2008-01-08 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。


自然風景写真館ブログの第258号をお届けいたします。



★★★ このブログは下記のページにアクセスしてもご覧になれます ★★★






★★★ 新年のご挨拶 ★★★


新年あけましておめでとうございます。 旧年中はトリコシアキオの自然風景写真館をご愛顧くださりありがとうございま した。  トリコシにとって昨年の1年をご紹介しますと、まず技術的な面では、デジタ ルイメージングにおけるカラーマネージメントについてのより深い理解を得られ たという点で大変勉強になった年でした。個展で発表するプリントたちは一昨年 のものに比較してはるかにコントロールされた、ほぼトリコシの意図通りのプリ ントをお届けできたと思います。  またメンタル面については、10月、九州への遠征取材において感動的な風景 との数々の出逢いがあり、トリコシの写真の原点は改めて旅の中で磨かれるもの なのだと再認識しました。個展にいらしたお客様が、「トリコシさんの写真は撮っ ているのではなく自然に撮らされている」とおっしゃいましたが、まさしくその ような出逢いが多くありました。たとえば上でご紹介した年賀状に採用した日の 出の風景は佐賀県の天山という山の山頂で撮影されたものですが、このような見 事なウロコ雲は狙って撮れるものでもなく、このような素晴らしい出逢いには、 ただただ、大自然の見えない力に感謝するほかにありません。  個展やフォト・ハイキングなどでご一緒させていただく方には「トリコシさん のような夢のある写真を撮ってみたい」とおっしゃっる方が多くいらっしゃいま す。このような飾りのない一言が、どれだけ私を勇気づけることでしょうか。  これからも「夢のある写真」を撮り続けて発表してゆきたいと考えています。 本年も自然風景写真館にてどうぞお楽しみ下さい。                        2008.01.01 トリコシアキオ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §1.ギャラリー更新情報 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて 毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。 http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img05057 "A Amsonia elliptica inside of the thicket." 『茂みの中のチョウジソウ(丁字草)』 Img05124 "non-title." 『---』 Img05288 "non-title." 『琥珀色の月』 Img05291 "non-title." 『亜麻色の月』 Img05425 "non-title." 『夜明けの湖畔』 Img05622 "non-title." 『小鳥の住みか2』 Img05785 "non-title." 『結晶に埋もれて』 Img05952 "non-title." 『---』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ★☆★ トリコシの写真教室が始まります! ★☆★  先週に引き続き写真教室のお知らせをお届けします。 個展などで作品発表をしていますと、「トリコシさんのような夢のある写真を 撮りたいです」「ぜひ写真教室を開いてください」という声をよく聞きます。  そこで2008年はトリコシ自身が主宰する写真教室を地元・小田原で開催す ることにしました。 (※ これまで単発の教室、出張講習などはありましたが、これは毎月定期で   開催される連続した写真教室です。)
● フィルムカメラからデジタルカメラまで ● ● 写真を撮影する楽しみを学びましょう ● ● 液晶プロジェクタを使った分かりやすい教室です ● ● 実技撮影も交えて実践的に学びましょう● ● 液晶プロジェクタを導入してパソコンの画面を大映し。   難しいデジタルフォトも分かりやすく解説します ●
 現代ではデジタルカメラの出現によって写真の楽しみ方も学び方も人によって 様々です。そのため全ての人を対象に教室を開くのは難しくなっています。  そこでトリコシの教室では、下記の3つのコースに分けて教室を開催すること にいたします。 ------------------------------------------------------------------------ (1) 写真基礎講座  カメラの仕組み、絞りやシャッタースピードの決め方、フィルターの使い方、 フィルムの選び方、デジタルカメラの場合、器械の設定方法など、撮影を楽しむ ため、より良い作品作りのために知っておきたい写真&カメラの基礎知識を学び ます。 ------------------------------------------------------------------------ (2) ジャンル別撮影講座  よく「花を綺麗に撮りたいのですが」という声に代表されるように「○○を撮 りたい」というリクエストにお応えするためのコースです。「花」「ペット」 「子供」「花火」「滝」「海」などなど、毎回テーマを設定して、それらの撮影 ポイント、テクニックなどを学びます。 ------------------------------------------------------------------------ (3) デジタルフォト講座  いわずとしれたデジタルカメラの普及によって写真の楽しみ方もずいぶん変わ りました。デジタルカメラはランニングコストがかからずに便利ということで一 気にアマチュア層にも普及しましたが、その正しい使いこなしについては苦労さ れている方が多いようです。このコースではそのような方のために、デジタルフォ トの正しい楽しみ方、ワンランク上の作品を仕上げるテクニックなどを伝授しま す。 ------------------------------------------------------------------------ ※お一人で複数のコースに参加することも可能です。     ■日程&時間: ・原則として各コースを月1回開催します。 (※日程については、1月下旬のオリエンテーションにて参加者の希望により   調整します) ・時間:各コース4時間  13:00〜14:00 机上講座  14:00〜16:00 近場でミニ撮影会  16:00〜17:00 作品講評&机上講座     ■会場:  『フジカラーMJC夢工房・3F』  神奈川県小田原市堀之内24  TEL: 0465-37-0807 ※地図はこちらです↓ http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E139.9.9N35.17.31&ZM=5
