2008-09-30 Back to HomePage
 

こんにちは、自然風景写真館の鳥越です。

お元気にお過ごしでしょうか。

自然風景写真館ブログの第296号をお届けいたします。



★☆★ このブログは下記のページにアクセスすると快適に覧になれます ★☆★




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§1.ギャラリー更新情報
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 Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/
にアクセスして、 Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。 ■ギャラリーに追加された新作リスト Img05857 "The gulls on the reef." 『岩礁のカモメたち』 Img05871 "The green bamboo forest." 『爽やかな竹林』 Img05875 "The distant view in Kawazu-town" 『河津町の遠望』 Img05878 "The ships on the shining sea." 『光る海の上で』 Img05887 "The seashore of the whitecaps." 『白波の海岸』 Img05897 "The storm on Mt.Fuji." 『富士の疾風』 Img05921 "The cloud like the life." 『生命の如き雲』 Img05949 "The zelkova trees of the withering in winter." 『冬枯れのケヤキたち』 ■ギャラリーから削除された作品リスト --- 削除された作品はありません --- =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2.今週のニュース =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ★☆★ 神奈川県立足柄上病院の展示写真が更新されました ★☆★  鳥越の地元・松田町にある神奈川県立足柄上病院には、鳥越の作品が季節代わ りで展示されています。  このたび、それらの写真が秋の展示に掛け変わりましたのでお知らせいたしま す。  特に、3F渡り廊下の11枚の作品は、この度、古びた黒い小さな額から、個 展でも使用した「フジカラー・ギャラリーパネル」(半切ノートリ・サイズ)へ リニューアルしましたので、作品がいっそう引き立つようになりました。  用紙には光沢を抑えてしっとりとした風合いの「絹目調用紙」を選択し、 芸術の秋を迎えて絵画調の作品がますます美しく引き立つようになっています。
( photo56 : FUJIFILM FinePix-F31fd )  お近くにお寄りの際にご覧になってみてはいかがでしょうか? ◆ 神奈川県立・足柄上病院 ◆ http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/byouin/asigarakami/
〒258-0003 神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1 TEL 0465-83-0351(代表) ◆ 新館3号館・正面玄関前・展示作品 ◆ ・A1インクジェットプリント2点 (出力場所:京都市・グラフィック印刷にて出力、印刷データはネット電送) (出力機器は不明) ・A2インクジェットプリント2点 (出力場所:トリコシ写真事務所) (出力機器:EPSON PX-5800-顔料インク) (出力用紙:EPSON フォトマット紙 顔料専用)
( photo55 : FUJIFILM FinePix-F31fd ) ◆ 1号館〜2号館3F渡り廊下・展示作品 ◆ ・半切ノートリ、インクジェットプリント11点 (出力場所:トリコシ写真事務所) (出力機器:Canon PIXUS Pro9000-染料インク) (出力用紙:FUJIFILM-画彩・絹目調)
( photo57 : FUJIFILM FinePix-F31fd ) ◆展示場所詳細
◆ 新館3号館・正面玄関前・展示作品 ◆
− 広がりゆく光 − The light which spreads to the grassland. 長野県・カヤト平にて ( NikonF6 , AiAF-Nikkor18-35mmF3.5-4.5(D) , RVP100 , 2005/10/08. )
− 晩秋 − In the late autumn. 秋田県・玉川渓谷にて ( NikonF6 , AFDC-Nikkor105mmF2D , RVPF , 2005/10/13. )
− 淡き光 − The beech which is wrapped in the light up. 秋田県・八幡平にて ( NikonF6 , AFDC-Nikkor135mmF2D , RVP100 , 2005/10/14. )
− 紅の夕照 − The red sunset light. 高尾山・薬王院にて ( SONY α100 + AFDT18-200mmF3.5-6.3(D) , WB:カスタム ) ◆ 1号館〜2号館3F渡り廊下・展示作品 ◆
陽だまりの樹 - The tree in the sunny place. - 山梨県・西沢渓谷にて ( Nikon F100 , AF-S VR ZoomNikkorED70-200mmF2.8G , RDP3 , 2004/10/28. )
ススキの叙情 - The emotion of the Japanese pampas grass. - 小田原市・下大井にて ( Nikon F100 , AF-S VR ZoomNikkorED70-200mmF2.8G , RVPF , 2004/10/23. )
