2006-07-10 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第180号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03231 "The whispering of Trillium smallii Maxim." 『エンレイソウのささやき』 Img03331 "The morning east sky on the mountain top." 『山上の東の空』 Img03442 "A tiny leaves as life." 『小さな命の葉』 Img03507 "The vivid color of beech trees." 『ブナ鮮やか』 Img03543 "The friends of fishers under the morning light." 『朝日の中の釣り仲間』 Img03556 "A splended tree." 『輝きの樹木』 Img03584 "The frosted tree shines." 『樹氷輝く』 Img03884 "Mt.Nishihodakadake with gushing clouds." 『雲湧く西穂高岳』 ■ギャラリーから削除された作品リスト img02511 "The dance of Japanese pampas grasses." 『ススキの踊り』 img02512 "The flowing Miscanthus sinensis." 『流れゆくススキたち』 img02514 "The sigh of autumn leaves." 『秋葉の吐息』 img02516 "Carmine red leaves." 『真紅の紅葉』 img02523 "The pampas grasses on the sunset." 『黄昏のススキたち』 img02525 "Tha passion of the tree." 『樹木の情熱』 img02542 "The ravine of fresh green." 『緑の渓谷』 img02567 "The green stream of Ogawadani Valley." 『緑流・小川谷』 img02632 "The daffodil blooms in village." 『里のラッパスイセン』 img02646 "Chikuma river and rape blossom field." 『千曲川とナノハナ』 img02672 "The shaking poppy flowers." 『ポピーのゆらめき』 img02812 "You can reach for the sky." 『空に手が届くよ』 img02813 "The rondo of sun. #002" 『太陽の輪舞#002』 img02816 "The mistic sky." 『神秘の空』 img02840 "The dancer in the dawning." 『踊り子の夜明け』 img02853 "The big tree with splendor." 『光の大樹』 img02854 "The grasping the ground." 『大地をつかむ』 img02864 "The root spread far and wide." 『根を張りめぐらして』 img02871 "The power of beech tree." 『ブナの生きる力』 img02874 "Like as holding the sky." 『空をつかむように』 img02881 "The huge tree in Yourou valley." 『養老渓谷の大樹』 img02883 "The noble tree under the sunset." 『夕日と大樹』 img02885 "The kindness of snow land." 『雪国の優しさ』 img02887 "The tree of Illusionary." 『幻影の樹木』 img02888 "An afterimage of winter twigs." 『冬の枝の残像』 img02924 "The refreshing frosted tree." 『霧氷さわやかに』 img02928 "The silver Mt.Kaikomagatake." 『白銀の甲斐駒ヶ岳』 img02931 "The refresh of Yatsugatake Mountains." 『八ヶ岳さわやか』 img02932 "The morning time on the snow land." 『雪国の朝』 img02935 "Mt.Kaikomagatake with the sunrise-red." 『旭の甲斐駒ヶ岳』 img03154 "The big tree on the top of mountain." 『山頂の大樹』 img03285 "The clouds with eddy into the sky." 『雲渦巻く』 img03417 "The rainbow in the evening." 『たそがれの虹』 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  そろそろ南の海上には台風が顔を出すようになりました。梅雨明けはまだです が、いよいよ夏が本番をむかえようとしている気配です。  下界はむっとした湿った空気が支配しているようですが、山上を歩けば涼しく 爽やかな風に出会うことができます。  さて先週の取材先から、神奈川県・丹沢山塊にある鍋割山(なべわりやま)の 様子をお届けしましょう。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.8.40N35.26.26&ZM=5