■参加費  各コース1回:3000円 (※ 初回・オリエンテーションは無料です) ■持ち物 ・お持ちのカメラ+レンズ ・三脚 ・ノートパソコン(※デジカメフォト講座の方) ・動きやすい服装+雨具 ■お問い合わせ  メールでお願いします。→ ( akio@tory.com ) ★ご興味持ちましたら下記のフォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。 http://tory.com/cgi-bin/user/enquete.cgi
★まず1月下旬に参加者のリクエストを聞いて日程の調整などを行う『オリエン テーション』を予定しております。その日程については下記申し込みアンケート の曜日に従って決定し、後ほどご連絡いたしますが、必ずしもご希望にそえない 場合もありますので、どうかご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  1月を迎えてウィンターシーズンも本番を迎えました。しかし一口に冬と言っ ても日本は南北に長く、また日本海側と太平洋側の地方ではずいぶんと気象の傾 向が違います。私の住む太平洋側の関東地方では冬はからりとした晴天が続くの ですが、日本海側では湿った重い雪の降る日が多くなります。そのような日本で すが大陸と違って地形的にはそれほど広い土地ではないので、車を2〜3時間ほ ども走らせれば一気に雪国に到着して冬景色の風景を楽しむことができる。この メリハリのある風土が風景写真撮影にはぴったりなのではないでしょうか。  そのようなわけで自然風景写真館もそろそろ本格的に冬の撮影モードに切り替 わりました。今週は長野県の乗鞍高原(のりくらこうげん)そして志賀高原(し がこうげん)の雪景色の様子をお届けしましょう。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ※ 本ブログで公開するデジカメ画像はより美しい状態で公開するために、  特に断りの無い場合は、RAW画像もJPEG画像も AdobeCameraRaw4.3 にて現像  処理あるいは画像補整処理を行っています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  まずは深夜に車を走らせて、長野県・松本市の梓川沿いにある道の駅・風穴の 里にて車中にて仮眠をし、翌朝、乗鞍高原スキー場を訪れました。  乗鞍高原は北アルプス最南端にある乗鞍岳の広大な裾野に広がる高原地帯です。 昔から避暑地として人気が高く、春夏秋冬様々な風景や草花が楽しめる場所でも あります。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.37.11N36.6.55&ZM=5
 まずはスキー場の駐車場にて準備をししょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  ユーミンの曲の一節ではないですが、「ウィンターブーツに足を通せば、それ は素敵な季節の始まり♪」という気分です。
( Panasonic DMC-FX01 )  乗鞍高原スノーシューイング、まずは「善五郎の滝」を訪れます。冬のさなか、 遊歩道は雪にすっかり埋まってしまっています。
( Panasonic DMC-FX01 )  しかしスノーシューがあれば、ふかふかの雪に沈むことなく、その上を歩くこ とができます。もちろん普段よりも体力が必要になりますが、しかしふかふかの 雪の上を歩くのは楽しいものです。
( Panasonic DMC-FX01 )  遊歩道がどこだかよく分からなかったのですが、動物の足跡が導いてくれまし た。彼らは要領がよいので、遊歩道を歩くことは動物にとっても有利だというこ とを分かっています。
( Panasonic DMC-FX01 )  善五郎の滝の展望台に到着しました。氷結した滝を見下ろすとともに、その向 こうには真っ白に雪をかぶった乗鞍岳の雄姿が見えます。素晴らしいロケーショ ンですね。これは新緑や紅葉の時期にも来てみたいところです。
( Panasonic DMC-FX01 )  連日の冷え込みのためでしょうか、見下ろせば滝はすっかり白く氷結している ようです。
( Panasonic DMC-FX01 )  遊歩道は滝のすぐ脇まで続いているので行ってみましょう。滝壺の近くにスノー ハイカーがいますが、そのちっぽけなこと! いかにこの滝が立派か分かろうと いうものです。
( Panasonic DMC-FX01 )  滝のすぐ下まで来て見上げて撮影してみました。幾本ものつららが折り重なっ て、まるでこちらに向かって襲いかかってくるような迫力です。
( Panasonic DMC-FX01 )  三脚をしつらえて撮影を開始しましょう。滝は幽玄な雰囲気をたたえていて周 囲の空気は澄んで冷たく重く、厳粛な気持ちになってきます。
( Panasonic DMC-FX01 )  滝の全てが氷結してしまったわけではなく、その内部ではまだ水が怒濤のごと くに流れ落ちていました。近くにいると水しぶきがかかってきます。
( Panasonic DMC-FX01 )  そのしぶきを受けたものはすぐさま瞬時に凍り付いてしまいます。これは落ち 葉が滝のしぶきを受けて、そして氷に包まれてゆく様子です。土の上に落ちてい ればすぐに微生物に分解されていたでしょうが、この透明な氷の中に包まれて、 次の春まで眠りについたのでしょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  そういうトリコシの三脚にも水しぶきが容赦なく付き、そしてすぐさま凍り付 きます。おかげでシャフトが太くなってしまい、しばらく日なたで溶かすまで脚 をしまうことができませんでした。