秋の小道に誘われて - It is invited to the lane in the autumn. - 秋田県・八幡平にて ( Nikon F6 , TamronSPAF17-35mmF2.8-4DiLD , RVP100 , 2005/10/14. )
湖畔のきらめき - The glitter in the lakeside. - 山梨県・四尾連湖にて ( Nikon F6 , AFDC-Nikkor105mmF2D , RVPF , 2005/11/09. )
鏡の国の池 - The mirror pond. - 北アルプス・風吹大池にて ( Nikon F6 , SIGMA28-70mmF2.8EX , RVPF , 2006/10/15 )
紅の名刹 - The red famous temple. - 御殿場市・宝鏡寺にて ( Nikon F6 , AFDC-Nikkor135mmF2D , RVP100 , 2006/11/28 )
晩秋の絵画 - The picture in late autumn. - 神奈川県・宮ヶ瀬にて ( Nikon F6 , SIGMA24-70mmF2.8EXDG , RAPF , 2007/11/21 )
次の春に向けて - For the next spring. - 北アルプス・風吹大池にて ( Nikon D50 , TamronSP90mmF2.8マクロ , WB:晴天 , 2006/10/15 )
エノコログサの輝き - The blaze of the bristle grass. - 小田原市・桑原にて ( SONY α100 , AFDT28-70mmF2.8(D) , WB:カスタム , 2007/09/03 )
後ろ姿に恋をして - I fall in love with the back figure. - 大分県・久住高原にて ( FUJIFILM FinePix-S5Pro , AFDC-Nikkor135mmF2D , WB:カスタム ,2007/10/29 )
不可思議なる夕雲 - The strange evening clouds. - 伊勢原市にて ( FUJIFILM FinePix-S5Pro , AF-S VR ZoomNikkorED70-200mmF2.8G , WB:カスタム , 2007/11/14 ) =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3.季節の便り =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜 ※ この取材速報の様子を地図ソフトでご覧になることができます。 ◆GoogleMaps http://tory.com/j/others/maps/2008/2008-09-30.htm
◆GoogleEarthファイル http://tory.com/j/others/mm/2008/09-30/2008-09-30.zip
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  先週は岳人なら一度はと憧れる、槍ヶ岳・北鎌尾根へのアプローチの様子をご 紹介しました。  今週はその後半、天上沢から北鎌沢を詰め登っていよいよ北鎌尾根へと取りつ き、槍ヶ岳を目指します。  折しも、このブログが配信される火曜日の朝、トリコシは順調に進ん でいれば、北アルプスの北穂高岳山頂にいるはずです。  ブログは自動配信されています。  無事に配信されているか心配ですが、火曜日の朝、同じ槍ヶ岳の雄姿を今度は 南側から拝むことができるでしょうか。  それはともかく、北鎌尾根後半の様子をお届けしましょう。  登山家・加藤文太郎が亡くなられたと思われる天上沢を20分ほど上流に溯行 し、そこから右に折れて、北鎌沢を上り始めます。
( photo01 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  沢の音が涼しげで、そして水は透明、その流れが清らかで、ついつい立ち止まっ てカメラを向けてしまいます。
( photo02 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )
( photo03 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  この登山者、後ろからみるみるうちに我々に追いつき、なにげない様子で追い 越して、急峻な沢をまったくペースを乱すことなくまるで平地を歩くようにして 消え去ってゆきました。感心しました。きっとベテランの登山者なのでしょう。
( photo04 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  沢の途中、クガイソウの花が咲いています。朝の光を浴びて透明に光っていま す。苦しい中にもこのような美しい花を見ると心がほっとなごみます。
( photo05 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  さすが、バリエーションルートとはいえ、メジャーなルートである北鎌尾根で す。平日にもかかわらず、何組ものパーティがこの場所を目指してやってきます。
( photo06 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  どうやらガイド登山のようです。我々と抜きつ抜かれつ、最後の槍ヶ岳までご 同行しました。
