2006-06-12 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第176号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03254 "The mountain surface on the snow valley." 『雪渓の山肌』 Img03407 "The brightness of red flower." 『赤い花の輝き』 Img03418 "The rainbow in the twilight." 『夕暮れの虹』 Img03540 "The night view of Suruga-bay." 『駿河湾の夜景』 Img03585 "The trees made up with white snow." 『雪化粧の木々たち』 Img03859 "The view of Mt.Nishiodakadake from Dakesawa valley." 『岳沢より西穂高岳』 Img03886 "Mt.Okuhodakadake upon the gushing clouds." 『雲迫る奥穂高岳』 Img03982 "The shyness of the white flower." 『はにかみやの花のささやき』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース! =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  作品番号Img02000〜02999の画像がチューニングされてリニューアルされまし た!  今回のチューニングでは「フィルムの持つシャドー部のディテールの再現」に こだわってスキャンしました。  フィルムとは不思議なもので、ぱっと見たときは暗部が黒く締まった、コント ラストの高いメリハリのある画像に見えますが、しかしライトボックスに置いて ルーペで暗部をじっくりと見てみると、やがてその中にある階調(トーン)が見 えてきて、とても味わい深い描写をしていることが分かります。
 写真や印刷物を評価する値に「濃度レンジ」という値があるそうですが、紙に 印刷された写真では、どんなに良い紙を使っても値が2.0程度であるのに対し て、リバーサルフィルム(ポジフィルム)は3.2という幅広い濃度レンジを持っ ていると言います。  これはどんなに良い紙を使ったとしても「白い紙が100%の光を反射するわ けではない」そして、どんなに良いインクを使ったとしても「黒いインクが10 0%の光を吸収するわけではない」ためです。  それに対してフィルムは透過原稿です。白い部分はセルロイドの透明な部分な ので、ほぼ完全に光を透過して、黒い部分は銀粒子の固まりで、光をほぼ100 %カットしてくれます。 (※話を簡単にするために白黒フィルムの話しをしました。カラーフィルムの  場合は、現像後は銀粒子は残らず、「色素」のみが残っています)  そして人間の眼というものは、明るい部分に敏感で、暗い部分に鈍感であると いう生理学的な性質を持っているそうなので、ですから一見した時には、フィル ムはコントラストが高く鮮やかに見えて、その一方でじっくり見つめているとシャ ドー部の階調が浮かび上がってくるという相反した性質を同時に有しているのだ と言えます。  そのような特性をがあることを勉強した上で、フィルムをデジタル化する場合 でも、スキャナーの初期設定そのままでは、シャドー部のディテールが潰れてし まうということに最近になって気がつきました。  といってパソコンのモニタディスプレイもまた、フィルムの濃度レンジを完全 に再現できるデバイスではありませんから、「ガンマ・カーブの調整」といった 近似的な手法を使って、そのシャドーの階調を再現することになります。  そうしたパラメータ調整を試行錯誤して、とりあえず現時点で、良しと思える テスト結果を経て、今回のImg02000〜02999の画像チューニングを行いました。  もちろん自然風景写真館をご覧になる多くの方は、そのような小難し話しは さらりと聞き流してしまってかまいません。  要は目に見える写真が美しければいいのですから。(笑)  結果は下の新旧画像の比較ページをご覧になってみてください。 (※ただしこれはモニタ上の小さな画像では確認しづらいかも知れません   コントラスト比の低いモニタならばなおさらです。   大伸ばしのプリントにしてはじめてその違いが分かることでしょう) ●新旧画像比較ページ(Img02000〜02999)● http://tory.com/j/whatsnew/2006/old-new_images2.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  「読図」(どくず)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 登山を本格的にやっている方ならご存じのことと思いますが、地形図と方位磁針 (コンパス)を頼りに、山中の地形を読み解きながら、目的地までの設定したルー トを進むことを言います。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  時には登山道や標識の無い、道無き道を進むこともあります。危険な崖に阻ま れたり、猛烈な藪(ヤブ)に遭遇して体力を消耗したりします。  そんなことをして楽しいのか?と疑問を持たれる方もいるかと思いますが、こ れが楽しいのです。(笑)  山はただ地形が盛り上がっている場所ではなくて、そこには、尾根があり、水 の流れる沢ががあり、豊かな森などがあり、非常に複雑になっています。それら の場所を、登山道にただ従うだけではなく、自らの創造したルートを進むことは、 自然の中の迷路を読み解くようなパズル的な楽しさがあります。  そして、正規な登山道でない場所には、より豊かな自然の姿が見られることが しばしばあります。  登山道に人が集中すると自然も疲れてしまうのでしょうか。私の経験では一般 の登山道よりは、沢登りや岩登り、いわゆる「ヴァリエーション・ルート」(正 規でないルート)を進んだときの方が、おどろくほど綺麗な森やお花畑など、生 き生きした自然に出会えるように思います。  そのような、自然本来の地形を読み解く訓練を行うのが「読図山行」です。  先週末は、神奈川県の山岳連盟の企画で、土日とも神奈川県の丹沢山地で読図 山行を行ってきました。  土曜日は、最近増えている「ハイカーの道迷い遭難」を防ぐ目的で企画された 読図山行の下見調査のため、東丹沢・二ノ塔という山に向かいました。 地図が読めるようになると、楽しいと同時に遭難も減らすことができます! http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.11.56.2N35.25.52.5&ZM=5