( Panasonic DMC-FX01 )  そしてトリコシ自身のウェアにも水しぶきがかかってきます。かなり厳しい状 況ですが、しかしウェアにはずいぶんと気を使っているので、どうやら氷付けに ならずに済んだようです。 ( 選定ウェア:Patagonia , MixMasterJacket & Pants )
( Panasonic DMC-FX01 )  氷結した滝がとても素晴らしかったので1時間ちかくも夢中になって撮影をし てしまいました。やはり滝はただ水が流れているだけのものではなく、何か神聖 な力が潜んでいるような気がします。いや、あるいは科学的に言うところの「マ イナスイオン」が充満しているからなのでしょうか、とにかく気分がしゃきっと します。  もちろん、ウェアを慎重に選定しないと、普通の人なら寒くてそれどころでは ないでしょうが。(笑)  さて、滝を十分撮影した後、お次は「牛留池」(うしどめいけ)を訪れました。 普段なら水面に乗鞍岳の姿が映る素敵な池ですが、冬の今はすっかり白い雪に覆 われていました。
( Panasonic DMC-FX01 )  望遠ズームで乗鞍岳の主峰・剣が峰をクローズアップするととても迫力があり ます。ただし雪はまだまだ少ないように見受けられます。私はもっと裾野まで真っ 白かと想像していたのですが、思ったより黒の面積が多いようです。
( Panasonic DMC-FX01 )  牛留池を後にしてしばらく森の中を歩くと、今は使われていない林道に出まし た。雪に覆われた林道は白い回廊と化しています。
( Panasonic DMC-FX01 )  そのなだらかな雪面に投げかけられる樹木の影は柔らかく伸びて、冬の一抹の 影絵を思わせてくれます。
( Panasonic DMC-FX01 )  冬の森を歩くのはとても気持ちが良いものです。空気が冷たくて澄んでいるこ とはもちろん「何かがそこには満ちていて」「自分がそれに包まれてゆく」そん な感覚があるのです。目の前に広がっている眼に見える光景だけではない、五感 の全てで感じる風景がそこにはあって、だからこそ、昔の人は「精霊」のような ものがこの世界のすぐそばに棲んでいることを体感し、それを物語などに記そう としたのでしょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  孫市平(まごいちたいら)という湿原に到着しました。冬の今はもちろん一面 の銀世界と化しています。周囲の白樺林もすっかり葉を落として今は骨格だけと なっていますが、それでも端正なその姿はどの季節に見ても美しいものです。
( Panasonic DMC-FX01 )  孫市平から見る乗鞍岳の姿もなかなかのものです。新緑や紅葉の白樺の木と乗 鞍岳を重ねて撮れば、きっと素敵な作品になることでしょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  孫市平のほとりにある「東大ヒュッテ」の軒下で休憩させてもらうこととしま しょう。コンロで暖かい食べ物を作って食べれば、身体が温まって冬の寒さも吹 き飛びます。今日のランチは味噌ラーメン。たとえインスタントだとしても、身 体を動かした後に自然の中で食べるものは何であってもおいしいのです。
( Panasonic DMC-FX01 )  食事を終えて雪の上に寝転がって見上げてみれば、軒先から雪が今にも落ちそ うになっています。空は青く澄み渡り、白樺林は屈託無く青空に向かって伸びて います。この日は太陽の光があたたかく、まるで春先の湿原に来たような陽気で した。
( Panasonic DMC-FX01 )  雪上スノーハイクを楽しんだ後は、おきまりの温泉へ。
( Panasonic DMC-FX01 )  そして湯上がり後には、これもまたおきまりのソフトクリームに舌鼓を打ちま す。「その土地でしか食べられないソフトクリームを」というのが私のモットー です。ここ乗鞍高原での選択は「こけもも&バニラ」のソフトクリームでした。
( Panasonic DMC-FX01 )  乗鞍高原を後にして、夜は知人のログハウスで楽しいひとときを過ごしました。 ランプの色温度の低い明かりはとても暖かみがあって、壁の木々のぬくもりとあ いまって、旅の疲れを癒してくれるのです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-Nikkor18-200mmF3.5-5.6G ) ( FUJIFILM HU-V3 にてRAW現像 )  照らすから夜空を見上げれば星がまたたいています。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-Nikkor28mmF1.4D ) ( FUJIFILM HU-V3 にてRAW現像 )  しかしそれほど激しくまたたいているわけではないようで、大気が安定してい る証拠です。この分では明日も良い天気に恵まれることでしょう。そこで明日も 別の場所へスノーシューイングに出ることとしました。前から気になっていた真 冬の志賀高原・横手山(よこてやま)へ。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.31.46N36.39.56&ZM=5
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、例によって早朝出発して上信越道を走り、ETC割引を利用してから奥 志賀高原に到着しました。
( Panasonic DMC-FX01 )  長野平野を挟んで向かいに見えるのは斑尾山(まだらおさん)です。ちょうど 朝のモルゲンロートの時間帯で、ほんのりと、うす紅色に染まっています。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-Nikkor18-200mmF3.5-5.6G ) ( FUJIFILM HU-V3 にてRAW現像 )  特に用事があるわけでもないですが、奥志賀高原の別荘地を回ってみました。 冬の雪景色の中にある白い家だなんて、なんて画に描いたような生活なんでしょ うか。住んでいる人の顔が見てみたい。(笑)
