2006-07-03 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第179号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★






××××××××× お詫び ×××××××××


(1)前回お届けした、自然風景写真館ブログ第178号にて、

  『神奈川県二宮町にある「厳島湿生園」を早朝に…』

 とありましたが、厳島湿生園の所在は神奈川県・中井町の間違いでした。
 どうも失礼をいたしました。






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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03187 "The storm of cherry blossoms." 『春の嵐』 Img03301 "The cows in the pasture." 『牧場の牛#005』 Img03328 "The moon is setting on Mt.Jizoudake" 『オペリスクに月沈む』 Img03361 "A many many of flowers." 『たくさんの花たち』 Img03492 "Standing under the sunset glow clouds." 『夕雲に立つ』 Img03504 "A one of old tree." 『一本の枯れ木』 Img03683 "The home that made by Hydrangea." 『アジサイの家』 Img03919 "The autumn leaves in the autumn." 『落ち葉たちの秋』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース! =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  鳥越のデジカメ教室の3回目が開催されました。 今回のテーマは「レタッチ(画像補正)」です。  カラー・フィルムの時代は、撮影して、そこで作品はほぼ完成し、作業もそこ で終了していたのですが。デジタルカメラの時代になると、その後のレタッチ (画像補正)が非常に重要になってきます。  しかし何度かこのブログでお伝えしているように、「レタッチ」という元々 の意味は「作品の不具合を修復する」という意味で使われていた美術用語です。 デジタル処理は「悪いものを良く見せる」のではなく「元々が良く撮られている 画像を、さらに自分の表現意図にそったものに高める」という気持ちが大切です。  ですので私は「レタッチ」という言葉があまり好きではありません。 といって適切な用語が何か?と訪ねられると(適切ではないかも知れないですが) とりあえず「チューニング」と呼ぶのが好きです。 (「チューニング」は音楽用語の「調律」ですので、若干意味が違います)  厳密には "Optimization"「オプティマイゼーション」(意味:最高に活用す る/最適化)と言うのがが正しいように思いますが。しかしこれでは少々大げさ すぎます。言葉の使い方やニュアンスは難しいものです。(笑)  さて、余談が過ぎましたが、教室の様子をお届けしましょう。  習うより慣れろ。今回はみなさんにお持ちのノートパソコンを持参していただ き、実際に操作をしてもらいました。
( FUJIFILM FinePix-Z1 撮影:ザ・画像館・松井社長 )  まずは画像処理を行うためのテスト用データを撮影してもらいます。補正の勉 強のために、あまり上手に撮らないようにお願いしました。(笑)
( FUJIFILM FinePix-Z1 撮影:ザ・画像館・松井社長 )  画像補正の中心的テクニック「レベル補正」について解説します。
( FUJIFILM FinePix-Z1 撮影:ザ・画像館・松井社長 )  レベル補正は、写真の明るさ・コントラスト・色味のほとんどを修正すること ができるので、これを多用することになるでしょう。ただし、そのためには、写 真の基礎的な要素(明るさ、コントラスト、色とは何か?)ということを正しく 理解する必要があります。  机の前の小物「生花やぬいぐるみ」を撮影してもらい。実物の色と合わせる作 業をしてもらいます。
( FUJIFILM FinePix-Z1 撮影:ザ・画像館・松井社長 )  思い通りに仕上げるのが、いかに難しいかを実感してもらえたようです。  今回はRAW現像の解説も行いました。
( FUJIFILM FinePix-Z1 撮影:ザ・画像館・松井社長 )  パーティや運動会など、素早く、手軽に多くの画像を撮るなら、JPEG画像 での撮影が向いています。  一方、自分の意図を反映するために画像補正作業を行うならば、RAW画像で 撮影しておいて、後でパソコン上でじっくりと仕上げる方が、作品としてのクオ リティを高めるには有利です。  オート化されたカメラがそうであったように、画像処理はみなさんが思ってい るほど難しいものではありません。しかし入るのが易しい一方で、奥の深い世界 でもあります。1日の教室では基本的な事柄しか伝えられません。  あとはご自分で撮影して、パソコンで画像を開き、ヒストグラムをチェックし て、自分のイメージに合うように補正を加えてゆく。その地道な作業の繰り返し で、徐々に画像処理の感覚が養われてゆくのではないでしょうか。  それはデジタルだからというわけではなく、写真を撮影することそのものにも いえますし、音楽の演奏、絵画、イラスト、すべてにおいて言えることなのでは ないでしょうか。  次回のデジカメ教室は秋頃開催の予定です。よりクオリティアップしてお届け できるように頑張ります。どうぞご期待ください。 ※主宰ショップ(ザ・画像館)のレポートページはこちらをご覧下さい。 ↓ http://www.gazoukan.jp/homepage/photoschool/06degital/top-vol2.html#deji3
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  デジタル画像を扱うようになってからというもの、エアコンの効いた部屋でパ ソコンとにらめっこしている時間が増えたような気がします。  デジタル画像が悪いわけではないのですが、自分の身体がどんどん軟弱になっ て行くような危険も感じています。(笑)  というわけではないのですが、デジカメ教室の次の日は、登山教室の講習に参 加してきました。 (※ 既にブログで何度か紹介していますが、こちらは神奈川県・勤労者山岳 連盟の登山教室で、講師はボランティアで参加しています。) ↓ http://k-rouzan.net/lschool/index.html
 場所は、神奈川県西部にある、丹沢山塊の源次郎沢(げんじろうさわ)です。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.10.19N35.26.14&ZM=5

