2007-10-02 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。


自然風景写真館ブログの第244号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★








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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img04850 "The brothers of icicle under the eaves." 『つららの兄弟』 Img04858 "The larch woods in the dawn." 『暁のカラマツたち』 Img04861 "The light which spreads to the snowfield." 『雪原に広がる光』 Img04891 "The paean of Japanese apricot flowers." 『梅の賛歌』 Img04924 "The green of the lakes and marshes." 『湖沼の緑』 Img04935 "Narcissus pseudo-narcissus field in the spring." 『春のスイセン畑』 Img04945 "The light in the fog." 『霧の中の光』 Img04967 "The white Iris." 『白きアイリス』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ----------------------------------------------------------------------- ★1.インプレスジャパン発行のムックにトリコシの写真が掲載されます ☆★ -----------------------------------------------------------------------  インプレスジャパン発行のムック書籍「心に残る和の年賀状 子年版」P132〜 133にトリコシの写真が掲載されています。書店で見かけたらぜひお手にとって ご覧になってみて下さい。 「心に残る和の年賀状 子年版」 http://home.impress.co.jp/reference/57683.htm
2007年10月2日(火)発売 A4変型判/224ページ ISBN978-4-8443-2444-7 ◆掲載作品をご紹介します◆



----------------------------------------------------------------------- ★2.フォト検索エンジン(第一版)が完成しました! ☆★ -----------------------------------------------------------------------  今まで工事中だった『フォト検索』のコーナーがついに完成しました! ジャンル、キーワードはもちろん、カメラ名、レンズ名、フィルム名、撮影デー タ、撮影地、日時、はては作品のカラーまで、作品データのあらゆる項目につい て検索が可能となっています。これは気合い入っていますよ! まだまだ発展途上ではあります。今後は作品データベースのよりいっそうの 充実と更なる高速化をはかってゆく予定です。 『フォト検索(PhotoSearch)』のコーナーにアクセスしてご覧下さい。 http://tory.com/j/search/index.html
----------------------------------------------------------------------- ★3.クレジット決済による壁紙データダウンロードが可能になりました ☆★ -----------------------------------------------------------------------  自然風景写真館・デジタルコンテンツの販売が開始されました。 クレジットカード会社の審査も無事に終了し。見事合格。 今後、様々なフォト商品を展開する予定ですが、まずは第一弾として、 自然風景写真館に掲載されている全ての作品について デスクトップ用・壁紙画像データ(1024x768 / 1280x1024)が 全て「1枚100円」でダウンロード販売可能となっています。  各作品の下にある「□壁紙Download」というリンクをクリックすると サンプルデータを確認後、決済ページに進むことができます。  クレジットカードをお持ちの方は、ぜひ一度お試し下さい。 ◆ 現在展開中のフォト商品 ◆ (1) PCデスクトップ壁紙用画像データダウンロード販売  自然風景写真館の「ギャラリー」「個展情報」「カタログ」「ランキング」な ど、全ての作品をデスクトップの壁紙データとしてダウンロード購入が可能です。 (1枚:100円) 各写真展示の下にある"壁紙Download"リンクを押してください。 (2) ポストカードセット『寄(やどりき)の自然』  トリコシの地元・松田町の寄(やどりき)地区とその近辺の身近な自然の姿を 写真に写しとめ、その中から12枚を選んで封じ込めたものです。ご注文はこち らから。 ↓ http://tory.com/cgi-bin/user/postcard2007yadoriki2.cgi