 実はこの鍋割山、私が住む松田町の最高峰なのですが、灯台もと暗し、近いよ うでいて登ったことは過去に1回ほどしかなかったのですが、今回、久し ぶりに訪れてみました。  マイカーをつかって山をひとつ越えた集落「寄」(やどりき)から、登山口を 目指します。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  梅雨のさなかですが、天候は割とよいようです。  林道の終点ではゲートが閉まっていました。ここからは歩くことになります。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  今は閉鎖になったキャンプ場の脇を通って、登山道は沢沿いに延びています。 しかし沢沿いの道は大雨が降るたびに沢が氾濫し、ところどころで橋の崩壊など がみられました。尾根沿いの道と違って、沢沿いの道はいつも崩壊の危険にさら されています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  登山道は大きな沢を何回か横切ります。これを徒渉(としょう)と呼んでいま すが、大雨で水量が増したときは川の様子は一変して濁流となり、とても危険で す。また、対岸へ渡る時に登山道を見失いやすいので、どちらかというと中〜上 級者むけのコースといえるでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  広い河原には今は水はほとんどありませんが、道標の脇に献花の痕がありまし た。きっと大水の時に人が流されて、死者が出たのでしょう。自然は厳しい一面 も持っています。  しかし厳しい反面、とても美しいものをも育んでくれます。足下に生えていた 名も知らぬ草の幾何学模様の美しさに惹かれてカメラを向けました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  雨が降ったり朝露が降りたりすると、その雫が葉の上でころがって、さらに美 しくなることでしょう。  登山道に沿って、ところどころ有刺鉄線が設置されていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  これは鹿が餌を求めて里へ下りてこないようにするための「鹿柵」(しかさく) です。  鹿も賢い動物ですから、人間の世界にゆくと美味しいものがたくさんあること を知っているのでしょう。それをこうして阻まれてしまっては、なんだか可哀想 な気もします。  山の森は新緑の時期を過ぎて、すっかり真夏の深い緑色に変わっていました。 初々しい青年のような新緑に比べて、壮年を思わせるような力強さを感じます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  沢の斜度がだいぶ急になってきました。この徒渉では、ふと上流部を見上げる と、多くの岩が転がっています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  これだけ多くの岩が一気に山頂部から流されてきたのでしょうか。濁流の凄ま じいエネルギーを想像すると身震いがします。  沢をいったん離れて、登山道は尾根に乗り上げました。ここでは森が生き生き としていて、緑の葉の色もとても健やかな印象がありました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  足下には「アキノキリンソウ」がもう咲いていました。夏を代表する高山植物 です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  ふたたび登山道は沢沿いに進むようになりました。沢沿いというか、この登山 道はもうすっかり沢の中を登ってゆくような道でした。雨の時にはとても怖くて 近寄れません。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  長い沢床歩きを終えて、再び尾根に乗り上げます。見上げると森の緑がとても 爽やかで、暑い沢床歩きから解放されて、救われたような気持ちにさせてもらえ ました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  やがて鍋割峠(なべわりとうげ)というところに到着しました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  登山地図を見ていると、山の名前、峠の名前、沢の名前がセットになっている ケースがよく見られます。この峠も山の傍らにあって、それと同じ名前をもらっ ていました。  森の中ではツツジはもう終わって、エゴノキなどの白い花が咲いていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  急な階段を上ってゆくと、山頂はもうすぐです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  展望が開けると、西丹沢の山々の稜線が見えるようになりました。わき上がる 白い雲。そして谷間に立ちこめる湿度の高い「もや」の様子を見ることができま す。東南アジアの夏の山の姿です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  丹沢は最も都心に近いブナの木の宝庫として知られています。このブナの木の 枝振りは見事です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  とはいえ、酸性雨の影響なのでしょうか、昔に比べて最近はブナもだいぶその 姿が傷んでいるように見受けられました。  山頂直下になると、尾根は急に開けて、草原状の明るい広場みたいになりまし た。まるで整備された公園の一部のように美しい場所です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  アオキの葉が夏の太陽の光に照らされて、つやつやと光っています。陽の光を 受けても光り、雨に濡れても光る。アオキはいつも存在感のある植物です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  もうしばらく尾根を登ってゆくと。ピョンピョンと飛び跳ねている動物を見か けました。鹿の群れが餌を求めて尾根まで登ってきていたのです!