 日本列島は梅雨の時期に入ってぐずついた天候が続いていましたが、土曜日は 前線が南に下がったのか、思いがけず好天に恵まれました。峠に着いたバスから 降り立つと、緑の森の上には青空が見え、爽やかな風に運ばれてやってきた白い 雲が木立の上を流れてゆきました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  今朝方までは雨が降っていたのでしょう。空からは燦々と太陽が照りつけてい ますが、木陰の笹の葉の上には、まだ幾つぶかの雨の雫が残っていました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  調査山行に同行したスタッフは、登山地図や詳細な地形図(国土地理院という ところが発行しています)を広げて、コンパスを頼りに地形を読み解いてゆきま す。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  東丹沢の森の表情は整然と植林されたスギの針葉樹林が特徴です。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  淡い緑の広葉樹の森や、針葉樹の深い緑が折り重なって美しい三角形のパター ンを描き出しています。  しかし花粉症の方にはあまり見たくない風景かも知れませんね。(笑)  登山道に入ると、足元に「マムシグサ」の実が成っていました。まだ緑色をし ていますが、この実はやがて鮮やかなオレンジ色に変色してゆきます。葉っぱは 特徴のある形をしていて、山の中では存在感のある植物です。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  見上げれば、端正な形をしたモミジの新緑の葉が折り重なっています。その透明 感のある緑色のモノトーンの陰影に、心が引きよせられてしまいます。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  登山道のあちこちには、淡いピンク色をしたツツジの花が見られました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  丹沢山地は今がツツジの盛りのようです。  こうしてみると、草花や葉っぱばかり撮っているようで、マジメに読図山行を したのか?という声も聞こえてきそうですが、そこはご心配なく。任務は任務で 無事に終了しましたので、どうぞご安心を。(笑) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  日曜日は、登山学校の講習で読図山行の実技の講師を担当いたしました。 こちらは、ヴァリエーション・ルートを目指す中級者向けの講習です。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  昨日の東丹沢から一転して今度は西丹沢方面へやってきました。晴れ間の見え た土曜日と違って、日曜日は小雨が降っています。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.4.13N35.24.56&ZM=5
 玄倉川(くろくらがわ)の深い緑の森と水の色が印象的で、雨のために谷に はうっすらと霧がかかっています。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  丹沢湖の脇の林道を徒歩で進み、川に落ちこんでいる尾根のひとつに取り付き ます。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  とりついてまず、尾根の先端に居座っている巨木の存在感に圧倒されました。 まるで地面をわしづかみにするような見事な力強い根張りです。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  こういう思いがけない出会いも、また読図山行の楽しみです。  まだ夏の深い緑になりきっていない若い葉は、光を良く透かして鮮やかに光っ ています。鬱蒼とした森ではありますが、カメラの露出を多くとり、輝かしい雰 囲気を撮影してみました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  尾根の途中から川の反対側の山を見ると、中腹にうっすらと霧がたなびいてい ます。日本列島のほとんどは亜熱帯地方の範疇に入るので「やっぱりアジアの山 だなあ」という印象を持ちました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  湿度が高く、急な尾根を登っていると汗がにじみ出してきますが、しかしこの 湿度があるからこそ、森が息づき、様々な生命を育んでくれるのでしょう。不平 を言ってはいけません。  雨の中、しっとりと濡れて風に揺れる葉がとてもみずみずしいです。