2008-05-06 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

お元気にお過ごしでしょうか。

自然風景写真館ブログの第275号をお届けいたします。



★☆★ このブログは下記のページにアクセスすると快適に覧になれます ★☆★









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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img05081 "The girl of the lupine." 『ルピナスの少女』 Img05190 "The roseroot under the dawn." 『夜明けのイワベンケイ』 Img05279 "It flows like the blue dragon." 『蒼き竜の如く』 Img05317 "The species of the Japanese pampas grass to fly in dancing." 『舞い飛ぶススキの種』 Img05424 "Tazawako lake becomes bright gradually." 『明けゆく田沢湖の朝』 Img05577 "The knot in the doudaira's forest." 『堂平の瘤(こぶ)』 Img05625 "The light and deep red glitter." 『淡い紅のきらめき』 Img05723 "Looking up at the blaze of cloud." 『雲の輝きを見上げて』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ★☆★ トリコシアキオ写真展『 〜 薫 -kunpu- 風 〜 』開催中です ★☆★  2008年4月30日より、トリコシの地元、松田町・寄(やどりき)地区に ある自然食レストラン『荷風』にて、トリコシの作品展が行われています。自然 豊かなスローな時間がゆったりと流れる場所で、季節の写真を楽しんでみません か?
 この看板が目印です。
 薫風(初夏の風)をテーマにした4切りワイドサイズのオリジナルデジタルプ リント19点を展示いたしました。

 ポストカードセット、フォトカタログCD、スライドショーDVDなど、各種 グッズの販売もしています。

液晶ディスプレイによるスライドショー、 インクジェットプリンタ( Canon PIXUS ip6700D ) によるオリジナルプリント の即売も行っています。  5月31日(土)まで展示されています。  まだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご訪問ください。 ※↓現地までの道のりを掲載しました、お車で来られる方はご覧下さい↓※ http://tory.com/j/exhibition/index.html
★☆★ 藤沢市・D-Photoクラブへ出張講習をしました ★☆★  D-Photoクラブはデジタルカメラの普及する初期のころから、メンバー全てが デジタルカメラを使いこなして写真を楽しんで来られたという全国でも珍しい先 進的なフォトクラブです。  昨年の10月11月に引き続き、先月の4月23日に、このクラブを出張訪問 して講習&講評などをさせていただきました。  まずは Adobe BridgeCS3 によるスライドショーで、屋久島取材の様子などを お届けしました。
 お次はプリントをホワイトボードに並べての講評です。みなさんクオリティの 高い作品プリントばかりで修正点を捜すのが大変です。(笑)

 昨年に一度講評させていただきましたが、それと比べても明らかに上達されて いる様子がよく分かります。私もうかうかしていられません。  D-Photoクラブへの出張講習は5月にも予定されています。次回も皆さんの作 品を拝見するのが楽しみです。 ★☆★ トリコシアキオ写真教室・『デジタルフォト・上級編』 ★☆★  トリコシの主宰する写真教室・コース3「デジタルフォト・上級編」が、去る 4月24日に、小田原アリーナにて行われました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  まずは生徒さんからリクエストのあった「ローパスフィルターの清掃方法」に ついてデモンストレーションを行いました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  ローパスに付着するゴミ問題はデジタルカメラの宿命と言えるでしょう。ゴミ 取り機能を備えたデジカメもだいぶ普及してきましたが、よくよく調べてみると やっぱりゴミが付着していたりして、気が許せません。やはりアルコールで洗浄 するのが一番綺麗になります。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  サービスセンターに持ち込めば500〜1000円程度の手数料でクリーニン グしてもらえますが、小田原のような地方都市にとって、まずサービスセンター に持ち込むまでのコストが大変です。