遠撮影まで思いのまま。花風景を全体として撮るのも良し、気に入っ た花を見つけたらクローズアップしてポートレイト風に撮るのも良いでしょう。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 240mm F6.3 )  しかしいくらズームが便利だからといって、それに頼っていると、広角側と望 遠側でしか撮らなくなってしまう悪いクセがついてしまいます。  ズーミングによって画角を変化させると、主要な被写体と背後にある被写体と の大きさの関係が変わってきます。それよく見ながら、時には、中望遠域の画角 も使って撮影してみましょう。もちろん先週のテクニカル・ノート「被写界深度」 を見ながら、最適な絞りを決定して、ボケ味の生み出す「立体感」も効果的に画 面に活かしましょう。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 157mm F5.6 )  花以外にも、時には脇役にも目を向けましょう。気の利いた構図を作るコツの 1つは、「被写体を全て入れようとせずに、部分だけを切り取る」こと。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 300mm F6.3 )  このあたりは感性の見せ所で、同じ場所でも人によって出来てくる作品が異な ってきます。そこが写真の面白いところです。  参道の裏側に回ってみました。色々な角度から見てみて被写体を探してみましょ う。私は、画面の右下、地面に散らばるボタンの花びらに、木漏れ日が当たって いるのに目がとまりました。
 敢えて露出をおさえて、花びらの質感を強調してみました。また、「コントラ スト設定」を高くして、陰がより暗くなるようにデジカメのパラメータを調節し てみました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 180mm F8 )  これだけのことで、ずいぶんと違ったイメージの作品になるものです。  逆にこちらは、開きかけのシャクナゲの花のつぼみ。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 120mm F5.6 )  サクラの木々の木漏れ日をバックにしてプラス補正で思い切り明るく、元気で 若々しく、健康的なつぼみの様子を表現してみました。  ここでも、望遠ズームいっぱいまで伸ばしていないことに注目してください。 望遠になればなるほど画角が狭くなり、背景はシンプルになりますが、立体感の 少ない単調な写真になってしまいます。 (私はどちらかというと、85mm〜135mmくらいの中望遠域の画角が  立体感があって好みです)  こちらは気品あふれる見事な純白のボタンです。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 180mm F6.3 )  じっくりと時間をかけて、被写体を良く見つめて、最高の美しさを引き出して あげられるように、集中し、慎重に構図や露出を決定します。  この集中する時間が私はとても好きで、気持ちが「無」になれる瞬間かも知れ ません。  参道を離れて、裏山へ登る道に出ます。ふりかえると、駐車場案内のおじさん のハッピ姿がなかなか「粋」でした。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 27mm F8 )  夏の到来を予兆させる風景です。  ところで、その脇にあった、ピンク色の葉を持った木に目がとまりました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 27mm F8 )  こんな珍しい色の葉をした木は初めてみました。地元のお寺なのですが、季節 が違えば目にするものも違ってきます。こんな近くだというのに新しい発見があ るとは。自分の未熟さと世界の奥の深さを思い知らされます。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 157mm F5.6 )  こちらは初夏の日差しに照らされる、木陰のアジサイの葉。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 135mm F8 )  淡い光の下のソフトな花の写真が私の好みですが、最近、このような光の陰影 を持った被写体にも惹かれるようになりました。  裏山へ登ってゆく道の途中にある祠(ほこら)の鳥居の根本に、一輪の花を見 つけました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 60mm F8 )  なんでしょう? もっと近寄ってみましょう。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 52mm F8 )  それは「カラスノエンドウ」の花でした。