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  こちらは三椏(ミツマタ)の葉の下に入り込んで、見上げてみました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  ズームの広角側にセットして、レンズの最短撮影距離いっぱいに近づいて、バッ クをぼかし、森の中の雰囲気を写しこんでみました。葉が光を透過させて、とて も綺麗です。  道無き道を行く読図山行は、場所によっては生い茂る樹木との格闘です。まる で南方のジャングルを探検しているような気分が味わえます。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  森の中では、木の枝からしたたる雨の水滴がみずみずしく、幹はつやつやとし て生命感にあふれていました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  草の上に乗った雨の雫が淡く光っています。この美しい緑は、光が柔らかい雨 の中だからこそ見られる光景でしょう。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  急な尾根を登り切り、一息いれると、そこには輝かしい森が広がっていました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  何本もの幹が寄り集まって天に向かっています。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  あるいはいつかはこれらの幹が寄り集まって、一つの大きな巨木となる時が来 るのかも知れません。  足元に目を向けると、白い植物が生えていました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  これは「ギンリョウソウ」です。別名「ユウレイタケ」とも言われます。確か に真っ白くて、不気味な感じの植物ですね。これは光合成を行わずに、枯れ草の 腐植土の中から養分を吸い取って育つ植物なので「葉緑素」がありません。だか ら植物でありながら、緑ではなく真っ白な姿をしているのだそうです。  登山道の脇にあった緑の葉っぱの艶やかさ(つややかさ)に目がとまりました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  レンズを通してみると、背後にある木漏れ日のボケが美しく、なんとも言えな い光景になります。肉眼を越えた映像になるのが写真の素晴らしいところです。  写真のレンズはたくさんのガラス玉の集まりです。それは少年の頃、ビー玉を 太陽に透かせてみたときのキラキラした様子に心がときめいたのと同じことです。  だから、私もファインダーを覗いて見たときの「感動」や「ときめき」を大切 にしたいと思っています。  このレンズのボケはクッキリとした丸いボケが出るのが特徴で、美しい光ボケ がまるで草の背後で踊っているようです。  写真もレンズの特徴が分かってきて、それを作画に活かせるようになると俄然 面白くなってくるでしょう。  森の中に勢力を広げるような植物の群生を見ました。これは三椏(ミツマタ) の木です。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  春にはクリーム色の花をたくさんつけて、さぞ壮観だったことでしょう。 (※参考※)
( FUJIFILM FinePix-Z2 , 2006-04-08 東丹沢にて撮影 )  今度は針葉樹の足元に小さな高山植物を見つけました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  これは「フタリシズカ」です。たしか昨年の丹沢の沢登りの時にも見かけた花 です。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  名前のとおり、二人の可憐な乙女が並んで立っているような、情緒ある姿をし ています。  雨にしっとりと濡れた緑の葉が密集して風に揺れていました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  その生き生きとした様子はまるで森が喜々としているようです。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  こちらはなんと美しい樹肌をしたブナでしょうか。雨が幹を伝って地面に注い でゆきます。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  雨の森だからこそ見られる森のみずみずしい姿です。  ブナの大樹の森の中で、登山者がたたずんでいます。巨木の林立する森に感嘆 して見上げているのでしょうか。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  彼は身長180cmを越える大柄な山男です。その大きな彼がちっぽけに見え るくらい、数十年を経たブナの大樹たちは威厳と重厚感に満ちていて、しかしそ の一方で包み込むような優しさも備えています。  この力強く豊かな森が大地を守り、清らかな水を育み、豊かな生命を育ててい るのでしょう。そして人間もまたその中で生かされているのだと私は思うのです。  豊かな生命が育つ一方で、寿命を迎えた巨木は、やがて朽ち倒れて土となり大 地へと還ってゆきます。高さ十数メートルの巨木が倒れている姿もまた、ドラマ チックなものです。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  朽ちた巨木の幹にはたくさんの苔やキノコが生えていました。死こそが次の生 のための土壌となっているのです。  この世の中で絶対確実なものなど数少ないですが「滅せぬ者など無い」これだ けは真理です。しかしこれら多くの生命の姿を見ていると、誕生が喜びで、死が 悲しみである、といった単純な価値観を越えて、自然の中では全てのものが循環 していて、ひとつの大きな生命を形作っているのではないかと感じることがあり ます。  