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX-Nikkor18-200mmF3.5-5.6G ) ( FUJIFILM HU-V3 にてRAW現像 )  庭先に積もった雪に朝の低い光りが投げかけられて雪の結晶をきらきらと光ら せます。その淡い輝きがとても綺麗で、毎朝こういう風景を眺めて暮らせる人は 幸せだろうな、などと思ってしまいます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + TamronSPAF90mmF2.8マクロ ) ( FUJIFILM HU-V3 にてRAW現像 )  さて、住めもしない別荘地で雰囲気にひたるのはほどほどにして、横手山の取 材に向かいましょう。山頂へのアプローチにはスキー場のリストを使うのが一番 です。幸い第2リフトの駐車場までマイカーで登ることができたので、440円 の出費で済みました。
( Panasonic DMC-FX01 )  スキー客に混じってリフトに乗って山頂を目指します。なんてラクチンなので しょうか、文明の利器の威力をまざまざと感じます。
( Panasonic DMC-FX01 )  リフトはどんどんと高度を上げてゆきます。振り返ればすっかり白い衣をかぶっ た笠ヶ岳の雄姿があり、そしてその向こうには戸隠、妙高といった北信の山々が 屏風のように立ち並んでいます。
( Panasonic DMC-FX01 )  横手山山頂のスキー場は天気が悪いことで有名らしく、スキーの好きな私の友 人は「横手山には毎年行っているけど、晴れたことないよー」と言っていました が、天気を読んで行ったからとはいえ、これほどの展望に恵まれるとは、私が運 がよいと思います。  リフトは急斜面をどんどんと登ってゆきます、30度はあるでしょうか。
( Panasonic DMC-FX01 )  山頂に近くなるにつれ周囲の木々たちの様子もだいぶ変わってきました。白い 衣をかぶって、いわゆる「樹氷」のような姿に変わってきたのです。それが山頂 の風雪の強さを物語っています。
( Panasonic DMC-FX01 )  そして横手山山頂駅に到着しました。レストハウスがあるのでスキー客が楽し そうにたむろしています。
( Panasonic DMC-FX01 )  しかし天気がよいとはいえさすが標高2000mを超える山の山頂です。風雪 がハンパでなく強いところです。
( Panasonic DMC-FX01 )  ご覧のように作業小屋も屋根まですっかり雪に覆われていました。
( Panasonic DMC-FX01 )  この風雪が樹木たちを白いモンスターのように変えてしまいます。いわゆる 「樹氷群」というやつでしょうか。しかし怪物(モンスター)というにはあまり に美しいモンスターたちの姿です。
( Panasonic DMC-FX01 )  寒い風雪もなんのその。周囲の素晴らしい光景に感動して、私も撮影体勢に入 ることとしましょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  山頂にある電波塔は厳しい風雪に耐えて巨人のごとくそそりたっています。そ の骨格には白い雪がびっしりと付着して、この山頂の環境の厳しさを物語ってい ます。
( Panasonic DMC-FX01 )  よくよく観察すると、どれも同じように見えていた白いモンスターたちにも、 それぞれ個性豊かな表情があることが分かってきます。位置やアングルを微妙に 変えて、その表情を様々な角度から狙ってみましょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  横手山の本当の山頂には神社があり、その入口には鳥居があります。今の時期 はすっかり雪の中に埋まってしまってその下を通ることができないので、脇から 失礼させてもらいました。
( Panasonic DMC-FX01 )  入ってみれば、まさにそこは神域と呼ぶにふさわしい場所です。何もかもが白 い雪の中に隠されて、純白無垢な世界が広がっていました。
( Panasonic DMC-FX01 )  ふかふかの新雪、しかし日本海の湿り気を若干含んでいるのでしょうか、すこ しねっとりとした感じもあり、その雪の上をスノーシューを歩くのは、まるでク リスマスケーキの生クリームの上を歩いているようになんとも言えない感触です。  そして横手山山頂(標高2304m)に到着しました。山頂にある神社は小さ くて可愛らしいものでした。
( Panasonic DMC-FX01 )  そこから見る草津白根山の展望には圧巻です。そしてその向こうに浅間山の姿 も見えます。人を寄せ付けない厳しさもありながら、それでいて白くたおやかな 雪面は優美さも感じさせてくれます。
( Panasonic DMC-FX01 )  山頂の東側はスキー場のコースになっています。振り返ればそこにスキー場が あっけらかんとしてあるのですから、なにか現実と非現実のはざまがそこにある ような気がして、不思議な感じがするのです。
( Panasonic DMC-FX01 )  しかしそこは標高2300mの冬山です。ひとたび天候が荒れればのんびりス キーどころではなくなってしまうことでしょう。  突然と突風が吹き荒れて、樹氷の粉雪が吹き飛ばされました。身体は強風にか しいで、改めてやはりここは2300mの冬山なのだと思い知らされます。
( Panasonic DMC-FX01 )  しかし吹き飛ばされた粉雪は樹林に舞い飛び、次の瞬間そこに太陽の光が差し 込めば、まるで霧の中で見るような幻想的な光景が展開されました。素晴らしい、 なんという神々しい光景でしょうか。
( Panasonic DMC-FX01 )  こういう風景に出逢えれば、苦労してここまで来た甲斐があったというもので す。 (しかし正直リフトを使ったのでそれほど大変という思いはしていないのです が。。)  横手山から渋峠へ向かって下りてゆきましょう。渋峠ヒュッテが眼下に見下ろ せます。
