2006-11-20 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。


自然風景写真館ブログの第199号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★





×××××× お詫び ××××××

 先週のブログで、八ヶ岳の昔の標高について「2万m」と適当な数字を書い
てしまいましたが、良く調べてみるとこれは数千mの間違いのようです。
どうも失礼をいたしました。

 しかしこんな昔話が残っています。

「八ヶ岳が昔、富士山と背比べをしていて、結局のところ八ヶ岳が勝ちました。
しかし怒った富士山は八ヶ岳の頭を蹴飛ばしてしまい、そのため八ヶ岳は山頂が
崩壊して、今のような姿になりました。」

 というお話しです。
 ここで面白いのは、昔話の内容と地質学的な結果が案外一致しているというこ
とです。昔の人は科学的な手法は持たなかったものの、伝承や経験によって自然
の現象をよく理解していたのかも知れません。










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§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img03190 "The furrows on the green tea fields." 『茶畑の畝(うね)』 Img03225 "An azalea on the garden." 『庭先のツツジ』 Img03258 "The side face of Polemonium caeruleum." 『ミヤマハナシノブの横顔』 Img03535 "The burning sunrise." 『燃える日の出』 Img03642 "The cherry blossoms flows on the spring wind." 『サクラ流れて』 Img03734 "The breathing of a beech tree." 『ブナの息吹』 Img03857 "The shining red nuts." 『きらめきの紅い実』 Img03981 "The flower as color called Beniiro." 『紅色の花』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  すでにブログ号外でお知らせしましたとおり、デジカメ教室がヨコハマで開 催されます。平日での開催ということで、サラリーマンの方には申し訳ありませ ん。またの機会をお待ち下さい。 ●●● お申込みページ ●●●● http://tory.com/cgi-bin/user/enquete.cgi
★☆★☆ トリコシのデジカメ教室 in 横浜・実施内容 ★☆★☆ ■日程&時間: ・1回目:2006年12月4日(月)10:00〜17:00 ・2回目:2006年12月7日(木)10:00〜17:00 ■会場:  横浜市・都筑区『ギャラリー・レイオハナ』( http://leiohana.jp/
)  〒224-0006 横浜市都筑区荏田東1-20-21  TEL&FAX:045-941-6169 ■参加費  1日:5000円(※いずれか一方のみの参加も可能です)  2日間:10000円 ■持ち物 ・デジタルカメラ(※コンパクトデジカメでもOK) ・三脚(※無ければお貸しします) ・ノートパソコン(※無ければけっこうです) ・お昼のお弁当 ・雨具 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  いうまでもなくデジタルカメラの利点は「ランニングコストが安い」というこ とです。フィルムカメラの時よりも、デジカメを使って「写真」を撮る人が増え たように思います。  とはいえ、写真を撮る機会というと、運動会やパーティなど、何か特別なイベ ントの時に限られるという人がほとんどだと思います。  しかしこれだけデジカメがコンパクトになって、なおかつ高機能になったので すから、イベントの時だけ持ち出すのはもったいない。やはり普段の日常生活の 中で、いつも持ち歩いていて、目に付いたものをどんどん撮ってみて欲しいと思 うのです。  日常の生活の中にある様々なシーンを写し取って、それを日誌がわりにしてた めておく、ブログを公開するのも良いし、なによりそれが(おおげさに言えば)、 人生の記録になるのではないでしょうか。  能書きはともかく、私のお気に入りのコンパクトデジカメ、SONYの CyberShot DSC-T9 はお散歩カメラとして常に持ち出すようにしています。  東京を出発する早朝、JR総武線の最前列の車窓から、昇り始めた朝日がちょ うど正面に見えて来ました。やはり朝の風景はいつどこで見ても良いものです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  車を運転しているときに、流れる車のランプの軌跡を撮ってみました。(もち ろん、液晶画面はなんとなく見つめるだけにして、安全運転には留意しつていま す。)
