2007-01-29 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館のトリコシです。


自然風景写真館ブログの第209号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img04047 "Miura port under the sunrise." 『夕暮れの三浦漁港』 Img04071 "The gentle-hearted Salvia." 『やさしきサルビア』 Img04176 "The spring hill under the evening light." 『夕照の春山』 Img04177 "The plum tree under the evening light." 『夕照のスモモ』 Img04240 "The whispers of verdurous leaves." 『新緑の葉のささやき』 Img04297 "The emotion of the hydrangea." 『アジサイの情緒』 Img04327 "The blue watercourse." 『蒼き水流』 Img04334 "The sailboat under the sunset." 『夕暮れのヨット』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 今週の特別なお知らせはありません。 来週にどうぞご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週末は長野県の八ヶ岳に入山していましたが、あまりの暖かさにびっくりし てしまいました。どうやら今年が記録的な暖冬だというのは本当のことのようで す。おかげで厳しい冬山も楽しいスノーハイクになってしまいました。喜んでい いものやら、ちょっと複雑な気持ちです。  さて、先週は登山仲間に誘われて、千葉県の沢歩きに出かけてきました。沢登 りや沢歩きは本来、夏に楽しむものですが、しかしご存じのように房総地方はと ても温暖で、冬でも水まわりのレジャーを楽しむことができます。その様子をお 届けしましょう。  早朝、まずは地下鉄に乗り、羽田空港を目指します。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  羽田空港のロビーはとても広くて何階層にもなっているので迷ってしまいます。 また、本日はVIP(要人、貴人)が利用するらしく警官がたくさんいたので (以前、新宿でそうだったように)職務質問されないかとビクビクしながら歩い ていました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  さて羽田空港まで来たのは飛行機を利用するためではありません。千葉の人が 空港を利用しやすいようにと、木更津(きさらづ)と空港を往復する定期バスが 走っているので、それを利用するためです。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  バスは首都高速道路に乗り、東京湾トンネルを南東に向かって走ります。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  トンネルの向こうに外の明かりが見えてくると、、
( FUJIFILM FinePix-F810 )  そこは東京湾アクアライン千葉県側の海上でした。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  東京湾の干潟と、その向こうに重工業地帯の煙突がたくさん並んでいるのが見 えます。千葉県の内房(うちぼう)地区の特徴的な風景です。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  さて、JR木更津駅に降り立ち、仲間が車で迎えに来てくれるのを待ちます。 空を流れてゆく羊雲が淡い紅色に染まってとても綺麗でした。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  車でピックアップしてもらい、富津市にある小櫃川(おびつがわ)上流を目指 します。中腹の流れはとてもゆったりしていて、千葉ののどかな田園風景ととて も良くマッチします。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  さて、適当な場所に車を停めて、沢靴に履き替えて入渓します。冬のためか小 櫃川の水量は少なく、チョロチョロと可愛らしく涼やかな音を奏でています。
( FUJIFILM FinePix-F810 ) http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.8.28N35.11.11&ZM=5
 この一体の地質は砂岩質らしく、河床は真っ平らに磨かれて、そのためとても 平坦で歩きやすいのです。なので沢登りというよりは沢歩きと言った方が正しい でしょう。  地質学の先生に言わせると、房総半島は地質学のサンプルの宝庫だということ です。色々な年代の地層が重なって、岩石も興味をそそられるものが沢山あるの だそうです。  河床を歩いていると、さっそく面白い石を見つけました。真っ白でまるで大理 石のようなのです。まさか本物の大理石ではないでしょうが、柔らかく削れそう で、象牙のような感触があります。こういう石がゴロゴロ転がっていました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  こちらは地層の一部が表出しているのでしょうか、土の斜面に縞模様が現れて おり、それがすっかり緑色に苔むしていました。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  川の流れは穏やかですが、砂岩質のためか、河床は深々と掘られてしまってい ます。