2007-03-05 Back to HomePage
 
こんにちは、自然風景写真館のトリコシです。


自然風景写真館ブログの第214号をお届けいたします。



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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img04059 "The wing of Mt.Fuji." 『富士の翼』 Img04095 "The young who wait for the waves." 『波を待つ若者たち』 Img04207 "Stairstepping rice field after the sunset." 『夕暮れの棚田』 Img04213 "The beautiful dwelling." 『美しき住みか』 Img04249 "The light pink cherry blossom." 『淡きピンクの桜』 Img04266 "The spring valley in Ichinokura." 『春の一ノ倉沢』 Img04287 "A lily to dream of her dream." 『夢見るユリの花』 Img04335 "The natural face of the lotus flower." 『ハスの素顔』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 今週の特別なお知らせはありません。 来週にどうぞご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週のブログ号外では春爛漫の様子をお届けしましたが、レギュラーのメル マガではまた厳しい冬山に逆戻りです。  登山学校の生徒さんの自主トレにおつきあいして、アルパインクライミングの 入門ルートとして有名な、八ヶ岳・阿弥陀岳南陵(あみだだけなんりょう)のヴァ リエーションルートに挑戦してきましたので、その様子をお届けしましょう。メ ルマガをご覧になっているみなさんも、その山旅にどうぞおつきあいください。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.21.42N35.58.9&ZM=5
 バリエーション・ルート "Variation root" とは、正規の登山道でないルート という意味です。正規でないといいますが、別に法律違反をしているわけではな くて(笑)、訓練された登山者が自分の力で道すじを見つけて登ってゆくルート、 という意味合いです。  なかなか普通の登山者の方はご覧になれないシーンもありますので、どうぞお 楽しみに。  例年なら3月はじめのこの時期は登山口も大量の雪にいまだ覆われているはず ですが、ご覧のように雪はすっかりとけてさらさらした小川の流れが顔を覗かせ ています。まるでもう4月下旬のような光景です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  冬の山はすっかり訪れる人もない素朴な山小屋(旭小屋)の脇にひっそりとた たずんでいたお地蔵様に朝日が柔らかく当たっています。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  阿弥陀岳の名前の由来はもちろん仏教用語の阿弥陀如来(あみだにょらい)を 奉っているからです。語源はサンスクリットの「アミターユス(amitaayus)」= 「無限の寿命をもつもの」、アミターバ(amitaabha)」=「無限の光をもつもの」 を音写したものと言われています。無明の現世をあまねく照らす光の仏なのだそ うです。だからこそ、登山道のあちこちにこのようなお地蔵様が奉られているの でしょう。  インターネットは知識の宝庫(無駄な知識も多くありますが。。)そこをひも とくと、関連した知識が得られ、ただ山に登るという行為だけなく色々とために なります。  沢ぞいの道を歩き、旭小屋の脇から尾根にとりつきます。尾根に向かう斜面も 雪がすっかりありません。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  尾根に出ると徐々に周囲の展望が開けてきます。遙か彼方に北アルプスの白い 峰々が見えています。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 , PhotoshopCS2による画像調整 )  こちらは中央アルプスの山々。手前に見えるのは入笠山、そして白いラインは 富士見パノラマリゾートのスキー場です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  急な尾根を登ってまずは立場山(たつばやま)を目指します。阿弥陀岳の南西 方向にある山です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  この山は前から気になっていました。有名な山ではありませんが、八ヶ岳の山 々を写すには絶好の場所なのではないかと。  目的の山を写すのにその山に登ってしまってはもちろん撮れません。(笑) 目的の山からやや離れた尾根の70%程度の高さのピークから撮影するのがその 山を最も迫力を持って写すことができると言われています。この山はまさにそれ にふさわしいのです。地図上のシミュレーションである程度は予測できますが、 しかしそのピークが樹林帯で覆われていると展望が効きませんから、実際に行っ てみないと分かりません。今回はその機会に恵まれました。  百聞は一見にしかず。行ってみると想像以上に素晴らしい展望が得られたので 驚きました。こちらは南東にある権現岳の雄姿です。
