2006-07-17 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第181号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★








=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03220 "The dandelions on the roadside." 『道ばたのタンポポたち』 Img03405 "The flowing autumn wind." 『流れる秋』 Img03479 "The children seeing at the boat on the lakeside." 『船を見る子供たち』 Img03571 "The impression of snows in the valley." 『谷間の雪の印象』 Img03604 "The twinkle winter twigs after the snow." 『雪のきらめき』 Img03613 "The slow trees under the bluesky." 『雪の木と青空』 Img03656 "The leaves of azalea. #002" 『ツツジの葉#002』 Img03862 "The evening clouds on the Mt.Nishihodakadake." 『西穂高から湧く夕雲』 ■ギャラリーから削除された作品リスト img00135 "The angel's ladder." 『天使の階段』 img01686 "A distant stream for dawning." 『黎明に遥か流れる』 img01882 "The moment of sunset & timeset." 『時間の沈むとき』 img01890 "Wine glasses in the lights." 『光のワイングラス』 img01892 "Big Christmas-Tree." 『大きなクリスマスツリー』 img01995 "Larch trees with dawning. #002" 『カラマツと夜明け #002』 img02001 "Morning in the summer resort." 『避暑地の朝』 img02014 "The time before dawning." 『夜明け前のとき』 img02071 "The flower of night. #003" 『夜の華 #003』 img02088 "The birth & spread of stars." 『生まれ散る星たち』 img02090 "The dancing lights." 『光が踊る』 img02093 "The flowers of night. #015" 『夜の華 #015』 img02094 "The cocktails of beams." 『光線のカクテル』 img02300 "The skyline of orenge color." 『オレンジ色のスカイライン』 img02394 "The sunset glow at Suruga-bay." 『駿河湾の夕焼け』 img02399 "The village near the sunset time." 『夕暮れ深まる里』 img02403 "The borning lights." 『生まれ出る光たち』 img02405 "The splendor of big sun." 『日輪の輝き』 img02406 "The melodies of ripples." 『さざ波の旋律』 img02407 "The dawning of west of shonan." 『夜明けの西湘』 img02415 "The light's shower on the plain." 『草原に光ふる』 img02422 "Sakawa river with a slight morning lights." 『朝・酒匂の流れ』 img02424 "The flight toward the dawning." 『夜明けへの飛行』 img02426 "The night view of Odawara city." 『小田原夜景』 img02427 "Mt.FUJI with the city after sunset." 『夕闇の街と富士』 img02429 "Kodu town after the evening." 『夕暮れの国府津』 img02602 "The highway of flowing light." 『光流れるハイウェイ』 img02610 "The morning come to Nihondaira-hill." 『日本平の夜明け』 img02612 "The moon at the mountain dawn." 『山上の黎明に月』 img02695 "The forest under the lights shower." 『光そそぐ森』 img02999 "The sunrise of Yamanaka-lake." 『湖の日の出』 img03496 "The sky for future." 『未来の空』 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  梅雨明けまであともう少しといった具合ですが、日本列島にはまだまだ梅雨前 線ががんばっていて、各地に災害をもたらしているようです。