森の中を歩くと、いつもそういう気分になる自分を少し気恥ずかしくも思いま すが、しかしこういう木々たちの姿を見て、死を恐れるよりも、限られた時間の 中で、いかに価値のある生き方をするべきか、そんなことを自然と考えるように なりました。  人生には重厚なテーマも必要ですが、一方で、可憐な花を見てほっと一息つく ことも必要です。  淡いピンク色のツツジの花の色に、山行の緊張感も和らぎます。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  カエデの幹の途中から、ぴょんと飛び出した別のカエデの葉がとても可愛らし く、つい近寄って撮ってしまいました。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  木がひとつの生物であるのと同時に、この葉の一枚一枚も、それぞれ独立した 個性を持った生命のように思えてきました。  道無き道を進んだ読図山行も無事に終了し、再び玄倉川の林道まで戻りました。 対岸の山々を見上げると、鬱蒼とした樹林が広がっています。つい先ほどまで、 私たちはあのような森の中にいたのです。
( KONICA-MINOLTA αSweet-Digital + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  空からやってくる多くの水が育む豊かな森。木々たちが山の中で生と滅を繰り 返して再生しているように、これらの水たちも、大海から水蒸気となって、雲と なり、雨水となってこの森にやってきました。  そして木の幹を伝って大地に染みこんだ水は、一筋の沢となり、渓谷を駆け下っ て大地を潤し、いずれゆったりとした大河となって、やがてはまた大海へと還っ てゆくことでしょう。  そう、自然の中では全てのものが循環しているのです。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ KONICA-MINOLTA α-SweetDigital → http://ca2.konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a_sweet_digital/
FUJIFILM FinePix-F10 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/
FUJIFILM FinePix-Z2 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixz2/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/06-12/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「自然のソフトフィルターを活用しよう」◆ -------------------------------------------------------------  フィルターとは日本語に直訳すると「濾過器」(ろかき)のことですが、要す るにレンズの前面に取り付けて、レンズに入射する光に対して、何かしらの光学 的な変化を起こさせて映像を変化させる器具のことです。  映像を見ると一発で分かるのですが、言葉にするととても難しそうですね。 (笑)  フィルターには様々な種類があって、値段も1000円のものから1万円もす るものまで様々ですが、その中に「ソフトフィルター」というものがあります。  これはガラスの中に微細な粒を含ませて、光を意図的に乱反射させて滲み(に じみ)を生み出して、ソフトな印象の映像を創り出すもので、女性のポートレー ト写真などに良く使われます。  ところで、今週の「季節の便り」で紹介したような、湿度の高い雨の森の中を カメラを持ってあるいていると、自然とレンズの前面が曇ってしまいます。  これは自宅に持ち帰ってから撮影したものですが、例えばこんな風にです。
 雑誌などを見ると、曇ったり汚れたレンズはマメに拭いた方がよい、と書かれ ています。  クリアな映像を得るためには、それは正解でしょう。 しかし世の中には教科書通りにしないことの方がよい結果を生むこともしばしば です。(笑)  実はこの汚れや曇りが、意図せず光の乱反射を生み出して、その光の滲みが、 かえって「雨の森の中の臨場感」を演出してくれるのですから。  例えば、今週の「季節の便り」で紹介した写真のほとんどはこの効果を使って います。 (実は拭くのが面倒だったから、という気持ちも半分はありますが。(笑))

 撮影経験を積むと、最初は偶然こういうことに気がつくものですが、ある程度 慣れてくると、レンズの状態を見て「これはソフトに写りそうだな」というのが 分かってきます。  コンパクトデジカメでも、雨の日にカッパのポケットに入れて持ち歩くとレン ズの前面が曇ったりしますが、その時がこういうソフトな写真を撮るチャンスで す。  コツとしては、 (1) 木漏れ日など、逆光で強い光がバックに入るような被写体を探す (2) 森の写真はシャープに撮るために絞ることが多いが、この場合は絞りすぎる とフィルターについた雨粒がハッキリ写り画面がうるさくなるので、絞りはF5. 6、多くてもF8程度にとどめる。  といったことが挙げられます。  写真家の中には、フィルターに「ワセリン」を塗ったり、ストッキングをかぶ せたりしてソフト効果を演出する人もいます。  これも一つの方法ですが、私は、雨の森の中を歩いていて、「自然に曇ってし まった」フィルターをそのまま使うスタイルが好きです。  作為の無い、自然な演出こそが、自然の写真に似合うのではないかと思ってい ます。  みなさんも時には、自然になってしまった結果を逆に上手く活用して、色々と 写真の効果を楽しんでみてはいかがでしょうか?  来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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