( Canon PowerShot-A540 )  こちらはこれから向かう阿弥陀岳の雄姿です。重量感のある山体が白と黒との コントラストを成し、素晴らしい眺めでした。
( Canon PowerShot-A540 , PhotoshopCS2による画像調整 )  こちらは、立場山を過ぎて少し先にある「青凪(あおなぎ)」と呼ばれる稜線 です。ご覧のように周囲に樹林が無いため、最高の展望が得られるのです。
( Canon PowerShot-A540 )  ただし、強風にみまわれる八ヶ岳では注意が必要です。この日はおだやかな天 候に恵まれて問題なく通過できました。  無名峰(むめいほう)と呼ばれるピークに向けて最後のアルバイト(登り)で す。みなさん頑張りましょう。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  ここからの眺めも素晴らしい。立場山から先は正規の登山道ではありませんが、 ある程度山慣れた人なら大丈夫でしょう。(もちろん自己責任でですが)  美ヶ原のテーブル状の大地に雪が残り、その背後には北アルプスの山々を望む ことができます。
( Canon PowerShot-A540 , PhotoshopCS2による画像調整 )  南を振り返れば、権現岳、そしてその向こう遙か彼方には南アルプスの山々が 見えます。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 , PhotoshopCS2による画像調整 )  時間が早いのでもう少し先を目指しましょう。ここから先には山の名前は無く、 P1、P2と記号で呼ばれるピークが続きます。それらをひとつひとつ乗り越えてゆ きます。それらを乗り越えるごとに、目指す阿弥陀岳の山体がますます巨大に近 づいてきます。
( Canon PowerShot-A540 )  P1を乗り越え、P1-P2間のコル(鞍部)と呼ばれる場所までやってきました。そ こが最後のテント設営適地で、そこから先は厳しい岩稜帯が続くのでテントが張 れないのです。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 , PhotoshopCS2による画像調整 )  このP1からの展望も最高です。八ヶ岳の主峰・赤岳が眼前にそびえています。 思わず声を上げたくなるくらいの迫力です。 ( Canon PowerShot-A540 )
 バリエーションルートは基本的に尾根を登ってゆくので展望は抜群です。そし て普通の登山道からは見ることのできない山の姿が見られるので、それが最高の 賜(たまもの)でしょうか。  南を振り返ると、無名峰の左手に富士山の姿をうっすらと見ることができまし た。
( Canon PowerShot-A540 , PhotoshopCS2による画像調整 )  P1-P2のコルにテントを張りました。雪の量がある程度ないと、テントを張るの に苦労するのです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  テントを設営したらしばらくのんびりして、P1ピークに戻って夕暮れの撮影開 始です。天候はおだやかで風は微風、まったく強風で有名な八ヶ岳にあっては涙 が出るくらいのありがたい天候です。  中央アルプスに傾きかけた太陽が西日を茅野(ちの)の平野に降り注いでいま す。オレンジ色の光のシャワーがとても見事で、ただ見ているでうっとりとして きます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  少し北方に目を向けると、北アルプスの山々、そして水をたたえた諏訪湖(す わこ)の大きな姿を目にすることができます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  まるで劇場にいて、映画のシーンを観ているような気持ちになってきます。 (もちろん強風に見舞われていたらそんな余裕はないでしょうが)  たそがれゆく南アルプスの山々。とても美しい琥珀色の光が白い峰々を覆って ゆきます。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  西に厚くたれこめていた雲間から太陽が顔を出しました。とたんにオレンジ色 の光線が差し込むように届き、周囲に暖かい空気が満ちてくるのを感じます。
( Canon PowerShot-A540 )  その光線が背後の赤岳の山体に当たり、流れる雲とともにオレンジ色に染まり 始めました。荘厳な山上の夕暮れです。 "The solemn sunset on the top of mountain."
