2007-07-03 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

自然風景写真館ブログの第231号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★








=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
§1.ギャラリー更新情報
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img04217 "The verdure in the Imperial garden." 『御苑の新緑』 Img04496 "The beauteous flows in the ravine." 『渓谷の流麗』 Img04504 "The yellow leaves are as floating." 『黄葉は浮いているように』 Img04511 "The yellow maple tree show his dignity." 『黄葉の貫禄』 Img04517 "The pasture with the larch forest." 『カラマツの牧場』 Img04525 "On the ravine in the deepening autumn." 『深まる秋の渓谷にて』 Img04577 "The camellia to invite to the dream." 『夢を誘うツバキ』 Img04578 "Many many jizo are in file." 『地蔵様の隊列』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週のニュースでもお知らせしましたが再度お知らせいたします。 ★★★ トリコシの取材ルートをGoogleEarthで再現できます! ★★★  既にご存じのようにトリコシの最近の取材では、GPSレシーバーを携帯して 位置情報を刻々と記録するようにしています。先週まで、その記録は「カシミー ル3D」というフリーソフトを使って表示させられるように GDBファイルを公開 していましたが、残念ながらカシミール3DはMacというパソコンをお使いの 方には使用することができません。  そこで、よりグローバルにどなたでもご覧になれるようにと、今なにかと話題 の「GoogleEarth」(グーグル・アース)というフリーソフトにてトリコシの取 材ルートを再現できるようにファイル形式を変換してからお届けします! http://tory.com/j/others/mm/2007/07-03/2007-07-03.zip
 下の例のように、ZIPファイルをダウンロードするといくつかのKMLと呼ばれる ファイルが入っていますので(ZIPを解凍するソフトによって表示は多少異なり ます)、それをダブルクリックすると、GoogleEarthの画面が開き、トリコシの 取材ルートが水色の線で表示されます。  その後、地図を拡大表示させることが可能です。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 将来はルート上に取材で撮影した写真が掲載されるようなサービスを提供する 予定でおります。現在は GoogleMapAPI などの技術資料を猛勉強中。  みなさんどうぞご期待下さい! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Google Earth は、衛星航空写真、地図、地形や 3D モデルなどを組み合わせて、 世界中の地理空間情報を取得してパソコンの画面に表示するソフトウェアです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://earth.google.co.jp/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleMapへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  蒸し暑い季節ですね!  こんな時には涼しい渓谷に出かけるのが一番です。だからというわけではない ですが、今週の季節の便りは渓谷の水流、滝の写真盛りだくさんでお届けします。  では、どうぞお楽しみ下さい。  まずは「幻の大滝」と呼ばれ、日本の滝100選にも選出されている、神奈川 県相模原市(裏丹沢)にある早戸大滝(はやとおおたき)をご紹介しましょう。  相模原市にあるとは言っても地図で調べればお分かりの通り、とても山奥にあ ります。登山口まで相模原市から車で1時間ほどでしょうか。それでも昔に比べ てだいぶ道が良くなったと聞いています。  車を降りて歩き始めると空をぽっかりと流れてゆく白い雲が目に心地よく感じ ます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  丹沢でおきまりの堰堤の風景を横目で見ながら林道を歩いてゆきます。河床の 岩肌を見ると優美な渓谷だったでしょうが、無粋な堰堤にはいつもがっかりしま す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  しばらく林道歩きが続きます。日差しは強く、すっかり夏の陽気です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  登山道に入りました。一応、丹沢山へ登れるルートなのですが、地図では波線 になっていて、かなり荒れている道のようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  実際、行ってみるとけっこう危ないところもいくつかありました。事故も時々 起きているようです。もし行かれる方がいましたらお気を付けください。  沢沿いの道で徒渉を何回も繰り返します。時折、丸木橋の上から川の流れを見 ると、太陽の光がキラキラと光ってとても綺麗です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  セオリーから行くと逆光なのでプラス補正をするところでしょうが、ここは敢 えてノーマル露出の方が背景の河床が暗くなるために光がより印象的になること と思います。  誰が書いたのでしょうか。川縁の岩にチョークで書き残しがありました。人の 気配の名残を感じて、ちょっとほっとします。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雷平(かみなりだいら)という場所に来ました。