2007-09-13 Back to HomePage
 
 

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★☆★ 神奈川県立足柄上病院の展示写真が更新されました ★☆★


 鳥越の地元にある神奈川県立足柄上病院には、鳥越の作品が季節代わりで展示
されています。
 このたび、それらの写真が秋の展示に掛け変わりましたのでお知らせいたしま
す。




◆ 今回のプリント展示について ◆


 既に前回のブログでご紹介したとおり、トリコシは展示のたびに新たな課題
をつきつけられています。

 インクジェットプリンタの性能は年々向上し、それに合わせて各社から様々な
メディア(用紙)が発売されています。

 既にキャノン純正ペーパーをはじめ、いくつかのインクジェットペーパーを試
行しましたが、(とりあえず現状では)フジフイルムの「画彩(かっさい)Pro」
が最も白色性が高く、なおかつ黒の締まりが良く、レンジも広いのでプロファイ
ル変換による階調の劣化も少なく、トータルバランスで優れているのではないか
と判断して好んで使用していました。

 とはいえ、探求心を持った「エクスプローラー」は、やはり色々なものを試し
てみたくなるものです。

 特に個展のお客様から「もっと色々な用紙を試してみるといいよ」というアド
バイスをいただき、そうなると私の探求心にも俄然、火が付きました。
(単なる新しもの好きだ、という話しもありますが。。)


 さっそく店頭の用紙コーナーを回ったり、ネットで調べたりして、色々な用紙
を購入しては、グレタグマクベス社のi1-Match(アイ・ワン・マッチ)を使って
カスタムプロファイルを作成しては(取材に出る以外の時には)毎日のように印
字テストを繰り返したりしています。