自分でクリーニングできるようにしておけ ば安心です。  ローパス清掃のデモが終わったところで、本日のメインテーマ「デジタル画像 の整理方法」に移ります。  デジタルフォト教室というと、Photoshopなどを使った華やかな「画像処理」 を多くあつかうところが多いようですが、トリコシの写真教室では(そしてトリ コシ自身も)「日々増え続けるデジタル画像をいかに効率良く管理するか」とい うことに重点を置いています。  何千何万というフォト画像をパソコン上でいかに効率良く整理・分類するか、 これはプロ・アマ問わず永遠の課題です。そしてこれが上手く行えれば、個展の 時などにテーマに沿った写真をすぐさま探し出してピックアップすることができ ます。
・パソコンへの保存方法 ・ユニークな(他と重ならない)ファイル名の付け方。 ・ビューワーによる閲覧&チェック&削除方法 ・整理専用のための縮小画像の作成方 ・パソコン操作効率化のためのショートカットキーのマスター ・ファイル名への分類キーワードの埋め込み ・ファイル名の検索方法 などなど、  フリーソフトの IrfanView(アーファン・ビュー)、PhotoshopElements , SilkyPix , Adobe Photoshop Lightroom , Adobe Bridge などなど、世の中に出 回っているソフトウェアをどのように使いこなしてゆけばいいかを、実際に操作 を交えて解説を行いました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  デジタル画像の「管理」、「整理分類」などというと、とても地味なテーマの ように思いますが、まずはこれを最初にきっちりマスターしておかないと、日々 撮影した画像がパソコンの中で肥大化してやがて収集のつかない事態になる恐れ があります。  画像処理以前に行うべき大切なこととして扱いました。  日常生活でも整理分類は大切です。みなさんしっかりマスターするようにしま しょう。 ★☆★ トリコシアキオ写真教室・『ジャンル別撮影講座』 ★☆★  トリコシの主宰する写真教室・コース4「ジャンル別撮影講座」(テーマ:山) が、去る4月25日に、小田原市〜南足柄市にて行われました。  3日連続で写真教室があり、なかなかしんどいのですが、頑張って行いました。  今回のテーマは「山」です。  いわゆる「山岳」というと、白旗史郎氏の撮影したナイフでそぎ落としたよう な迫力と切れ味のある岩と氷と雪の殿堂、のような切り立った峰々の写真を想像 されると思いますが、トリコシ写真教室ではもう少し「山」という環境を広く捉 えています。  岩と氷だけの海外の山と異なり、日本の山は麓を豊かな森や渓谷、あるいは里 山などに囲まれています。必然、山頂に登るまでにそうした環境の中を歩いてゆ くわけで、森、そしてそこに息づく植物や小動物などの環境を全て含めて私は 「山」と捉えています。  日本特有の豊かな自然をたたえた、そうした麓までの環境まで広く見渡して、 山の写真を撮影してみたいものです。  まずは「山の写真」を撮るための情報源の紹介。いわゆる登山地図は登山者だ けでなく自然写真を撮る人間にとっても有益な情報をもたらしてくれます。(林 道の情報、トイレの有無、駐車場の大きさ、麓の宿、その山のビューポイント、 などなど)
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  そして最近はパソコンの地図ソフトがとても使いやすくなりました。山の周辺 の地形を俯瞰できるのはもちろん、山に向かうまでの道のりと時間を検索してみ たり。うまく使いこなせば非常に有用な情報が手に入ります。
※写真のソフト:Mapfan.net (マップファン・ドット・ネット)
※写真のソフト:カシミール3D(フリーウェア)  山岳展望シミュレーションソフトとして名高い「カシミール3D」を使って山 の姿を立体的に投影し、なおかつ日の出日の入り、の場所と時間まで分かります。 ダイヤモンド富士の写真を撮りたい人には何より心強い味方となるでしょう。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  その他、山岳写真に向いた三脚やカメラ、レンズ、装備の紹介。ちょっとした 小物・アクセサリーの紹介。トリコシが実践の場で鍛えたちょっとしたノウハウ は教室に参加した方でないとなかなか得られません。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  「山の写真」というと超人的な体力が必要とされたのは昔の話しです。現在で はロープウェイやケーブルカーなどの交通機関が発達したので、少ない苦労で (お金はかかりますが)高所に立つことができるようになりました。そうした撮 影スポットの紹介。  その後、トリコシの作例写真などを紹介しました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  ミニ撮影会は、さすがに山岳地帯にまで出向くわけには行きませんので、小田 原アリーナ周辺でフリーテーマで行いました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  天候がぱっとしなかったので、必然的に草花のクローズアップ撮影が多くなっ てしまったようです。その点は申し訳なく思いました。