( Panasonic DMC-FX01 )  普段は観光の車がひっきりなしに往来する渋峠も、今は人っ子ひとり居ずにひっ そりとしています。
( Panasonic DMC-FX01 )  西に向かって延びる尾根にうっすらとスキーの跡が残っています、それをたどっ て私も西に向かってもう少し足を伸ばしてみることにしましょう。
( Panasonic DMC-FX01 )  針葉樹の葉っぱからは太陽の光で溶かされた雪が水となってしたたり落ち、そ れが再び凍って、それらを繰り返してつららのようになっていました。いや、つ ららほど鋭くはないようです、ちょっとたとえが悪いですが「木の鼻水」にみた いに見えます。(笑)
( Panasonic DMC-FX01 )  逆光に輝く雪面はとても美しくそれは白色というよりは、物語などで描かれる ように本当に「銀色」に見えます。
( Panasonic DMC-FX01 )  その雪面には風紋ができていました。雪の微細な結晶は風にもてあそばれて雪 上をはいずり回り、そうしてこの凹凸ができてゆきます。しばらくじっと見つめ ていると、風の動き回る様が見えてきてとても面白いですよ。
( Panasonic DMC-FX01 )  渋峠から横手山や笠ヶ岳を望みます。秋には紅葉に染まる山肌も今はすっかり 白と黒の世界になってしまっていますが、しかそれがかえって美しい。ちょうど 写真がカラーよりも白黒の方が美しいと感じられるように。
( Panasonic DMC-FX01 )  渋峠を過ぎた尾根の上にいますが、しかし風はそこそこに強いようで時々突風 が吹き荒れます。いわゆる「エビのシッポ」と呼ばれる雪の造形物が木々の先に 出来ていました。
( Panasonic DMC-FX01 )  眼下を見下ろせば国道292号線の群馬県側は通行止めにより除雪車も入らず、 すっかり雪に埋もれてしまっています。
( Panasonic DMC-FX01 )  よくSF映画なので、異常気象により廃墟と化した都市文明が描かれることが ありますが、なんとなくそのようなシーンを見ているような気分になってきます。  風景カメラマンの方々なら毎度おなじみの渋峠の展望台にやってきました。朝 は連日カメラマンで賑わっている場所です。
( Panasonic DMC-FX01 )  しかし今はご覧の通り、人っ子一人いません。まるでそこには白い砂漠が広がっ ているようです。
( Panasonic DMC-FX01 )  孤独を感じることもあり、しかし目の前の原始風景を独り占めしている優越感 もあり、トリコシはその狭間で揺れる微妙な感覚を楽しんでいます。  展望台からは芳ヶ平の湿原、そしてその向こうには草津の温泉街、そしてその またさらに向こうには榛名山(はるなさん)の山々がそびえているのが見えます。
( Panasonic DMC-FX01 )  太陽を背にすれば順光となり、空は青く、雪景色は白く、素直な風景です。し かし太陽に向かって見れば、そこは一転してドラマチックな光景となります。強 風に吹き飛ばされて舞い飛ぶ粉雪に太陽の光があたって輝きます。
( Panasonic DMC-FX01 )  なんという厳しさ、しかしなんという美しさでしょうか。その姿は風の強弱に よって様々に変化し、ひとときとして同じ状態のものはありません。なので「こ こぞ」と思った時にはカメラのシャッターを何回も切ります。おかげでとうとう 持参したフィルムを全て使い切ってしまいました。  さて、厳冬期の渋峠の風景をすっかり堪能しました。フィルムが尽きてしまっ たのは残念ですが、そろそろ帰路につくこととしましょう。  登りはリフトを使いましたが、下りは国道が圧雪されているので快適に下るこ とができます。道路脇の雪上車は渋峠ヒュッテに宿泊すると、送迎に乗せてもら えるそうです。どんな乗り心地なのでしょうか、ちょっと興味あります。
( Panasonic DMC-FX01 )  振り返ればついさきほどまで私がいた尾根が西に向かって延びています。その 山腹の立ち並ぶ樹林の美しいこと。次回訪れる時にはぜひテントを持参して、朝 夕の風景も撮影してみたいものです。
( Panasonic DMC-FX01 )  後ろからスキーヤーがやってきて私を追い越してゆきました。途中、眺めの良 いところに止まって目の前の大展望を楽しんでいる様子です。
( Panasonic DMC-FX01 )  目の前にある笠ヶ岳の雄姿は確かに素晴らしい。夕暮れが近くなり純白から徐 々に琥珀色にその色を変えつつあります。
( Panasonic DMC-FX01 )  圧雪された国道をスノーシューでガシガシと下ります。しかしこれほど快適に 圧雪されているとは。これなら私もスキーで来た方がラクチンでしたね。
( Panasonic DMC-FX01 )  ふと道の脇に目を向けると、雪兎でしょうか。足跡が雪面にてんてんと付いて いました。
( Panasonic DMC-FX01 )  この足跡は私をどこに連れて行ってくれるでしょうか。誘われてみたくなる、 ただ雪の上についたパターンがそんな想像を巡らせてくれる。シンプルな雪景色 の中だからこそ、そんなことを思わせてくれるのかも知れません。  足跡のおかげか分かりませんが、無事に横手山から下山して帰路につきました。  これからも自然風景写真館にどうぞご期待ください。 ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-S5Pro → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5pro/
Panasonic DMC-FX01 → http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060214-1/jn060214-1.html