( FUJIFILM FinePix-F10 )  源次郎沢は「初心者の沢」としてガイドブックに紹介されていますが、しかし 自然を相手にするには常にリスクがつきまといます。生徒さんは緊張した面持ち で沢や滝を遡航してゆきます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  しかしゴミゴミとした世間を一時的に離れて、爽やかな緑の森の中、バシャバ シャと流れる水をかきわけて歩いてゆくのは、童心に帰れる大人のちょっとした 水遊びかも知れません。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  滝の飛沫に塗れた岩の質感と、森の緑のコントラストがとても美しいです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  コンパクトデジカメのコントラスト・彩度はかなり高めに設定されているので、 肉眼で見るよりもキレイに見えます。デジカメ教室に参加すると、このあたりの 仕組みやカラクリが分かるようになってきます。(笑)  谷の岩と、木漏れ日に光る森の露出にはかなり差があります。最初から森にフ レーミングを合わせて撮影すると、カメラの露出計はそれを「忠実にグレーに写 そうとして」暗い森の写真になってしまいます。(もちろん、それがその人の表 現意図ならOKです)  私は明るい写真が好きなので、まずは暗い谷の方にカメラを向けて「シャッター ボタンを半押し」。その後、森を見上げるようにフレーミングをし直して、シャッ ターを切りました(AEロックのテクニック)。  おかげで明るい森の写真になりました。私が森を撮るときの常套手段です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  足下に目を向けると、滝の飛沫に塗れた葉が、つやつやと光っています。教室 の生徒へのアドバイスをしつつも、ついつい周辺の被写体に目が引かれてしまい ます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  仕事なら三脚を据えて一眼レフカメラでじっくりと撮影するところですが。こ こは時間が無いのでコンパクトデジカメの手持ち撮影で失礼させていただきまし た。  しかしフジフイルムのコンパクトデジカメは高感度撮影に強く、こうした暗い 谷の中でも、まるで昼間のような明るい写真が撮れるのが素晴らしいところです。  もちろん、そのような撮影状況を予想して、デジカメをチョイス(選択)して います。  暗い谷を遡航し終えて、尾根にとりつきました。フィニッシュはもうすぐです。 ヤブをこぎをしつつも、周囲の森に気を配っていると、木の幹の面白いパターン が目に入ってきます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  ようやく登山道が見えてきました。みなさんお疲れ様です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  しかしこの日は低気圧通過の影響で、稜線はものすごい風雨でした。しかしこ の様子をスチル映像(静止映像)でお伝えするのはなかなか難しいです。そのた め、最近はコンパクトデジカメのビデオ機能も便利なものだと感じるようになっ てきました。  下のURLをクリックして丹沢・源次郎尾根の暴風雨の様子をご覧ください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/07-03/DSCF0356.AVI
 さて山荘で少し休んだ後は、源次郎沢に沿って伸びる源次郎尾根というところ を下ります。ここは一般の登山道ではないのですが、しかし人があまり入らない だけあって、綺麗な自然が残されていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 ) (山に来ているのに「自然が残されている」というのもおかしな表現ですが、し かし登山者が集中する山やコースは、悲しいかな、どうしても土壌や植生が変化、 あるいは疲弊してしまうようです)  針葉樹の植林がされた急峻な尾根を下ります。鬱蒼とした森で、まるで夕暮れ のような暗さですが、しかしここでもフジフイルムの高感度デジカメは威力を発 揮してくれます。
( FUJIFILM FinePix-F10 ) (※ 余談ですが、このブログで何度かご紹介しているフジフイルムの高感度 デジカメ、"FinePix-F10" は私が自分で購入したものではなく、このブログの 読者の方から、ご厚意で「プレゼント」されたものです。おかげで重宝しており ます。改めてこの場を借りて、お礼申し上げたいと思います。)  暗い森の中にあっても、AEロックのテクニックを使って露出をプラス補正す れば、明るい森の写真に早変わり。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  樹間からにじむような光がとても美しいです。悪天の中だからこそ、このよう な写真が撮れるので、晴天だとこの表現はできません。どんな環境の中でも美し い被写体はあるものです。  話はそれますが、山の中は美しいものばかりとはかぎりません。土をほじくり かえすと「ミミズ」がたくさん出てきますし、「ヤマビル」なども出てきて驚か されます(できれば会いたくない相手なのですが(笑))。  自然風景写真館のテーマとは異なるので、そういう写真は撮らないようにして いますが、とはいえ、彼らが豊かな山の土壌を作ってくれていることに疑いの余 地はありません。彼らも自然の中の一員です。「ミミズだって♪…(中略)…、 生きているんだ♪友達なーんーだ♪」という歌もありますね。  繊細で美しいものばかりでは無く、そうでないものも自然やこの世界には必要 なのだ、という事実は、自然の中にいても、あるいは世間で色々な人に会っても、 いつも考えさせられます。  尾根を降りきって一般の登山道に合流しました。降りてきた尾根を振り返ると、 針葉樹の樹林が、まるで山を守る衛兵のように整然と居並んでいます。見事な迫 力です。横位置撮影で「軍隊の行進」のごとき重量感を表現してみました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  同じ場所ですが、こんどはカメラを縦位置にして森を見上げるようにして、プ ラス露出でハイキー調で撮影してみました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  同じ場所でも撮り方によって雰囲気がガラリと変わるものです。  