その川が文字通り「蛇行」して、房総の丘陵をゆっくりと流れているので す。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  今回入渓したのは、正確には小櫃川の支流の沢である「キンダン川」という変 わった名前の沢です。  崩れやすい地質のためか、ガイドブックに載っていた「洞穴」は崩壊してしまっ ていました。まるで怪獣のはらわたに入っていったような感覚を抱きます。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  普通の人が見れば、薄暗くて湿っていて、けっして綺麗な場所のようには見え ないかも知れません。  しかしカメラとレンズが風景の一部分を抽出してそのパターンをシンプルに描 き出すならば、その中に美しい対象を見つけ出すことができることでしょう。  この沢は流れがとても穏やかなので、その静かな水面に対岸の緑が映りこんで、 それがとても綺麗なのです。その一部分をクローズアップしてみましょう。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  水はカーブの所々で「淵」となり、透明度があるので、深い緑色を見せてくれ ます。奥秩父や奥多摩のようなスケールはありませんが、部分部分で見れば、と ても見所のある沢だと言えます。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  沢の流れは蛇行しているので、時間帯によっては谷の上部から光が差し込んで きます。その光が岸壁や水面に描き出す陰影がとても印象深いのです。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  田舎なためか(良い意味で言っています)上流には悪いものが無いのでしょう 、可愛らしい小魚がたくさん泳いでいました。
( Panasonic LUMIX DMC-FX9 , ※同行者のS氏による撮影 )  深い谷間に差し込んだ陽光は水面に反射してキラキラと光ります。その暖かさ を感じる光景が、冬であることを忘れさせてくれるようです。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  もっと水面に近づいてクローズアップしてみましょう。岩を洗う水の音と光の 反射がシンクロして、それをしばらくじっと眺めていると、とても心が落ち着い てゆくのを感じます。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  渓谷はとても深い様相を見せているかと思えば、突然頭上から太陽の光が降り 注ぐこともあり、当初予想していたよりも明るい印象の沢でした。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  なにより水の流れが穏やかなので、あちこちで鏡のような水面が見られるのが 魅力です。静寂を感じさせる水面(みなも)の様子。そして実際、両岸は切り立っ た岸壁に遮られているので、ここは外部の音が入り込まずに、とても静かな場所 なのです。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  岩についた苔を暖めるように、スポット的に陽光が当たっています。とても暖 かそうです。だから撮る側もカメラをスポット測光に切り替えて、苔の光の当たっ ている部分を測光して適正露出を決めたのです。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  沢にはいくつもの支流が流れ込んでいます。それぞれに表情が違いますが、こ の支流はとても表情が豊かで、まるで某映画の中に出てくる主人公を惑わす回廊 のようです。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  5時間ほどの溯行を終えて、沢床から尾根に取り付きました。冬の今は木々は すっかり葉を落としているはずですが、温暖な千葉県、まだまだ森は緑深い様相 を見せていました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  1年を通して常緑なのでしょうか。この葉は森の梢の隙間から差し込む太陽の 光を受けて、その葉をつやつやと光らせていました。ほんとうにその葉自身が光 を放っているかのように。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  踏み跡をたどること1時間ほどで、県道沿いの民家に出ました。千葉県は見る ものなにもかもが懐かしい時間と香りを漂わせています。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  天気は良く晴れていて、晴れた空にはトンビがたくさん舞っていました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  整然と林立する杉林に太陽の光が差し込むと、深い緑がくっくりとしたコント ラストを見せてくれます。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  県道を歩いて車を停めてあった駐車スペースまでたどり着き、無事に全行程を 終了しました。あとはおきまりの温泉めぐりです。「七里川温泉」という場所で す。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E140.8.26N35.12.51&ZM=5