( FUJIFILM FinePix-S6000fd )  いつか一泊のツアーで、中央アルプス、駒ヶ岳、などに行ってみたいものです。 ------------------------------------------------------- ◆ トリコシアキオ写真教室の詳細はこちらをご覧下さい ◆ ------------------------------------------------------- http://tory.com/j/lecture/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  屋久島レポートも今週で第4回目。今週はいよいよ有名な「縄文杉」(じょう もんすぎ)とのご対面です。  屋久島では1000年以上生きている杉を「屋久杉」(やくすぎ)と呼びます。 そして1000年以下の杉は「小杉」(こすぎ)と呼ばれるのだそうです。だと したら良くてもたかだか100年しか生きられない人間はなんと呼べばいいので しょうか。  それはともかく、縄文杉は標高1300mの山の中にあり、麓から歩いたら往 復10時間はかかろうかという場所にあります。  しかし先日宮之浦岳を縦走し、避難小屋に一泊したため、私たちは今、縄文杉 よりも標高の高い、1500m地点の新高塚小屋に居ます。 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E130.31.16N30.21.16&ZM=6
 先週はこの新高塚小屋までたどりつき、母子のヤク鹿を見たところで一日が終 わりました。  今週は、朝、今度はオスのヤク鹿とのご挨拶で一日が始まります。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ヤク鹿は島のあちこちで見かけますが、角のあるオス鹿に出逢うのは珍しいこ と。これも長い山道を縦走してきたことのご褒美でしょうか。  さて、この山道を麓に向かって歩いてゆけば、その途中に縄文杉があるはずで す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  高山地帯の風景はもはや無く、周囲は再び鬱蒼とした暗い森の中となっていま す。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  しかしところどころ見かける小さな鈴のようなクリーム色の透明な花に目を引 かれてしまいました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  これは馬酔木(アセビ)の花でしょうか。鬱蒼とした暗い森の中にあって、ま るで小さな宝石たちがキラキラ光っているように感じられました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  それにしても周囲の森の木々たちの生命力のなんと旺盛なことか。まるで縄文 杉に近づくにつれてその力は強まっているように感じます。  あるいは彼らは縄文杉を守る衛兵の役目を担っているのかも知れません。 来る者を包み込んで覆い隠してしまいそうな大樹の姿。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  その一方で霧の中で優しく芽吹き始めた新緑の若葉たちの姿に心引かれます。 子供の稚児と同じように、透明で汚れない葉が霧を通した柔らかい光を受けて、 すくすくと伸びてゆく様子が伝わってきます。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  そしてこれらの若葉や若木もやがては、こうして立派な大樹となってゆくので す。まるで周囲の大気を切り裂いて伸びてゆこうとするような壮健な大樹に。 ここまで大きくなるのにいったい何百年の歳月がかかったことでしょうか。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  まだまだ前座にもかかわらず、あまりにも魅力的な被写体が多くあるので、な かなか真打ちの縄文杉までたどりつきません。(笑)  それでもようやく納得の行くまでフィルムに彼らの姿を収めて、ようやく有名 な縄文杉の場所までやってきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  縄文杉が有名になってからというもの、あまりに多くの観光客が訪れて根回り が踏まれて痛んでしまうということで、今ではこうした木の階段や柵ができてし まい、近づけなくなってしまっています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  しかしそれでも霧の中に浮かび上がるように現れた縄文杉の姿は、、、やはり すごい!