入渓のスタート地点まで戻ってきました。途中で降ってきた大雨のために、沢 は一気に増水しています。スタートが遅かったら、この濁流に阻まれて進めなかっ たことでしょう。自然の中では気象の変化にも気を配る必要があります。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  稜線で遭遇した暴風雨は、下界に降りてきたころにはもう過ぎ去っていました。 空には夏の雲が戻ってきています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  暴風雨が大気中の塵や埃を洗い流してくれたのでしょうか、空気が爽やかで清 々しい感じがします。  嵐が吹くからこそ、大気が清められて再生し、そして太陽が輝くのでしょう。 太陽も北風も、どちらも必要なものなのです。  車のところまで戻って、林道を走っていると、塗れた路面に太陽の光が反射し て、とても印象的に輝いていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  森の中にも光が差し込んで、木々の葉が優しく光っています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  湿度の高い沢でデジカメを使っていたのでレンズが曇っています。しかし拭き 取ったりするのは野暮というもの、それをそのまま自然のソフトフィルターのよ うに活用して、撮ってしまいましょう。学術写真を撮っているのではないのです から、その方が「ナチュラル」な雰囲気の写真になるものです。  源次郎沢の下流、沢は「水無川」(みずなしがわ)と名前を変えて、海を目指 して下ってゆきます。その川の両岸に旺盛に生い茂る夏の草むらが、低気圧の名 残の強風にたなびいていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  嵐に洗われた清浄な空気がもたらす風はとても爽やかで涼しく。蒸し暑い夏の ひとときを忘れさせてくれます。そしてその揺れてたなびく草のたおやかな様子 を眺めていると、その姿がますます涼しさを感じさせてくれるのです。  写真を撮ることの以前に、目の前にある草のなびく様子、風が頬を吹き抜ける 感触、その湿り気。目に見える光、そし肌に当たる光の色と強さと暖かさ。。そ のような「自分を包み込むもの」の全てを五感で感じていられる時間。  そのようなひとときを大切にしたいと思っています。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-F10 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/07-03/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「三脚でのブレを防ごう(2)」◆ -------------------------------------------------------------  先週は一眼レフカメラの大敵「ミラーショック」のことについて紹介しました。 三脚を使ったとしても、思わぬところにブレの危険は潜んでいるものです。  ですので、シャッタースピードが1/10秒程度であれば、私はレリーズケー ブルを使わずに手持ちと同じ要領でカメラを押さえ込んでブレを防いで撮影する テクニックを紹介しました。  では、1/10秒以下のシャッタースピードを使わざるをえない状況になった らどうすればいいでしょうか?  ミラーアップ機能(撮影の瞬間より前もってミラーあげておく機能。当然その 間、ファインダー像は消失します)を使えば、ショックはシャッター幕の作動だ けになりますので、かなりブレが軽減されて有効です。  とはいえ、レリーズの瞬間にファインダー像が見えていないというのは不安で すし、また、ミラーアップ機能のついている一眼レフカメラは高級機種に限られ ますので、誰もができるものでもありません。  そういう私も、Nikon、F6をメインで使用するまでは、F100をメイ ン・カメラとして使用していました。  ところがこのカメラが、けっこうミラーショックが大きかったのです。 ミラーアップ機能もありませんので、そのため、あれこれとミラーショックを小 さくするような工夫をしました。  そのいくつかを紹介したいと思いますので、みなさんのご参考になれば幸いで す。 ◆ 三脚を水平にたてる ◆  まずは基本から。  大切なことは「三脚を水平に立てる」ということです。特に傾斜地、不整地、 地面が柔らかい土などといった不安定な場所ではなおさらです。撮影会などでは、 下の写真のように、風が吹いただけでカメラごと倒れそうなセッティングをして いる人を時々見かけます
 そして実際にカメラごと三脚を倒して、破損させてしまった人がいたのです!  そういうリスクを避けることはもちろんですが、やはりバランスよく安定して 三脚を立てることはブレ防止にも効果があります。脚の長さをマメに調節して水 平を保ちましょう。
 三脚や雲台によっては、水準器(液中の気泡の傾きによって水平を量る器具) がついているものがあるので、それをして目印に水平にセットしましょう。
 三脚が水平にセットされていると、バランスが良くなるだけでなく、パーンさ せた時に(カメラを水平に回した時に)画面内の水平が保たれます。  逆に言うと、雲台が水平にセットされていないと、パーンさせた時に画面の水 平が傾いて、また微調整をしなければならなくなり、面倒なのです。  三脚を水平に立てるということは、その後のすべての動作の基本となるのです。 ◆ 三脚におもりを乗せる ◆  その昔、「三脚は重ければ重いほど安定する」と言われたものです。 そしてそれは一つの真実です。重ければ重いほど、三脚は振動しづらいわけです から。 といって重い三脚を登山などに持ってゆく気にはなれません。  最近ではカーボン三脚が主流になり、その軽さを体験してしまうと、もう元へ は戻れません。(笑)  しかしそれに罪悪感を感じることはありません。要は、撮影の時だけ重ければ いいのです。  というわけで世の中には「ストーンバッグ」という便利なものが発売されてい ます。(最初から付属している三脚もあります)  名前の通り、そこに石や、あるいはバッグ、レンズなど重いものを乗せると、 三脚が重くなって安定します。
 取り付け方法も、クリップ式で、簡単・確実になってきています。
 あるいは三脚の首の部分に、ロープを回して、バッグをぶらさげるという方法 も有効です。