早く梅雨が明けて カラッとした夏がやってきてほしいものですが、しかし近年では猛暑の心配もあ り、素直に夏を喜べないような気候になってきましたね。  それはともかく、先週は久しぶりに静岡県を訪れてみたので、その様子をお届 けしましょう。私が住む神奈川県の隣の県ということもあり、また、私が大学時 代を過ごした場所ということもあり、親近感を覚える土地なのです。  東名高速道路に乗って一路西を目指します。梅雨なのでどんよりとした曇り空 ですが、富士山が頭を少しだけ出しているのが見えます。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  静岡県に入り、御殿場、沼津などを通過して、富士川を渡りました。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  由比(ゆい)のパーキングエリアまで来て一休みです。このP.A.からは駿 河湾の素晴らしい眺めが見られるのですが、梅雨のどんよりとした曇り空の色が そのまま反映されて、海の色もまた鉛色に沈んでいました。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  さらに西に東名高速を走り、静岡I.C.を降りて、静岡市に入りました。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  市街地を走っていると幼稚園の子供たちが手を挙げて横断歩道を渡っている姿 が可愛らしく、思わずスナップしてみました。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  静岡と言えば全国有数の茶所です。角にある店舗の「茶」の看板が、いかにも 静岡にやってきたことを感じさせてくれます。  静岡市内では、駿府城址公園(すんぷじょうしこうえん)に興味があったので、 まずはここを訪れてみました。城の周りのお堀では優雅に白鳥が泳いでいました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  堀の周りには立派な桜並木があります。きっと春の満開の時には素晴らしい風 景が広がることでしょう。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.23.11N34.58.32&ZM=5
 立派な城門の向こうには静岡県庁のビルがそびえ立っています。新旧の建築物 が同居する風景です。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  往事を復元した立派な城門を通って、市民の人たちが朝の散歩を楽しんでいま した。人の大きさと比較して、とても立派な城門であることが分かります。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  城郭は今では残っておらず、堀とその周りの城壁が少し復元されているだけで すが、広い城郭の跡地は市民の憩いの場となっています。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  イタリアの某サッカークラブのTシャツを着た元気そうなご老人が自転車に乗っ てやってきて、大樹のたもとで体操を始めていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  ヨーロッパの庭園風の一角もありましたが、あまり手入れがされていないよう で、花の量は少し寂しいものを感じました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  せっかくの市民の憩いの場なのですから、もう少し予算を割り振って、立派な 花壇にしてもらえると嬉しいのですが。  さみしい(といっては静岡市に失礼ですが)花壇ですが。しかしアングルを工 夫して、カメラをローアングルに据えて、背後の森林を画面に入れて花がたくさ ん咲いている公園のように見せてみました。(笑)
( SONY CyberShot DSC-T9 )  こちらには元気に伸びている緑の葉を見かけました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  何の葉でしょう、私がもう少し植物に詳しければいいのですが。しかし葉の切っ 先にたくさんついた朝露がとても清らかで美しいです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  そのひとつを思い切ってクローズアップしてみました。するとその雫の中には 別の葉が写り込んでいました。コンパクトデジカメのマクロ機能もなかなか侮れ ません。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  さて、市内の取材が終わったところで、静岡市周辺の取材に移ります。静岡市 の西の端にある、用宗海岸(もちむねかいがん)までやってきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.21.46N34.55.13&ZM=5