( FUJIFILM FinePix-F10 )  今回持参したデジカメの望遠ズームが105mmまでしか伸ばせないので、あ まりその姿を大きく写すことはできませんでしたが、しかしその端正で優美な肢 体はいつ見ても美しいものです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  草食動物特有の、知性と品性を持った物静かな雰囲気は見ていて心休まります。 しばらく草を食べていましたが、もう少し大きく写したいと思って近づいたら、 谷へと走り去ってしまいました。  鹿は残念でしたが、もう3分ほども歩けば、山頂に到着です。山頂には立派な 山小屋が建っています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  山頂からの展望は、この時期にしてはまずまずといったところ。遙か東の眼下 に見えるのは、秦野市(はだのし)の市街です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  ガスっていてよく見えませんが、その向こうには東京方面の市街地が見えるは ずです。冬の空気の澄んだ時に、また来てみたくなりました。  山小屋では夏の風物詩「かき氷」を振る舞ってくれます。小屋のご主人が重い 氷を下界から運び上げて作る特製品です。この日は私は食べなかったのですが、 もし機会あれば、訪れて注文してみてはいかがでしょうか。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  昼食を食べた後、寝転がって顔の上に帽子を乗せて昼寝を楽しみます。帽子 の布地の隙間から差し込む太陽の光がなんだかとてもきれいで、デジカメを顔の 前にもぐりこませて、その様子を撮影してみました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  さて、昼寝が一段落ついたところで、山頂から下り始めます。鍋割峠から西に 延びる尾根には豊かな森が広がっています。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  もう花は終わってしまっていましたが、ツツジの木をみかけました。 慣れてくると、花が咲いていなくても木の種類が分かるようになってきます。そ うして草木を観察することも自然の中を歩くことの楽しみでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  逆光に輝くツツジの緑の葉がとてもまぶしかったので、クローズアップしてみ ました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  よくよく見ると、左下の葉の裏側に小さな毛虫が這っているのが見えます。撮っ ている時は気がつかなかったのですが。しかし彼らもまた森の住人なのです。邪 険にするのはよしましょう。  こちらは山アジサイの花でしょうか。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  下界のアジサイのように大きくはありませんが、原種の花に見られる混じりけ の無い無垢な純粋さが感じられます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  尾根のピークのところに古びた道標が立っていました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  長い年月、雨風に打たれてボロボロになっています。しかし不思議に「汚い」 とか「みすぼらしい」と思うよりは、「歳月に磨かれた美しさ」のようなものを 感じました。  こちらには可愛らしいお地蔵様を見つけました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  そのたもとにある白いふたのカップは、山仕事の人が置いていった日本酒のカッ プでしょう。このお地蔵様が「呑兵衛」(のんべえ)なのかどうかは分かりませ んが。。。しかし置いていった人の気持ちはありがたく受け取っていることでしょう。  ただならぬ気配を感じて振り返ると、そこには立派なブナの大樹が立っていま した。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  写真教室で「よい写真を撮るためのコツ」というようなテーマで話をさせてい ただくことがあるのですが。まず第一に大切なことは「被写体そのものに感動す る」ということだと思っています。 「なんて素晴らしい樹なんだろう・・・」「なんと美しい場所なんだろう、ここ は・・・」などと心から想う。