( Canon PowerShot-A540 , PhotoshopCS2による画像調整 )  オレンジ色の光は足下の白い雪の斜面をも染め上げて、徐々にアルプスの山々 の向こうへと沈んでゆきました。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  P1から観ると、阿弥陀岳南陵と、テント場の位置関係がよく分かります。テン トで休んでいた登山者も夕暮れの荘厳さに気づいて、デジカメで撮影しているよ うです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  日が沈んだ後は、眼下の夜景がまたたき始めます。水平線はオレンジ色に輝き、 そして天空は徐々に藍色に染まり始める、一日で2回目に美しい時間帯です。
( Canon PowerShot-A540 )  夕暮れの撮影に夢中になっていたのですが、しかしふとなにげなく東の背後を 振り返ってみると、驚きました。  赤岳の稜線の向こうから、まん丸のお月様が昇り始めていたからです。 まるで月が私の肩をたたいて振り返らせてくれたように感じたのです。 その見事な光景に本当に「おおっ」と声を上げてしまいました。(ほかに誰もい ないのに)
( Canon PowerShot-A540 )  満月が出ることくらいは調べて分かっていました。しかし初めて訪れたこの稜 線の偶然テントを張ったこの場所で、赤岳と月が見事な位置関係を保ってここま で完璧な構図を作り上げてくれるとは。  そもそもこの山行自体が数日前に急遽決定したものでした。登山学校の生徒さ んの何気ない「メンバーが足りないので中止になりそうなんです」という一言に、 私は強い興味を示し、同行することを申し出ました。  だから本当はこの場所には居なかったはずなのです。けれどもまるで何かに引 き寄せられるように、私は今この時間にこの場所にいます。そしてこの赤岳と月 に出逢うことができました。  偶然として片付けるにはあまりに素晴らしい。私はまた今週も山の神様に深く 感謝の念を捧げることになったのです。  テントに戻って温かい食事をいただきます。その間も、赤岳とお月様の見事な 光景にまだドキドキしていました。
( KODAK EASYSHARE V705 )  就寝の時刻、テントの天井に吊したランタンが柔らかく光ります。あのとき見 た満月の光にも似て、暖かくテントの中を照らしてくれるのです。
( FUJIFILM FinePix-F10 ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて翌朝、まだ暗いうちから起き出して、外の様子を見に行きます。 (実際には、朝、というよりは、星の様子を観察するために、0時、3時、と定期 的に起きているのです)
( FUJIFILM FinePix-F10 )  この日は残念ながら夕暮れ後、稜線はガスに覆われて星の姿を見ることはでき ませんでした。しかし代わりに雪面のライトを向けると雪の結晶がキラキラと光っ てとても綺麗なのです。  厳しい風雪に体を曲げて耐えている様子の、樹木。しかしこの姿を見て、連想 するものがありました。そう、昨年の流行語大賞にもなった「イナ・バウアー」 の姿に見えていまいました。ちょっとこの木には不謹慎でしょうか。(笑)
( FUJIFILM FinePix-F10 )  冗談はともかく、朝がたになるとようやくガスが切れ始めました。東の稜線が オレンジ色に染まっています。
( Canon PowerShot-A540 )  そして太陽は天狗のピークと呼ばれる岩峰の向こうから昇り始めました。素晴 らしい位置関係、またもや山の神様に感謝です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  太陽の光に触発されるのか、稜線上のガスはまるで暖めたスープが攪拌される ように逆巻き、ダイナミックに躍動します。オレンジ色の光は柔らかい曲線を描 く雪面に当たり、淡い陰影をもたらします。今日もまた新しい一日の始まりです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  太陽が出ていたのは日の出の一時だけで、稜線はふたたびガスに包まれてしま いました。展望が得られないのは残念ですが、しかしこれはこれで厳しい自然の 中に立ち向かう雰囲気が盛り上がろうというものです。テントを撤収して阿弥陀 岳のピークを目指して出発です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  森林限界を超えて、あたりにはすっかり樹木が少なくなりました。そんな環境 でも見事に適応して生きているハイマツの木々たち。文字通り大地にはいつくばっ て、厳しい自然を耐えて生き抜いているのです。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  急峻すぎるP3ピークは直登できないので、その脇を巻いて進むことになります。 こういう場所が一番神経を使います。雪崩の危険があるからです。幸い好天続き で雪質は締まり、雪崩の危険は少ないようです。とはいえ、しっかりと足場を固 めながら進まないといけません。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  P3を巻いて登るガリーに到着しました。核心部は慎重に進むので渋滞が起こり ます。何人もの登攀者(とうはんしゃ)が順番待ちをしています。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 ) (ガリー:「岩壁に食い込む急な岩溝」を意味する英語。多くは水流がなく乾い      ており、周囲からの落石が集中するため慎重に行動する必要がある。      