( SONY CyberShot DSC-T9 )  このデジカメには手ぶれ補正機能が入ってるので、低速シャッターでも良く画 面ブレが止まっています。まったく大したものです。  みなさんもいつ何時でもデジカメを持ち歩くようにしてみてはいかがでしょう か。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、先日の土曜日に、またまた登山連盟の講習が湘南・鷹取山であったので それに参加してきました。  早朝、横須賀線の東逗子駅を降りて、鷹取山へのハイキング道を登り始めます。 途中、神武寺(じんむじ)という由緒あるお寺の山門を通ってゆきます。 このお寺がまた良い味を出しているのです。うっそうとした森の重厚感。さすが は古都・鎌倉の周囲を守っていた寺です。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  朝の冷たい空気の中、山門の背後からうっすらと朝日が差し込んで、とてもキ レイでした。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  矛盾しているようですが、実は「光」そのものは目に見えないのです。そこに 物質が無かったら光は見えません。空気中をただよう微細な水滴が、差し込んだ 光の存在を私たちに教えてくれるのです。  この湿度感、日本ならではのものだと思います。  山門の柱は時の流れによってすっかり削れて細くなってしまっています。この 木々のかけらたちは、いつまでこの門を支えてくれるのでしょうか。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  紅い前掛けをつけた地蔵様が苔むした岩場に立ち並んでいます。ちょっと窪ん だところに置かれているのは、雨に濡れないようにとの配慮からでしょうか。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  優しく扱われた地蔵様は、道行く人々もまた優しく見守ってくれるのでしょう。  温暖な気候の鎌倉では森もうっそうと茂っています。こちらはカメラの露出計 通りの画像です。うっそうとしたイメージを伝えたいなら、露出はこれで正解か もしれません。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  いっぽう、こちらはハイアングルで山道を見下ろすように撮影してみました。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  この時点でシャッターボタンを半押しにして再び森の上に向けて撮影すると、 下のような画像になります。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  輝かしく光る森のイメージを表現することができました。  これは「AEロック」というテクニックです。露出補正をボタンで操作するよ りも簡単に露出を変えることができます。もちろん厳密な露出指定ができるわけ ではありませんが、画面に表示されるシャッタースピードに注意を払って、何枚 か露出撮影しておき、その中から良いものを選ぶようにすればいいと思います。 慣れてくると、割とイメージ通りに補正ができるようになります。  みなさんもぜひ試してみてください。  さて、湘南・鷹取山(たかとりやま)の山頂までやってきました。立派な展望 台が立っています。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  展望台からの眺めは見事で、眼下には鷹取山の石切場跡の様子が良く見えます。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  上の画像では岩場に露出を合わせたために海上のディテールが白く飛んでしまっ ています。一方こちらは、海側に露出を合わせたものです。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  自衛隊の横須賀軍港に潜水艦ぽっかりと浮かんでいるのが見えます。軍艦とは いえちょっとのどかな雰囲気です。 しかしブログでこのような写真を公開したら、今度は警察ではなく自衛隊に逮 捕されてしまうかも知れません。(笑) <参照:自然風景写真館ブログの第192号> http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-10-02.html
 北方を見ると、鷹取山の裾野をびっしりと埋める住宅が見えます。なんとも壮 観な眺めです。
( FUJIFILM FinePix-Z2 )  さて、クライミングの講習が始まりました。クライミングの得意な講師は、ス パイダーマンのように岩を登ってゆきます。
( PENTAX K100D + SIGMA18-125mmF3.5-5.6DC )  講師とはいえ、へなちょこの私は岩を登るのは得意ではなく、ほとんど口ばか りを動かしてレクチャーを進めていました。(笑)
