2007-06-19 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第229号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★








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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img04170 "The stir of the heart in the maiden camellia." 『乙女椿の心のざわめき』 Img04506 "The scattered yellow leaves on the forest." 『散らばりゆく黄葉』 Img04524 "The build of the larch woods." 『カラマツ林の骸』 Img04530 "It is white and red which met in the autumn." 『秋に出会った赤と白』 Img04537 "The pouring light." 『光注いで』 Img04538 "The larch trees and Mt.Fuji." 『カラマツと富士』 Img04546 "The avenue of yellow trees." 『黄葉の並木道』 Img04567 "The dream of the gingko leaf." 『イチョウ葉の夢』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜 ★★★ トリコシの取材ルートを地図上で再現できます ★★★  トリコシの最近の取材では、GPSレシーバーを携帯して位置情報を刻々と記 録するようになりました。その記録は「カシミール3D」という地図ソフト(正 確には「地形シミュレーションソフト」というべきものですが)を使って管理し ています。  もしこのブログをお読みになっている方で、上記ソフトを使いこなしていらっ しゃる方がいましたら、下記のファイルをダウンロードしてカシミール3Dに読 み込ませてみてください。 http://tory.com/j/others/mm/2007/06-19/2007-06-19.gdb
 下の例のように、今回のブログで紹介したトリコシの取材ルートが地図上 に赤線で示されます。写真を見直しながらお楽しみ下さい。
★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleEearthへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  私事ですが、私の右手の腱鞘炎はなかなか良くならず。頭を痛めています。 しかしなってしまったものは仕方のないこと。なるべく自然の流れにまかせてゆっ くりと治して行けたらと思っております。  そのためブログもいつもよりはボリュームダウンしてしまい、ブログ読者 のみなさまには、ご迷惑をおかけしますが、どうかご理解ご了承ください。  さて、先週に引き続き、東北取材の様子をお届けしましょう。  仙台市のビジネスホテルにて先週のブログを書き上げましたとお伝えしまし たが、その後、ベッドにバタンキューで眠ってしまいました。  いつもなら取材先ではたいてい撮影地に移動してから車中で寝るので、朝は自 然の中で小鳥のさえずりでも聴きながら心地よく目覚めるところですが、ここ仙 台の中心地では、トンテンカントンと甲高い金属音で目覚めました。  ホテルの窓の外を覗いてみると、ビル工事の現場がすぐ隣だったのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  なんとも味気ない目覚めですが、その代わりに快適なネット環境が得られたの ですから、それも仕方のないことです。  さて、お世話になったホテルを後にして出発です。しかしいざ仙台市中心部を 脱出しようと思っていきなりつまづいてしまいました。なんと時間帯によって一 方通行の方向が違っているのです。昨晩、駐車場へ侵入した方向とは逆になって いて面食らってしまいました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  複雑な仙台市の市街地を脱出して、郊外に出るとようやくゆったりと走ること ができるようになりました。天候は薄曇り。しかしこのくらいの柔らいかい光線 状態の方がブナ林の撮影には向いているでしょう。
( RICOH Caplio-R4 )  山に向かうに従って、舗装道路もダート道へと変わりました。 晴れなら晴れの、雨なら雨の、それにふさわしい撮り方があるはずです。だか らいつだってどんな天候だって、落胆することはないのです。
( RICOH Caplio-R4 )  さて、仙台市の北西にある船形山(ふながたやま)のそのまたさらに麓にある 桑沼(くわぬま)の駐車場にやってきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  東北の山は標高2000mに満たない山がほとんどですが、しかし麓の森はと ても豊かです。私の登山スタイルは山頂を目指すピークハントではなく、麓の森 なども含めた山の環境全体を観察し感じながら楽しんで登るスタイルなので、日 本アルプスなどよりはこういう山の方が好きなのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) ★船形山のブナ林の小鳥のさえずりや虫の鳴き声をダウンロードできます。 下記のURLをクリックして、ファイルを解凍し、そのサウンドをお楽しみ下さい。 きっと心休まることと思います。 http://tory.com/j/others/mm/2007/06-19/voice_of_forest.zip