ドイツ語ではルンゼ、フランス語でクーロワールと言う)  安全のためにロープで確保しながら登ります。冬山といっても何もかもが危険 というわけではなく、雪質の状態によってその難易度はかなり変化します。この 日は割と易しいほうだと思いました。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  ご覧のようにピッケルやバイルと呼ばれる道具を雪面に突き刺しながら登りま す。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  後続の登攀者をロープと器具をつかって安全確保しながら登ってゆきます。生 徒さんたちの上達はめざましく、安心して見ていられます。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  ガリーの周囲には風を避けるようにして樹木が生えています。その幹に白くこ びりついた雪片が、吹雪になった時の八ヶ岳の厳しさを物語っているようです。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  危険地帯のガリーを抜けて尾根に出れば一安心です。しかし雪庇を踏み抜かな いように、稜線のやや風上側を歩かないといけません。油断は禁物です。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  P4ピークの岩塊の重量感が見事です。ただ大きな岩がそこにあるだけなのです が、しかしなにか大きな力がそこに宿っているような、そんな風に感じます。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  何百年もの間、風雪の浸食に耐えて、そこに立ち続けている。ただその事実だ けで、ちっぽけな人間にとっては敬意を払う対象となるのでしょう。だからこそ 日本各地に「なにがし岩」といった呼称を与えられている岩があるのだと思いま す。そしてこのP4ピークも、名前こそ記号にすぎませんが、それに値する存在だ と感じました。  そのたもとにある岩にこびりついた大量の雪片。湿気を含んだ空気が稜線を超 える時に、冷たい岩に付着してあっという間に凍ってできるものです。厳しくも 美しい山上の彫刻です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  人気ルートなので、後続の登山者たちも登ってきました。どうやらガイド登山 の団体客のようです。彼らにとってもこのマイルドな(温暖な)環境は入門とし ては最適だったでしょう。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  さて、阿弥陀岳に到着!と言いたいところですが、周囲はガスに覆われていっ さい展望が効きません。ちょっと残念ですが、しかしこれもまた自然の姿、よし として受け入れるのです。(私はそういう境地に達していますが、生徒さんたち は不満のようすでした。それも無理からぬことか知れません)
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  山頂で喜びを分かち合うのもつかの間。今度は長い尾根を下らないといけませ ん。下りで事故が発生する確率の方が圧倒的に多いのです。実はこれからが正念 場です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  バリエーションルートなので、もちろん標識などは無く、自分で地形図を見な がら下降ルートを捜さないといけません。違う尾根や沢に下ってしまうと登り返 すのは大幅なロスになってしまうので慎重に方向付けをしないといけません。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  霧氷と化したまだ幼いダケカンバの木です。晴れていれば青空の下、太陽の光 を受けて真っ白に輝くでしょうに。今は我慢の時ですね。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  大きく成長したダケカンバたちは急な斜面を覆い、山を守っています。今は堪 え忍ぶ姿を見るのみですが、彼らが初夏の頃、そして秋のころには一体どんな色 に染まるのでしょうか。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  コンパスと地形図を使い、下降する尾根を慎重に定めながら稜線を進みます。 あたりはまだガスに覆われたままです。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  しかしある一定の高度まで下がってくると、とたんに周囲のガスが払われて視 界が広がり始めました。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  みるみるうちに見通しが効くようになり、茅野市方面の平野まで見渡せるよう になったのです。その展望の広がりに、パーティ一同は歓喜の声を上げました。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  展望が効くようになればもう迷う心配も少なくなります。雪のついた尾根を快 調に下ってゆきました。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  樹林帯のあたりまで下ってくると個性豊かな表情を持った木々たちが出迎えて くれます。  威勢良く幹を広げるダケカンバの壮樹。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  こちらは横風に逆らいつつ受け流しつつ、長い年月を生きてきて、それでもな お依然として毅然と立ち続けようとするシラビソの老樹。