★ トリコシの取材ルートをGoogleEarth&カシミール3Dで再現できます! ★  既にご存じのようにトリコシの最近の取材では、GPSレシーバーを携帯して 位置情報を刻々と記録するようにしています。持ち帰った位置情報データはPC に転送されて地図ソフトなどでそのルートを再現できるようになっています。  そこで、このブログをご覧になっている方にもその情報を公開しようと考え、 今なにかと話題の「GoogleEarth」(グーグル・アース)および「カシミール3 D」といったフリーの地図ソフトにてトリコシの取材ルートをご覧になれるよう にしました。下記のURLをクリックして圧縮ファイルをダウンロードして解凍 してください。 http://tory.com/j/others/mm/2008/01-08/2008-01-08.zip
 下の例のように、ZIPファイルをダウンロードすると"KML"という拡張子のファ イルが入っていますので(ZIPを解凍するソフトによって表示は多少異なります)、 それをダブルクリックすると、GoogleEarthの画面が開き、トリコシの取材ルー トが水色の線で表示されます。  その後、地図を拡大表示させることが可能です。
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 また、"GPX" という拡張子のファイルを、フリーソフト「カシミール3D」に ドラッグ&ドロップしても、そのルートを表示させることができます。
 将来はルート上に取材で撮影した写真が掲載されるようなサービスを提供する 予定でおります。現在は GoogleMapAPI などの技術資料を猛勉強中。  みなさんどうぞご期待下さい! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Google Earth は、衛星航空写真、地図、地形や 3D モデルなどを組み合わせて、 世界中の地理空間情報を取得してパソコンの画面に表示するソフトウェアです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://earth.google.co.jp/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『カシミール(Kashmir)3D』は、山岳展望の解析、リアルな3D風景・景観CG の作成、リアルタイムフライトシミュレーション、ハイパーマップの作成などが 可能な多機能なフリーソフトです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://www.kashmir3d.com/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleMapへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. トリコシのテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「写真撮影のためのワンポイント・テクニック」 「人とはひと味違った作品づくりのためのヒント」 「新旧カメラの紹介」  といった話題を紹介します。扱う内容については、デジカメ、フィルムカメラ を問わずベテランから初心者の方まで、幅広く色々な話題を扱ってゆきます。 (そのため、紹介する内容に一貫性が無いようにも見えますが、そこはご容赦く ださい。) ------------------------------------------------------------------------- ◆今週のテーマ: 「夜景を綺麗に撮影するノウハウ」◆ -------------------------------------------------------------------------  季節柄、空気が澄んで冬は夜景を撮影するにはもってこいの時期です。 そこで今週は夜景を撮影するためのポイントやテクニックをお伝えしましょう。 ◆ 美しい夜景を撮影するための基本は? ◆ (1) 撮影場所のリサーチを事前に行う。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  まずは「どこに美しい夜景があるのか」を事前に調べることが必要です。 今の時代インターネットが普及しているので、夜景専門の情報サイトなどが役に 立ちます。お住まいの身近な場所で夜景のポイントが無いかどうかチェックして みましょう。  他人の情報は参考になりますが、やはり自分で調べて足で稼いだ情報はなによ りも価値があります。いくつか考えられる方法は、 ・「カシミール3D」などの地形図ソフトで地形を調べて、「夜景の綺麗な都市 から急激に山地が立ち上がっているような場所」を捜します。たとえば、神戸市 の六甲山などです。 ・そしてそのエリアに行って、適当な展望台が無いかどうか捜します。地形的に は理想的でも、樹木が生い茂っていたら撮影はできません。ですので昼間の明る いうちにロケハン(ロケーション・ハンティングの略、トリコシは「偵察」とい う言葉を好んで使う)を済ませておくことが大切です。
(2) 低感度にして撮影する ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^  カメラの感度設定は「最低感度」にします。フィルムならISO100,デジ カメもそのカメラで設定可能な最低感度(ベース感度)に設定します。夜景撮影 では絵柄的にシャドーの部分が多くなるので、シャドー部はノイズが発生しやす くなっています。ですので美しい夜景を撮るには低感度に設定するのが原則です。 (暗いからといって高感度のフィルムやISO設定にするのは好ましくありませ ん。高感度にしてもどのみち数秒のシャッタースピードとなるので、手持ち撮影 は不可能です。  ただし一部の手ぶれ補正カメラに大口径レンズを装着して絞り開放で撮影した 場合は手持ちでもなんとか撮れるようです) (3) しっかりした三脚や雲台を使う ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^^^^  低感度に設定すると自然とシャッタースピードは遅くなるので露光時間は数秒 から数十秒になるのが普通です。ですので手持ち撮影はまず不可能です。しっか りした三脚と雲台を使うようにしましょう。
 三脚は重い物が理想ですが、運搬の時に大変なので、ストーンバッグをもちい て撮影時に重くなるようにしたほうが合理的でしょう。