 場合によっては徒労に終わる結果になることもありますが、こうして色々なメ ディア(用紙)を試してみるのは楽しく。同じ写真データでも用紙によってがら りと雰囲気が変わったりするので、あらためて、「写真は撮影をして終わりなの ではなく、そこからが全ての始まりである」という先人の言葉が思い出されます。  昔の写真の主流はネガフィルムで、それはプリント写真のための素材にすぎず、 暗室にこもって印画紙に光を照らして、色々な素材を選び、様々なテクニックを 駆使して自分のイメージに近いプリントを仕上げることにもまた、楽しみと苦労 があったのでした。  その後、ポジフィルムが主流になると、撮影&現像=完成品、という図式が完 成しました。  透過原稿のポジフィルムは確かに美しいものでしたが、それを元にプリントさ れる、いわゆる「ダイレクトプリント」は非常にコントラスが高く、「どぎつい」 「ガチガチしている」印象になってしまうという欠点を持っていましたし、ユー ザーがプリントを修正するには、「やや明るく」「ここをもう少し焼き込んで」 といった曖昧な指示をラボのプリントマンに伝えて、何日もたって、ようやくプ リントが届く、といった面倒で不確実な行程を経なければならなかったのです。  そして現在では、高性能なPCと優れた画像処理ソフトウェア、高速高品質で 低価格なインクジェットプリンタの登場と、化学マテリアル(素材)の進歩によっ てもたらされる様々なメディア(※)によって、再び写真はユーザー主導の時代 に入り、プロ・アマ問わず、フォトグラファーはより広範な表現の可能性を楽し むことができるようになったのです。 (※) 正確には「用紙」ではなく「メディア」と呼びます。それは必ずしも印刷対象が 「紙」とは限らず、場合によってはプラスチックなどの素材の場合もありえるか らです。正確には「印刷媒体」と呼ぶのが正しいのでしょう。
 デジタル処理の自由度によって、写真やアートという分類のとらわれない、新 しく奇抜な表現にチャレンジするのもよいでしょう。それもまた表現者の自由。  トリコシの場合は、デジタルデバイスがもたらす画像の安定した「コントロー ル性能」によって、自然の持つ本来の美しさに自らの心象を重ねて、その美しさ をより自然な形でリファイン(洗練化)させてゆく方向性でスキルアップを重ね てゆきたいと考えています。  「美しいものをより美しく」。そのためには奇抜なアイデアや科学技術の 革新的な進歩に依存することではなく、結局は毎日の地道な試行錯誤の積み重ね が大切なのではないかと思っています。 ◆ 今回の展示で試した用紙について ◆  正面玄関の大判プリントは、写真店にあるEPSONの大型インクジェットプ リンタ(PX-7500)を使わせてもらっているので、用紙についてあれこれ試すこ とはできませんが、渡り廊下の4PWサイズのプリントは、自宅にあるインクジェッ トプリンタ( Canon PIXUS Pro9000 )で出力していますので、用紙メディアを 変更可能です。  今回はいつも使っている画彩Proに変わって2つの用紙メディアを試してみま した。 (1) ピクトリコプロ・ハイグロスフィルム http://www.pictorico.co.jp/pictorico/9.3/26632/-/mother_catalog_num.26322/
 表面の平滑性が非常に高く、まるでポジフィルムを見ているような画像の鮮明 度が得られます。特に黒の締まりが最高で、透明感のある被写体、力強いコント ラストの高い被写体に向いています。  ただし弱点もあり「黒が締まりすぎて重く感じる」と個人的には感じています。 これはカスタムプロファイルを作成した後でも感じました。 (カスタムプロファイルを作成しないと、色調はイエローに偏るようです)  また、表面の平滑性が高すぎるために、ご覧のように蛍光灯を当てると、特に 黒い面などで「テカリ」が非常に気になります。
 展示会場のライティングのしっかりしたところでないと、この映り込みが作品 の見栄えを損ねてしまうことでしょう。  あとはコストが少々高い、ということでしょうか。 A3ノビの用紙ですと、20枚入りの用紙でも10500円もします (1枚あたり:525円) (2)キャノン・ファインアートペーパー・プレミアムマット http://cweb.canon.jp/pixus/supply/paper/1263B001.html
 キャノンのプリンタを使っていながらキャノンの純正ペーパーはあまり好きで はなかったのですが(笑)、最近試している「ファインアートペーパー」は非常 に気に入りました。  一言でいうと「画用紙ような落ち着いた風合い」ということになります。 いわゆる「絹目調」と呼ばれるペーパーよりも、もっと光沢を抑えてあります。 コントラストの低い、柔らかい雰囲気の画像によく合います。 表面が非常に滑らかで、それでいて適度な「ざらつき」があるので、用紙に光を 当ててもほとんどテカリがありません。  ごらんのように、上記の写真と同じ条件で蛍光灯の光をあてているのですが、 全くテカリません。
 といって彩度が下がってしまうのか、というとそんなことは無くて、派手では ないけれど、落ち着いた中にも鮮やかさは保たれています。  これは素晴らしい用紙だと思いました。  メーカーの説明によると、画材用紙などを専門に製造している、世界のファイ ンアート市場で支持されている、ドイツの「ハーネミューレ社」というところと 契約して製造している用紙だそうです。 ◆ その他のメディア ◆  今回の展示とは直接関係ないのですが現在開発を進めている「自然風景写真館 フォトカタログCD」の制作過程で使っているメディアをご紹介しましょう。  データや音楽の記録メディアとしてすっかり普及した「CD−R」。私がウェ ブサイト・自然風景写真館を立ち上げる以前は、1枚500円くらいしていたも のでした。それが現在では1枚50円以下。海外生産のバルク品ですと、10〜 20円というものもあります。  その中で私が気に入っているのは下のメディアです。 ・太陽誘電(That’s)[CD-R 700MB 48倍速対応 プリンタブル シルバー] http://startlab.co.jp/ss/products/thats/list.asp?jan=4906915504595
 「シルバーなのにインクジェットプリンタで表面に印字ができる」というのが ミソです。  通常よくある「ホワイトレーベル」のCD−Rですと、やはりインクジェット 写真用紙の画質に比べると落ちてしまい、せいぜい「上質紙」程度の画質しか得 られないのに対して、このプリンタブル・シルバーのCD−Rは、ご覧のように、 非常に透明感のある印字が可能で、私の自然風景写真館のクリアーな写真イメー ジにぴったりです。
 透明ケースに入れて光を当てると、もう本当に美しくて、人にあげるのが惜し くなります。(笑)  こちらのCDカタログは、スクリーンセーバーなどもおまけして、小田原の個 展会場で販売予定ですので、どうぞお楽しみに。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  というわけで、いつものように前置きが長くなりましたが、上病院の写真のか けかえを済ませて参りました。 ◆ 神奈川県立・足柄上病院 ◆ http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.8.49N35.20.33&ZM=5
◆ 新館1F正面玄関前・展示作品 ◆