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  霧の中に浮かび上がるその姿は、まるで海中から巨大な鯨が現れたようにも感 じます。  胴回りは16m。その樹肌はごつごつと節くれ立って盛り上がっています。そ してその上には、本来なら地上の土の上に根付くはずの木々さえも着生植物となっ て生い茂っています。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  かれらはこの縄文杉の上で生まれ、何十年かあるいは何百年かを生き、そして 縄文杉よりも早く死んで行くのです。  縄文杉の推定樹齢は3000年とも7000年とも言われています。 なぜそれほど推定の幅があるかというと、2週前の「弥生杉」をご紹介したとき にもお話しましたが、老樹となった木は内部が空洞となってゆき、正確には樹齢 が測れないからだそうです。そして成長がゆっくりすぎて、切り株にも顕著な年 輪が見られないため、あとは推定するしか無いのだそうです。 気の遠くなるような話しです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  柵で取り囲んで人間たちが縄文杉を見物しているのでしょうか。あるいは屋久 杉から見たら、(例えは悪いですが)私たち人間を「何か珍しい小さな虫けらの ような生き物が来ているな」というように感じているのかも知れません。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  物見遊山のような気分は消し飛んで、私はその場にひざまづいて、静かに祈り を捧げたいような気持ちになったのです。 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  縄文杉の姿には感じるところがありましたが、しかしなにぶん、ああして柵に 囲まれてしまっていて近づけないのでは、写真の表現の幅も限定されてしまいま す。広角レンズで全体像を撮影し、標準レンズで幹の太さを表現するくらいが精一杯 です。  その姿は心の中にとどめておくことにして、麓へ向かって歩き始めることとし ましょう。  あたりには霧がたちこめ、優しい空気が緑の苔をしっとりと包み込むようです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  大樹ともなればそこには様々な着生植物が根付き始めます。こちらは樹種は分 からないのですが、なんだか「象さん」のような、なにか動物のようにも見えま すね。今にも動き出しそうです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  そして根元に目を向ければ、爪楊枝よりも細い小さな植物が苔の上に生え始め ています。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  こちらは倒木に苔が茂り、その上に新しい若葉が芽吹いていました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その下側にカメラを押しつけるようにして、森を見上げて撮影をしてみました。 上から見下ろす人間の視点ではなく、草木の視点で彼らを見ることもまた大切で す。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  こちらは有名な「ウィルソン株」です。木の幹は既に無く、切り株だけが残り 内部は空洞となっています。そしてその中には薄暗くてよく見えないかも知れま せんが、祠(ほこら)が奉られています。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  屋久杉では十分な米がとれないので、江戸時代は杉の木を献上していました。 きっと山で林業にいそしむ人々の安全を祈願したものでしょう。  縄文杉は柵で近づけませんが、それ以外の杉のいくつかは、近くで見ることが できます。縄文杉ほどではありませんが、これらの屋久杉の姿もまたなかなかで、 そしてそれぞれユニークな名前がつけられています。  こちらは「大王杉」です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  こちらは「翁杉」(おきなすぎ)。幹に張り巡らされた着生植物の根が、まる でおじいさんの髭のように見えるからついた名前でしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、本来ならこの日に麓まで降りる予定だったのですが、あまりに屋久杉の 森の環境が素晴らしく。夢中になって撮影しているうちに時間が過ぎ、下山の刻 限をとうに過ぎていることに気がつきました。  そこでもう一泊、非難小屋に泊まって撮影を続けることとしました。 幸い、屋久島ではあちこちから水が湧き出ていて、水に困ることはありません。 水さえあれば、人間はかなりの日数を生きていられますから。  とはいえ、当初の予定になかったことなので、食料袋の中には非常食のα米 (あるふぁまい)しか残っていません。困ったことに、インスタント味噌汁やスー プのパックなども無く、おかずが全く残っていないことに気がつきました。  α米だけを食べても、まあカロリーの補充はできるのですが、味気ないことこ のうえない。  ほかに何か無いかと、袋の中をあさっていると、行動食の「お菓子ラーメン」 があることに気がつきました。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  これをα米の袋にざらざらと入れて、、、
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  お湯を注いで20分待てば、、、インスタント・ラーメンライスのできあがり です! ちょっとふやけ気味ですが。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  なんとも強引に作り上げたワイルドな夕食でしたが、菓子ラーメンはほんのり とマヨネーズ味がついていて、けっこう美味でしたよ。人間追い込まれるとなん でもできるものです。(笑)
