2008-04-22 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

お元気にお過ごしでしょうか。

自然風景写真館ブログの第273号をお届けいたします。



★☆★ このブログは下記のページにアクセスすると快適に覧になれます ★☆★









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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img05067 "non-title." 『---』 Img05251 "non-title." 『ヒマワリのポートレイト』 Img05300 "The brothers of rain drops." 『雫の兄弟たち』 Img05362 "non-title." 『トチノキ隆盛』 Img05633 "non-title." 『未明の甲府盆地』 Img05889 "non-title." 『波頭2』 Img05935 "Cloud stands with Mt.Fuji under the moonlit night." 『月夜の富士と雲たち』 Img05985 "non-title." 『---』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ★☆★ トリコシアキオ写真展『 〜 薫 -kunpu- 風 〜 』のお知らせ ★☆★  2008年4月30日より、トリコシの地元、松田町・寄(やどりき)地区に ある自然食レストラン『荷風』にて、トリコシの作品展が行われます。自然豊か なスローな時間がゆったりと流れる場所で、季節の写真を楽しんでみませんか? 詳しくは『個展情報』のページをご覧下さい。 http://tory.com/j/exhibition/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  先週の「季節の便り」では、世界自然遺産として名高い、九州の屋久島への道 のりをご紹介しました。  長い車とフェリーでの旅路を経て、今週はいよいよ屋久島へ上陸。そしてまず は観光地として定番の「白谷雲水峡」(しらたにうんすいきょう)の様子をご紹 介しましょう。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E130.34.22N30.22.19&ZM=5
 先週お伝えしたように、3つのフェリーを乗り継いで屋久島上陸を目指すトリ コシは、最後のフェリーが整備のためのドック入り、代わりに就航した貨物船に 乗船して夜の大隅海峡(おおすみかいきょう)を揺られながら航行していました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  数千トンの大型のフェリーと違って貨物船の排水量は微々たるもの、鹿児島湾 を航行しているうちは穏やかだったのですが、大隅海峡に出たとたんに波が荒く なり船は前後左右に揺さぶられ、寝袋に入って横になったものの、身体が左右に 揺さぶられて満足に休むことができません。  天上をぼーっと眺めながら身体が左右に揺さぶられているうちに、だんだん気 分が悪くなってきました。 (ヤバイ、これは。。)  船酔いで満足に寝られないかと心配しましたが、長旅の疲れもあってか、幸い にも気がつかないうちに眠ってしまったようです。助かりました。  深夜に種子島に寄港して荷物の積み卸などがあったようですが、むにゃむにゃ と寝ぼけているうちに気がつけば辺りは明るくなっていつの間にか朝を迎えてい ました。  甲板に出てみると、貨物船の舳先の向こうに目指すべき屋久島の姿が見えてき ました。屋久島はどんよりとした曇り空の下にあります。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G ) 「屋久島では一月に35日雨が降る」  と言われるように(もちろん実際にはそんなことはありえないのですが)、年 間降水量の多い屋久島では晴れ間を見ることはまれで、たいていはこのようにど んよりとした雲に覆われています。いかに雨が多いかのたとえでしょう。  それもそのはず、暖流の流れる海上に突如としてそそり立つ山岳地形があるの ですから。暖かく湿った風がそれにぶつかれば上昇気流となって雲が生み出され ます。「晴れろ」という方が無理といえるでしょう。  しかしその多量にもたらされる雨があるからこそ、花崗岩の貧弱な地形条件に もかかわらず、あれだけの豊かな森が育まれているのです。観光地に行ったら 「晴れて欲しい」と思うのは一般の人の願いですが、屋久島らしい風景は屋久島 に似合った気象でこそ楽しむことができるもの。屋久島では「雨が降っているの が良い天気」と言えるのです。  それはともかく、島が大きいためか、船は走れども走れどもなかなか陸地に近 づきません。同じ貨物船に乗船した他の一般客も窓から屋久島の姿を眺めながら、 着岸はまだかと待ちかまえているのですが、まだまだ先のようです。屋久島は大 きい島だということを実感します。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  ようやく船が宮之浦港に入ってきました。屋久島で一番大きい港です。