 船形山の地図を広げていても、単純にピークハントの容易なコースではなく、 登っていて楽しいコースを選んでみました。それがこの桑沼コースです。  さっそく、登山道から外れて桑沼の湖畔に降りてみました。ご覧のように深い 緑と静寂に包まれた美しい沼です。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  池を迂回するように登山道が延びています。散策にはぴったりの平坦な道で、 その脇には明るい照葉樹の森が広がっています。まさに森林浴にはうってつけの 場所です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こういう場所に車で1時間ほどで来られるのですから、仙台市の人々はなんて 恵まれているのでしょう!  立派なブナたちが居並んでいます。まっすぐに伸びたもの、枝葉を複雑に広げ ているもの、その姿は人間と同様に個性的で、規格通り全てがまっすぐに伸びて 並んでいる植林された杉林よりも、魅力的に感じます。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  桑沼の湖面はとても静かで、緑の水面はまるで鏡のように対岸の木々を写し出 します。さながら東山魁夷先生の絵を見ているようです。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  歩いていてふと引き寄せられる樹木があります。強い生命力を森に放っている 立派な大樹です。その根元に寝ころんで、その力強さを表現してみましょう。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  ご覧のように三脚をローアングルにして木の根もとにセットし、カメラバッグ を枕代わりにして寝ころんで撮影するのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ちょっと寝不足の時は、寝ころんだままうとうとしたりして、とても気持ちが 良いのです。  沼のほとりを抜けて、登山道は尾根に向かって急斜面になってきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  山が深くなるにしたがって樹木たちも立派になって行きます。何本もの木がよ り固まって一本の大きな木に成長したような見事な大樹です。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  こちらは幹の途中に大きな瘤(こぶ)をたずさえた大樹です。何十年も経て身 につけた貫禄は、それを誇示するわけでもなく、しかし自然に私たちに畏敬の念 を起こさせてくれます。
( Panasonic DMC-LX2 , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  尾根の登山道まで登ると、さきほどまでいた桑沼を上から見下ろすようになり ます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  地図で見ると船形山の周辺にはこのような湖沼がいくつかあり、時間が無くて その全てを見て回ることはできませんが、それはまた次回の楽しみにとっておく ことにしましょう。  登山道の脇には可愛らしい高山植物の姿が見られるようになりました。これは チゴユリ(稚児百合)、花の大きさは1cmくらいの小さな花です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  高山植物の同定のためには、花だけをクローズアップするのではなく、葉の形 も分かるように少し引いて全体を撮っておくのがコツです。  シロヤシオツツジの花が咲いていました。この淡い白さは曇天だからこそ綺麗 に撮影することができます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  木の幹にびっしりと生えたサルノコシカケの赤ちゃんでしょうか。ちょっとお ぞましい感じもしますが、これも森の生命力の発露した姿でしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  足下にはまた別の高山植物が現れました。本当に気をつけないと踏みつぶして しまうような小さな花たちです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  花撮影の基本は花たちと同じ高さにカメラを下げること。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) 手間暇おしまずに、丁寧にローアングルにカメラをセットしましょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こちらにも同じ花が咲いていました。登山道の標識の下をびっしりと埋めるよ うに咲いています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こちらはあまりに花が密集しすぎていたので三脚を置くことができません。 (花をつぶしてしまいそうなのです)ですので以前「テクニカル・ノート」でご 紹介したように、メッシュ・ヴェストを「ビーンズ・バッグ」の代わりにしてカ メラを置いてみました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ただ撮るだけではなく、なるべく自然を痛めないような配慮も必要でしょう。  そうして手間暇かけて撮った作品は、きっとあなたにとって愛おしいものにな るはずです。  登山道の脇にびっしりと生えていた花は、マイヅルソウ(舞鶴草)でした。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  森や花を丁寧に撮影していたら山頂まで行く時間をオーバーしてしまいました。 しかし元々ピークハントが目的ではないのですから、まったく問題ありません。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  登山道を引き返して林道に降りて、しばらく歩いて駐車場に戻りました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  撮影に夢中になっているあいだにもうすっかり夕暮れになってしまいました。 駐車場でぽつんとただ1台、主人の帰りを待っている愛車の後ろ姿に哀愁を感じ て愛おしくなります。(笑)  薄暗くなった林道を下って町を目指します。
( RICOH Caplio-R4 )  本当は温泉にでもゆっくりつかってから帰りたかったのですが、なにぶん東北 は広い! 林道を抜けるのに1時間ちかくもかかってようやく町に出るころには とっぷりと日が暮れてしまっていました。