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  こちらはまるで「魔女の森」に出てきて旅人を驚かせるようなユニークな顔を した樹木です。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  人間と同じで、樹木も様々な個性があり、観察していると飽きないのです。  樹林が開けると、南方には先日通過した「青凪」の稜線があり、そしてその向 こうには権現岳の山体が圧倒的な迫力で鎮座しています。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  ちなみに「権現」(ごんげん)は日本の神の神号の一つだそうで、日本の神々 は仏教の仏が形を変えて姿を現したものであるという説の考え方に基づいた神号 なのだそうです。 「権」という文字は「臨時の」「仮の」という意味で、仏が「仮に」神の形を取っ てこの世界に「現れた」ことを文字で示しているのだとか。  日本の山の名前には宗教に関係した名前がつけられることが多いのです。だか らその姿を見ると思わず拝みたくなるのでしょう。  楽しい(厳しい?)山旅ももうだいぶ終わりに近づいてきました。尾根を離れ て沢へと下降してゆきます。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  沢はまだ水の流れは無く、白い雪に覆われていました。しかしその様子はどこ となく暖かく。もうその下で水の流れが脈付いているのが感じられます。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  沢の切り立った両岸にニホンカモシカの姿を見かけました。警戒しつつもこち らに興味を示しているらしく、逃げようとしません。
( FUJIFILM FinePix-F10 )
( FUJIFILM FinePix-F10 , PhotoshopCS2による切り抜き )  体力的にしんどい沢の深い雪歩きを終えて、林道に乗ることができました。こ こまで来ればもうだいぶ安心です。振り返ると阿弥陀岳南陵の一部が見えていま す。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  谷間から阿弥陀岳の雄姿を見上げてみます。つい先ほどまであの稜線の上に居 たのかと思うと感慨もひとしおです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  休憩して雪の上に膝をつくと、付着した雪はもうすっかりザラメ状となり、ウェ アにまとわりつきます。これはもうすっかり春の雪です。パウダースノーはもう 楽しめないかも知れませんが、この感触はこれはこれで悪くありません。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  林道も下ってくると雪がだいぶ無くなって地面が顔を覗かせてきました。終点 の駐車場まではもうすぐです。
( FUJIFILM FinePix-F10 )  ふと足下に目をやると、溶けた雪の中から木の葉が現れはじめていました。秋 に落葉して、そのまま雪の中に閉じこめられ、そしてこの早い春のおかげで思い がけず再びこの地上に出ることができたのでしょう。
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  まるで冬眠から覚めた小熊のように、ねぼけまなこでこちらを見ているかも知 れません。やがては微生物たちの小さな力で分解されて、土となって大地に還り、 母であった樹木たちの栄養となってゆきます。  今はこの暖かい春の日差しを浴びて、その体を休めていてください。 新しく始まる別の旅のために。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ Canon PowerShot-A540 → http://cweb.canon.jp/camera/powershot/a540530/
KODAK EASYSHARE V705 → http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/digital/digitalcamera/stylish/v705
Panasonic LUMIX DMC-FX01 → http://panasonic.jp/dc/fx01/index.html
FUJIFILM FinePix-F10 → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/
★★★ 「季節の便り」の速報用デジカメ画像の生データをDLできます ★★★  今週のブログに掲載された画像データについて、「Exifデータを含んだデジ カメ画像のオリジナルデータ」を別途ダウンロードできます。  Exifデータとはデジカメで撮影した画像データにカメラの状態や各種の設定 (カメラ名、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、など) の情報を付随させたデータのことで、デジカメ画像の分析には欠かせないもので す。  熱心なカメラマンの方々の参考になればと思います。 ご興味のある方は下記のURLをクリックしてダウンロードしてください。 http://tory.com/j/others/mm/2007/03-05/ExifImages.zip