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  ご覧のように海岸線に点在する集落から急激に山岳地形がそそり立っているこ とが分かります。「洋上のアルプス」の異名を取る屋久島の様子がよく分かりま す。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  さて、甲板から船倉に降りて上陸の準備です。夜はずいぶんと揺さぶられた貨 物船ですが、頑張って走ってくれました。なかなかできない体験です。一夜限り のつきあいでしたが、今では愛着も感じられます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  同時に乗船した人の中には、60歳のご老人なのですが、日本各地を自転車で 旅している強者もいらっしゃいました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  私も学生時代は自転車旅行をした経験があるので、親近感を覚えます。  こうして無事に屋久島の土を踏むことができました。世間では世界遺産、世界 遺産と騒がれている屋久島ですが、上陸してみればごく普通の離島の集落の風景 が広がっています。ただ一点、離島にしては桁外れに巨大な山々がすぐ近くにそ びえているということでしょうか。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  朝の入港だったので、宿に入るまでに今日一日撮影を行うことができます。ま ずは宮之浦港に一番近く、屋久島観光の定番とも言える「白谷雲水峡」を目指し ます。  深い山岳地帯を縫うように走る高原道路を車はぐんぐんと登ってゆきます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  観光地としてすっかり有名になってしまったためか、今ではこうして山腹に立 派な林道ができてしまいました。見下ろせば遙か眼下に宮之浦港を遠望すること ができます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  林道を普通に車で走っているだけで、そこかしこにヤク鹿の姿を見ることがで きます。超望遠レンズなど無くてもすぐ近くに現れるので普通のレンズで撮影で きます。警戒心も無く、ひょこひょこと歩いています。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  今は新緑の季節。屋久島でもそこかしこで新しい芽吹きが始まっていました。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  さて、駐車場に到着です。今ではもうすっかり有名になってしまった屋久島。 オフシーズンにもかかわらず、既に多くのトレッキング客で賑わっています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  白谷雲水峡は花崗岩の谷を急流が流れる風光明媚な場所です。新緑のこの時期 は緑がますます眩しく見えます。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  周遊道はご覧のようにすっかり綺麗に整備されています。これならスニーカー などでも心配なく入ることができますね。
( PENTAX Optio-W10 )  年間降水量が数千ミリに達する屋久島ではいつも湿度が高く、岩も木も、ご覧 のように深い緑の苔に覆われています。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  この深い緑のカーペットは触るとふかふかしていて、そして見ているだけで不 思議と心が安まります。  今回の屋久島ではないのですが、以前、南アルプスで似たような風景に出逢っ た友人が「私は苔になりたい・・・」と言っていたのを可笑しく思いましたが、 その気持ちも今では分かるような気がします。  今はツバキの季節。トレッキング道にぽとりと落ちていたツバキの花が目に付 いたので、地面すれすれにカメラを近づけてスナップしてみました。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  屋久島の杉は樹脂がとても多いので、枯れて地面に倒れても微生物が繁殖せず、 腐らずにずっとそのままになっているのだそうです。だから太古からある岩と同 じように、こうして歳月を経て徐々に緑の苔に覆われてゆくのです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  岩の表面が雨で濡れればそこに苔が育ち、そして木の種子が風に乗ってそこに ぽとりと落ちれば、やがって岩を根でつかむようにして育ってゆきます。こうし て、ほとんど花崗岩で覆われていた大地は、やがて鬱蒼とした緑の森へと発達し ていったのです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 ) なんという生命の力でしょうか。こうした力がこの島には充ち満ちているのです。  ヒメシャラの幹の途中に巨大な瘤(こぶ)ができています。通りすがりのガイ ドさんの説明によると、なにかしらの寄生植物のせいだということですが、こう した着生植物もいっしょになって成長してゆこうという共存共栄の姿が見て取れ ます。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  天気はときおりパラパラと小雨が降る雨模様。