( PENTAX K100D + SIGMA18-125mmF3.5-5.6DC )  日曜日はあいにくの冷たい雨。残念ながら講習は中止でした。 生徒さんには十分に訓練を積んで、事故の無いように安全にロッククライミング を楽しんでもらいたいものです。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-Z2 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixz2/
SONY CyberShot DSC-T9 → http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T9/
PENTAX K100D → http://www.digital.pentax.co.jp/ja/35mm/k100d/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2006/11-20/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 http://www.rysys.co.jp/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「写真撮影のためのワンポイント・テクニック」 「人とはひと味違った作品づくりのためのヒント」 「新旧カメラの紹介」  といった話題を紹介します。扱う内容については、デジカメ、フィルムカメラ を問わずベテランから初心者の方まで、幅広く色々な話題を扱ってゆきます。 (そのため、紹介する内容に一貫性が無いようにも見えますが、そこはご容赦く ださい。) ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「トイ・カメラ研究(FUJIFILM ClearShot S-AF)」◆ -------------------------------------------------------------  デジカメ全盛の時代になっても、フィルムカメラの味を忘れず、使い続けてい たい、そんな願いがあるのか、FUJIFILMからは今でも多くのコンパクトフィルム カメラが発売されてつづけています。  そのうちのひとつ、「SmartShotBF」というトイ・カメラ(「トイ」=「おも ちゃ」)を紹介させていただきました。 ★自然風景写真館ブログの第189号 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-09-11.html
★自然風景写真館ブログの第192号の「テクニカル・ノート」 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-10-02.html
★自然風景写真館ブログの第191号の「テクニカル・ノート」 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-09-25.html
 「トイ・カメラ」などというとFUJIFILMさんには怒られてしまうかも知れませ んが。私はトイ・カメラにも敬意を払っています。(笑)  そのような中で、FUJIFILMさんのコンパクトカメラのラインナップを調べてい ると、このカメラの兄貴分のカメラがあることを知りました。  その名は、「クリアショット・S-AF」です。 http://fujifilm.jp/personal/filmcamera/35mm/clearshotsaf/index.html
 SmartShotBFの実売価格が2000円だったのに対して、こちらのカメラは4 000円です。  現在、中古で一眼レフフィルムカメラが3000円で買えることを考えると、 決して安くはないと思いますが。  しかしそれでもカメラが高級品だった時代のことを考えると、すごいことだと 思います。  さっそく某大手量販店に行ってゲットしてきました。プラスチックに入ったケー スが展示ラックに並べられていて、お手軽さを感じます。
 たいていのカメラは段ボール箱にうやうやしく包まれていて、店舗の奥の棚や 倉庫に並んでいるのですが、このカメラは店頭でその姿を惜しげもなくさらして いて、お客様に向かって「私を買って!」と視線を投げかけているようなフレン ドリーさ を感じます。(笑)  前回の SmartShotBF がシンプルさの極みのようなカメラだったのに対して、 値段が倍になったためか、このカメラには、値段不相応の盛りだくさんの機能が つくようになりました。
 オール・イン・ワンのパッケージで、電池、フィルム、ストラップ付き。買っ てきてすぐに使えるようになっています。
 前回の SmartShotBF はフラッシュの充電に電池を使うだけでしたが、今回の ClearShotS-AF はフィルムの自動巻き上げ機能があります。ですので電池無しで は動きません。電源には単4電池2本を使用します。
 この省電力でフィルムを巻き続けられるのですから、(おそらく日本製?)日 本のモーターの性能の進歩も見逃せません。  トイ・カメラの宿命か、相変わらず露出は1/70、F5.6で固定です。 (※ SmartShotBFよりも明るい露出です) しかし「夜景ポートレイトモード」では1/4秒になるため、三脚に固定するた めのねじ穴もしっかり備えています。