※ ただし、この方法は風が強い時などはバッグが揺れて、かえって振動が伝わっ てしまうこともあるので注意が必要です。つり下げるロープは短めの方が良いで しょう。 ◆ レンズの根本におもりを乗せる ◆  ブレが発生しやすいのは、長焦点距離を持つレンズで顕著に表れます。 とくに、写真のようなコンパクトな望遠ズームレンズでは先端が伸びきって、振 動がそこに伝わるとますますブレが目立つようになります。
 そこで、レンズの根本に、別のレンズポーチや、ウェストポーチをぶらさげて、 おもりにしてみましょう。
 これだけでもけっこうブレが防げるようになります。 (※)あまり先端の方におもりを乗せると、マウント(カメラとレンズの接続部) を痛めてしまうので、根本付近にしてください。 ◆ 一脚を併用する ◆  1kgを超えるような大型の望遠レンズでは「三脚座」を備えているものが多 いようです。カメラではなく、レンズの支柱を固定して、バランスを良くしよう という狙いです。

 三脚座を三脚+雲台にセットするようにすると、かなりバランスは向上してブ レは防げるようになります。  しかし油断はできません。焦点距離300mmを超えるような超望遠レンズに なると、それでもブレは目立ってきますし、ミラーアップをしたとしても、シャッ ター幕が開閉する微細な振動だけでも、ブレが発生したりします。  そもそもが、この三脚座も「棒を1点で支えている」ものなので、極端な例え をすると「シーソー」や「天秤」のようなものなので、決して安定したものでは ないのです。  そこで「一脚」を浮いているカメラの下に装着して、バランスを保持するよう にします。