しかしだからこそ道ばたの苔の 緑がますますツヤツヤと光って息づいて見えます。森の木々の上に降った雨はや がて葉や幹をつたって地面へとしみこみ、小川の流れとなって、そして周囲の苔 を発達させてゆくのです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  まるで映画「もののけ姫」に出てくるおばけの顔のように見える苔や小さな植 物たち。怖いと見るか可愛らしいと見るかは人それぞれの感性にまかせましょう。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  しかしこれこそが私がイメージしていた「屋久島らしい」被写体です。さっそ く三脚とカメラをセットして撮影開始です。(メインカメラはフィルムカメラの Nikon F6 を使用。三脚はマルチアングル対応の Gitzo-エクスプローラー)
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  メインカメラはフィルムカメラなので、速報写真をお届けすることは残念なが らできませんが、コンパクトデジカメのフォーカスモードをマクロにセットして 最短撮影距離で撮影します。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  こうしたみずみずしい雫が生まれては落ちて生まれては落ちて、そしてこの湿 潤な森が形成されていったのです。  森の散策道を歩いていると、三本足の杉の木を見かけました。近寄ってみましょ う。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  これは木ではなく、既に枯れてしまった杉の木の骸(むくろ)です。老木は内 部が空洞となり、そして大地に立ったまま枯れ果てて死んで行きます。それがこ の姿です。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  しかしその骸を土台としてその上に新たな木々が芽吹き、そして成長してゆく のです。何代にもわたって繰り返されるこの生命の循環が、この島を深く豊かな 生命の森に包み込んでゆくのでしょう。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  名もない杉の姿にも引かれますが、散策道をあるいていると有名な杉にも出逢 えます。この白く端正な樹肌を持つ杉は「弥生杉」(やよいすぎ)です。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  高さは約26m、太さは周囲8m。そして樹齢は約3000年と言われていま す。(弥生時代に芽吹いたから弥生杉と呼ぶのでしょう)  しかし樹齢はあくまで推定でしかありません。なぜならご覧のように年老いた 木々はこうして内部が空洞となり、年輪を正確に測ることは難しいからです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  しかし正確な樹齢など意味があることでしょうか、とにかく気の遠くなるよう な歳月を生き抜いている生命がそこにいる、ただそれだけのことを感じとれれば、 そしてそのことに畏敬の念を抱き、祈りを捧げるだけで十分なのです。  屋久島の森では木は木の姿をしているようですが、木ではありません。そこに は様々な着生植物がついて、彼らにとっては木は大地とも言えるものなのです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  そしてもしかしたらその小さな着生植物の中には、もっともっと小さな様々な 微生物が息づいていることでしょう。  この白谷雲水峡をはじめ、屋久島の各地には様々に名前をつけられた多種多様 な杉の木が点在しています。この杉の名は「気根杉」。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 ) 気になって辞書で調べてみたら「気根」の意味とは、 (1)教えを聞いて修行しうる衆生の能力・素質。(仏教用語) (2)物事に堪え得る気力。根気 (広辞苑・第6版より) とありました。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  その力強い姿を見ていて、私もこの気根杉のように、そうした能力をもっと高 めたいと、気持ちを新たにしました。  散策道にヤク鹿が出てきました。本当に警戒心がありません。動物愛護が騒が れる世の中です。観光客は自分たちを襲わないと知っているからでしょうか。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  白谷雲水峡はまだまだ奥まであったのですが、しかし最近のトリコシは気にな る被写体は時間をかけてじっくりと撮影するスタイルを取るようになったため、 数時間ではまったく時間が足りずに未消化に終わってしまいました。  しかし仕方がありません。慌てて雑な撮り方をするよりは、時間をかけてでも 気に入った被写体とじっくりと向き合うべきだと思うからです。  これより奥の森は次の機会に訪れることとしましょう。その方が後の楽しみが 増えるというものです。  林道を降りて再び宮之浦を目指します。それにしても林道から眺める眼下の渓 谷のなんという深さでしょうか。