広々として気持ちの良い場所 です。しかしその名の通り、夏は雷がよく発生する場所なのでしょうか。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  危ない場所ばかりではなく、気持ちの良い樹林もあります。こういう場所を歩 くとほっとします。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  見上げれば夏の太陽はまぶしく、深い渓谷の森の中に光が差し込んで周囲に染 み渡ってゆくようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  車から歩くこと1時間半ほどでしょうか。遠くから聞こえてくる轟音に耳を澄 ませ、瞳をこらすと、渓谷の奥には遙かな高みから流れ落ちる激しい水流があり ました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) 間違いありません、きっとあれが目指す早戸大滝でしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ヘルメットを装着し、三脚をバックパックから取り出して撮影スタンバイです。 それまで仲間と軽口をたたきながら歩いていたのですが、滝の迫力に気圧され、 自然と無口になって、しかしそれゆえ自分自身の集中力が高まってゆくのを感じ ます。
( Panasonic DMC-FX9 , 同行のS氏撮影)  落差は50mはあるでしょうか。幾層にも折り重なった岩盤をうがつように膨 大な量の水流が遙かな高さから流れ落ちています。流れ落ちる水は手前の岩盤を 磨き、それが見事な光沢を放っています。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  しかしよくよく見ると手前の岩盤は「モアイ」の顔になんだか似ていて、それ がユーモラスでちょっとほっとしたりもするのでした。  滝の全貌を写し取ろうと反対側の斜面に登って三脚を構えます。それにしても 滝の大きさに比べて人間のなんとちっぽけなことでしょうか。数十mの高さに達 する岩盤の重量を想像すると、虫けらのように押しつぶされてしまうようなプレッ シャーを感じます。
( Panasonic DMC-FX9 , 同行のS氏撮影)  展望台から優雅に眺める観光地の大滝と違って、滝壺のすぐ近くまで寄ること ができます。ほとばしる滝のしぶき、そして水に磨き上げられた岩の光沢が見事 です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  岩盤の裂け目からは清水が湧き出ていました。その水のなんと冷たいこと!手 をつけていると数秒でしびれてきます。しかしそれが実に美味い。帰りのために ペットボトルに入れておきました。この岩盤をしみ通って湧き出た水です。ミネ ラルもきっと豊富。正真正銘、まごうことなき丹沢山塊の天然水です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  滝のあまりの高さに見上げていると首が痛くなります。しかし滝の周囲の森の 上では雲が足早に流れて、太陽は現れたり隠れたり、そのたびごとに滝壺に差し 込む光が変化して滝の表情も様々に変化してゆきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  今度は滝壺のすぐ下まで入って撮影です。太陽が西に移動して、今はちょうど 逆光の位置になります。
( Panasonic DMC-FX9 , 同行のS氏撮影)  逆光のために滝のしぶきがキラキラと光ってとても綺麗です。しぶきは自分自 身にもかかってくるので長い間目を開けてはいられません。高速シャッターにセッ トして夢中になって何枚も撮影しました。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  撮影をすませてほっと一息。滝を眺めながらランチを楽しんでいると、色々な 水辺の生き物が寄ってきます。こちらはサンショウウオでしょうか。オオサンショ ウウオは大きさ50〜150cmにもなるといいますが、このくらいの大きさの サンショウウオなら可愛らしいものです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  滝壺から離れて今度は尾根に登ってゆきます。途中の森の緑が太陽の光に照ら されてとても綺麗です。純粋な緑ではなく太陽の光のためにほんのり黄色がかかっ ているのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  今度は尾根の登山道の上から撮影してみました。このアングルがよく観光サイ トに載っているオーソドックスな早戸大滝の写真でしょう。大滝にもかかわらず 遠くから見ているので優雅な雰囲気で、紅葉の時期には周囲の木々が色づいて、 さぞかし一幅の絵のような風景になることと思います。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  素晴らしい滝でした。1時間半ほど荒れた山道を歩かないといけないのですが、 しかし車でひょいと降りて展望台から眺めてさっさと退散する滝とは違って、や はり苦労してたどりついただけあって、目にしたときの感動が違います。 ここは遠くから眺めるだけでなく、ぜひ滝壺にも降りていって見て欲しいところ です。  ちなみに平日だったためもありますが、この滝を見に来ている人は他にはまっ たく居ませんでした。実にもったいない。しかしその深遠さが「まぼろしの大滝」 と呼ばれるゆえんなのでしょう。  最初はこのまま丹沢山まで登ろうかと思っていましたが、素晴らしい大滝のた めに2時間ちかくも撮影していてすっかり時間が遅くなってしまいました。しか しこの大滝を見るためだけに来てもまったく損はないでしょう。帰りは来た道を 単純に戻ることにしました。途中、廃屋となった山小屋を横目に帰途を急ぎます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  林道までたどりつくと、イチゴバラの実がたくさん成っているのが目にとまり ました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  たしかイチゴバラはもっと紅かったように記憶しているのですが、これは綺麗 なオレンジ色です。違う種類なのかも。試しに食べてみたら酸っぱくなくとても 甘い!