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 300mm F6.3 )  逆光に輝く緑の葉と、蝶々のようなピンク色の花も素敵ですが、なにより、先っ ちょで「くるん」と巻いている茎の様子がとても可愛らしいです。  もちろん、漫然と近寄って撮ったのではなく、背後の草木によって「木漏れ日 が綺麗なボケになる」ことを知った上でのアングル決定です。  草花写真の好きな方は、ぜひこのアプローチの手法を参考にしてみてください。  今日は休日のためか、裏山の公園では「ミニSL」が運行していました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 120mm F8 )  知っていたわけではないのですが、歩いてきたら偶然にも通りかかったのです。  こういう時に、ズームレンズはシャッターチャンスを逃すことなく対応できま す。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 33mm F8 )  単焦点レンズはもちろん画質面で魅力的ですが、撮影の移動中は、どのような 被写体が現れるか分かりません。  魅力的な被写体を見つけた時は単焦点レンズを装着してマニュアル露出でじっ くりと撮影する。そして移動中は、ズームレンズを装着してカメラの露出モード をオートにしておくと、とっさのシャッターチャンスを逃すことなく、ものにす ることができるでしょう。  裏山を駆け下りてくると、梅の木がありました。花はもちろん終わっています が、今は代わりに梅の実がすっかり大きくなっていました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 300mm F6.3 )  梅の実の味を想像すると、その酸っぱさと爽やかさが口の中に広がるようです。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 300mm F6.3 )  今度は道端の庭先にピンク色の花を見つけました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 33mm , F8 )  石垣のところに肘をついてカメラを安定させてクローズアップしてみます。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) )  手ぶれ補正の入っているカメラだと、ついついラフに撮ってしまいがちになり ますが、しかし露出決定と同じように、カメラの機能に頼らず、可能なことはで きるだけ工夫する。そうすれば、その心意気が作品にも入りこみ、より良い作品 になるのではないでしょうか。  町中まで戻ってきました。この町には老舗の酒蔵がありますが、そこの庭にあ るケヤキがとても立派なので撮ってみました。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 157mm F8 )  みなさんのパソコンのモニタではどのように見えているか分かりませんが、私 の印象としては、ちょっと暖色系に寄りすぎているような、「こってり」しすぎ ているような、そんな印象を受けました。  これが「コニカミノルタらしい絵づくり」なのでしょうか。特に順光で撮影し たときに感じますし、雑誌の作例写真などを見ていても感じました。  逆光撮影の時の、花びらの透明感などは素晴らしいと思いましたが。やはり色 々と使っているうちに、気になる点が出てくるものです。 (もちろん、将来的には、RAW現像で自分の不満を解決するような「チューニン グ」を施すことになるのでしょう)  ともあれ上の写真はテスト的に撮影してみましたが、やはり順光の写真は平板 です。写真はやはり逆光がいいですね。柿の木を見上げてみました。新緑の頃の 柿の葉は独特の黄緑色をしていて目に付きます。
( αSweetDigital + AFDTズーム18-200mmF3.5-6.3(D) , 52mm F5.6 )  この時も、最初は望遠側で葉だけをクローズアップして撮っていましたが、ちょっ と退屈してきたので、標準の画角に戻して、太陽の光をバックに写しこんで見ま した。  葉と背後にある木々の梢の関係。それを考えながら撮ってみたのです。  この世界は被写体に溢れています。遙か遠い雪をかぶった山頂に行ったとして も、住み慣れた町の裏山に行ったとしても。  たくさんの機材を使いこなす満足感もあり。必要最小限の機材で試行錯誤して 表現の幅を広げてみる達成感もあります。  これからがますます楽しみな写真の世界です。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ KONICA-MINOLTA α-SweetDigital → http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a_sweet_digital/