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  暑かった夏もようやく去ったようで、このところ涼しい日が続いています。こ んな時は風邪をひきやすいもの。みなさんどうかご注意下さい。  気象の勉強をかじったものなら、天気図に出てきて天気予報などで紹介されて いる「前線」の意味が分かるようになってきます。
 ご覧のように現在の日本列島は「秋雨前線」の下にあり、ぐずついた天気が続 いています。前線の付近で天気が悪い、というのはもちろんですが、「それより も南には暖かく湿った空気が」「それより北には冷たく乾燥した空気が」ある、 ということを知ることが大切です。  そうすれば、これから出かける時に用意する衣服を選ぶのに役立ちますし、な に、より吹いてくる風の湿り気や冷たさを常に感じていることによって、日本人 が本来持っている季節に対する感受性を高めることができるのではないでしょう か。  さて前置きが長くなりましたが、先週までに撮影した画像の一部をご紹介しま しょう。  既にニュースでお知らせしている通り、このところ自然風景写真館のサイト改 造に忙しく、なかなか遠くへ取材に出られないのですが、それでも近場を散歩す るだけでも撮るものは色々とあるものです。むしろあまり撮りすぎると、自宅に 持ち帰ってからの画像処理の時間がサイト改造の時間を圧迫するので、あまり撮 らないように意識したほどです。(笑)  デスクワークを続けているとさすがに鬱々としてくるので、気分転換に散歩は 欠かせません。私の住む松田町は神奈川県の西部に位置し、東京に電車で1時間 半ほどで出られる利便性がありながら、周辺には豊かな自然があり、私はこの町 をとても気に入っています。ちょっと散歩に出て空を見上げれば、可愛らしい羊 雲が爽やかな青空をバックに流れてゆきます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  民家の軒下にぶらさがっている風鈴も、夏の仕事を終えて、今は静かにお休み しているように見えます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  路傍に咲く花がとても可愛らしくて、ついついカメラを向けてしまいます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  最近の高倍率ズームがあなどれないのは「最短撮影距離」の短さ。このレンズ の最短撮影距離は45cmです。これは50mm標準レンズの一般的な最短撮影 よりです。それが135mmの焦点距離でそれが得られるのですから、撮影倍率 は非常に高く、このくらいの花のクローズアップはおてのものです。しかも解像 感はとても高く、前後のボケも柔らかく、非常に満足しています。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  ただし、S5Pro には手ぶれ補正機能はありませんから、拡大撮影の時にはブレ には細心の注意を払い、できれば少し感度アップをしたほうが良いでしょう。 これもISO400に上げて撮影しました。  ムクゲの花を下から見上げて撮影しました。水色の空をバックに流れてゆく雲 の爽やかさが印象的です。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  最近、口を酸っぱくして言っているようですが、花の撮影でマンネリを感じた ら、ぜひ広角で撮影してみてください。きっと新鮮に感じるはずです。  夕暮れ時、裏山の展望台に登れば、今は前線の南に位置しているのでしょうか、 富士山の方角から湿り気を持った雲が流れてきます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  山から下りてくると、地元の豆腐屋さんが自転車で豆腐を配達していました。 旧式の自転車で、こんな山の上までご苦労様です。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G ) 使い込んだ自転車と豆腐箱が味わい深く、そしてなにより排気ガスを出さないの で環境に良いことは言うまでもありません。  家庭菜園にあったこの花はカボチャや瓜系の植物でしょうか。けっこう存在感 があり、下に潜り込んで撮らせてもらいました。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  だいぶ夕闇が迫ってきました。家路を急ぎましょう。しかしそれでも道ばたに センニチコウの花を見つけてしまうと、ついつい撮ってしまうのです。暗くなっ てきましたが、しかしISO800に増感して撮影すれば手持ちでもOKです。 しかもとても綺麗。さすがはデジカメです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  老舗の酒蔵の倉庫の脇に咲いていたムクゲの花に目がとまりました。