 普段、乗り物で移動している方には分からないかもしれませんが、静岡市の西 と東は、山の尾根が海にそのまま落ち込んだ断崖絶壁に阻まれています。  戦国時代はこのような場所に町と城を築くことが、敵からの襲来に備えること に好都合だったのでしょう。しかし生活道路としては、これらの天然の城壁は、 往来を妨げる大変な障害だったに違いありません。  現代でもご覧のように海岸沿いの断崖絶壁に、JRのトンネルや国道の陸橋が ひしめいて、とても危険な場所であることが分かります
( SONY CyberShot DSC-T9 )  さて、この場所を訪れた理由は、この近くの山の上から、静岡市の市街の向こ うに富士山の姿を見渡すことができる絶好のビューポイントがあると聞いて、偵 察に訪れたのです。  海岸まで落ち込んでいる山の周囲には、網の目のように張り巡らされた農道が あります。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  本来はミカン栽培などのために作られた農道ですが、しかし海岸線から急激に 高度を上げているため、絶好のビューポイントともなりえるのです。  私はこういう場所を偵察するのが大好きです。(笑)  それにしてもよくこれだけあちこちに農道を張り巡らせたものです。眼下に海 岸や市街地を見下ろしながら車で走ると、まるでジェットコースターに乗ってい るような気分になります。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  この場所からは眼下に東名高速道路と駿河湾を見下ろす見事な眺めが得られま した。きっと秋晴れや冬晴れの日には、青い駿河湾の眺めが見事なことでしょう。 しかし今は梅雨の空の下、景色はどんよりとしていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  カーナビの地図を頼りに、まるで迷路のような農道をしらみつぶしに走って、 ポイントを探してゆきます。農道を造る人間の生活力にも感心しますが、しかし これだけ詳細な地図を日本全国くまなく作成している地図会社のパワーにも恐れ 入ります。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  時には行き止まりの場所に突き当たり、バックをしなければならなくなること もしばしばです。本当に迷路を「左手手法」で解いてゆくような気分です。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  このエリアの正式名称は、静岡市・小坂(こさか)地区です。かつて、鉄道の トンネルや海岸の国道ができる以前の昔は、この地区の山坂を越えて、駿河の国 (するがのくに)から、遠江(とおとうみ)の国(現在の浜松市を中心とする静 岡県西部地方)まで、人々は旅をしたのでしょう。この小坂地区は、旅人が東海 道の天険を超えるのに備えて体力を蓄え、またそれを超えてきた旅人が疲れを癒 したであろう宿場町だったのです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  この坂の上に立つと、今でもその面影を感じることができます。今日はあいに くの梅雨空で見えませんが、宿場町の向こうには富士山の優美な姿も見えたこと でしょう。  西に目を向けると、険しい山がそびえたっています。この駿河の国と遠江の国 を隔てる山を越える峠道を通称「日本坂」(にほんざか)と呼んでいます。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  以前、大火災事故を起こして有名になった東名高速道路の「日本坂トンネル」 はこの山の真下を通っています。昔も人をはねのける天険であった場所は、現代 であっても交通が密集して依然として危険な場所なのです。 (※過去の事故の反省を受けて、現在はもう一本別のトンネルが貫通して、上下 別車線のトンネルに拡張され、以前よりは安全になっています)  だいぶ話がそれましたが、富士山のビューポイントを求めて、探索が続きます。 その途中で見かけた竹林に午後の陽光が当たって、暖かく優しく光っていました。 竹林は海からの微風を受けて、ゆっくりとたおやかにゆらゆらと揺れていました。 その優美な姿はいつ見ても美しいものです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  ご存じの方も多いと思いますが、竹林は根の張りが非常に強く、急な山の斜面 の地盤を守るのに役立っています。地震が起きたら真っ先に竹林に逃げ込めと、 小学生の頃に教わったものです。  優美な美しさを持ちながら、しなやかで芯は強い。生きることの理想の姿では ありませんか。  そうして2時間ほども探索を続けたでしょうか。やっとのことで、農道の終着 点で目的の場所を見つけました。  東名高速道路と国道の延びる向こう側に静岡市の市街が広がり、今は梅雨空で 見えませんが、晴れていれば、その向こうに富士山の雄姿が見られることは明ら かです。
( SONY CyberShot DSC-T9 ) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.21.17N34.55.06&ZM=5