FUJIFILM FinePix-Z2 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixz2/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/05-01/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「レンズの絞りの効用(4)最適な絞り値の決定」◆ -------------------------------------------------------------  「絞り」の話しも、いよいよ最終回です。 今回は、「絞りの値の最適な値を決定する」ことについて考えてみましょう。  前回の「被写界深度」の作例で示した通り、絞り値決定のポイントは (1) 花やポートレイトなどの時は、絞りを開放よりの値にセットして、バックを ぼかして、被写体を浮き上がらせるように撮る。 (2) 近くのものと遠くのものを同じ画面に取りこむ風景撮影の時などは、絞りの 値を小さくして、被写界深度を深くして撮影する。  ということが言えると思います。  では、あるレンズがあったとして、開放絞りの値がF2.8、最小絞りの値が F22だとして、その値だけを行ったり来たりしていればいいのでしょうか?  お察しの通り、話しはそう単純ではありません。 やはり「最適な絞り値」というものが存在します。 花ならなんでもかんでも絞り開放。風景ならなんでもかんでも絞りF22。とい うわけにはゆかないのです。 ◆ 草花のクローズアップ撮影の場合 ◆  昔は、花の撮影というと、レンズの絞りを思い切り絞って、全体をシャープに 見せる撮り方が主流でした。情緒よりも客観的な花の姿を記録するための撮り方 です。  その後、ネイチャー・フォトが隆盛を迎えて、草花は絞りを開放にするとバッ クが綺麗にボケて、情緒的で美しい写真が撮れるようになる、というスタイルが 主流になりました。 (※ 職業的に草花の図鑑撮影をしている人は別です)  しかし絞りを開放にセットするのは、昔のレンズの絞りが「角形絞り」だった ため。バックの丸ボケが多角形になってしまうのを避けるために、絞り開放にセッ トしたのです。 (参照:「自然風景写真館ブログ No.167」のテクニカル・ノート) http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-04-10.html
 レンズは絞り開放だと、収差によって少し描写が甘くなりますし、周辺光量の 低下も見られます。  1〜2段ほど少し絞ったところでレンズの性能は安定しますので、草花撮影で も積極的にそのくらいの値を利用したいものです。  まとめると下のようになると思います。 <<< 角形絞りのレンズの時 >>> (1) バックにハッキリした丸ボケの存在するときは → 絞り開放にセット (2) バックにハッキリした丸ボケが存在しないときは → 1〜2段ほど絞る <<< 円形絞りのレンズの時 >>> (1) 1〜2段ほど絞りを絞って、被写体をシャープに見せると有効。 ※バックのボケは、望遠レンズやマクロレンズなら少しくらい絞っても  それほど変わらない。 ※使うレンズが円形絞りだとしても、どのくらいまで絞れば円形が保たれるかを  あらかじめテスト撮影して知っておく。  ちなみに、レンズを絞ることによって画質が向上する作例を作ってみました。  下の風景を絞り値を変えながら撮影し、右下の部分を拡大してみました。
●絞り:F2.8(開放値)
●絞り:F4
●絞り:F5.6
 絞り開放値では像がにじんでいて、光量の低下、カラーバランスの乱れなど見 られるのが分かると思います。  そして絞りを絞ってゆくことによってそれらは改善されてゆきます。  レンズは曲面で構成されていますので、その周辺部は光の屈折率が大きく、そ れを収束させて均一な像を得るのは難しいものです。そのため各種の「収差」 (しゅうさ)と呼ばれる像の乱れが発生します。これは特にレンズの周辺部で顕 著に表れます。  絞りを絞ることによって、レンズの中心部付近を光が通ることになり、結果と して周辺部の収差は改善され、均一でシャープな像を得ることができるようにな るというわけです。  フォーカス無限大の風景なら、被写界深度はそれほど深くなくてもよさそうな ものですが、だからといって絞り開放値はいけません。例で示したとおり、良好 な画像を得るためには、開放値がF2.8のレンズだとしたら、最低でもF5. 6、できればF8くらいまで絞りたいものです。  このあたり、どの程度まで絞れば良好な画質が得られるかは、そのレンズの造 りの良さによって決まります。やはり高価なレンズはそれなりに、開放に近い値 でも良好な画像が得られるようになっているようです  草花撮影の時には、周辺部はどのみちボケているので、絞らなくても良さそう なものですが、やはり1段くらい絞ると、周辺光量不足、コントラスト、カラー バランスなどは向上し、主要被写体の花はクッキリと写るようになります。 (参照:「自然風景写真館ブログ No.165」のテクニカル・ノート) http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-03-27.html