 フィルムを装填してみます。フィルムのリーダーを抑える金属などがあり、 SmartShotBFよりもしっかりしている印象です。
 背面パネルは例によってとてもシンプル。デジカメのおっきな液晶画面に慣れ ている人間にとっては、何もないことがかえって新鮮です。
 SmartShotBFのずんぐりした本体に比べて、ずいぶんとデザインが洗練化され ました。メッキ塗装をうまく使っていて透明感のある仕上がりです。これなら 「クリア・ショット」の名前に負けていないです。(笑)
 レンズカバーは、本体下にあるレバーをスライドさせると開きます。
 これが同時に電源ONの役割も果たします。シンプルで合理的な設計思想です。  上面部の写真です。"MODE"ボタンはストロボの発光モード、セルフタイマー機 能などを制御します。撮影しながらカメラの状態を確認できるように緑色のLE Dランプも備えています。
 小さいながらも液晶パネルも備え、フィルムカウンターや電池残量、ストロボ モードの確認ができます。
 これはもう立派な「コンパクト・カメラ」ですね、「トイ・カメラ」と呼ぶの は失礼なくらい。  けれども私は敢えてトイカメラと呼びましょう。やはり露出制御ができなけれ ば本格的なカメラとは言えません。  しかしいつかお話ししたように「露出が制御できない」ということは「露出で 悩まなくても良い」という長所でもあるのです。そしてそれこそが「トイ・カメ ラ」の最大の魅力なのでしょう。  カメラ正面部のスナップです、AF機能を備えるため、測距用の赤外線を発射 &受光するための窓などがあります。「何も無い」SmartShotBFに比べると、か なり「現代的なツール」のおもむきがあります。  レンズもF5.6と口径が大きくなっています。
 しかし逆にファインダーは小さくなってしまいました。SmartShotBF の非常に 明るくて大きなファインダーに見慣れると、ちょっと辛い。
 余談ですが、このカメラのAF機能。花などにピントを合わせようとすると 「カチ・カチ」といった音がします。その音は、モーターなどで無段階にフォー カス位置を変化させるのではなく、電磁石を使った方式で「無限大」「2m」と いった2段階くらいのピント位置を切り替えるくらいしかやっていないように思 いました。  しかしまあそれで良いのです。画角は26mmとなっていて非常に深い被写界 深度が得られますから。そのどちらかにピントが合っていれば、だいたいの被写 体にはピントが合っているように見えるのですから。  トイ・カメラの兄弟機を並べてみました。ClearShotS-AF は SmartShotBF に 比べて一回り小さくなりました。
 しかしAF機能やフィルム巻き上げ機能がついたためか、若干重くなっています。 いつかお話ししたように、SmartShotBFは「コッペパン」のような軽さでしたが、 この ClearShotS-AF は、ヨウカンに似たお菓子「ういろう」ぐらいの重さがあ ります。(笑)  さて、楽しみの撮影実験です。まずは夜景モードが使えるからと、駅前の夜の 様子を撮影してみました。
 これは付属のISO800のフィルムで撮影したので、ISO1600のフィルムを使うと もっと明るく撮れることでしょう。  「露出が制御できない」といいつつ、1/4秒のシャッタースピードが使える ならば、朝夕の風景も撮影できて表現の幅が広がります。  朝になりました。こちらはその様子です。
 ネガフィルムの低コントラストの画像が目に優しく感じます。起き抜けのボーッ とした頭にはこれくらいがちょうど良いです。(笑)  ご存じの方も多いと思いますが、ネガフィルムはベースがオレンジ色をしてい ます。そのためデジタル化するときにその反転色のシアン(水色が)残ってしま うことがあって、しかしそれが逆に独特の味わいとなっています。
 どうでもいいものを何気なく撮っても何か意味のあるように思えてしまう、そ こがトイ・カメラ+ネガフィルムの魅力と言えるでしょう。  今はもう盛りを過ぎたコスモス畑。哀愁と寂しさを感じる風景に、このカメラ の描写はマッチしています。
 絞りが無いので「いつも開放絞り」で撮っているためか、周辺光量が劇的に落 ちていて、周辺部は像が流れて甘いのですが、それがまた良い。  トイ・カメラを使っていると、何でも許せてしまう、そんな心の寛容さが身に つくように思います。といったら言い過ぎでしょうか。(笑)  こういう渋いカメラはやっぱり廃墟が似合います。マイカー時代を迎えて廃業 となった箱根のケーブルカーの駅を撮ってみました。
 ちなみに画角は26mmで、超広角のカテゴリに入ると思います。 SmartShotBFよりもさらに広角になりました。これは狭い場所での記念撮影を意 識した設計でしょうが。しかし一般撮影ではその強い画角によるパースペクティ ブを活用して被写体を強調したいものです。特に街中のスナップでは有効でしょ う。  箱根彫刻の森美術館の噴水を撮ってみました。コントラストの強い被写体です が、ネガフィルムの「許容範囲の広さ」がいかんなく発揮されて、雲の階調描写 がとても良いです。思ったよりフレアも発生しませんでした。
 お次は歩道のトンネルの中から撮影をしてみました。