( FUJIFILM FinePix-F31fd ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  さて、お菓子のベビー・ラーメンのおかげ(?)でなんとか一夜を過ごし。再 び朝を迎えました。  天候は雨。しかしこれは恵みの雨です。屋久島の森は雨によって育まれたもの。 したがって雨が降ってこそ、その本来の生き生きした姿を見せてくれるでしょう から。  宮之浦岳縦走の時は晴れて、森では雨。言うことのない天候です。(もちろん ある程度、天気図を見ながら読んではいましたが)  木の幹からちょこんと生えている小さな草が可愛らしいです。これがあの根を わさわさ広げる着生植物になるのかと思うとちょっと信じられない気持ちです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  雨とはいえ、露出を十分にプラスして撮影すれば、晴れの時よりもむしろ綺麗 に撮影できます。見上げれば森がきらきら光っている、その様子を撮影するには プラスの露出にすることがポイントです。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ふかふかした苔に覆われた木や倒木があります。とても深い緑で心引かれます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  カメラにかぶせられているのは「シャワーキャップ」です。雨が多く湿度の高 い屋久島では、専用のカメラカバーですっぽり覆ってしまうとかえって蒸れてレ ンズが曇りやすくなります。シャワーキャップ+吸湿性タオルの組み合わせが一 番です。  苔が土の代わりをして植物を育む。屋久島では何万年も前から繰り返されてき た営みです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  写真にしてみると心癒されるシーンですが、しかし撮影する人間と機材にとっ ては大変です。降りしきる雨の中、ありとあらゆるアングルにカメラをセットし て、時には這いつくばるようにして撮影をしなければなりません。なかなか綺麗 なことばかりでは事が運びません。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  それにしてもゴールデンウィーク前の平日だというのに、ご覧のように登山道 はハイカーでいっぱいです。さすが屋久島はメジャーな観光地です。ゴールデン ウィークの時には、訪れる観光客が多すぎて、飛行機やフェリーの席は予約で満 杯。島に渡ることさえ難しいと聞いています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  それはともかく、周囲の森は今が芽吹きの季節ということであちこちから萌葱 色をした若葉の姿が見られます。それらの姿を目にするたびに心引かれてレンズ を向けることになるので、縄文杉を見終えた後の本日も、なかなかペースが進み ません。私を麓まで帰さないつもりでしょうか。(笑)
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  雨の森では葉の一枚一枚から水滴がしたたり、地面に落ちて行きます。この葉 の茂りが屋久島の少ない土壌を流出から守っているのでしょう。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  最盛期は過ぎていましたが、山桜の葉も雨に濡れてつややかに光っていました。 あの透明感、デジカメ画像+液晶ディスプレイで十分に再現されているかどうか、 自信がありません。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  かつて山奥から材木をトロッコ列車で運んだ軌道が今も残っています。いまで は登山道の一部となっていますが、濡れた枕木がとても滑るので慎重に歩かなけ ればなりません。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その途中「仁王杉」(におうすぎ)に立ち寄りました。これは根本まで降りて 行ける杉なので、近くまで行ってみましょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  根元から見上げるように撮るとさすがに迫力があります。縄文杉もこうした撮 り方ができればよかったのにと残念でなりませんが、仕方のないことでしょう。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  渓谷は多量の雨によって大地を潤し、その周囲には爽やかな新緑の芽吹きが始 まっていました。雨だからこそ光が拡散され、木々も渓谷も柔らかく描写できる のです。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  こちらは一度死に絶えた木の株の上に、別の木が根を下ろしている様子です。 そしてその株の表面は既に緑の苔に覆われ始めています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その一部をクローズアップしてみると、その苔の上、また別の若葉が芽吹き始 めています。その様子がとても可愛らしくて、ついついカメラを向けてしまうの です。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  辻峠を超えて、白谷雲水峡を目指します。峠では大きな花崗岩のかたまりをそ こかしこで見かけますが、しかしその巨大な岩塊さえも木々たちの旺盛なパワー によって覆い尽くされようとしています。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  そしてその恐ろしいくらいの力強い姿の反面、見上げれば木々たちは葉を茂ら せて、峠の山道を歩く私を降りしきる雨から守ってくれているようです。霧のた だよう森を歩いているととても心休まり、ふと立ち止まって、しばしの間、その 木漏れ日の光を見つめていました。