( FUJIFILM FinePix-F810 )  一見、なんでもないひなびた温泉のようですが、TVで紹介されたとかで、平 日にもかかわらず駐車場にはたくさんの車が見られました。  私には泉質の善し悪しがよく分からなかったのですが、しかし温泉施設内に飾 られている数々の「和の飾り」が美しくて、見入ってしまいました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )
( FUJIFILM FinePix-F810 )  温泉で体を温めた後、自宅のある神奈川を目指します。帰宅の途中、農村でと ても立派な樹木を見かけました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  なんと旺盛な樹木なのでしょう。しかも冬で葉を落としているとはいえ、その 梢の切っ先はピンピンして天空を指しています。
( FUJIFILM FinePix-F810 , PhotoshopCSにてRAW現像 )  このような立派な生命に対しては、尊敬、畏敬の念が自然にわき起こってくる ものです。いつまでもここに立ち続けて、この村の人たちを守って欲しいと思い ます。  東京湾を目指して走っている途中、道路の伸てゆくその彼方に夕日が沈んでゆ くのを見ることが出来ました。
( FUJIFILM FinePix-F810 )  見事な夕日です。房総地方で見る夕景はいつも綺麗に見えます。私も太陽の姿 を追いかけて西に向かって走り続けることとしましょう。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、先週末は冒頭でお知らせしたとおり、長野県の南八ヶ岳・硫黄岳(いお うだけ)に入山していました。神奈川県勤労者山岳連盟の登山学校の引率のため です。  前夜、夜のうちに自宅を出発です。しとしと雨が降っていましたが、それでも かまわずに、ダッシュボードの上に固定したデジカメでインターバル撮影を試み ます。  フロントガラスについた水滴に、車のヘッドランプや道路脇の水銀灯の光が当 たって光り、それがけっこう綺麗です。
( RICOH Caplio-R4 )  こちらの写真の白いモヤモヤしたものは、道路の雪や木々についた雪です。暗 いのでスローシャッターとなり、面白い抽象模様になりました。
( RICOH Caplio-R4 )  こちらは富士吉田市付近で濃霧になり、しかしそれがためにファンタジックな 写真が思わず撮れました。
( RICOH Caplio-R4 )  目的地の山梨県北杜市・小淵沢に到着するまでに、5秒ごとに撮影した写真は 2000枚ほど。その中には、けっこう面白そうな写真が含まれているものです。 今後も取材の折には、怠け者の主人の代わりに、いつもデジカメを働かせるよう にしましょう。(笑)  さて翌朝、登山学校の講師や生徒さんたちと合流して、南八ヶ岳の入山口であ る美濃戸口(みのとぐち)にやってきました。標高が高いので昨夜の雨は雪に変 わっているようです。はらはらと舞い落ちる粉雪の下、装備を点検して入山の準 備を進めます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  班単位に分かれて行動開始です。冬山だとどうしても装備が多くなってしまい ますが、今日の目的地である赤岳鉱泉までは3時間程度の道のりです。みなさん 頑張りましょう。
( KODAK EASYSHARE V705 )  途中、美濃戸山荘の軒先にあるストーブが車の形をしていて、それがとても可 愛らしかったのでスナップしてみました。火を付けたからといって、突然走り出 したりはしないでしょうね?(笑)
( KODAK EASYSHARE V705 )  標高を稼ぐほどに、森の木々たちは白さを増してゆきました。ここまで来ると あたりはすっかり冬景色。暖冬のことも忘れさせてもらえます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  休憩中、ザックの肩パッドに付着した雪が、結晶の形をしていることに気がつ きました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  それをマクロモードで撮影して、さらにトリミングして拡大してみました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  雪の結晶は気温によって様々にその形を変化させますが、そのメカニズムは科 学万能と思える21世紀になってもまだ解明されていないそうです。  けれどもむしろ解明されないほうがいいのかも知れませn。不思議なことはい つまでも不思議なことであったほうが、人々は自然に対する畏敬の念を持ち続け るように思うのです。  本日の目的地、赤岳鉱泉に到着です。本来ならここまでくると鉱泉をとり囲む ようにそびえたつ白い嶺々が見えるはずですが、本日は残念ながら分厚い雲の向 こうに隠れてしまっています。
( KODAK EASYSHARE V705 )  ここのテント場にテントを張って、明日のために偵察に向かいましょう。  小屋の前を歩いていると、登山好きな親が連れてきたのでしょうか。4〜5歳 くらいの子供さんが、小さなヘルメットをかぶって親がクライミングをしている のを見ようとチョコチョコと歩いてきました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  まあなんとも可愛らしい姿です。しかしヘルメットは立派に本物のようです。 案外、本人はいっちょまえのつもりなのかも知れません。  さて、メンバーとともに明日のルートを偵察に向かいます。周囲は一面の雪景 色。幸い、それほど気温が寒くないので助かります。(とはいっても、もちろん 氷点下ではあります)
( KODAK EASYSHARE V705 )  真っ白に染まった森の木々たち。カメラの測光そのままではグレーに写ってし まいます。白い被写体を白く写すには露出を多く取り必要があります。