 暗いものと明るいものが混在する難しい場面ですが、奥の明るい場所が白飛び を起こしていないのはさすがネガフィルムです。  ちなみにこちらはデジカメの画像です。
( OLYMPUS CAMEDIA SP-320 )  このコンパクトデジカメは1/1.8インチのCCDを備えていて、割合と広 いレンジを持っていますが、それでもさすがに奥の風景は白飛びを起こしていま す。  また余談ですが、この2枚を比較すると、確かにネガフィルムがシアン寄りの 画像になっていることが分かると思います。  秋の山にこのカメラを持ち込んでみました。彩度を抑えた渋い描写は晩秋の風 景にぴったりです。

 渋いなあ、この描写、好みです。(笑)  またまたデジカメと比較をしてみました。こちらはデジカメの画像です。
( PENTAX K100D + DA18-55mmF3.5-5.6AL , JPEG撮影 )  明らかな彩度の違いが見て取れます。そしてAPS-Cサイズの大型CCDを備え る機種ですが、やはり空の雲の部分は完全なオーバーレンジで階調が失われてい ます。 (※RAW現像をすれば多少は救済されると思いますが)  ちなみに「彩度が高い」ということは、RGBのヒストグラム(光量分布)の 山を広げてゆくことですから、すなわち色飽和を起こしやすいということです。 それはますますオーバーレンジを起こしやすく、「彩度アップ」と「階調描写」 の両立は難しいことだと言えるでしょう。  そういう意味で、その双方がバランス良く両立されているのは、ポジ・フィル ム(リバーサル・フィルム)だと言えるかも知れません。  もっとも、デジカメの場合でもRAW撮影&現像をして、人間が手間暇を加え ることによって優れた画像になることは記しておかなければなりません。  ただし、専門知識とテクニックと時間とコストは必要になります。(笑)  今ではデジカメの鮮やかな画像が当たり前になってしまった感があります。 さて、ネガフィルムとデジカメ画像、どちらが「見た目通り」なのでしょうか? 良く議論される話題ですが、結論を出すのは難しいものです。  風景を見ている人によってもその答えは違ってくるでしょう。そして同じ人間 でも、歳によって心地よく感じる画像の基準もまた変化してゆくものですから。  私も鮮やかすぎるデジカメの初期画像よりも、もう少し彩度を抑えた落ち着い た画像を好むようになってきました。 (それは私が歳を取ったからでは決してありません。(笑))  大切なことは「見た目通りに再現されているのか」ということではなく、「見 る人にとって心地よく感じるかどうか」ということなのだと思います。  そして「見る人」によってその答えは千差万別(性別、年齢、性格、社会的地 位、国籍、などなど。。。)なのが写真の難しいところでもあり、面白いところ でもあるのでしょう。  さて話がだいぶそれましたが、今度はモノクロ・フィルムを装填して撮影をし てみました。   もちろん今の時代、気の利いたデジカメなら「モノクロ・モード」を持ってい ますし、画像処理ソフトを使えば簡単にモノクロ化できます。  「なにもそんな面倒なことをしなくてもいいじゃあないか」という声がどこか らか聞こえてきそうですが。しかしモノクロ・フィルムが持つ白と黒だけのシン プルな美しさにも惹かれてしまうのです。
( ClearShotS-AF + KODAK T-MAX400 )  モノクロだけに、光のトーンがより印象的に感じます。露出制御が出来ていな いので、ちょっと明るめ。黒の締まりが無いのはこのカメラのご愛敬です。
( ClearShotS-AF + KODAK T-MAX400 )  逆にお寺の「四天王」の像は奥まっていて暗いところにあり、そいう被写体を 撮影すると、けっこうキマります。
( ClearShotS-AF + KODAK T-MAX400 )  「これは土門拳さんが撮った写真だよ」と友人に言えば、信じてもらえるでしょ うか?(そんなワケないか(笑))  26mmの画角は何気ない街角をほどよい遠近感で切り取ってくれます。昔か ら28mmレンズがスナップの王道であったように。
( ClearShotS-AF + KODAK T-MAX400 )  スナップの極意は「感じたらすぐに撮る」ことでしょう。人が歩いてきたら、 すかさず点景として画面の中にバランス良くフレーミングする、その速写性が醍 醐味です。  そういうときに「何も考えずに撮れる」トイ・カメラの特徴は最大の魅力です。
( ClearShotS-AF + KODAK T-MAX400 )  SmartShotBF に比べると、フィルム巻き上げが自動になったために、モーター ワインダーの音が多少気になりますが。  このコンパクトさと、広い画角、そしてちょっと撮影の幅が広がった高機能化 は、また別の魅力があります。  実売価格4000円なら、コレクションしても、倹約家の奥さんにも許しても らえるでしょう。(笑)  みなさんもお気軽にフィルムによるスナップ撮影を楽しめる、こんなカメラを 試してみてはいかがでしょうか。  来週もどうぞご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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