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  早戸大滝では一人にも会いませんでしたが、車で帰る途中のマス釣り場には平 日にもかかわらずたくさんの釣り客がやってきてマス釣りを楽しんでいました。 のどかな風景です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  最後は清川村にある温泉で汗を流しました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  滝の名所は数あれど、この早戸大滝こそは一生に一度は見てみたい滝のひとつ と言えるでしょう。容易にはたどり着けない、しかしそこにこそ本当に価値のあ るものは潜んでいるのかも知れません。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、もう一本は、山梨県は大菩薩(だいぼさつ)の山系にある小室川谷(こ むろがわだに)を2日間かけて溯行したので、その様子をお届けしましょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  場所は山梨県ではありますが、実は東京都の水瓶、多摩川の源流部にあります。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  私は根が臆病なためか、いつも渓流溯行にはプレッシャーを感じます。沢靴に 履き替えて水流に足をひたせば、その冷たさに身が引き締まる思いです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ひとくちに渓谷や沢と言っても、人間と同じでその特徴も様々です。多摩川源 流部の渓谷はとにかく苔がぬめっていて滑りやすい! フェルトの沢靴を履いて いても、ちょっとバランスが悪いと転んでしまいます。ただ歩いているだけでも ずっと緊張感を強いられる溯行でした。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  今回は1m防水の機能をもったデジカメ PENTAX の OptioW10 を持参しました。 インターバル撮影機能があるので時々ラジコンに載せて自動撮影をさせて遊んだ りしていますが、本来はこういう場所でこそ真価を発揮するデジカメでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  水流ぎりぎりに浸して撮影しても大丈夫。おかげで迫力のあるアングルで撮影 ができます。まさに渓流を遡るイワナの視点です。
( PENTAX Optio-W10 )  おどろおどろしく迫力のある釜を備えた滝です。水深はとても深そうです。こ れはちょっと直登は無理そうです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  そういうときは脇の崖を登って滝をパスします。いわゆる「滝を巻く」のです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) そうはいいつつ楽ではなくてスリップ事故なども多く、かなり緊張します。滝 を直登した場合は落ちても滝壺の水が守ってくれるので大けがにはなりにくいの ですが、巻きの途中でスリップすると岩盤に落ちたりして致命傷になりやすいの です。  次から次へと滝が現れます。奥多摩の沢は水量が多く直登は難しいので巻くこ とが多くなります。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  そうはいってもやはり滝の直登もしてみたい。なんといっても夏は冷たくて気 持ちが良いものです。ガンガン行きましょう。(笑)
( PENTAX Optio-W10 )
( PENTAX Optio-W10 )  水辺に生えた草の緑がつやつやしていてとても綺麗です。しかしこれが小学校 の時の担任の先生の髪型に似ていて、それを思い出して含み笑いをすると、仲間 におかしな顔をされてしまいます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  せっかく持ってきた防水デジカメです。どんどん水につけて遊んでみましょう。 深い釜を泳ぎ歩いて渡っている時に水面ぎりぎりの位置で撮影してみます。お魚 になった気分が味わえるでしょう。
( PENTAX Optio-W10 )  こちらは仲良く並んで生えている水草です。まるで兄弟のようです。なんとも 可愛らしい。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  見上げれば奥多摩の森は深く濃く。緑の空間に包み込まれるようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  河床には苔むした大樹がごろりと転がっています。何十年あるいは百年を超え る歳月を生きて、天寿を全うし、この沢床で静かな眠りについていることでしょ う。そしてその身体は他の植物たちにとっての大地となり養分となってゆくので す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  とても綺麗な河床です。水面の波紋が河床の小石の表情をゆらゆらと揺らめか せて、それをしばらくじっと眺めているととても気持ちが良くなります。ゆらぎ の効果でしょうか。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  渓谷の脇にそそり立つ岩盤はまるでこちらを威圧するかのように覆い被さって きます。しかしその一方で渓谷の岸壁に生えている緑の木々は豊かで、見上げて いると何かに包み込まれてゆくような感覚を覚え、入渓するときに感じていた不 安は取り除かれて、とても気持ちが安らぐのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  そうはいいつつ次は私の嫌いな滝の高巻きです。