本土のアルプスに見られる切り立った様子とは 異なる、緑の森に鬱蒼と覆われた、そういった「懐の深さ」を感じさせてくれま す。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  山腹の木々たちの緑の色もまた深く、そして一口に緑といっても、これほどの 様々な色合いがあったのかと、改めて驚かされます。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  目の前に広がる風景を感じてみましょう、そして惹かれる場所があったなら、 目を開いて良くみつめてみましょう。  深遠で、そして多様性に富んだ屋久島の森の姿をそこかしこで見ることができ るはずです。  最後に、今回の取材に同行した知人が、ある場所を紹介してくれました。それ は屋久島町の指定文化財になっている「牛床詣所」(うしどこもいしょ)です。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  日本は古来から山岳地帯は神々の住む場所として信仰の対象となっていました。 険しい山々を持つ屋久島も例外ではなく、この場所は山岳信仰の重要な行事のた めに山に入って詣でるための出発地点だったそうです。  そして山岳信仰のたいていの場所は女人禁制。男たちはこの場所から山に入り、 そして女性たちはこの場所で山から降りてきた男たちを出迎えたのでした。  山に詣でる目的は、疫病退散や大漁祈願、安全祈願など様々ですが、その願を かけるために石塔が奉納され、この場所にはそれらが60基ほど奉られています。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + SIGMA24-70mmF2.8EXDG )  元々は日本古来の八百万の神々(やおろずのかみがみ)の中にひとつと考えら れる「彦火々出見尊」(ひこほほでみのみこと)を奉っていたそうですが、やが て仏教が大陸から日本にやってきて、法華宗(日蓮宗)の屋久島布教に伴い、 神仏混交に切り替わってゆきました。この詣所ではそれらの移り変わりの様子が 分かる銘文が刻まれているそうで、歴史的に非常に価値のある場所だそうです。 (石塔に刻まれている「宝珠大権現」が、ある時期から「法寿大権現」に書き 換わっている、など)  そういう難しい話しはさておいて、詣所にある石像はとても興味深い形をして います。仏教の影響を受けながらも、明らかに仏像とは違ういでたち。むしろ東 南アジアや、はてはポリネシアやミクロネシアなどの、いわゆる「南の島々」の 民俗文化の影響さえ感じられます。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + SIGMA24-70mmF2.8EXDG )  そしてそれらの石像もまた、時の流れを経て美しく深い緑の苔に覆われている のです。  詣所の周囲に生えている木々もまた、南方の植物の影響を受けているように見 えます。木に着生した別の植物がまるで、髭とか髪の毛のように見えて、木がま るで性格を持った人間のようにさえ見えるのです。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + SIGMA24-70mmF2.8EXDG )  デジタルカメラでありながら多重露光の可能な FinePix S5Pro を使って森の 多重露光にチャレンジしてみました。鬱蒼とした森とはまた異なった明るい雰囲 気の写真に仕上がります。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + TamronSPAF17-35mmF2.8-4DiLD ) 「見たまま」を写し取るだけでなく、その人の持つイメージを形にするというの も、写真のもう一つの楽しみなのではないでしょうか。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  今回、屋久島でお世話になる宿の名前は「晴耕雨読」(せいこううどく)。 いかにも屋久島のイメージにぴったりの名前のお宿です。瓶を重ねて作った看板 も素敵です。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  宿の中はご覧の通り、本がぎっしり並んでいます。雨の多い屋久島では、外に 出て働くよりも、コーヒーを飲みながら本を読む日の方が多くなることでしょう。 本好きの人にはたまりませんね。(笑)
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  トリコシの屋久島レポート。来週もまだまだ続きます。 次回は、屋久島の最高峰(そして九州の最高峰でもある)宮之浦岳縦走の様子を お伝えしましょう。  来週も自然風景写真館にどうぞご期待ください。 ★人気ブログランキングに応募中!  お気に入りいただけたら下のボタンをクリックして下さい。 人気ブログランキングへ ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
Panasonic LUMIX DMC-LX2 → http://panasonic.jp/dc/lx2/
FUJIFILM FinePix-S5Pro → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5pro/