( RICOH Caplio-R4 )  せっかくですからETC通勤割引も使いたいし、ということで温泉はあきらめ て、そのまま東北自動車道に入ってサービスエリアで仙台名物ねぎラーメンをい ただきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  お腹がいっぱいになったら一気に睡魔が襲ってきました。無理をせずそのまま サービスエリアで車中泊としました。  2時間くらいの仮眠のつもりが目覚めてみるとなんともう周囲が明るくなって います。やはりだいぶ疲れがたまっていたのでしょう。  気がつけば東の空がオレンジ色に染まり始めています。サービスエリアの東に ある小山の森の向こうから朝日が今まさに昇らんとするところでした。駐車場で いそいそと三脚と望遠レンズを取り出してあわただしく撮影します。
( Nikon D50 + TamronSPAF200-500mmF5-6.3DiLD , PhotoshopCS2よりRAW現像 )  あとは東北道路をひた走って神奈川へと帰りました。 こうしてトリコシの東北取材は幕を下ろしたのです。  東北は際だって高い山はありませんが、ゆったりとした裾野に豊かな森や湖沼 が広がってとても魅力的な場所です。  今回は松島などの海の景色も撮りたかったのですが、天候が曇天ということも あり、森の撮影を行い、海の撮影は時間切れで行えなかったのが心残りです。次 回のチャンスの時にはぜひ三陸海岸の取材もしてみたいと思っております。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、無事に神奈川に戻ってきた翌週には、本格的な渓谷や滝の撮影をしてみ たいと思い、地元、丹沢山塊の小川谷に入りました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  林道から急斜面をロープを使って河原に降り立ち、小川谷に入渓(にゅうけい) します。  もう沢登りは何度もしているはずですが、根が慎重で臆病なせいでしょうか、 いつも入渓する前には不安や恐れ、渓谷の放つプレッシャーを感じています。し かし慣れておごり高ぶるよりはそのくらいでちょうど良いのではないかと思って います。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  淵の水の碧い色、苔むした緑の岩。谷もいよいよ深くなってきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  谷をふさぐ大岩が現れました。直径は3mほどでしょうか。専門用語では「チョッ ク・ストーン」と言います。"chock" とは「くさび」のことです。こんなものが 大雨の時にはゴロゴロと轟音をたてて渓谷を転がってゆくのかと思うと身の毛が よだちます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  チョック・ストーンを超えて、最初の滝に出会いました。この谷には何度か入 渓していますが。麗しい水流と濡れた岩と苔はいつ見ても美しいものです。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  撮影の様子をスナップしてみました。今回のメインカメラは中判カメラの「マ ミヤ7II」でサブ機が Panasonic DMC-LX2 です。こうして見ると親子のカメラ が並んでいるようで微笑ましいですね。(笑)
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  LX2はコンパクトデジカメにもかかわらずマニュアル露出が使えるので、それ を露出計代わりに使って中判カメラの方の露出も決めていますが、LX2はRAW撮影 もできますし、そのままでもクオリティの高い画像が撮影できるところが嬉しい ところです。  撮影した滝を巻いて(脇から登って)上からのぞき込むようにして見てみます。 手の調子が良ければ滝の登攀にも挑戦したところですが、ご存じのように腱鞘炎 ですので無理はできません。(泣)
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  高さはありませんが、階段状の滑床を文字通り滑るように流れる水が美しかっ たのでここでも撮影してみました。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  こちらの場所では岩の斜面とそこに付着する苔に当たる光の陰影が美しかった ので撮影してみました。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  大岩の向こうに流木があり、それが目障りだったのでアングルをかなり下げて 撮影したのですが、そのことがかえって足下の水流が写りこんで迫力が増したよ うです。(その代わり、私は腰から下まで水につかってかなり冷たかったです)  天候は雨模様です。しかし既にご存じのように、どんな天候でも美しい写真を 撮れる可能性は十分にあります。むしろ雨だからこそ、草木が濡れてみずみずし い表現ができるのだと思います。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ここでも大岩が渓谷に立ちはだかっていました。「チョック・ストーン」と呼 べるほど挟まってはいないですが、こちらの大岩もひとたび大水がでるとゴロゴ ロと渓谷を転がってゆきそうです。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  流麗な水の流れと、そして危ういバランスで渓谷に鎮座している大岩の放つ力。 そのアンバランスさに魅力を感じました。  こちらの一枚岩はまるで滑り台のようですね!小川谷の名物岩です。 この斜面の微妙な傾斜が登れそうで登れない、、いつもチャレンジするのですが、 結局このときも登れずじまい。脇から巻いてパスしました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  渓谷は連綿と続き、水は絶え間なく流れ岩肌を削り取ってゆきます。一見繊細 に見える水の流れが、実は長い年月をかけて固い岩盤を削り取ってゆく力を持っ ているのです。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  下の画像は、地形図を見やすくなるように沢の部分を青い傾向マーカーで塗り つぶしたものです。