リスクの高い場所ではロープ を出して安全確保しつつパスします。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  水量豊富な奥多摩の谷。時にはこうして釜を泳いで突破することもあります。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  バックパックが浮き袋がわりになるので沈む心配はありませんが、泳ぎの苦手 な人は苦労するでしょう。トリコシは泳ぎは得意ではないですが、釜にドプンと つかって進むのはけっこう好きです。  危険な滝を通過してほっと一息。そうしたらたくさんのキノコを見つけました。 ヒラタケでしょうか。しかし私はキノコには詳しくないので、もし毒キノコだっ たら大変。採るのは控えました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  午後になったら空模様が急変し、大粒の雨が谷底にも降ってくるようになりま した。バシャバシャと激しく打ち付ける水音。まるでシャワーを浴びているよう な大雨で、水面に無数の波紋が広がってゆきます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  もう少し奥まで溯行したかったのですが、やむなくここでビバーク(露営)で す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  突然の大雨ではありますが、しかし周囲の草木は水に濡れてつやつやと光って、 まるでこの雨を歓迎しているかのようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  タープを広げただけの粗末な家ですが、狭いながらも楽しい我が家、さっそく つまみとお酒を広げて宴会モードに突入です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  木々が雨にすっかり濡れてしまったので焚き火は無理だろうとあきらめていま したが、他にすることもないので、がんばってチャレンジすることにしました。 ガスコンロを使って強引に小枝を乾燥させながら燃やしてみます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  やればできるものです。だいぶ時間がかかりましたが立派な焚き火がつきまし た。おかげで濡れた衣服を乾かすことができて快適です。あきらめの早い私と違っ て頑張ってくれた仲間には感謝感謝です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  暖かい焚き火のおかげで身体が温まり、おかげでぐっすり眠ることができまし た。下界にいるよりも山の中で眠る方が安眠できるのは何故でしょうか?(笑)  さて雨はまだ降り続いていましたが、溯行二日目の開始です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  1日目でだいぶ楽しめたので、あとは大したことないだろうと軽く見ていたら。 この後の渓谷の様相が実に凄い。30mクラスの大滝がバンバン現れるのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  とても歯が立ちそうにない大滝ばかり、さっさとあきらめて高巻くことにしま しょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  巻いては懸垂下降の繰り返し。おかげで臆病な私もだいぶ度胸がつきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  この滝もすごい迫力です。がんばれば直登できそうですが、登れそうで登れな い、微妙な傾斜なので、無理せず巻きます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  滝の迫力に気圧されっぱなしですが、しかしちょっと目を周囲に向ければ、木 々の枝を覆うように生えている苔が大地のようになって、そこにまた別の小さな 生き物が芽生え始めています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  この悪条件、暗い森の中にもかかわらず、ISO3200の高感度撮影で見事に目で 見た光景を写し取れる。(細かい不満点はありますが)フジフイルムの F31fd は現在の所最強のコンパクトカメラではないでしょうか。  この滝もすごい。2段で落差は40mほどもあるでしょうか。ここに道路が通っ ていれば、間違いなく他の滝を押しのけて、日本の滝100選になっていること でしょう。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  早戸大滝よりももっともっと容易に近づけない、幻の大滝が日本の渓谷のあち こちに潜んでいるのでしょう。そういうものを目にすることができるのは、同行 してもらえる山岳連盟の仲間たちのおかげ、感謝感謝です。  圧倒されるような強さの一方、触れるとこぼれ落ちてしまうような繊細さが見 られるのが日本の渓谷の良いところです。水に濡れた草、ただそれだけのことが とてもかけがえのないもののように感じて、ついカメラを向けてしまうのです。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  同行の仲間がなんとも見事なキノコを見つけました。マスタケ(鱒茸)という のだそうです。名前の由来は魚のマスの肉の色に似ているから付いたものだそう で、バター炒めがおいしいそうです。1日目に見つかっていれば夕食のメニュー に加わったものを、残念!