PENTAX Optio-W10 → http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/compact/optio-w10/
Panasonic LUMIX DMC-FX01 → http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060214-1/jn060214-1.html
※ 速報用写真は AdobeCameraRaw4.3.1 にて RAW現像されています。 ★ トリコシの取材ルートをGoogleEarth&カシミール3Dで再現できます! ★  既にご存じのようにトリコシの最近の取材では、GPSレシーバーを携帯して 位置情報を刻々と記録するようにしています。  そして持ち帰った位置情報データはパソコンに転送して管理され、「GoogleEarth」 (グーグル・アース)および「カシミール3D」といったフリーの地図ソフトに てトリコシの取材ルートをご覧になれるようになっています。 下記のURLをクリックして圧縮ファイルをダウンロードして解凍してください。 http://tory.com/j/others/mm/2008/04-22/2008-04-22.zip
 下の例のように、ZIPファイルをダウンロードすると"KML"という拡張子のファ イルが入っていますので(ZIPを解凍するソフトによって表示は多少異なります)、 それをダブルクリックすると、GoogleEarthの画面が開き、トリコシの取材ルー トが水色の線で表示されます。  その後、地図を拡大表示させることが可能です。
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 また、"GPX" という拡張子のファイルを、フリーソフト「カシミール3D」に ドラッグ&ドロップしても、そのルートを表示させることができます。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Google Earth は、衛星航空写真、地図、地形や 3D モデルなどを組み合わせて、 世界中の地理空間情報を取得してパソコンの画面に表示するソフトウェアです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://earth.google.co.jp/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『カシミール(Kashmir)3D』は、山岳展望の解析、リアルな3D風景・景観CG の作成、リアルタイムフライトシミュレーション、ハイパーマップの作成などが 可能な多機能なフリーソフトです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://www.kashmir3d.com/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleMapへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. トリコシのテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このコーナーでは、 「写真撮影のためのワンポイント・テクニック」 「人とはひと味違った作品づくりのためのヒント」 「新旧カメラの紹介」  といった話題を紹介します。扱う内容については、デジカメ、フィルムカメラ を問わずベテランから初心者の方まで、幅広く色々な話題を扱ってゆきます。 (そのため、紹介する内容に一貫性が無いようにも見えますが、そこはご容赦く ださい。) ------------------------------------------------------------------ ◆今週のテーマ:「ホワイトバランスを取るための最適なシートは?」◆ ------------------------------------------------------------------  さて、このところスケジュールが多忙で4週ぶりくらいのテクニカル・ノート です。しばし温めておいたネタ、今週はいかなる内容でしょうか!?  毎回しつこくお伝えしている「ホワイトバランス」、デジタルカメラを研究す ればするほど、このホワイトバランスをいかに正確にセットするかが、仕上がる 画像の基本的な美しさを決定するための重要なポイントになる、ということが分 かってきて大変興味深いのです。  今回のテーマはカスタム・ホワイトバランス(マニュアル・ホワイトバランス) を取るために、どのようなシートを使ったらよいのか? という問題です。  既にこのコーナーでお伝えしているように、カメラにあらかじめ用意されてい るホワイトバランス(プリセット・ホワイトバランスとも呼ばれます)では、例 えば同じ「太陽光」にセットしたとしても、カメラごとに色の偏りがあり、概し て美しい写真画像にはならないものです。  そこで自然風景写真館やトリコシアキオ写真教室では「カスタム・ホワイトバ ランスをセットしましょう」ということを推奨しています。  カメラに「基準となる正しい白色」を覚え込ませることで、正しい色温度や色 の偏りの無い正しい発色が得られるようになるのです。  しかしの「基準となる白色」をどのようにして用意したら良いのでしょうか?