もう9月 も最後だというのに、この花はまだまだ元気そうです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  夜になれば今度は月が空に昇り始めました。そして昼間に見た羊雲たちがうっ すらと流れて月を半透明に覆い隠しています。まるで肉眼で見ているような光景 を、単焦点の口径の大きな明るいレンズを使えば、こんな状況でも手持ちで撮れ ます。身体を車にもたせかけて、ブレを極力排除し、慎重にシャッターを切りま す。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-Nikkor35mmF2D , AdobeCameraRaw4.0にてRAW現像 ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  翌日になり、湿った雲はどこかへ去り、とても良い天気に恵まれました。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  上の画像は S5Pro の標準カラーモードで撮影しました。そして下の画像は 「フィルムシミュレーション・モード」で「ベルビア調」を選択して撮影しまし た。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  ご覧のように空と青竹の鮮やかさは格段にアップしましたが、残念ながら雲は 白飛びしてしまって階調を失ってしまったようです。  このモードは被写体の輝度差を慎重に見極めないと、うかつには使えません。  天気の良い日の花は、しっとりとした感じよりも鮮やかな雰囲気を撮りたいも のです。柵にからみつくようにして咲いていた紅い花が印象的で、カメラを向け てみます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  花だけを撮るのではなく、背後にある青竹と民家の屋根も含めてフレーミング のバランスを取ることが大切です。  今日も裏山への散歩をしましょう。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  このような鬱蒼とした場所で、6月に下のような写真が撮れたのです。
( NikonF6 + AF-S Nikkor80-200mmF2.8G , RVPF )  なんだか自分でもちょっと信じられないくらいに思います。こんななにげない 裏山の場所でこういう葉っぱが撮れたとは。これが自然写真の醍醐味でしょうか。  お寺さんに咲き残っていたヒガンバナにアプローチしてみましょう。ここでも またズームの広角側を使って最短撮影距離いっぱいまで近づいて、花だけでなく 背景の風景も写しこむのを狙ってみましょう。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  再び夜が巡ってきました。昨日よりは少々満月に足りないかも知れないけれど、 今夜のお月様もとても綺麗です。  寝るに寝られない。(笑)  さっそく超望遠レンズを装着して月の表情に肉迫してみます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + ELICAR800-1600mmF10-20 )  超望遠撮影も良いですが、なんだか図鑑的です。ちょっと短めのレンズを使っ て(といっても600mmですが)撮影してみましょう。冬の冴えきった月とは また違い、その周りには湿った空気がうっすらとただよっているのでしょう。ぼ んやりと月の光がにじんでいました。ですので、少々露出を多めにとってその雰 囲気を生かそうとしたのです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S Nikkor300mmF4D + TC20EII )  少々専門的ですが、ハイライトのレンジが広い S5Pro ならではの描写でしょ う。普通のデジカメならきっと月の表面は真っ白になってしまうかも知れません。  ご覧のように月の周りを湿った空気が次々と流れてゆきます。これは昼間の強 すぎる太陽の光だと見えない。夜空の月明かりだからこそ、この湿った空気の流 れが見えるのでしょう。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + SIGMA24mmF2.8EXDG ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  昨日の湿った空気がこの雨をもたらしたのでしょうか。翌朝起きてみると、松 田山の周辺は冷たい霧がたちこめていました。