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雨の中。溯行はまだまだ続きます。沢登りをしていると天候は気にならなくな ります。だって滝のぼりをして結局は濡れているのですから。
( PENTAX Optio-W10 )  源流部に近づくにつれて滝の様相もだいぶ可愛らしくなってきました。岩が苔 むしてその緑色がとても優しく綺麗で、登っているだけで癒されるのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その緑の苔に手を乗せてみると、とてもふかふかで柔らかく、まるでテディ・ ベアのぬいぐるみの頭を触っているようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) (もちろんそんなことはしませんが)この苔をはがしとって家に持ち帰ってベッ ドに敷いたら、とても気持ちの良いマットレスになって、さぞぐっすり安眠でき るのではないかと思ってしまいます。  水辺に生える草たちは滝のしぶきを受けて、すくすくと育っているようです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  豊かな水がこの緑を育み、そして一方でその緑が清らかな水を育んでいる、ま さに相乗効果と言えるでしょう。  そうして源流部の「最初の一滴」にたどりつきました。多摩川の最も長い源流 部はもっと北方にある笠取山方面で、その場所は有名でTVなどでも紹介されま すが、しかし川の流れは無数に分岐して、その数だけ源流部はあり、これもその 何百万もの源流部のうちの一つなのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こうして川の流れを溯行をしてきて見ると、それは人間の人生を遡っているよ うにも感じます。平野部をゆったりと流れる大河は老年の穏やかさを表し、幾筋 もの流れが合流し地層を形成してゆく流域は壮年期に当たり、激しく岩をうがち 勢いよく流れ下る中流域は青年期の若々しさを示し、そしてこの源流部に見られ る再び穏やかな流れと湧き出る水の清らかさは、まさに生まれたての赤子を抱い たときに感じる純粋な感動に似ています。  水流はやがて無くなりました。しかし伏流水と呼ばれ、それは絶えることなく この足下に脈々と息づいているのです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  とうとう最終地点、大菩薩山系の尾根に到達しました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  長い沢でした。体力的にもしんどく、滝も難しいものが多く、緊張感の連続で したが、しかしこうしてゴールを迎えてみると、それら全てのことが今ではもう 良き思い出です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  天候は相変わらず悪く、稜線は冷たい小雨とガスがかかっていました。天気が 良ければ先週の倉掛山のように見事な富士山が見えるところですが、しかしなが らお天道様のことは人間が決められません。これもまた自然の姿。淡々と受け入 れるだけです。
( Panasonic DMC-LX2 , SilkyPix3.0よりRAW現像 )  こんな天気だから誰も登ってこないだろうと思っていたら、ハイカーが続々と やってくるのには驚きました。さすがは100名山の大菩薩嶺(だいぼさつれい) です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ここが中里介山の長編小説で有名な「大菩薩峠」(だいぼさつとうげ)です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  有名だ有名だと耳にたこができるほど聞かされているので、その小説もいつか は読んでみたいと思いつつ、多忙なこと言い訳にして未だに読んだことがありま せん。なんとか生きている内に読破してみたいとは思っているのですが。。  ここまでくればもう安心です。あとは気楽なハイキングコースを下るだけです から。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  それにしても大菩薩峠近辺の樹相のなんと美しいことでしょうか。雨だからこ そ森に霧がかかってそのために光がにじみ、よりいっそう美しくなっているよう です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  まるで森にただよう空気さえもが緑色に染まるような光の魔法。見つめている と吸い込まれそうになります。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こういう幻想的な光景の前でテクニカルなことを言うのは無粋に感じられます が、こういう場合デジカメのホワイトバランスはオートよりも「太陽光」にセッ トしたほうが、青と緑が濃くなり、よりいっそう効果的に感じます。オートだと 赤系、黄色系が強くなってしまいます。「それが本来の色」と言われればそうな のですが、しかしこの光景から受ける印象を表現するにはやはり前者の方が良い のではないでしょうか。  