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  テストのために、快晴の日の日中を選びました。(曇りの日では時間ごとに変 化する雲の厚さによって光の質が安定しないため)
( Panasonic LUMIX DMC-FX01 )  まずは印刷業界標準と言われているグレタグマクベス社の提供する「ホワイト バランスカード」を用意しました。  プロが仕事で使用する道具だけあって信頼性の高い製品ですが、しかしながら お値段も高く、たかが白色シート1枚で1万円(!)もします。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  写真教室に参加される生徒さんのご意見をうかがっていると、「なるべく低コ ストでデジタルフォトライフを楽しみたいのです」という話しを多く聞きます。 なるほど、確かに、それは至極もっともな要求だと思います。  というわけで、(1枚のシートとしては目の玉の飛び出るほど)高いホワイト バランス・カードの代わりとなるような、もっと安価で済むような白色シートを 捜してみましょう。 ◆ 正確にホワイトバランスを取るためには ◆  先ほどの画像ではカメラにシートを向けましたが、これでは正確にホワイトバ ランスが取れません。下のようにカメラではなく「太陽の光に向かって」シート を向けるのがポイントです。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  カメラにシートを向けてしまうと、太陽の光が斜めから当たることになり、微 妙に反射率が変わってしまうからです。 (もっとも、グレタグマクベス社のカードは、光の当たる角度によって  なるべく色の偏りが生じないような染料を使っているとのことです  その信頼性も価格に含まれているのでしょう)  次は露出を適切に決めることが必要です。下のようにカメラのオート露出で撮 影してしまうと、ホワイトバランスカードの白色部が白飛びしてしまい、それは 数値で言うと(RGB=255,255,255)となってしまい、これではバ ランスの取りようがありません。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )
 白色部がグレーに写るように適切にマイナス補正するか、あるいはマニュアル 露出で自分でヒスグラムを見ながら決めた方が確実です。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  こうしてカスタムホワイトバランスを取ると、色の偏りの無いすっきりした美 しい画像が得られます。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N ) ◆ 業界標準のホワイトバランスの値を取る ◆  既にこのコーナーで紹介したこともありますが、具体的に数値で見てみましょ う。  まずはカメラのホワイトバランスはプリセットの「太陽光」にセットします。 そしてホワイトバランスカードを画面内に写し込みます。  上記のようにして撮影したRAWファイルを現像ソフトに読み込ませます。 (写真は Adobe の CameraRaw4.3.1 ) すると「ホワイトバランス」のリストボックスは「撮影時の設定」となり(この 場合は「太陽光」)、そしてその値は、 ・色温度:5100K , 色かぶり補正:+5、と出ました。
 キャノンのデジカメはストレートで撮ると赤味が強いといつも感じていました が、これは数値的にも証明されました。  太陽光は5000Kと定められているはずですが、5100Kと少し高く、結 果的に画像は赤味を帯びます。  そして「色かぶり補正」ではグリーンよりもマゼンタ(紫色)にシフトしてい るので、これも画像が赤味を帯びる原因です。  そこで画面内に写しこんだ白色シートを、メニューの「ホワイトバランス・ツー ル」を選択してスポイトで左クリックしてみましょう。
 するとパネルのホワイトバランスリストボックスが「カスタム」と代わり、値 が変化します。結果は、 ・色温度:4800K , 色かぶり補正:−4、と出ました。  色温度が青みを帯びるようにシフトし、グリーン方向に補正されました。 これで風景写真はフジフイルムのフィルムで撮影したのに近い、スッキリとした クリアな画像になるはずです。 (※) キャノンの画像が赤味を帯びるのは、一般的なカメラの用途として人物撮影が多 いから、という統計に基づいているのかも知れません。 人肌を健康的に見せるには、画像に赤味を乗せるのが有効だからです。  さて、このようにして、業界で最も信頼の置ける(しかし高い)ホワイトバラ ンスカードで取ったホワイトバランスの値が得られました。  この値に最も近づくのはどのようなシートなのでしょうか? もしそれが事前に分かれば、わざわざ高価なシートを購入せずに済みます。 ◆ 様々なホワイトバランスシートを試してみる ◆  次に用意したのは、某カメラ量販店に置かれてあった無料のパンフレットに、 付録でついていたグレーカードです。  キャノンがデジタルカメラユーザーに向けて啓蒙の意味を込めて配布している 無料の小冊子「カラーチャートで始めるカラーマネージメント」です。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  このおまけで付いているグレーカードの精度はどの程度でしょうか。 おなじくカメラのホワイトバランスは「太陽光」にセットしてRAW撮影。それ を現像ソフトに読み込ませて、ホワイトバランスツールでピックアップしてみま す。 (ホワイトバランスとは言いますが、グレーバランスでも同じことができます)
 結果は下の通り、色かぶり補正はされましたが、色温度については、グレタグ マクベス社のものよりは若干色温度が高いようです。しかしそれでも5000K には補正されました。
無料で得たシートにしてはなかなか良い感じで、けっこう使えると感じました。 (ただし、この小冊子は非売品なので、いつでも手に入るものではありません)  次は、いわゆる「レフ板」の白色面です。
 レフ板は草花撮影などをする人にとっては必需品なので、これでホワイトバラ ンスが取れるのなら、一石二鳥で助かります。  しかし結果はご覧の通り、色温度も色かぶり補正もおかしな値になってしまい ました。これではとても使えません。
 おなじくレフ板ですが、これは白色面の裏が「ニュートラル・グレー」になっ ているものです。これは基準露出を測るのに使われますが、さて、グレーバラン スも正確に取れるのでしょうか?