 苦労の甲斐がありました。ポイントさえ記録しておけば、また秋や冬のよく晴 れた日の朝に撮影に来ることができるでしょう。  偵察の成果があったので、日の入り前にもう少し周囲を偵察しておくことにし ました。山を下って、用宗(もちむね)の港を訪れました。  折しも、太陽は山の端に隠れようとしていて、その黄昏の光が港町の旅情をま すます深いものにしていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  こちらでは、暇つぶしに若者が釣りでもしているのでしょうか。その傍らで、 「我関せず」というような雰囲気で、ねそべっている猫との対比がとても面白く 感じました。猫はいつだってマイペースです。(笑)
( SONY CyberShot DSC-T9 )  さきほど私が汗水流しながら農道を走り回っていた小坂の山の上に太陽が沈み ます。梅雨の時期の独特の湿り気を帯びた空気の中を沈んでゆく太陽は、なんだ かいつもよりも、ゆっくりと沈んでゆくような気がしました。ここでは時間の流 れさえ湿り気を帯びて、滞っているようです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  さて、この日の夜は、さきほど見つけた小坂の山の上で車中泊としました。 富士山の姿は見えないものの、本番撮影時と同じ状況で、翌朝の未明の、静岡市 の夜景のイメージをつかんでおきたいと思ったからです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  こんな山の上の農道のどん詰まり、誰も来ないだろうと思っていたら、あには からんや。地元では既に有名なスポットとして知れ渡っているらしく、車で寝て いると、地元の暴走族が大音響のバイクでやってきたり、夜景を見に来るカップ ルの車が時々やってきたりで、ぜんぜん安らかに眠ることができませんでした。 (苦笑) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  翌朝はさらに重い梅雨空になっていましたが、冬の時期の夜景撮影に備えて、 周囲の偵察を続けました。  既にお伝えしたように、静岡市の周囲は高い山に囲まれていて、そこには農道 が張り巡らされています。すなわち、夜景のスポットがたくさんあるということ です。  こちらの場所からは、安倍川(あべかわ)の流れのシルエットが印象的です。 朝の未明の時間帯には、空の色が水面に映り込んで、紫色の光の帯が見られるこ とでしょう。
( SONY CyberShot DSC-T9 ) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.21.18N34.57.40&ZM=5
 こちらは、山腹をびっしりと埋める立派な竹林です。ものすごい密集度です。 山の斜面を土砂崩れから守ってくれているのでしょう。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  農道脇の草むらに目を向けると、もう気の早いツユクサが顔を出していました。 梅雨明けはまだですが、もう夏を先取りしたような気持ちです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  こちらの場所からの静岡市の眺めも見事です。今年の秋冬の時期が楽しみです。
( SONY CyberShot DSC-T9 ) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.23.02N35.00.21&ZM=5
 さて、早朝の偵察を終えて、翌週に控えた南アルプス登山のトレーニングをか ねて、静岡市の名山、竜爪山(りゅうそうざん)にやってきました。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.24.23N35.5.9&ZM=5
 駿府城の鬼門の方角にあるためか、昔から信仰の山として有名で、登山口には 穂積神社(ほづみじんじゃ)が控えています。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  参道の周囲は樹齢数百年を超える杉の大樹に囲まれて深淵な空気が漂っていま す。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  カラッと晴れた夏空ではこうはいきません。梅雨のこの時期だからこそ、霧 が立ちこめてますます厳粛な雰囲気が増しているのでしょう。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  信仰の山では参道がすなわち登山道です。その道の脇にはササユリが淡いピン クの花を咲かせていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  しばらく歩くと登山道の真ん中に鎮座する杉の大木に出会いました。大人5〜 6人でもかかえきれないほどの太い幹です。「出会った」という軽々しい言葉で は失礼なくらい、こちらが頭を下げてしまうほどの威厳に満ちていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  昔は険しい山道だったのでしょう、しかし今は立派な階段が作られていました。 しかし折からの梅雨の大雨ですっかり濡れてしまい、滑りやすく危険です。慎重 に歩みを進め、一歩一歩登ってゆきます。