( photo07 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  北鎌のコルと呼ばれる場所までやってきました。対岸の表銀座と呼ばれる縦走 路の尾根と同じくらいの高さまで登ってきました。早朝はあそこにいたのかと思 うと、感慨深いです。貧乏沢を下降して、そしてまたこの北鎌沢を登ってきたの ですから。
( photo08 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  さあここからが北鎌尾根の本番です。 我々のパーティ(2名)はノーロープで進みますが、ガイド登山の方々は安全の ためにお互いをロープで結んでいました。
( photo09 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  いっぽう、単独行のこの人はかなり山慣れているらしく、これから向かう手強 い北鎌尾根には初めてチャレンジとのお話でしたが、しかし悠然とタバコをふか して一服していました。
( photo10 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  トリコシもここからはヘルメットを着用して、本番モードに入ります。
( photo11 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  北鎌尾根に取りつくと、それまでの沢筋の風景とは異なって、一気に周囲の視 界が開けます。(多少危険なことを除けば)とても展望の良い気持ちの良い尾根 です。
( photo12 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  展望が良いのはあたりまえ、尾根がとても切り立っているのですから。木々を つかみ、岩をよじり、身をくぼみに押し込んだりしならが、高度を上げて行きま す。
( photo13 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  北鎌尾根の「独標」(独立標高点の略)が見えてきました。その左下にちょこ ん顔を見せているピークが最終目標地点の槍ヶ岳です。まだまだ先は長そうです。
( photo14 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標に向かう途中の岩場もなかなかに険しく、ロープを使うほどの難しさでは ないけれど、しかしやはりノーロープというのは緊張するものです。しかし急な 雪渓のトラバースに比べたら、まだ易しく、岩をしっかりつかんでいさえすれば 安全です。
( photo15 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標がどんどんと近づいてきました。あのピークでちょうど昼休みでしょうか。 単独行の彼の後ろ姿を追うようにして歩いて(時にはよじ登って)行きます。
( photo16 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  ガイド登山の一行に追いつきました。道が険しく狭いので追い越しはできませ ん。ここで我々も一服休憩することにしました。
( photo17 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  もうすぐ独標のピークです。赤いヘルメットをかぶったパートナーの向こうに 見えるのは「硫黄尾根」。その名の通り硫黄のような黄色い色をした岩石に覆わ れています。ここは岩質がもろすぎて、危険。通る人はほとんどいないでしょう。
( photo18 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  槍ヶ岳の手前の独標と言えども、なかなかに手強く、ご覧のように岩のくぼみ に身体をこじれながら這って進むような場所もあります。
( photo19 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標目指してガイド登山の一行が登って行きます。真っ逆さまに落ちるような 岩壁ではないですが、やはりロープが一本あるのとないのとでは、精神的な安心 感が違うのでしょう。
( photo20 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標の少し手前、西方を眺めると、雲の平とよばれる一体は文字通り、南から 供給される一面の雲に覆われていました。雄大なる北アルプスの山々。最高の眺 めです。
( photo21 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標から望む槍ヶ岳です。荒々しくて男性的。前を行く単独行の彼もその姿に 見ほれているようです。
( photo22 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  さあ、独標まで最後のひと登りです。
( photo23 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  独標についたころ、槍ヶ岳の向こう側から一筋の飛行機雲が現れ、ぐんぐんと 上昇して行きました。
( photo24 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  ちょうど独標の岩場の上に寝転がって空を眺めていたのです。飛行機雲は見上 げた天空を横切るようにして、爽快に駆け抜けてゆきます。
( photo25 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  美しい。なんて蒼くて美しい空なのでしょう。このままいつまでも寝転がって 眺めていたい誘惑にかられました。