※Exifデータをご覧になるには "ExifReader","DPEx" などの  優れたビュワーソフトをお薦めいたします。 http://www.rysys.co.jp/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「写真撮影のためのワンポイント・テクニック」 「人とはひと味違った作品づくりのためのヒント」 「新旧カメラの紹介」 「カメラの楽しい活用方法」  といった話題を紹介します。扱う内容については、デジカメ、フィルムカメラ を問わずベテランから初心者の方まで、幅広く色々な話題を扱ってゆきます。 (そのため、紹介する内容に一貫性が無いようにも見えますが、そこはご容赦く ださい。) ---------------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「フォーマットフリーのデジカメについての考察」◆ ----------------------------------------------------------------------  デジタルカメラが普及するようになって、フィルムカメラ時代では思いもかけ なかったカメラのカタチが出てきたように思います。それは形状だけでなく、使 い方、撮り方、という面でも。  その最たるものは、みなさんご存じの「CCDシフト方式による手ぶれ防止機能」 でしょう。
( KONIKA-MINOLTA αSweetDigital , PENTAX K100D )  フィルム時代には考えられなかった方式で、撮影者の手ぶれを感知し、受光素 子であるCCDやC-MOSを物理的に上下動させて、手ぶれによる画質の低下を軽減し てくれる強い味方です。  初心者だけでなく、プロや上級者にとっても、光量の低い、あるいは三脚の使 えない厳しい環境で写真を撮る場合に、より高画質が得られるということで、と ても有り難いと思わされます。  そしてこちらはたびたびこのブログでも登場している KODAK製の「デュアル レンズ・システム」を備えた、"EASYSHARE V705" というデジカメです。
 デザインの奇抜さもさることながら、コロンブスの卵のようなその発想が素晴 らしい。  コンパクトデジカメは受光素子の小ささゆえ、広角系のレンズ設計が難しく、 いまだに多くのコンパクトデジカメでは、ズームの広角側が(35mm換算の焦 点距離で)37mmあたりから始まります。狭い部屋で撮る時や広い風景を撮り たい時にはこれでは辛い。  それをこのデジカメは、上下2カ所に2つ別々の光学系(CCD+レンズ)を 備えることにより解決しました。  上部のレンズは35mm換算/23mmの超広角の単焦点レンズ。下部のレン ズは39−117mmの標準ズームレンズを備えています。  これで超広角から望遠側までのシーに対応しようというわけです。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  これだけデジカメ設計の自由度が高まったのですから、ここで自然風景写真館 からカメラメーカーさんにひとつの提言をさせていただきたいのです。  写真教室などを指導していて気づくのは、初心者の人はたいてい「横位置写真 が多い」ということです。  人物の写真は足が切れてしまっているし、そういう被写体はぜひ縦位置で撮っ てもらったほうが構図も無駄がないし、緊張感があります。建物や花や樹木など 縦に伸びている被写体もそうです。  初心者が横位置写真が多いというのはもちろん理由があって、カメラというの は普通に構えると横位置写真になるからに他なりません。  初心者の方は、まずカメラを縦位置に構えること自体に慣れていないのです。  私はずいぶん縦位置写真を意識して多く撮るようにしていますが、しかしそう はいっても縦位置横位置とカメラを切り替えるのは煩わしく感じます。  中判カメラの世界には「スクエア・フォーマット」(正方形判)というものが あって、このカメラはそもそも縦位置横位置の切替の概念がなく、ただ被写体に 集中して撮ることができるのがメリットです。  そして縦構図横構図かは、すこしゆったりと撮影しておいて、後でトリミング してプリント時に決定する。という撮影方式をしています。 (私は使ったことがないので、想像するだけなのですが、しかしそれはそれで便 利なものだなあと、常々思っていました)  そこで思ったのですが、現在縦横比率が4:3とか3:2というふうになって いるデジカメのCCDやC−MOSを、いっそのこと正方形にしてしまってはど うかと思うのです。
<スクエア・フォーマットCCD>(※想像図)  そして縦位置か横位置かは、カメラ本体のスイッチで操作して決定する。  この方式だと、最初から正方形の画面で仕上げたい時にはCCDの全面を使っ て撮影し、3:2なのか、4:3なのか、あるいは縦位置か横位置かは、カメラ のホールディングバランスを崩すことなく、簡単なボタンやスイッチ操作だけで 完結させることができます。  CCDの一部分のデータだけを使って画像を構成すればいいのですから容易で す。そして実際に現在のデジカメでも「アスペクト比の選択」で、そのような手 段で画像の縦横比率を変えています。  私も最近様々なカメラを使うようになってから、この縦位置なのか横位置にす るのか、あるいは4:3で撮るのか3:2で仕上げるのか。その方向や比率で画 面の雰囲気はずいぶん変わりますから、けっこう悩んでいます。  このスクエア・フォーマット判のCCDカメラが完成すれば、そういう悩みか ら一切開放されるのではないかと、そんな身勝手な期待をしているのですが。。 どこかのカメラメーカーさん、そいうデジカメを作っていただけないでしょうか!? 「じゃあ、おまえが作れ」という声がどこかから聞こえてきそうですね。(笑)  来週もどうぞご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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