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  山頂近くになると、杉の植林地に出ました。雨は相変わらず降り続いていて、 山頂にも霧が立ちこめ周囲の展望は得られないようです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  竜爪山の2つあるピークの一つ、文殊岳(もんじゅだけ)にやってきました。 晴れていれば富士山の姿が見られるはずですが、分厚い雲に阻まれて、何も見え ませんでした。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  しかし落胆することはありません。この時期にクリアーな富士の展望を得るこ とは最初から期待していません。元々、トレーニングを兼ねた偵察の目的だった のですから。  展望は得られませんでしたが、周囲の森の雰囲気はとても良く、雨に濡れた大 樹の幹が、霧の拡散された柔らかい光に照らされて、妖しく光っていました。こ れは梅雨の時期だからこそ見せてくれる樹木の姿でしょう。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  雨に濡れた葉は生き生きとして、緑がますます濃く見えるようです。生命の証 です。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  大雨になって雨カッパも役に立たず、私はずぶ濡れになってしまいましたが、 しかし植物たちはかえってこの大雨を喜んでいるようにも見えます。この葉の表 面のなんという光沢とつややかさでしょうか。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  雨の日こそ、自然の中に出かけてみませんか。  山頂を後にして、登山道を下ってくる途中、強い気配を感じて見上げてみると、 見事な巨木が控えていました。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  何百年前からここに棲んでいるのでしょうか。私など、この世に影も形も無かっ た大昔から生き続けているのです。見上げていると、自身の高慢さは払拭され、 教え諭されているような気分になってきます。  さきほどの神樹のたもとまで戻ってきました。帰り道にまた違った角度から見 てみると、今度は根本にびっしりと生えている苔(コケ)の緑に目を奪われまし た。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  この苔たちにとってみたら、この樹木の表面こそが生きる世界のすべてなので しょう。  樹木たちも、若い頃は自分が生きるだけで精一杯。しかしやがて大樹となった ならば、他の生命を生かす大きな器へと成長してゆくのでしょう。  私も見習いたいと思いました。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-Z2 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixz2/
SONY CyberShot DSC-T9 → http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T9/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/07-17/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「ひと味違った作品づくり」 「クオリティの高い作品づくり」 を目指す写真愛好家のために役立つ、ヒントやアドバイス、テクニックなどを紹 介いたします。  フィルムカメラ、デジタルカメラにかかわらず、みなさんの作品作りのお役に 立てればと思っています。 ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「三脚でのブレを防ごう(4)」◆ -------------------------------------------------------------  三脚を上手に活用してブレを防ぐ、というテーマの最終回は、焦点距離100 0mmを超えるような超超・望遠撮影での三脚の使いこなしの例をご紹介しましょ う。  たとえば、昇る朝日を大きく写したい時などです、35mmフィルムの場合、 太陽を画面いっぱいに写すには2000mmの焦点距離が必要になります。
( Nikon F90x + ReflexNikkor1000mmF11 + Kenkoテレプラス×2 )  普通の方はこういう撮影をする機会はそうそうないでしょうが、話を聞くだけ でも面白いと思います。  このレンズは、800mmから1600mmの超望遠撮影ができる特殊なレン ズです。
 一応、三脚座も付いていますが、しかしご覧になってお分かりの通り、非常に 不安定きわまりないです。ちょっとしたショックもレンズに伝わって、シーソー のように振動してしまうでしょう。
 そこで、前々回のブログでご紹介したとおり「棒の両端を支える」ようにし て、2つの三脚で支持してみました。時々雑誌などでも紹介される「ダブル三脚」 です。
 どのくらい効果があるか、実験してみましょう。自宅の屋上から、山の上にあ る観光施設を1600mmの望遠撮影をして、その一部を拡大してみました。