( photo26 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  しかし立ち止まっていることは許されません。日帰りの装備しか持っていない のです、日が暮れるまでに槍ヶ岳の山頂に着かなければ過酷なビバーク(緊急避 難)を強いられることでしょう。
( photo27 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  先行する彼が尾根の左側をトラバースしはじめました。我々も初めてのルート だったので勝手が分からず、彼の判断を参考にしてトラバースを始めました。
( photo28 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  しかし入ってみるとこれがガレガレの急斜面でとても危険です。冷や汗をかき ました。この場所が今回の山行でもっとも危険だったかも知れません。
( photo29 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  後に先行するガイドさんに追いついてお話しを伺ったところ、あの箇所はトラ バースではなく、ピークを直登して進んだほうが易しかったとのこと。初めて体 験だと色々とミスがありますが、これもまあ経験でしょう。  危険地帯を突破して、ふう、一息。。。と息つく暇もなく、前方には岸壁が立 ちはだかります。
( photo30 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  緊張する岩場が延々と続く北鎌尾根ではありますが、しかし眺望は言うまでも なく一級品です。谷間から湧き上がる雲が雄大な迫力を持って我々の眼前に迫っ てきます。
( photo31 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  P15(15番目のピークという意味)のトラバースにさしかかりました。 ここで槍ヶ岳はP15の岩塊の背後に隠れていったん私たちの前から姿を消しま す。  このトラバースが長く、しばらく槍ヶ岳の姿が見えなくなってしまいますが、 しかしそれが終わって、P15を回り込んで再び槍ヶ岳が私たちの眼前に姿を表 したとき、そのあまりにも荒々しく原始的な槍ヶ岳の雄姿に私は圧倒されてしま いました。
( photo32 : SONY α100 + AFDT18-70mmF3.5-5.6(D) )  その切り立った穂先の東、雲が谷間から湧き上がり、そして頂上の岩塊に戯れ るようにしてまとわりつき、そして上空の風に乗って西へと流れてゆきます。  がっしりと大地に鎮座して微動だにしない岩塊と、淡く曖昧で不確かな雲の姿 は、似て非なるものなれど、この3000mの高みの上でとても親密な関係を保っ ているように私には見えました。  槍ヶ岳は人気の山なので、その周囲には多数の山小屋や金属のハシゴなどで覆 われてしまっています。  写真に撮影するときはそれら人工物が非常に気になるものですが、しかしこの 北鎌尾根は正規の登山道ではないので、こちらから眺める槍ヶ岳はまさに原始の 姿を保っています。  本当に素晴らしい姿です。いつかまたこの北鎌尾根を訪れて、今度はこの場所 でフォーカスト・ビバーク(意図的にその場所で避難をすること)をし、朝焼け と夕暮れの槍ヶ岳の姿を写真に収めてみたいものです。  P15での素晴らしい槍ヶ岳の尊顔を堪能した後、私たちは槍ヶ岳の山頂を目 指します。この場所は「北鎌平」と呼ばれる場所で、先行するガイド登山のパー ティが見えます。
( photo33 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  「平」とはいいつつ、それは「比較的平らな」という意味合いで、相変わらず 尾根の周囲は岩塊で埋め尽くされています。  その北鎌平を上から見下ろしてみました。文字通り「鎌」のように切り立った 尾根の様子がよく分かります。
( photo34 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  いよいよ槍ヶ岳の穂先の根本にたどり着きました。ここからは垂直に近い岸壁 も待ちかまえています。それらを避けながら、うまく登れるくぼみを捜してよじ 登ってゆきます。
( photo35 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  見上げるように積み重なった岩塊ですが、しかし上手にルートを選べばロープ 無しでも登りきることができるそうです。
( photo36 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  一応ガイドブックで予習はしてきたものの、初めてのチャレンジではやはり不 安です。  実は先行するガイド登山のパーティがいるので、そのルートを参考にさせても らいました。感謝感謝です。  このような岩場であって、可憐な高山植物が咲いているのには驚かされます。 イワツメクサの花です。過酷な環境にあるからこそ、花によりいっそうの愛着が 湧いてくるのです。
( photo37 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  いよいよ最後のクライマックス。しかし先行パーティに追いついてしまいまし た。最後の難しい登り。時間もかかります。渋滞はやむおえないことでしょう。
( photo38 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  クライミングの上手な人なら技術的にはノーロープでも問題ないのですが、念 のために最後のひと登りのチムニー(煙突のような垂直な岩のくぼみ)でロープ を出して安全を確保しました。