あるいは、子供さんやペット、花などを撮る時で も、相手のことを心底いとおしいと想う心がまず第一にあるべきです。  それが無ければ、ましてや他人に見てもらう写真なのですから、感動を呼び起 こす作品など到底できるものではありません。  森の中を歩いていると、このように感じさせてもらえる樹木に出会うことが多 々あります。その力強さと美しさ、あるいは、時にはそれは新緑の葉の初々しさ や瑞々しさだったりしますが、まずは「感じること」これが何より大切なのでは ないでしょうか。  尾根はやがて落ち込んで、雨山峠(あめやまとうげ)というところに到着しま した。尾根を進む道と、沢を進んできた道が十字に交錯する場所です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  今は訪れる人も少ないマイナーな登山道ですが、現代のように交通の発達する 以前の昔は、峠道は集落と集落を繋ぐ交易のための生活道でした。  さまざまな人々が行き交ったであろう峠は、長く苦しい坂を登り切ったときに は、ほっとする安心感とともに、眼前に新しい世界が広がり、別の世界に対する 淡い希望を感じさせてくれる場所でもあります。少なくとも昔の人はそう感じて いたはずです。  中里介山の長編小説「大菩薩峠」(だいぼさつとうげ)や、川端康成の「伊豆 の踊子」の舞台となった天城峠などに代表されるように、峠は、ただそこにいる だけで想像力をかき立て、物語やロマンを感じさせてくれる場所なのです。  さて、峠道を下り始めましたが、あまり歩かれていないせいでしょうか。道は とても荒廃していました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  谷は尾根に比べて、山の中では不安定な場所です。雨が降るたびに、崖は削ら れて、どんどんと深くなってゆきます。ですので沢沿いの登山道は整備されてい ないと、どんどんと埋まってゆく運命にあります。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  危険箇所をいくつかパスして、ようやく愛車のところへと戻りました。平日の ため他の車も無く、ぽつんとただ一台だけ停まっている自分の車になんだか哀愁 を感じてしまいました。(笑)
( FUJIFILM FinePix-F10 )  単独で歩くマイナーな山歩きは、ちょっぴりスリリングな魅力にあふれていま す。厳しい自然の姿にも触れつつも、また足繁く山登りに通うことになるのでしょ う。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-F10 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/07-10/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「三脚でのブレを防ごう(3)」◆ -------------------------------------------------------------  三脚を上手に使ってブレを防止するというテーマで話をさせていただいたとこ ろ、読者の方から「実際にどの程度ブレているのか見てみたい」というご要望が ありました。  もっともなことです。  雑誌などでは、撮影した被写体の一部を拡大して、その画像のシャープさを見 て、ブレの度合いを判断する作例写真をよく見かけます。  わたしの場合は独自のブレ評価方法を行っていますので、今回はそれを紹介し ましょう。 ◆ ブレの様子を視覚化する ◆  写真は感性の世界ですが、しかし感性を形にするためにはよい機材を選択する 必要があります。そしてその評価をするためには、科学的なアプローチも必要で す。  わたしが行っているのは、下の写真のように、夜、高台の上から高速道路の インターチェンジの道路を撮影し、そこを走る車のヘッドランプもしくはテール ランプの軌跡を撮影して分析することです。
 暗いのでシャッタースピードが遅くなり、3〜4秒程度の露出時間となります。 必然的に車のヘッドランプ(あるいはテールランプ)は軌跡となって写り込みま す。その部分を拡大してみましょう。