( Canon PowerShot-S3 IS )  しかし今までがとても暑かったので、このひんやりとした空気はなによりのプ レゼントに感じます。  撮影散歩に出る前に、まずは腹ごしらえをしましょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  田舎風の素朴な、しかし本格的なそば屋さんです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + Ai-Nikkor35mmF1.4S )  ISO1600でも、ほとんどノイズを気にしなくても良い最近の一眼デジカメは、 F2.8の明るさのレンズがあれば、手持ち撮影でも、まずほとんどの状況で満足の 行く写真が撮れます。小物撮影、静物撮影派には嬉しいですね。  腹ごしらえが済んだところで、あたりを見回してみましょう。依然として冷た い雨がぱらついていますが、しかしこのような時はチャンスです。しずくが植物 たちの上でころころ転がって、とても綺麗だからです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  この植物は、花は咲いていませんが、分かります。きっと三椏(ミツマタ)で しょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ご覧のように枝が3つに分かれています。思った通り、やっぱりミツマタでし たね。  少々暗いので、ISO400に感度をセットします。三脚を使いたいところで すが、しかし民家の庭先でむやみに立てるわけにもゆかず、それに手持ち撮影の ほうがアングルの自由度が高いので三脚を使わないことも少なくありません。
( Nikon D80 + SIGMA50mmF2.8EXDG )  特に少々動いただけで画面ががらりと変わってしまう、マクロ撮影や広角撮影 では手持ちで微妙なアングルを決めた方が格段に便利です。 そうしてアングルを決めておいてから、最終的にそこに三脚をセットしたほうが 自由度が高いと思います。  話しがテクニカルにそれましたが。ごらんのようにミツマタの葉の上には、な んともみずみずしい雨のしずくがたくさんついていたのです。
( Nikon D80 + SIGMA50mmF2.8EXDG )  そしてアングルを変えれば新しい発見があります。葉っぱの裏側にレンズを向 けて撮影してみました。露出は少々多めに撮ると緑の鮮やかさが強調されます。
( Nikon D80 + SIGMA50mmF2.8EXDG )  今度はヒガンバナの咲いている収穫前の田圃を見かけました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  黄色の稲穂の海の間にぽつんと咲いている赤いヒガンバナはとても良いアクセ ントになります。
( Nikon D80 + AF-S DX-NikkorED18-135mmF3.5-5.6G )  この雨できっとヒガンバナにもたくさん雫が付いているはずです。さっそく近 づいてマクロ撮影してみましょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  思った通り。花の一本一本にはたくさん雫がぶらさがって付いていたのです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + SIGMA50mmF2.8EXDG )  このみずみずしさ、透明感、清涼感、なんとも言えません。  少々広角側のレンズも使ってみましょう。こうすると背後の「山の端」のライ ンが写りこんで、また違った雰囲気の絵作りが楽しめます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + Ai-Nikkor35mmF1.4S )  駐車場に戻ってきてみれば、もう野菊が咲いていました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  そしてその蜜を吸うためにシジミ蝶が盛んに飛び回っています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  クローズアップしてみると、こころなしかシジミチョウが私のほうを向いて 観察されているような気がしたのです。 「いや、そんなはずないか」と思ってはいますが、案外、昆虫たちは人間たちの 世界を客観的に観ているのかも知れません。  それはともかくとして、季節のはいつにも増して早く、どんどんと巡ってゆき ます。  自宅にこもってデスクワークにいそしむのも大切ですが、やはりこうして野山 の空気を吸うのは何よりのリフレッシュ。そして心のごちそうになるのではない でしょうか。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ Canon PowerShot-S3 IS → http://cweb.canon.jp/camera/powershot/s3is/
Nikon D80 → http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d80/
FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