( Nikon D100 + ELICAR-1600mm , ミラーアップあり , 三脚座使用 )
( Nikon D100 + ELICAR-1600mm , ミラーアップあり , ダブル三脚 )  ご覧のように、ミラーアップを使ったとしても、三脚座のみでは不安定でブレ による像の甘さが見られますが、ダブル三脚を使ったものでは画面がかなりシャー プに描写されるようになりました。  さて、ダブル三脚はブレ防止に有効なのですが、問題点は、「素早いアングル の調整をどのようにするか」です。  昇る太陽を2000mmの超望遠撮影をすると、太陽の動きは案外速く、1分 もしないうちにファインダー内を左下から右上まで移動してしまいます。  といって、通常の雲台で上下左右を調整しようとしても、ちょっと調整しただ けでも移動幅が大きすぎて、思い通りのアングル調整はとても難しいのです。  そこで、「レンズを回転させる」という発想を切り替えて、「カメラを移動す る」という視点で、アングルの調整をしてみることを思いつきました。  では、カメラ側の三脚のセットアップを紹介します。  カメラ側の三脚には、センターコラムがウォームギアによって上下に動かせる モデルのものを採用します。
 その三脚の上に取り付けるのは、雲台ではなく、「マクロスライダー」と呼ば れる、これまたウォームギアによって前後の移動の微調整が行える器具をセット します。(本来はマクロ撮影時に前後に動かして焦点の調整をするものですが、 この場合は、左右の移動の微調整に使います)
 マクロスライダーの上にパーン雲台を取り付けます。
 ダブル三脚のレンズの先端を支えるのは、別の三脚の上にとりつけた NOVOFLEX社の「ノボカゴ」と呼ばれる器具です。
 スポーツカメラマンなどが、望遠レンズの先端を支えて、カメラ本体は手持ち で撮影できるように機動力を重視した器具です。固定はされておらず、レンズを 乗せて支えているだけです。カメラを動かすと、左右に回転して追従するような 動きをします。  さて、準備は整いました。アングルを下に向ける場合は、下の写真のように、 センターコラムのギアを調整して、カメラを持ち上げてゆきます。
 このとき、パーン雲台のネジは緩めておきます。カメラの上下の動きに自然に 追従するようにするためです。  雲台は動かしません、動かすのは、カメラを支えているセンターコラムのギア のみです。  レンズの先端の高さは変わりませんので、結果的にアングルは下を向くように なります。  逆にアングルを上に向けたい時には、カメラの三脚のセンターコラムを下げて ゆきます。
 さて今度は左右のアングルの調整です。この場合は雲台の下に取り付けた「マ クロスライダー」を左右に動かすことによって実現します。
 このとき、雲台側の左右回転のネジも緩めておいて、自然に追従するようにし ておきます。  アングルを右に向けたいときにはマクロスライダーのネジを調節してカメラが 左に移動するようにします。
 レンズ先端の位置は変化しませんから、カメラ本体が左に移動することによっ て、結果的にアングルは右を向きます。  アングルを左に向けたい時には、カメラ本体を右に移動させます。
 画面いっぱいに巨大な太陽を写し込んだり、月の表面を大写しにするために、 いろいろと工夫をして、このような方法にたどり着きました。  普通の方がこのような特殊な撮影をすることは無いとは思いますが、ひとつの テクニックとして紹介しました。みなさんの写真ライフのなにかのヒントになれ ば幸いです。  来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
※ご意見ご感想などは ( akio@tory.com ) までお寄せください。 ※このブログは等倍フォントでご覧になることをお勧めします。 ※このブログは自然風景写真館 ( http://tory.com/
) から登録された方、  および、旧・自然風景写真館にご来館いただいた方々にお出ししています。 ※ブログの購読停止をご希望の方は、以下のURLにアクセスしてください。 -------------------------------------- ★自然風景写真館ブログ購読解除ページ -------------------------------------- → http://tory.com/j/others/mailmagazine.html
 もしどうしても解除できない時は、 ( akio@tory.com ) にご連絡ください。 ※メールアドレスご変更の方法は、お手数ですが、一度解除いただいてから、  新しいメールアドレスで再度ご登録ください。 _____ _ |Nikon| _ ======= Nature Photographer Akio Torikoshi ====== +"--,/ \ --+ | *E-mail: akio@tory.com | |## j\_/o | | *Nature Photo Gallery : http://www.tory.com/
| +==----------+ | *Virtual Photo Library: http://www.vpl.net/
|
 
 
2006-07-17 Back to HomePage
(C) Nature Photographer Akio Torikoshi , All Right Reserved.