30分ほどで下山は完了です。もう安心。峠の茶屋でぬくぬくできます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  パーティが4名いるので、ワリカンで安くなるということから、登山道への帰 途はちょっと贅沢してタクシーを呼んでしまいました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雨の山道を歩いて足下がドロドロになってしまっているので、とても綺麗に掃 除されているタクシーの車内に載るのはこちらの方が躊躇してしまいましたが、 しかし気の良い運転手さんで嫌な顔ひとつせずにニコニコしていました。感謝で す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  人がよいのは良いのですが、しかしこちらはとても疲れていて車内で眠りたかっ たのですが、助手席に座ったのが運の尽き、とってもおしゃべりな運転手さんで、 こちらが眠ろうとすると話しかけてくる、その話し相手をせねばならず、私はずっ と眠ることができませんでした。(苦笑)  帰りは奥多摩駅の前にある「もえぎの湯」で汗を流しました。場所が良いため か人気の温泉で、順番待ちが出るほどです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  温泉で身体をさっぱりさせた後は、やはりお腹を満たさないと。 奥多摩線、鳩ノ巣(はとのす)駅前にある釜めし屋さんで打ち上げです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  きのこ釜飯を注文して、その暖かいおいしさに舌鼓を打ちます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  キノコを見ると沢でみかけたヒラタケやマスタケを思い出します。次回に溯行 するときにはぜひ初日に発見して、その美味を堪能したいと思っています。  しかし時々キノコ中毒にやられて散々な目にあったという仲間の話を聞くと、 ちょっと怖い気もするのですが。(笑)  来週も自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ Panasonic DMC-LX2 → http://panasonic.jp/dc/lx2/index.html
PENTAX Optio-W10 → http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/compact/optio-w10/
Panasonic DMC-FX9 → http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050721-5/jn050721-5.html
FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  レーザー治療の成果があったためか、おかげさまでトリコシの腱鞘炎はだいぶ 良くなりましたが、大事を取って、恐れ入りますが今週のテクニカル・ノートは お休みさせてください。どうかご理解お願いいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・フォト検索ページの作成 ・写真販売システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
※ご意見ご感想などは ( akio@tory.com ) までお寄せください。 ※このブログは等倍フォントでご覧になることをお勧めします。 ※このブログは自然風景写真館 ( http://tory.com/
) から登録された方、  および、旧・自然風景写真館にご来館いただいた方々にお出ししています。 ※ブログの購読停止をご希望の方は、以下のURLにアクセスしてください。 -------------------------------------- ★自然風景写真館ブログ購読解除ページ -------------------------------------- → http://tory.com/j/others/mailmagazine.html
 もしどうしても解除できない時は、 ( akio@tory.com ) にご連絡ください。 ※メールアドレスご変更の方法は、お手数ですが、一度解除いただいてから、  新しいメールアドレスで再度ご登録ください。 _____ _ |Nikon| _ ======= Nature Photographer Akio Torikoshi ====== +"--,/ \ --+ | *E-mail: akio@tory.com | |## j\_/o | | *Nature Photo Gallery : http://www.tory.com/
| +==----------+ | *Virtual Photo Library: http://www.vpl.net/
|
 
 
2007-07-03 Back to HomePage
(C) Nature Photographer Akio Torikoshi , All Right Reserved.