 デジタルカメラ時代を考慮してか、先ほどの白色レフ板よりはマシな値になり ました。マシとは言っても、結果的にカメラの「太陽光」で取った値といっしょ です。これでは意味がない。
 次は気軽に手に入る、OAコピー用紙です。1枚だけだと薄くて後ろの光が透 けてしまうので、1/4に折りたたんで使います。
 結果はご覧の通り、あらあら、これもまた変な値になってしまいました。
 ひとくちにコピー用紙といっても様々な白色度や種類がありますから、もしか したら中には正確な値に近いものがあるかも知れません。  次は、カメラやレンズを拭くのに使われるクリーニング・クロス(洗浄布)で す。とあるデジタルカメラ入門書で紹介されていましたが、いかがでしょうか?
 ホワイトバランスの値はまずまずですが、しかし色かぶり補正の値がいただけ ない。とんでもない緑かぶりを起こしています。
 さて最後に取り出しましたのは、自然風景写真館で作成したオリジナルの「ポ ケット・ティッシュ」です。トリコシの個展にいらしていただいたお客様に無料 でお配りしているものです。
( Canon EOS-Kiss-Digital-N )  「そういえばこれも白だったよな」という思いつきで、何気なく今回の実験の ラインアップに加えましたが、はてさて、結果はどうなるでしょうか。
 結果を見てトリコシもビックリ! なんと、グレタグマクベス社の白色度に最も近かい値を示しているではないです か!
 参考までに、それぞれのシートと、それによって得たホワイトバランスの値で 変換した画像の一覧を下に示しましたので参考にしてください。
(1) カメラのプリセットホワイトバランス「太陽光」 (2) グレタグマクベス社・ホワイトバランスカード (3) QP社・バランスシート (4) キャノン小冊子「カラーチャートで始めるカラーマネージメント」   付録グレーカード (5) Kenkoレフ版(銀) (6) Kenkoレフ版(白) (7) Kenkoレフ版(18%グレー) (8) OAコピー用紙 (9) 自然風景写真館ポケットティッシュ  これらの画像をご覧になっている皆さんのモニタのキャリブレーションが行わ れていないと比較は難しいかと思いますが、 数値実験では、自然風景写真館ポケットティッシュが、業界標準と言われるグレ タグマクベス社のホワイトバランスカードとほぼ同様の値を示しました。  もちろん、トリコシもこれを狙って作ったわけではなく、たまたま偶然に一致 しただけで、他のポケットティッシュも同じになるかと言えばそうではないでしょ う。  それにしても出来過ぎな話しです。 わざわざ高価な白色シートを購入しなくても、ポケットティッシュでホワイトバ ランスが取れるのですから。  トリコシの写真展では無料でお配りしています。 ホワイトバランスを正確に取りたい方は、ぜひ会場にいらしてください。(笑) ◆トリコシの写真展情報はこちらをご覧下さい。 http://tory.com/j/exhibition/index.html
 来週もどうぞご期待下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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2008-04-22 Back to HomePage
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