 できれば、三脚と一脚の間に、さらにおもりをつるすようにすると、なお効果 的です。
 すでに、ブログ No.161 でも紹介したように、一脚は軽量コンパクトな割に は色々と活用範囲が広いので、ひとつ常備してみてはいかがでしょうか? ↓ http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-02-27.html
◆ 「二脚」を併用する ◆  私は朝夕の太陽を大写しにする時には500mmを超えるような超望遠レンズ で撮影する時もあります。  このような時は一脚を併用しても辛くなります。  そこで考えましょう。長い筒や棒を最もバランスよく保持するにはどうすれば いいのでしょう?  賢明な人ならすぐに分かりますね。 「棒の両端を支えればいいのです」  そこで、カメラ本体は三脚にセットして、望遠レンズの先端部をこの「二脚」 で支えるようにします。


(※ 重い望遠レンズを三脚に固定されたカメラボディにそのまま装着すると、 てこの原理でマウントが痛みやすくなります。二脚で固定するまでは、手で支え ておくようにしたほうが良いでしょう)  二脚の元々の働きは「三脚と一脚の中間的なもの」として、単独でカメラを支 えるために開発されたようです。しかしこのように工夫すると、色々と応用範囲 が広がるものです。  三脚の使い方も、念には念を入れる。こういう地道な工夫の積み重ねがよい作 品を創る力になるのではないでしょうか。 ※※※  二脚は上記のように使い方によっては便利なものですが、先日、店頭に問い合 わせてみたところ、2年ほど前に生産完了となって、現在では販売していないそ うです。大変残念です。  中古ショップで見かけたら、即購入だと思います。私もスペアがほしいので、 探してみましょう。(笑)  「ブレを防止する」というテーマで話を続けていますが、ブレを発生させる要 素は、三脚の性能や材質、カメラと三脚をつなぐ雲台の性能や材質、そしてクイッ クシューを使っている場合には、それの材質や特徴、使用するカメラ+レンズの 重量バランスなど、実に様々な要素が関係してくる、奥の深い話なのです。  前回のブログをご覧になった方からのお便りで「実際にどのくらいブレてい るのか見てみたい」というご意見がありましたので、  来週は、まずはそれらの性能を評価する実験手法と撮影結果について紹介し、 その翌週は、焦点距離1000mmを超えるような究極の超望遠撮影における三 脚の使いこなしになどについて紹介しましょう。  来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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