 ご覧のようにヘッドランプの写りはじめがブレによって波打っているのがハッ キリと見てとれます。  ここで観測された波形の様子から、露光時間はこの場合2秒ですから。波は約 1秒間振動し続けて、その周波数は約12Hz(1秒間に12回振動を繰り返す) です。周波数の単位は、波の山と谷が1往復するのをカウントしますが、その1 /2の動きでブレの影響は最大となります。ですので、1÷12÷2=1/24。 つまり1/25秒付近のシャッタースピードで、ブレの影響が最大となることが 分かります。  ちょっと話が難しすぎたでしょうか?ごめんなさい。(笑)  細かい計算までするかどうかはともかくとして、ブレの様子が視覚化されると いうのは、客観的な評価の助けになります。この波形の様子は、使用する三脚や 雲台、クイックシュー、レンズとボディのバランスなどによって様々に変化しま すが、まずはこの波形が最小限になるものが、ブレの少ない良い機材、あるいは ブレ防止のためのテクニックと言えるでしょう。  このような方法で、先週のブレ防止テクニックを評価してみましょう。 ※共通データ※ Nikon D100 + TamronSPAF200-500mmF5-6.3DiLD(300mm域を使用)
(三脚+自由雲台+おもり , ミラーアップなし )  カメラとレンズの間におもりを吊す方法は、何もしないよりは明らかに改善さ れていますが、まだブレがわずかに残っているようです。
(三脚+自由雲台+一脚 , ミラーアップなし )  ちょっと画面が暗くて分かりづらいですが、青白いヘッドランプがほとんどブ レていないことから、一脚の併用はかなり有効です。
(三脚+自由雲台+二脚 , ミラーアップなし )  二脚を併用することによって、ほとんどブレは見られなくなりました。  実際の撮影では、スピーディにセットする必要に迫られることもあるので、い つも二脚を使うわけにもゆきません。そこは状況を見て、必要なテクニックを使 い分けるとよいでしょう。  ともあれ、超望遠撮影になればなるほど、ブレには慎重になったほうが良さそ うです。 ◆ 雲台の種類とブレの関係 ◆  三脚とカメラを接続する器具である雲台(うんだい)は非常に重要です。 しかしカメラやレンズに比べて、雑誌で評価・研究されることは少ないようです。  そこで参考までに、雲台のブレ性能の評価を行ってみました。 (★)  最初にお断りしておきますと、この性能評価はカメラを何もせずにそのまま雲 台に接続した状態で「対ブレ性能」に限った評価を行ったものです。 下に述べるように自由雲台は、対ブレ性能は低いのですが、その代わりとして、 軽量性、機動性に優れているという長所があります。 今回のテストの結果がそのままその雲台のすべての評価を決定しているわけでは ありませんのでご注意ください。 ※共通データ※ Nikon D100 + TamronAF70-300mmF4-5.6LD(300mm域使用)  まずは「自由雲台」"Ball Head" をご紹介しましょう。このメーカーの自由雲 台は材質にアルミ合金を使っています。
 ご覧になってお分かりのとおり、ボールを挟み込むようにしてロックしていま す。このロックを外すと自由にカメラを動かすことができるので、素早いセッティ ングが可能です。  その代わりとして、対ブレ性能はあまり高くありません。見るからに不安定な 形状ですから、それも仕方ないでしょう。結果はご覧の通りです。
 次は別のメーカーの自由雲台です。こちらはマグネシウム合金を使っています。
 結果を見てみると、軽くコンパクトな作りのわりに、けっこう対ブレ性能が高 いことがわかります。マグネシウムは振動吸収性が高いと言われていますが、こ の実験結果を見る限り、それは本当のようです。
 次はマンフロットというメーカーの一風変わった雲台「ジュニア・ギア・ヘッ ド」です。
 個性的な風貌をしていますが、基本は3ウェイのパーン雲台です。しかしパー ン棒でロックする方法ではなく、ウォーム・ギアを使って、ゆっくりと動かすこ とができます。自由雲台ほどの素早さはありませんが、その代わり、構図の微調 整が正確に行えるという長所をもっています。  重さ1kgと重量感のある雲台ですが、見かけよりは対ブレ性能が高くないよ うです。
 これは、カメラを支えるステーがギア部から離れている「オフセット・タイプ」 であることに原因がありそうです。  次は同じマンフロットから発売されている「プロ・ギア・ヘッド」です。

 かなり大型の雲台で、重量は1.6kgもあります。
 重いだけあって、非常に丈夫です。さすがに対ブレ性能は4つの雲台中で最高 でした。  しかしそれでもわずかなブレが見られます。完璧な雲台というのはなかなか無 いようです。可能であればミラー・アップなどの、ブレを防ぐための手だてはで きるだけする、というのがシャープで力のある写真を撮るための地道な努力のよ うです。  来週は、焦点距離1000mmを超える超超望遠撮影の時の三脚の追加こなし について解説する予定です。  どうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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