( photo39 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  このような時のために、今まで色々なテクニックを教わっておいて良かったと 本当に思いました。  そうして夕暮れ前の17:00。無事に槍ヶ岳の山頂に到着しました! 風雨にさらされつつもその姿を保っている頂上の祠(ほこら)に厳粛さを感じま す。
( photo40 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  山頂には一般の登山者が槍ヶ岳の穂先の高みから眺める周囲の風景に感嘆の声 を上げていました。
( photo41 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  江戸時代、この槍ヶ岳の山頂を人類で初めて踏んだと伝えられる修行僧・播隆 上人(ばんりゅうしょうにん)が建てた祠の前で記念撮影。長い縦走を終えてほっ とする瞬間です。
( photo42 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  小さな祠の中を覗くと「南無阿弥陀仏」「開山・播隆上人」といった文字が見 えます。
( photo43 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  折しも新田次郎の小説「槍ヶ岳開山」を読んでいる最中(残念ながら出発前ま でに最後まで読み終わらなかったのですが)だったので、感慨もひとしおです。  無事に山頂に到達はしたものの、山頂から眺める周囲の風景は湿度感のある雲 に包まれ、これからの天候悪化の予兆を示しているようでした。
( photo44 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  北方を見下ろせば、私たちがたどってきた北鎌尾根も、もはや既に雲に隠され ようとしていました。その軌跡をこの上空から今一度たどろうとしましたが、残 念ながらそれは不可能のようです。
( photo45 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  さあ、誇らしい気持ちを携えて、槍の穂先から降りて本日の宿、槍ヶ岳山荘を 目指しましょう。もうあと15分ほどの道のりです。山頂の南にしつらえられた 急峻なハシゴを降りて山荘を目指します。
( photo46 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  あれに見えるが槍ヶ岳山荘です。昔はただの非難小屋だったのですが、近年の 100名山ブームとともに槍ヶ岳人気に拍車がかかったためか、今ではご覧のよ うに500名が一度に泊まれるかという立派な山荘へと発展しました。
( photo47 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )
( photo48 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  中の様子はご覧の通り。まさしく「山の銀座」状態ですね。
( photo49 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  食事の後、2段ベッドに荷物を押し込んで、就寝の準備です。もう危険な箇所 はほとんどありません、北鎌尾根の無事縦走をパートナーと祝しつつ、安心して 深い眠りにつきました。
( photo50 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 ) 〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜  昨日の夕方、槍ヶ岳山頂で西に広がっていた雲はやはり悪天候をもたらしてき ました。  翌朝、小屋の外を見てみれば、暴風雨です。
( photo51 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  予定では表銀座の尾根を縦走して再び大天井岳へと戻る予定でしたが、しかし この悪天候での尾根歩きは危険と判断し、カール地形の槍沢へと下降して安全な 上高地へと下山することになりました。
( photo52 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  上高地に降りてみれば、上空の暴風雨がうそのように、静かで深い緑の風景が 広がっていました。
( photo53 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  雨は相変わらず降り続いていますが、しかしそれがためにかえって木々は生き 生きと輝き、森は喜びに満ちているようです。
( photo54 : Panasonic LUMIX DMC-FX35 )  槍ヶ岳・北鎌尾根。 久しぶりに歩きごたえのある縦走でした。 緊張感のある岩稜地帯、荘厳な槍ヶ岳の原始の姿。しかしそれら荒々しい記憶も、 この優しい上高地の風景に触れた瞬間、不思議と何年も前の風景の記憶になって しまっているような気がしました。  次はどんな風景を求めてゆくのでしょうか。  わたしの撮影スタイルは、厳しく山を歩く時も優しい花に触れる時も、いつも 同じ自分でありたいと願っています。  このところ険しい岩場の撮影が続いたので、そろそろまた森や花の優しい姿を カメラに収めたくなってきました。  来週も自然風景写真館にどうぞご期待ください。 ★人気ブログランキングに応募中!  お気に入りいただけたら下のボタンをクリックして下さい。 人気ブログランキングへ ◆今回の速報写真で使用したデジカメ◆ FUJIFILM FinePix-F31fd → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/