 ストーンバッグ本来の使い方の他にも、交換レンズを置いたりして小物入れ代 わりにも使えるので便利です。  ベルボンからはメッシュ製のものが発売されており、これは風を通り抜けさせ てその影響を受け流すので優れものです。ストーンバッグを使っていてもそれが 風の影響を受けると微妙にブレるからです。  また同様に「センターコラムからバッグを吊す」方法も一部で推奨されている ようですが無風状態なら良いのですが、風があるときにはバッグが揺れて、セン ターコラムが上部の雲台に直結しているために、これもまたブレの原因となりま す。 ※こちらもご覧下さい。↓ 自然風景写真館ブログの第179号 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-07-03.html
(4) カメラの水平をしっかりとる ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  人間よく出来たもので、カメラを手持ち撮影しているときには自然と水平がと れるものですが、三脚に据えた状態では、カメラ自体が傾いていても風景は水平 のままなので、撮影後に水平が傾いていることに気づくことがしばしばです。  そのような目の錯覚による傾きを防ぐためにも、カメラのホットシューには 「水準器」を取り付けておきましょう。
 これは水泡の動きを利用してカメラの傾き具合を知る器具です。(小さいくせ に案外高い、4000円ほどもします。だから無くすとショックが大きいです)  下の場合、カメラが若干右に傾いていることが分かります。
(※余談ですが、水準器を取り付けるホットシューが傾いているカメラが時々あ りますので、どうかご注意下さい) (5) レリーズケーブルを使う。(もしくは2秒セルフタイマー) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^~~~  撮影の時にシャッターボタンを押してしまってはブレの原因になります。レリー ズケーブルを使うか、もしくは「2秒セルフタイマー」を使えば、レリーズケー ブルの代わりになります。  露光時間が数秒より短い時には一眼レフカメラ特有の「ミラーショック」も馬 鹿にできません。ミラーショックの大きさは機種によってまちまちですが、一部 の中級〜上級機種なら「ミラーアップ機能」がありますので、それをぜひ使いた いところです。「2秒セルフタイマー」には、ミラーアップ後2秒してからシャッ ターがレリーズされる機種があるようです。  面倒がらずにマメに基本をチェックすることが良い写真を撮るコツです。 ※露光時間が数秒よりも長い場合は、ちょっとくらいぶれてもそれが写りに与え る影響が少なくなるので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。 ※こちらもご覧下さい。↓ 自然風景写真館ブログの第180号 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-07-10.html
(6) 朝や夕の空の微妙な色合いが残っている時間帯に撮影する ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  都市の夜景だけを撮影してもそこそこ綺麗だとは思いますが、やはりお勧めは、 空の色と合わせて撮影するのがより効果的です。
 明け行く空、あるいは暮れゆく空の色と一緒に夜景を撮影したものとそうでな いものとでは、俄然、雰囲気や情緒の度合いが違ってきます。  そうなると(1)で述べた「撮影場所と時期の選定」が重要になってきます。朝 焼けと夜景を撮影するのであれば、夜景を俯瞰できる展望台が東に向かって開け ていなければなりません。そして太陽の位置によって朝焼けの位置も微妙に移動 するので、時期の選定も重要なのです。 (7) 思ったより時間がかかるので手早く行う ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  (5) のように空に微妙な色合いが残っている時間帯はごく僅かです。そして夜 景撮影は露光時間が長くなるので、あれこれレンズを交換したり露出補正したり しながら撮っていたりするとあっという間に時間が過ぎてしまいます。全体の撮 影を効率よくスピーディに行えるようにしておくことも大切です。 (8) レンズの性能が如実に表れるのでできるだけ絞る ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  夜景撮影のような「点光源」のある被写体は、実はレンズにとっては性能差が 顕著に現れる被写体なのです。(なのでトリコシはレンズのテストに夜景撮影の メニューを組み込んでいます。)  たとえば下のような夜景を撮影したとしましょう。
 レンズの性能は中心部で高く、周辺部に行くほど収差が目立ってきますので、 端の画像に注目します。  こちらはとある20mmレンズをF2.8開放値で撮影したものです。
 そしてこちらは同じ状況で同じレンズで絞りをF5.6まで絞ったものです。
 ご覧になってみれば一目瞭然で、上の画像の明かりは周辺部へと流れる様な滲 みが発生していて画質を低下させていることが分かり、絞ればそれが改善される ことが分かります。  ですので夜景撮影の場合は、できれば開放絞りから少なくとも2段くらいは絞 りたいところです。 (これもまた露光時間が長くなってしまう理由の一つです) (9) 露出はパターン測光で 0.0 , +0.7 , +1.3 の3枚を撮る ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  カメラによって呼び方は様々ですが、評価測光、分割測光などといった測光 方式があります。夜景撮影にはこれが向いているようです。中央重点測光やスポッ ト測光だと測る場所によって極端に露出が明るくなったり暗くなったりします。  その上で、標準(プラマイ0.0)、+0.7、+1.3の露出補正したもの を3枚撮影しておけば、露出で失敗することはまず無いと思います。 (10) ホワイトバランスについて ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  デジカメの場合はホワイトバランスの決定は非常に重要ですが、トリコシの場 合は「太陽光」をお勧めします。  