( SONY CyberShot DSC-T9 )  これを見ると沢というものは山の中をくまなくびっしりと埋めてゆくように延 びているのが分かります。  これを眺めていると、その広がりは、大樹の幹や枝が広がる姿のようでもあり、 葉の一枚に見られる葉脈の広がりのようでもあり。そして私たちの体内に脈づく 血管の広がりにも似ています。  そう、これを見ていると生命のデザインは相似形をなしていて、山も地球もま た一つの生命体であることを連想させてくれるのです。  そして沢登り(ウォーター・クライミング)というスポーツは、さながら、昔 し観たSF映画「ミクロの決死線」(人間の体内にミクロ化した科学者チームを 送り込んで、病原菌と対決するストーリー)のように、山の体内に入り込んで探 検をしているような気分にさせてくれるのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  滝を下から見ているだけでは面白くありません。たまには上からも撮影してみ ましょう。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  激しい音を立てて岩肌を流れてゆく水のエネルギーを感じていただけると幸い です。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  小川谷のクライマックス「20m大滝」に達しました。 手前の小さな滝も含めて撮影しているので3段に見えますが、実際の大滝は奥に ある2段の部分です。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  その流れはまるで竜が天に昇る姿のごとく。その力強い水の流れを見ていると、 竜という神に仕える生き物がどこかに居ると、想像をふくらませても不思議はあ りません。  大滝を巻いている途中で思いがけないハプニングがありました。なんと滝の上 部で犬が身を潜めていたのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  岩を登っている途中、ふと見上げると黒い塊の中につぶらな瞳が見えて、それ がこちらをおびえるように見下ろしていたのです。  首輪をつけているようですし、どうやらハイキングに連れられてきたワンちゃ んが主人とはぐれて、尾根を下っている途中でこの大滝にぶつかってそれ以上降 りられずに、なすすべなく、うずくまってじっとしていたようなのです。  私たちを見ると、飛び跳ねるようにいてキャンキャンと食べ物をせがんだので、 行動食を与えてあげました。  きっとおなかが空いていたのでしょう。モリモリとパンやおにぎりを食べます。 (その中でも梅干しのおにぎりにはとうとう口をつけませんでしたが・・)
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  すっかり濡れて体も細くなっていました。自力ではこの渓谷から脱出できない でしょうし。パーティに編入(?)してそのまま溯行を続けることにしました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  大滝は過ぎたものの、中小の滝はまだ続いていることですし、ワンちゃんを抱 え上げての溯行はけっこう大変で、その後はほとんど撮影をしていません。 (しかし大滝の撮影を終えた時点で、もうすっかり成果は上がっていましたので  よしとしました)  渓谷を脱出して登山道まで上がれば一安心です。このころになると「この人間 たちについて行けば大丈夫だ」と、ワンちゃんも理解したらしく、大人しくつき 従ってきています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  あとは登山道を歩いて駐車場まで帰るだけです、周囲の撮影をするゆとりも出 てきました。  雨はだいぶ強く降っていましたが、しかしだからこそ森の緑はますます鮮やか に見えるようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  淡い光を葉の一枚一枚が透かして、それらが微妙に折り重なって一枚の影絵を 作り出しているようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  この日、気象庁からは「梅雨入りしたと見られる」との発表がありました。南 から一気に押し上がった梅雨前線がこの雨を渓谷にもたらしているのでしょう。 霧に煙る渓谷は日本がアジアの山であることを改めて思い起こさせてくれます。 この湿度感のある空気はエアコンの効いたビルの中では決して味わうことができ ません。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  登山道は林道に合流し、ゴールの駐車場はもうすぐです。無事にワンちゃんを 救出して、思わぬ渓谷溯行となりましたが、それもまた一興です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  温泉に入ったのち、ワンちゃんにはおやつを与えて離してあげましたが。大雨 だったせいでしょうか。しばらく駐車場の脇にあるトイレの軒先でじっとしてい ました。  翌日、様子を見に差し入れを持ってきてあげましたが、駐車場の軒先はもぬけ の殻です。  犬の嗅覚は人間の1000倍とも聴いています。あのワンちゃんはきっと主人 を捜す旅に出たのでしょう。無事に再会できることを祈っています。  来週も自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ Nikon D50 → http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d50/
SONY CyberShot DSC-T9 → http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T9/
Panasonic DMC-LX2 → http://panasonic.jp/dc/lx2/index.html
RICOH Caplio-R4 → http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/r4/
FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  既にお知らせしたとおり。鳥越は不覚にも腱鞘炎を患ってしまいました。 今週も治療のために恐れ入りますが「テクニカル・ノート」はお休みさせてくだ さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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