Panasonic LUMIX DMC-FX35 → http://panasonic.jp/dc/fx35/
FUJIFILM FinePix-S5Pro → http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5pro/
Nikon D50 → http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d50/
SONY α100 → http://www.sony.jp/products/Consumer/AMC/body/DSLR-A100/
※ 速報用写真は AdobeCameraRaw4.3 にて RAW現像されています。 ★★★ お知らせ:ブログ画像の撮影位置情報公開について ★★★  自然風景写真館では、ブログで公開した撮影画像にGPS座標データを含めた まま公開いたします。 (将来的にはギャラリーを含む全ての画像に位置情報を埋め込む方針です)  ブログ画像をいったんお使いのパソコンに保存していただいて、それを下記 に紹介したような地図ソフトに画像をドラッグ&ドロップすると、撮影された場 所に自動的にジャンプして撮影位置が特定できるようになりました。 (1) カシミール3D(※フリーソフトですが地図データは別途必要です)
(2) スーパーマップル・デジタル(※市販ソフト)
(3) プロアトラス(※動作未確認) (4) Adobe Photoshop Lightroom1.0 (※ 画像を取り込んで、メタデータのGPS欄の右矢印をクリックすると、   GoogleMapへのジャンプが可能です) (5) デジカメ解析ツール ExifReader3.50(※フリーソフト) (※1:画像を開いて、ウェブマップ・マピオンへのジャンプが可能です) (※2:画像を開いて、地図ソフトMapfan.netへのジャンプが可能です) ※※※ 撮影位置情報公開にともなう注意点 ※※※ (1) 撮影場所は個人の私有地の場合もありえます(民家の庭先など)   もしその場所に行かれて撮影される場合は、所有者へのご挨拶など   基本的なマナーを守って撮影してください。 (2) 希少植物の棲息域の保護にご協力下さい。   公開された写真に希少な植物が含まれていた場合は、   その場所の保護をお願いいたします。   高山植物の持ち帰りなどは絶対におやめください。 (3) 万が一、撮影位置公開によるトラブルが発生してしまった場合、   自然風景写真館では一切の責任を負えませんのでご了承下さい。 ★☆★ 取材速報『季節の便り』の GoogleMaps 対応について ★☆★  Google Mapsとはグーグルが提供している無料の地図サービスです。 Google Mapsで提供されているAPI(Application Interface) を利用することで自 分のホームページ上で比較的簡単に地図に関するアプリケーションを作成するこ とができます。  自然風景写真館ブログの取材速報『季節の便り』のレポートは、 この GoogleMapsに対応しています。
 百聞は一見に如かず。下記のURLをクリックしてお試し下さい。 今週の『季節の便り』のルート一覧と、写真の撮影ポイントがGoogleMapsの地図 上で表示されます。 http://tory.com/j/others/maps/2008/2008-09-30.htm
・『季節の便り』の写真がどこで撮られたかがすぐに分かります。 ・撮影カメラなど、関連リンクが表示されています。 ・撮影地の自治体の関連リンクが表示されています。 (※) フェリーの乗り換え時など、GPSの電源のON/OFFに失敗したり、山間部、 あるいは洞窟など、衛星電波の取得が困難な場所では精度の問題で多少の誤差が 見られる場合がありますが、どうかご容赦ください。 ★ GoogleMaps用HTML生成には フリーソフトの  「trk2googlemaps & kml」を利用させていただきました。 ★☆★ 『季節の便り』の GoogleEearthデータをダウンロードできます ★☆★  これまで「GoogleEearth」というソフトを使って取材ルートの公開を行ってき ましたが、それを一歩進めて、取材速報のミニ写真を表示させることが可能とな りました。
(※) GoogleMaps と GoogleEarth とは別のサービスです 前者がウェブ上でインターネットブラウザの中に表示される地図サービスである のに対し、後者はお使いのパソコン上で動作するアプリケーションです。  GoogleEearthを用いた立体的な地図&地形表示の上に、取材ルートと速報写真 のミニ画像へのリンクが表示されます。  すでにお使いのパソコンに GoogleEarthがインストールされている方は、 下記のURLをクリックしてアーカイブファイルをダウンロードし、それをダブ ルクリックして開き、その中にある GoogleEarthファイル、例えば 2005-08-05.kmz といった名前のファイルをダブルクリックして実行してみてく ださい。 http://tory.com/j/others/mm/2008/09-30/2008-09-30.zip
 その写真が撮られた場所の地形が分かれば、ブログをお読みになるのが益々 楽しくなること請け合いです。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Google Earth は、衛星航空写真、地図、地形や 3D モデルなどを組み合わせて、 世界中の地理空間情報を取得してパソコンの画面に表示するソフトウェアです。 ◆ダウンロードはこちらから→ http://earth.google.co.jp/
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