FUJIFILM FinePix-S5Pro → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5pro/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. 鳥越のテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「写真撮影のためのワンポイント・テクニック」 「人とはひと味違った作品づくりのためのヒント」 「新旧カメラの紹介」  といった話題を紹介します。扱う内容については、デジカメ、フィルムカメラ を問わずベテランから初心者の方まで、幅広く色々な話題を扱ってゆきます。 (そのため、紹介する内容に一貫性が無いようにも見えますが、そこはご容赦く ださい。) ------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ:「FinePix-S5Proが我が家にやってきました!」◆ -------------------------------------------------------------  このところ「トイ・カメラ」(おもちゃカメラ)の紹介が続いていましたが、 今回のはオモチャではありません!  天下のフジフイルムが最新の技術を結集して作り上げた最新鋭のデジタル一眼 レフ・カメラ、"FinePix S5-Pro" なのです。(パンパカパーン♪)
 しかし「フジフイルムが作った」といっても、ボディは実は "NikonD200" な のです。D200が手元に無いので、D80と並べてみましたが。ボディの造りはNikon そのもの。
 では何が違うのかというと、外観で目に付くのは "Nikon" のロゴが "FUJIFILM" に、"D200" のエンブレムが "S5Pro" になっていることでしょうか。。
 他にも D200 には無い「Nikon F-MOUNT」や「SUPER-CCD」のエッチングでしょ うか。
 ボタン類もD200のものがそのまま使われています。
ひとつ気になるのは一番左下にある「顔検出ナビボタン」です。 さすがフジフイルムが現在一番ウリにしている機能が付けられています。 しかしこれだけの高級機種なのに、「顔ナビ」して嬉しがっている人がいるかど うかは疑問ですが。。  ごらんのように外観についてはほとんどNikonD200と変わりません。 そしてボタン、ダイヤル類の滑らかな操作感、シャッターを切ったときの切れ味 の良い「手応え」も、D200そのもの。剛性感のあるマグネシウムボディも持って いて心地よさを感じるほどです。  しかしメニューを開いてみると、中身は「ああ、やっぱりFinePixだなあ」と 思わされます。メニュー画面のデザインがコンパクトデジカメのFinePixと全く 同じなのです。
 Nikonのデジカメを使い慣れている人間にとっては、ここでちょっとガタガタ と来ます。メニューの操作性は正直言って良いとは決して言えない。  ヒストグラムの表示なども、コンパクトデジカメ時代の F810 や E550 とまっ たく一緒で進歩の跡が見られません。
 下の画像は、NikonD80のヒストグラム表示ですが、中級機種にもかかわらず、 きちんと美しく高精細なRGB別のヒストグラムが表示されています。
 画像のズーミング操作なども非常にまどろこしっくて、なんだか使っていてイ ライラします。
 それに何より、メモリカードへの書き込みが遅すぎます。RAWで撮影したり すると、数秒待たされます。  幸いバッファメモリ(※)がRAW8枚分くらいあるので、撮影そのものが中断 されることは無いのですが、しかしバッファがフルになるとメモリカードへの書 き込みが完了するまで1分くらい待たされて、しかもその間はメニューを開くこ とができません。  メニューでパラメータを少し筒変更しながら数枚撮影するときなどは、相当イ ライラしてしまいます。 (※)高速な一時書き込みメモリで、メモリカードに書き込む間に一時的に画像 データをため込み、撮影を続けることができる  ・・・・と、上記のように内部プログラムの鈍重さをあげつらってしまいまし たが、しかしそれも無理からぬこと。  S5Proの真価は、練りに練ったフジフイルム独自のCCDと画像処理技術 にあるのですから。  それがカメラ内部で一所懸命に働いているからこそ、画像データの転送も遅く なってしまうのでしょう。  まずテスト撮影をしてみて驚いたのが、撮影後の画像のヒストグラムの両端が、 きっちりとレンジの間に収まっていることです。
 これはワイドレンジのCCDで撮影した後に、適切な内部画像処理が行われて、 ヒストグラムが最適化されるようにレベル補正が行われた結果でしょう。
 画像処理を多くこなしている方ならご存じのように、階調の優れた良い画像デー タというのは、「ヒストグラムの両端がレンジに収まって美しく滑らかなカーブ を描く」ということをご存じのはずです。  FinePix F10 , F31fd と、フジのコンパクトデジカメを使っていた時から、ヒ ストグラムをチェックするごとに、その美しさに感心していたものですが、この S5Proは更にその上を行っています。  ちなみに先ほどの画像は、RAW現像を行っていない、カメラがはじきだした 画像です。  RAWデータを AdobeCameraRaw4.0 でノーマル現像(いわゆるカメラ撮影時 の初期設定)してみました。