太陽光だと例えば蛍光灯が緑っぽく写ったり、水銀灯が思い切り黄色く写った りします。デジカメのオートホワイトバランスを使うとそれらを補正してくれて、 割と「フツーっぽい」写りになるのは良いのですが、しかしトリコシは長年フィ ルムに親しんでいるせいもあるでしょうが、それらの緑色や黄色などがとても綺 麗に感じるのです。  科学写真ではないのですから、せっかくの夜景写真、ここは思い切りアートし てみましょう。  ちなみにこのテクニカル・ノートでもしばしば紹介していますが、同じ太陽光 に設定しても、デジカメによってカラーはまちまちです。理想的には日中の太陽 の光に「基準グレーカード」を使って「カスタム・ホワイトバランス」を記録し ておいてそれを使うことです。 ※こちらもご覧下さい。↓ 自然風景写真館ブログ第235号の「テクニカル・ノート」 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2007-07-31.html
(11) フィルタの活用について ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^^^  夜景撮影のプロの定番テクニックとして、マゼンタフィルタ(M30など)を乗 せると蛍光灯の緑が補正できて、なおかつ空が紅色になる、というものがあります。  ただしトリコシはそれを行った時の空の色に不自然さを感じるので、マゼンタ フィルタはあまり好きではありませんが、人によって好みは様々なので、試して みることも良いでしょう。 デジカメの場合なら「ホワイトバランス:蛍光灯」にすれば、マゼンタフィルタ をかけたのと同じような効果が得られます。  その他、とっておきのテクニックを紹介しましょう。 ◆ ハーフNDフィルタを活用して空の色を濃くする ◆  先ほど紹介した下の画像
 とても綺麗で「眼で見たとおり」の夜景の美しさを捉えていると(自画自賛で すが)思いますが、これにはちょっとしたテクニックを使っています。  実は眼下の夜景の輝度よりも空の輝度の方が高くて、そのまま撮影すると空は 白っぽいピンク色になってしまうのです。  朝焼けや夕焼けの空の色を濃くするためには露出値を下げるのが一般的ですが、 しかしそうなると今度は眼下の夜景が暗く、寂しくなってしまいます。  そこで下のようなアクリル板の「ハーフNDフィルター」が威力を発揮するの です。ちなみにND (Neutral Density) とは減光フィルターのことです。これ が半分だけかかっているので「ハーフND」と呼んでいます。
 LEE(リー)というブランドで発売されていて、色の濃さが0.3〜0.9 まであり、0.3で1絞り、0.9で3絞り分暗くなります。  境界線の濃さも2段階あって、ハードとソフトの2種類があります。 トリコシが好んで使っているのは「0.6のハード」です。これで2段分の露出 差を補正することができます。  これをケンコー製のフィルタホルダーを使ってレンズ前面に装着します。空の 方が輝度が高いのですから、フィルターの濃い部分を上半分にして、その境目が 水平線に来るように高さを調整します。
 こちらがフィルター無しで撮影したものです。空の色は悪くないので、もう少 し町の夜景を明るくするために露出を上げたいところですが、これ以上増やすと 空が白く飛んでしまいます。
 そしてこちらは上半分にNDフィルターをかけたものです。空の色が濃くなって 夕焼けが印象的になりました。これならカメラ側の露出をもう少し増やしても大 丈夫でそうです。
 トリコシは夜景撮影の時にはこのハーフNDフィルターを必ず持参します。夜景 を明るく撮れて、なおかつそらの色も濃くできるからです。  フィルターがけっこう高くて(たしか5000円くらい?)セットの手間暇が 大変ですが、本格的に夜景作品を撮影したい方にはぜひお勧めします。 ◆ 露光時間をわざと長くとって、車のライトの軌跡を写しこむ ◆  夜景撮影で高速道路をからめて撮ると、そこを往来する自動車のヘッドライト やテールランプが写りこんで、写真ならではのシャープな美しい写真になります。 撮影時間はできるだけ短く済ませたいところですが、このテクニックを使用する と最低30秒は露出時間をとりたいところです。  当然、まだ光量が多い時間帯ではその分を絞り値を大きくすることで露出を調 整します。場合によっては露出モードを「シャッタースピード優先」で30秒に セットして撮影してしまった方が楽かも知れません。こうすると30秒という時 間は固定して、絞り値をカメラが自動的に決定してくれます。 (※ ただし絞り値が最小絞り値や最大絞り値を超えてしまうような場合は、   極端に画像が明るくなったり暗くなったりしますので注意が必要です)  サンプルとして下のような写真を挙げました。

◆ 強いライトに光条を入れてワンポイントとする ◆  まずはこちらのテクニカル・ノートをご覧下さい。↓ 自然風景写真館ブログの第168号 http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2006-04-17.html
 ご覧のように「絞り羽根の形状が多角形のレンズで、絞って撮影すると」 夜景などの強い光源の回りに筋状の「光条」が発生します。 (ニッコールの旧タイプのレンズに良く見られます)  最近のレンズはボケ味を滑らかにするために円形絞りの形状が主流になりつつ ありますが、トリコシは夜景撮影の時には旧タイプのレンズを持ってきて、この 「光条効果」を狙って撮影をします。  以上、自分でもひとたび書き始めて、「なんて書くことがたくさんあるんだろ う」と思いましたが、一口に夜景といっても、様々なテクニックやノウハウがあ るのことがお分かりになると思います。  いきなり全てのテクニックを試すのは無理としても、綺麗な夜景を撮るために、 これらのテクニックやノウハウがヒントとしてお役に立てれば幸いです。  来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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