2007-05-30 Back to HomePage
 
 こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

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××××××××× お詫び ×××××××××

 火曜日にお送りしたブログのページで、一部の画像が表示されないトラブル
がありましたが、さきほど復旧いたしました。どうも失礼をいたしました。


 新緑の木々たちの上をぽっかりと白い雲が流れてゆきます。本当に良い天気に
恵まれました。標高の高い奥多摩ですが、Tシャツ1枚で過ごせる汗ばむくらい
の陽気です。


( Panasonic DMC-FX01 ) ◆前回のブログを見るにはこちら↓ http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2007-05-29.html
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜 ★☆★ 神奈川県立足柄上病院の展示写真が更新されました ★☆★  鳥越の地元にある神奈川県立足柄上病院には、鳥越の作品が季節代わりで展示 されています。  このたび、それらの写真が夏の展示に掛け変わりましたのでお知らせいたしま す。 ◆ 今回のプリント展示について ◆  今回の展示作品のプリント作成について、少々長くなりますが、コメントを述 させていただきたいと思います。  この病院に写真を飾らせてもらうようになって、もう何年たつのでしょうか。 過去のフォルダを見直してみると、1999年からの記録が残っているので、も うかれこれ7年が経とうとしているのです。  当初は稚拙なプリントを展示していて今から思えばお恥ずかしい限りですが、 しかしこうして継続的にプリントと展示を繰り返すことにより、ずいぶんと私自 身も勉強させてもらいました。  すでに前回の号外でご紹介しましたとおり、グレタグマクベス社の Eye-One というツールを用いてモニタとプリンタ出力のカラーマッチングを行うようになっ て、色合わせの問題はだいぶ改善されました。
 今回は下記の4種類のプリント方式を同じ画像から同時に行い、出力結果を比 較して良いものを選択するようにしました。
 カラーマネージメント・ツールのおかげで、若干の違いはあるものの、どのプ リントも色についてはほぼ同じような結果が得られて満足です。 (1) オンラインラボ・匠プリント(超光沢仕上げ) http://takumi.onlinelab.jp/index.html
(2) Canon iX5000 + Canonプロフォトペーパー (3) Canon iX5000 + Canonスーパーフォトペーパー (4) Canon iX5000 + FUJIFILM画彩・写真仕上げPro  色についてはほぼマッチングがとれるようになったのですが、しかしよくよく 比較してみると、それぞれのプリントでやはり微妙なテイストの違いが見られま す。
 そう、色についてはマッチングが取れていますが、美しい写真に要求されるも う一つの重要な要素である「階調(トーン)」の部分で違いが見られるのです。  たとえば、繊細なトーンを見せるタンポポの綿毛のハイライト部分。この微妙 な階調をどのプリントが最も豊かに表現できているでしょうか?