( KODAK EASYSHARE V705 )  中間調の被写体にカメラを向けてAEロックをして写すのがもっとも手早く露 出を変える方法ですが、しかしこう全面真っ白ではそれもできません。こういう ときはカメラの露出補正をプラスにシフトする以外に方法はないでしょう。  木々の幹に付着した白い雪たち。それを手でそっと払ってやると、パウダーの ような感触が手先にまとわりつきます。その柔らかでそこはかとない感触が、冬 の森の記憶を私に呼び覚ますのです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  ある程度斜面を登り、ひととおり偵察を終えて時間切れになったところで引き 返します。登りに比べて下りはあっという間です。雪の斜面におしりをつけて、 一気に滑り降りるのです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  登山靴をスキー板のように操って斜面を滑り降りるテクニックを「グリーセー ド」と呼びますが、このようにおしりをつけて滑り降りることを登山仲間では 通称「シリセード」と呼んでいます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  とても楽しい大人の雪遊びですが、しかし調子に乗りすぎるのはご用心。私の 知人で、雪の下に隠れている枝をおしりに突き刺してしまい、出血して病院に運 ばれた人がいますから。(いや、笑いごとでは済まされません。;;;)  テントに戻って楽しい夕食の時間です。まずは冷えた体をコーヒーで温めます。 暖かいコーヒーから立ち上る湯気が、まるで温泉マークのように見えて気持ちま で暖まるのです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  さて、翌朝は5時に起床。もちろんまだあたりは真っ暗ですが、しかし昨夜に 降り続けた雪のためか、テントは真っ白になっています。
( KODAK EASYSHARE V705 )  小屋のトイレに向かう途中、軒先にはたくさんの氷柱(つらら)が出来ていま した。デジカメのフラッシュの光を反射してとても綺麗です。
( KODAK EASYSHARE V705 )  装備を調えて、硫黄岳(いおうだけ)に向かってアタック開始です。
( KODAK EASYSHARE V705 )  見上げれば、東にそびえる阿弥陀岳(みあだだけ)の山頂部にほんのりとピン ク色の光が差し込んできます。今日の天気はどうやら良さそうです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  斜面を登っている途中で、昨夜の降雪をもたらした雲がどんどんと晴れてゆき、 太陽が姿を現しました。それとともに周囲の様子が次々と明らかになってゆきま す。
( KODAK EASYSHARE V705 )  まるでおおいかぶさるように枝を広げる樹木たちは昨夜の降雪と冷たい空気の ために、真っ白に姿を変えていました。下に見える稜線のピークは最高峰の赤岳 (2988m)です。
( KODAK EASYSHARE V705 )  斜面の木々たちはもうすっかり白く染まっています。青いはずの空は、木々の 白さゆえに輝度差がありすぎて眼の順応性が間に合わず、まるで紺色の夜空のよ うに見えました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  デジカメではなんとか青空らしく写っているようですが。本来のイメージに近 い水色の空にするには、画像処理を後で施す以外にないのでしょうか。  太陽がどんどんと昇ってゆき、渓谷には光が満ちてゆきます。そしてまるで白 いモンスターのような木々たちの姿が浮かび上がってきます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  樹林帯の斜面を登り詰め、硫黄岳の稜線に到着しました。右上に見えるピーク が硫黄岳です。天候は相変わらず良好、絶好のアタック日和となりました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  稜線には風が吹き付けるため、雪面には細かな文様が刻まれています。しゃが みこんでそれに近づいて写すと、その微妙な陰影を際だたせることができます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  強風によって出来上がった岩場表面の雪の文様は「エビのしっぽ」と呼ばれま す。生徒たちは互いに励まし合いながら山頂を目指してゆきます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  稜線に吹き付ける風は粉雪を巻き上げ、そこに太陽の光が差し込むとキラキラ と輝く「ダイヤモンド・ダスト現象」が発生しました。
( KODAK EASYSHARE V705 ) 渓谷がまだ暗いので、その光がますます際だって見えます。
( KODAK EASYSHARE V705 ) この現象はぜひムービーでも撮っておくべきでした。悔やまれます。  もうほとんど雲と同じ高さまでやってきました。硫黄岳の山頂はもうすぐそこ です。
( KODAK EASYSHARE V705 )  広大な雪原となっている硫黄岳の山頂に無事に到着しました。風は強風で有名 な八ヶ岳にしては微風で、とても快適でした。
( KODAK EASYSHARE V705 )  この山頂からの南八ヶ岳連峰の眺めは圧巻です。主峰の赤岳を筆頭として、奇 岩を要する横岳や、阿弥陀岳の展望が思いのままです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  その阿弥陀岳の背後には、これもまた白い屏風のように嶺々を連ねる南アルプ スの姿が見えます。