( Panasonic LUMIX DMC-LX2 )  大きな花崗岩の一枚岩がひさしのように張り出している場所があったので休憩 をとることにしました。雨もしのげて丁度良い場所です。標高は1000mを超 える場所ですが、湿度が高いためかそれほど寒くは感じません。Tシャツ1枚で もしのげるくらいでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その暖かさのためでしょうか、木々たちは至極旺盛で、ご覧のように根を大地 にくまなく張り巡らせています。じっと見つめていると、この根が今にも動き出 して、私はからめとられてしまうのではないかと、そんな怖れさえ感じられるよ うな姿です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雨は相変わらず強く降りしきっています。あっという間に登山道は水の回廊と なって、そして渓谷の流れを満たして行くのでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  その雨を受け止めている緑の葉がつややかで美しく、もう既にこうしたシーン は何度も見ているなずなのですが、ついつい立ち止まって見ほれてしまいます。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雨の多い屋久島ということで、ウェアもそれなりに良いものを選定しました。 最近は化学素材の進歩のおかげで山中でも快適に過ごすことができます。  今回持参したレインウェアは「パタゴニア」の「スペクター・ジャケット」。 重量わずか250g程度の軽量ジャケットですが、完全防水性と透湿性を備えて います。
 既にご紹介したかも知れませんが(4週にもわたってお伝えしていると、最初 の週で書いたことを忘れてしまっています)、屋久島の森は、映画「もののけ姫」 の舞台のモチーフとなった場所です。  それはある特定の場所ではなく、これらの森全体をスタッフは取材したのだと は思うのですが、観光客から「もののけ姫の森はどこだ?」という問い合わせが 多いらしく、屋久島町はどこかこのあたりの適当な場所を選んで、「もののけ姫 の森」という看板を立て、観光スポットにしたそうです。それがこの場所です。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  木々が旺盛に茂り、そう言われれば確かにそのような印象が伝わってきます。 しかし看板ができたおかげで、観光客は、ここだけを見て満足して帰ってしまう そうです。それはもったいない。この森全体の環境をもっと感じて楽しまなけれ ば。  特定の観光スポットなど、この屋久島にはありません。こうして道すがら見か けた木の切り株も、雨に濡れてつややかに光り、まるでブロンズの彫像のような、 見事な自然のオブジェとなっています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ガイドブックにたよらずとも、こうしたものを見つけて素晴らしいと感じる感 受性が大切なのではないでしょうか。  ようやく白谷雲水峡の遊歩道まで戻ってきました。雨は歩道の板を打ち付ける ほどに激しく降り続いています。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ところで撮影に夢中になっている間に、またしても予定の時刻をオーバーして、 白谷雲水峡発17:00の最終バスを乗り過ごしてしまいました。  しかし慌てることはありません。今の時期は日が長く、そして仮に日が暮れた としても、ツェルト(簡易テント)、ヘッドランプなど装備に抜かりはありませ ん。林道をてくてくと歩いて行くことにしましょう。  林道からは森の邪魔されることなく山肌の新緑を楽しむことができます。車で はあっという間に通りすぎてしまいますが、こうしてゆっくり歩いていると、そ うした慌ただしい移動では見えないものが見えてきます。何事も前向きにとらえ ることにしましょう。これはバスを乗り過ごしたいいわけではありません。(笑)
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  雨に濡れた林道を歩いていると、ちょこまかと動く小動物をみかけました。近 づいてみるとそれは沢ガニだったのです。ついつい茶目っ気を起こして、デジカ メを向けて追い回してしまいました。きっと沢ガニから見たら私が巨大なモンス ターのように見えて、恐れおののいていたことでしょう。
( FUJIFILM FinePix-F31fd )  ちょっとイタズラがすぎましたか。沢ガニさん、ごめんなさい。  携帯のつながる場所まで歩いてきて、既に先に宿に帰着していた知人に連絡を とり、車で迎えにきてもらい、無事に宿までたどり着きました。  屋久島名産の焼酎「三岳」(みたけ)で無事の帰還を乾杯です。