(出力機器:EPSON PX-7500 ) (出力用紙:PX/MC写真用紙<厚手光沢>) http://www.epson.jp/products/maxart/px7500/px7500_1.htm

− 甲斐駒ヶ岳の躍動 − Lively motion of Mt.Kaikomagatake. 南アルプス・仙丈ヶ岳にて ( Nikon F90x , AF-Nikkor180mmF2.8D , RVP , 1997/10/12. )
− 蒼空に雲流るる − The flowing clouds in the blue sky. 南アルプス・薬師岳にて ( Nikon F90x , AF-Nikkor28-70mmF3.5-4.5D , RVP , 1999/10/12. )
− ススキと夕富士 − Mt.Fuji in sunset with pampas grasses. 御殿場市・長尾峠にて ( Nikon F100 , AF-Nikkor50mmF1.8D , RVP , 2002/11/04. )
− 森の巨人 − The giant in the forest. 北アルプス・焼岳にて ( Nikon F100 , TamronSPAF17-35mmF2.8-4DiLD , RDP3 , 2004/10/11. ) ◆ 旧館3F渡り廊下・展示作品 ◆
(出力機器:Canon PIXUS Pro9000 ) http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/pro9000/

『秋の気配』 "An sign of autumn." −南足柄市・矢倉沢にて− ( Nikon F90x , AF-Nikkor28-70mmF3.5-4.5D , RVP , 1996/11/23 )
『近づく秋』 "An autumn season is approaching.” −神奈川県松田町にて− ( Nikon F90x , TamronSPAF90mmF2.8macro , EB2 , 1998/08/02 )
『コスモスのささやき』 “The whispers of variant cosmos." −小田原市下大井にて− ( Nikon F100 , AFDC-Nikkor135mmF2D , RDP3 , 2000/10/08. )
『流れゆくススキたち』 "The flowing Miscanthus sinensis." −長野県安曇野市にて− ( Nikon F100 , AF-Nikkor80-200mmF2.8D , RVP , 2001/09/15. )
『カラマツの記憶』 "The memories of the larch trees." −山梨県早川町雨畑林道にて− ( Nikon F5 , Tokina AT-X 28-80mmF2.8 AFPRO , RVP , 2001/11/03. )
『ひとひらの秋』 "A colored leaf of one piece." −南足柄市・最乗寺にて− ( Nikon F6 , Tokina AT-X 28-80mmF2.8 AFPRO , RVPF , 2004/11/21. )
『森に差し込む光』 "The sunlight streams in the forest." −秋田県・八幡平にて− ( Nikon F6 , AFDC-Nikkor135mmF2D , RVPF , 2005/10/14. )
『星たちの国』 "The star land." −茨城県・那珂市・静溜池にて− ( Nikon F6 , AF-Nikkor28mmF1.4D , RVPF , 2005/11/19. )
『小さな浮き船たち』 "A tiny floating boats." −長野県・志賀高原にて− ( MINOLTA-α7 , AF-ZOOM24-105mmF3.5-4.5(D) , RVP100 , 2006/10/21 )
『秋色の中で』 "A sprout in the autumn colors." −御殿場市・平和公園にて− ( Nikon F6 , TamronSPAF90mmF2.8macro , RVP100 , 2006/11/28 )
『静寂の色』 "The color of silence. " −山梨県・河口湖畔にて− ( Nikon F6 , AFDC-Nikkor135mmF2D , RVPF , 2007/01/07 )  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 _____ _ |Nikon| _ ======= Nature Photographer Akio Torikoshi ====== +"--,/ \ --+ | *E-mail: akio@tory.com | |## j\_/o | | *Nature Photo Gallery : http://www.tory.com/
| +==----------+ | *Virtual Photo Library: http://www.vpl.net/
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