( KODAK EASYSHARE V705 )  折しも、今年度NHKの大河ドラマのテーマは「風林火山」です。熱心なメル マガ読者の方なら既にご存じのように、私は歴史物語が好きですから、毎週欠か さず観ています。(そのためブログ執筆がいつも〆切のギリギリになってしま うのですが)  これら甲州の雄々しい山々の姿を見ていると「動かざること山の如し」のフレー ズが自然と頭に浮かんできます。  白い稜線にしっかりとした足取りでこちらに向かってくるパーティがあるよう です。4名でしょうか。ここから見るとまるで米粒のように心許なく見えますが、 しかし自然に立ち向かう人間の力強い姿を見る想いです。
( KODAK EASYSHARE V705 )  さて山頂での展望をたっぷりと満喫した後、下山にとりかかります。登山では つらい登りよりも一見楽に見える下山の方が事故のリスクは高くなります。足ご しらえを再度点検して慎重に下りましょう。
( KODAK EASYSHARE V705 )  下山時には阿弥陀岳や南アルプスを正面に見ながら稜線を駆け下ります。この 広大な風景はなんと素晴らしいのでしょうか。広角レンズで撮影してこそ、その 迫力をイメージ通りに伝えることが可能となります。
( KODAK EASYSHARE V705 )  八ヶ岳の裾野を衛兵のように埋めるシラビソやコメツガなどの針葉樹は、まっ すぐに背筋を伸ばして立ちつくしています。その姿にはある種の気高ささえ感じ させます。
( PENTAX Optio-W10 )  それらの木々たちに囲まれた八ヶ岳の山腹は、真っ白に染まっていました。や はり悪天候の後にこそ、素晴らしい風景は待っているのです。
( PENTAX Optio-W10 )  ふもとから見上げる主峰の赤岳はとても凛々しく、多くの木々たちを衛兵のよ うに従えて周囲を睥睨(へいげい)し、悠然とそそり立っていました。
( PENTAX Optio-W10 )  風景は静的なように見えて、実は一瞬たりとも立ち止まってはくれません。嶺 々の上空にある雲の流れはとても速く、ほんの1秒過ぎただけでその形を変えて しまうのです。  今回は中判カメラも持ち込みましたが、しかし思ったときにすかさず撮れるデ ジカメの方が、雲の形の良いところを切り取ることができたように思います。そ れもまた皮肉な話です。
( PENTAX Optio-WPi )  もう何度も冬山には登っているはずですが、この悪天の後に訪れる晴天の、こ の白と青のシンプルな風景に包まれるといつも新たな感動を覚えます。この場所 は、なんと清々しくて美しいのだろう、と。  よく「なぜそんなに大変な想いをしてまで冬山に行くのか」という問いを受け ることがありますが、答えはここにあります。  しかし、ただそこに行くだけでは分からないのです。たとえば富士山の五合目 にバスで連れて行ってもらい雪を見ただけでは答えは見えてきません。  自分の足で、その場所まで行き、汗ばむ額に受ける冷たい空気を感じてこそ理 解できる。そう、「山に行く」ことが大切なのではなくて、「山を、自然を、 体験する」ことこそが最も重要なのです。ただ乗り物に乗って行っただけでは、 その場所を体験したことにはなりません。  空気も水も雪も、土も岩も木々たちも。ここでは澱みや穢れは一切無く、全て が常に循環して新しく生まれ変わっています。  知らず知らずのうちに身に染みこんだ下界での穢れや塵を払い、心身が新しく 生まれ変わる感覚を得たいがため、人々は自然を体験しようと試みます。  だからこそ、古来より山や自然は今なお人々を引きつけてやまないのでしょう。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-F810 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf810/a
Panasonic LUMIX DMC-FX9 → http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=DMC-FX9
RICOH Caplio-R4 → http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/r4/
KODAK EASYSHARE V705 → http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/digital/digitalcamera/stylish/v705/
PENTAX Optio-W10 → http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/compact/optio-w10/
PENTAX Optio-WPi → http://www.digital.pentax.co.jp/ja/compact/optio-wpi/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2007/01-29/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 http://www.rysys.co.jp/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  取材写真整理のため時間が足りず、恐れ入りますが今週のテクニカル・ノート はどうかお休みさせてください。  また来週からの内容にご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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