( FUJIFILM FinePix-S5Pro + AF-S DX VR-ZoomNikkorED18-200mmF3.5-5.6G )  3日間、屋久島の山にこもっていたわけですが、しかしこうしてみるとあっと いう間に過ぎてしまったように思います。屋久島の森は素晴らしいと、書籍や人 の噂で聞いてはいました。最初はあまりに「素晴らしい」「素晴らしい」と耳に タコができるほど聞かされるので少し斜に構えていたのですが、しかし実際に行っ てみると、やはりそれは想像以上に素晴らしいものでした。  いや、「素晴らしい」というありきたりの表現は正しくないと思います。 そこに行ったから嬉しくなるとか、得をした気分になる、というものではなく、 「深い感銘を受け、敬虔な気持ちが生まれた」という、ちょっとまわりくどいで すが、そうした言い方が近いように思います。  大げさなようですが、何千年という生命の積み重なる姿を目の当たりにして、 「今まで私は何をしてきたのか」「そしてこれから何をしてゆけばいいのか」と いったようなことを考えさせられる、そんな森の旅だったように思います。  ツアーで、大勢で、わさわさとやってきてペチャペチャとおしゃべりをしなが ら歩くような場所ではないと思いますし、できればそれは私にとっては「巡礼」 に近い旅の経験であってほしいと感じたのです。  長きにわたってお届けしてきた屋久島の旅も、来週はいよいよ最終回を迎えま す。どんなシーンをみなさんにお届けできるでしょうか。  来週も自然風景写真館にどうぞご期待ください。 ★人気ブログランキングに応募中!  お気に入りいただけたら下のボタンをクリックして下さい。 人気ブログランキングへ ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ PENTAX K100D + SIGMA18-50mmF2.8EXDC → http://www.digital.pentax.co.jp/ja/35mm/k100d/
FUJIFILM FinePix-S6000fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs6000fd/
FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
Panasonic LUMIX DMC-LX2 → http://panasonic.jp/dc/lx2/
FUJIFILM FinePix-S5Pro → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5pro/
※ 速報用写真は AdobeCameraRaw4.3.1 にて RAW現像されています。 ★ トリコシの取材ルートをGoogleEarth&カシミール3Dで再現できます! ★  既にご存じのようにトリコシの最近の取材では、GPSレシーバーを携帯して 位置情報を刻々と記録するようにしています。  そして持ち帰った位置情報データはパソコンに転送して管理され、「GoogleEarth」 (グーグル・アース)および「カシミール3D」といったフリーの地図ソフトに てトリコシの取材ルートをご覧になれるようになっています。 下記のURLをクリックして圧縮ファイルをダウンロードして解凍してください。 http://tory.com/j/others/mm/2008/05-06/2008-05-06.zip
 下の例のように、ZIPファイルをダウンロードすると"KML"という拡張子のファ イルが入っていますので(ZIPを解凍するソフトによって表示は多少異なります)、 それをダブルクリックすると、GoogleEarthの画面が開き、トリコシの取材ルー トが水色の線で表示されます。  その後、地図を拡大表示させることが可能です。
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↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 また、"GPX" という拡張子のファイルを、フリーソフト「カシミール3D」に ドラッグ&ドロップしても、そのルートを表示させることができます。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Google Earth は、衛星航空写真、地図、地形や 3D モデルなどを組み合わせて、 世界中の地理空間情報を取得してパソコンの画面に表示するソフトウェアです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://earth.google.co.jp/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『カシミール(Kashmir)3D』は、山岳展望の解析、リアルな3D風景・景観CG の作成、リアルタイムフライトシミュレーション、ハイパーマップの作成などが 可能な多機能なフリーソフトです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://www.kashmir3d.com/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleMapへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §4. トリコシのテクニカル・ノート =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  今週は恐れ入りますがテクニカル・ノートは休ませてください。どうかご了承 いただけますようお願いいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §5.今後のリニューアル予定 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ・特設展示「さくら」コーナー ・「お気に入り」システムの作成 ・撮影機材紹介 ・特別展示室(タペストリー表示など) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §6.その他のお知らせ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ※ブログのバックナンバーは下記URLにアクセスするとご覧になれます。 → http://tory.com/j/others/index_mm.html
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