 写真愛好家が草花撮影に慣れてくると、次の段階として「絞り開放」で撮影す ると綺麗なものですから、そればかり多用するようになりますが (そうい私がそうでした(笑)) 次の段階としては「少し絞ってみる」ことも試してみてはいかがでしょう? ◆ 奥行きのある風景撮影の場合 ◆  前回の「被写界深度」の解説の作例写真の中に、
( Nikon D100 + TamronSPAF17-35mmF2.8-4DiLD , F22 2秒 )  というものがありました。  これは、「奥行きのある風景を、前も奧もシャープに見せるためには、絞りを F22まで絞るべきだ」ということの作例として載せてみました。  しかし、実は、この画像をパソコン上の画面でピクセル等倍で見てみたときに、 画像がネムい(シャープさに欠ける)のに驚きました。  実は、レンズは絞り開放値が良くないのと同様に、実は最小絞りの値も良くな いのです。  被写界深度を深くしたい時は、絞れば絞るほどフォーカス面の前後の像は鮮鋭 度を増してゆきます。しかし矛盾するようですが、その一方で、実は絞れば絞る ほど、画質は低下してゆくのです。  それは何故でしょう?  前々回のブログで、光の「回折現象」のことについて紹介しました。  絞りを絞るほど、点光源の光条が大きくなるという現象です。 もう一度おさらいしてみましょう。  下の写真をご覧下さい。フィルムの左下、フレームの外には強い太陽の光があ ります。
( Nikon F6 + TamronSPAF17-35mmF2.8-4DiLD , F11 )  その部分を拡大してみましょう。
 本来、フィルムに当たる面は、四角い黒いシートで保護されていて、画面の外 には光は来ないはずですが、フレームの外側まで感光しているのが分かると思い ます。 (もっと絞ったり、もっと太陽の光が強い時など、ひどいときには、隣のコマに まで感光してしまうことがあります)  既に解説したとおり、光の回折現象によって、遮蔽シートの後ろ側に光が回り 込もうとするからです。  さて、このことが画質にどのような影響を及ぼすのでしょうか?  絞ることによって、レンズ内部に遮蔽膜ができます。すると回折現象によって、 回り込んだ光は、本来通るルートとは別のルートを通って、フィルム面やCCD 面に到達することになります。  そのことが、「にじみ」となって像の乱れを生み出します。  さきほどの作例を見てみましょう。 ●絞り:F11
 このレンズは絞りF8〜F11付近で、最高の性能を示すようです。  しかし、さらに絞って最小絞り値まで達すると。 ●絞り:F22
 ほんの少しの違いですが、わずかに像が甘くなったことが見て取れると思いま す。  気にするほどの違いではないかも知れません。 しかし作品の力を弱める要素は、少しでも排除するに越したことはありません。  また、被写体が十分に遠くにあって、深い被写界深度が必要でもないのに、 F16〜F22といった絞り値にセットしている方を良く見かけます。  この場合、レンズ性能の低下というよりも、必然的にシャッタースピードが遅 くなりますので、そのことでカメラブレや被写体ブレの原因になり、それが作品 の画質を損ねているケースも多いようです。 ◆ 今週の結論 ◆ ・レンズが最高の性能を示すのは、開放値から2〜3段ほど絞ったあたり。その 前後はレンズ性能の低下がありえるので、明確な理由が無ければ、開放絞り値や 最小絞りにしない方が良い。 (レンズの絞り値と性能の関係をグラフにすると、山型になる、そんなイメージ です)  撮影会などでは、「この場合、どのくらいの絞り値にすればいいのですか?」 という質問をよく受けます。  4回の講座を通して、そのことの答えになったでしょうか。  来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今週のギャラリー新機能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週の新機能はありません。 次回にご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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