 驚くことに。今までのデジカメはたいていカメラがはじき出す画像よりも、R AW現像した画像の方が良くなっていたのですが、このS5Proに関しては、 なんとRAW現像した画像よりもカメラがはじきだすJPEG画像の方が美しい!  素のままRAW現像した画像では、ご覧のようにパンの表面でオーバーレンジ が起きてしまっています。(赤く光っている箇所は階調が失われている)  といって、現像画面でコントラストや彩度のパラメータをあれこれいじってみ ても、なかなかJPEG画像の、いわゆる「色乗りの良い」画像に近づけること ができません。  AdobeCameraRawやSilkyPixなどの汎用現像処理ソフトでは、フジフイルム独自 のCCDがはじきだすRAWデータを解析しきれていないと感じました。  正直、私は打ちのめされてしまったのです。 噂には聞いていましたが、まさかこれほどとは。。 さすがは天下のフジフイルムが誇るデジタルカメラです。 フイルムメーカーの老舗ということだけではなく、幅広い物理や画像に関する基 礎研究の蓄積があってこそ、この見事な画像処理技術が培われてきたのでしょう。  これはまったく一人のフォトグラファーがどう頑張っても太刀打ちできる世界 では無いと痛感しました。  とりあえず、このS5Proに関しては、RAW現像をあきらめて、JPEG 画像を本番画像として採用することとしました。 (まあその方が楽といえば楽なのですが。。)  とはいえ、撮影時にパラメータを決めるのはやはり面倒で、それにJPEGは 16bitではなく8bitでしか保存できず、後の補正処理には明らかに不利 です。  ここはやはりフジフイルムから販売されている画像処理ソフト、(HS-V3) の到 着を待つこととしましょう。  この中に含まれている現像処理ソフトウェアならば、きっとカメラの内部で行 われていることと同じ処理をPC上で再現できて、16bitの画像として書き 出すことができるはずですから。 (時間があれば、またこのコーナーでご紹介したいと思います)  だいぶ話しが飛びましたが、テスト撮影を続けましょう。 夜の町を徘徊しつつ、手持ちでスナップ撮影です。当然、最高感度のISO32 00に設定。そうしてショーウィンドウを撮影してみました。
 そして一部を拡大してみると。
 これがISO3200か? と驚くようなノイズの少なさです。  ちょっと試しに、D80とノイズ処理対決をしてみましょう。(なんだか雑誌 の比較記事みたいになってきましたが。。)  シャドー(暗がり)の部分はノイズが目立ちやすい箇所です。そこを等倍拡大 してみます。
 こちらが Nikon D80 の画像。(ISO3200)
 こちらが FinePix S5Pro の画像です。(ISO3200)
 D80はだいぶカラーノイズが目立つようです。そしてカラーバランスがイエ ローに偏っています。 (ただし、ノイズ処理については、解像感と二律背反の関係にあるので、  Nikonは解像感を重視しているとも言えます)  S5Proの画像では、解像感よりは「ノイズの無い滑らかさ」を選択しているよ うに思いました。  S5Proのセールス・ポイントは既に何度かご紹介していますし、雑誌などでも 紹介されてご存じの方も多いと思いますが、何と言っても、独自のハニカムパター ンCCDによるワイドなダイナミックレンジです。  レンジが狭いと、ヒストグラムが収まりきらずに白飛びや黒つぶれを起こしや すいのですが、それが広いと、シャドーやハイライトの階調をつぶさずに済みま す。  さっそく400%ワイドレンジを選択してみましょう。
(ただし、このモードは「フィルムシミュレーション・モード」と併用できない のが残念です)  たとえば、夜のネオン看板などを撮影すると、輝度差がありすぎて、たいてい のデジカメでは、ご覧のように真っ白になってしまったりします。
 それがワイド・ダイナミックレンジならば、ハイライトが飛ばずに、階調を保 持してくれます。
 まだ自然のフィールドでのテスト撮影はしていませんが、これは逆光の白く輝 く雲や、滝の水の白い流れなど、従来のデジカメでは白飛びしやすく、階調を保 持するのが困難だった被写体に向いています。  早く実戦のフィールド投入してみたいものです。  最後に、いきつけのうどん屋さんに立ち寄ってみました。店内は白熱電球の黄 色い明かりなのですが。ホワイトバランス:オートで撮影してみると、見事なま でに色が補正されて、被写体本来の色が再現されています。
 オートホワイトバランスの精度も見事なものだと感じました。 結果は、いちいちカスタムでホワイトバランスをとらなくても良いのでは、と思 わせるほどのものです。  厳密なところはもっとテストを繰り返してみないと分かりませんが、ともあれ、 現時点ではボディバランスと画質のパフォーマンスの最も優れているカメラとし て私が見そめただけのことはあります。  これから秋冬の良いシーズン。このS5Proを携えて野山を巡るのが楽しみ になってきました。  来週もどうぞご期待ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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