◆ Canon iX5000 + Canonスーパーフォトペーパー
◆ オンラインラボ・匠プリント(超光沢仕上げ)  ご覧のように、後者のプリントではプロファイル変換(色あわせのための数値 変換)を行った後は、ハイライト部分の階調がオーバーレンジによって失われて しまいました。 (正確には、オーバーレンジはしていないけれども、階調がハイライト側に圧縮 されすぎて微妙なディテールが失われてしまっています)  匠プリントの超光沢仕上げは、ポリエステルベースの非常に平滑性の高いペー パーを使っていて、白がより白く、黒がより黒く締まって見えるという特徴を持っ ています。  しかし光沢感があり彩度の高いプリントはプロファイル作成時に滑らかな階調 を検出するのが難しいらしく、グラデーションが汚くなったり、あるいは上記の 例のようにハイライトがオーバーレンジを起こしたりします。  どうしても階調を保持したい場合は、色あわせを無視してRGBデータを素の まま送り出した方が(つまりプロファイル変換はしない)結果は良いようです。  色々と試行錯誤をしていると、オーバーレンジを防ぐためには、プロファイル 変換を実行する前の画像に対して「トーンカーブ」を適用し、事前にハイライト 部分を押し下げて(すると明るさが下がるので、代わりに中間調を持ち上げる)、 そうしておいてからプロファイル変換を行うと、ハイライトの階調は保持される ようです。  ちょっと話が高度になってしまいましたが、 美しい画像を得るためのデジタル画像処理はなんと奥が深いことか、ということ をお伝えしたかったのです。  世間一般ではデジタル処理はなんでもできると思われているようですが、実は 下手な処理をしてしまうと、かえって原画を劣化させてしまいかねないのです。  今回の展示で看護部のスタッフの方が選んでいただいた作品は、私のプリント 研究において、非常に良い課題となったようです。  たとえば、美しいグラデーションを見せる夕暮れ時の山上の星空の写真。 (Web用に画像変換した時点でかなり画像は劣化していると思いますが・・・)
この微妙なグラデーションは精度の低いプロファイルで変換を行うと、下の写真 のように、階調が歪んだ不自然な写真になってしまいます。
 カラーマネージメントのために行ったプロファイル作成が、このような結果を まねいてしまうとは!  私はこの結果に少なからぬショックを受けました。 (このような苦労をするのなら、フィルムをそのまま銀塩プリントに  出した方がまったく楽です)  より精度の高いプロファイルを作成するための努力がまた明日から始まります。 ◆ より美しく滑らかなトーンを求めて ◆  その一方で、銀塩プリントではまねのできない、デジタル処理ならではの美し い画像を作り出すための研究も進んでいます。  たとえば、さきほどの星空の写真、山上部分の空を拡大してみると。
 フィルムスキャンした画像そのままでは、フィルム特有の粒状感が空の部分に 見られます。
 それを Photoshop の「ノイズを低減」処理を、いくつかのパラメータを指定 して丁寧に行うと、下のようにとても滑らかで美しい絵となるのです。
 ノイズ低減を行うと、岩場などのディテールは甘くなりますから。マスク処理 を行って夜空の部分だけに丁寧に処理をかけるようにしました。  安易なごまかしや誇張でない、手間暇かけて懇切丁寧にじっくり仕上げたデジ タルプリントは、きっと観る方の心に届くと信じております。  「陶器のように滑らかで、絹のように美しい」 というのは私が勝手に作った造語ですが。自然風景写真館におけるプリントのク オリティの基準を定義する言葉として、今後はこれを目標に頑張ってゆきたいと 思っています。  このブログでも作品をご紹介しますが、 もしお近くにお住まいでしたら、ぜひ足をお運びいただいて、 実際のプリントをご覧になってみてください。 ◆ 神奈川県立・足柄上病院 ◆ http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.8.49N35.20.33&ZM=5
◆ 新館1F正面玄関前・展示作品 ◆ (出力機器:EPSON PX-7500 ) (出力用紙:PX/MC写真用紙<厚手光沢>) http://www.epson.jp/products/maxart/px7500/px7500_1.htm

− 限りなく蒼い海 − The boundlessly blue sea. 静岡県・下田市にて ( MAMIYA-7II + N150mmF4.5 , FUJI-RVPF )
− 五月の茶畑 − The tea plantation in May. 松田町・寄・土佐原にて ( Nikon F6 + Ai-Nikkor35mmF1.4S , KODAK-E100G )
− 情熱色のサルビア − The salvia of the ardor color. 千葉県・マザー牧場にて ( Nikon F5 + AFDC-Nikkor135mmF2D , FUJI-T100c )
− 幽玄なる小川谷 − Ogawadani is the profound valley. 山北町・西丹沢にて ( MAMIYA-7II + N65mmF4.5 , FUJI-RVP100 ) ◆ 旧館3F渡り廊下・展示作品 ◆ (出力機器1:Canon PIXUS-iX5000 ) http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/ix5000/
(出力用紙:
 
 
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